「Midjourneyの料金、ドル表記だし…日本の消費税ってどうなっているんだろう?」
「請求額を見たら想像より高くて、何が上乗せされているのか分からない…」
海外発のサブスクサービスを使っていると、こんな不安やモヤモヤを感じることは少なくありません。
とくにMidjourneyはクリエイティブ用途で毎月使うことも多く、少しの金額差でも年間で見るとそれなりの負担になります。
また、仕事で使っている方にとっては「経費にできるのか」「インボイスはどう扱えばいいのか」といった点も気になるところです。
この記事では、Midjourneyに日本の消費税がかかるのかどうか、その理由と仕組みを整理しながら、実際にいくら支払うことになるのかを丁寧に解説していきます。
読み終わる頃には、「自分のプランだとこのくらいの金額で、うち何円が消費税」というイメージが持てるようになりますので、今後のプラン選びや予算管理の参考にしてみてください。
📖この記事のポイント
- Midjourneyを日本から利用すると日本の消費税10%が別途かかる
- 公式の表示価格はドル建ての税抜きで、実際の請求額は「表示価格×1.1」になる
- 事業利用では通信費などで経費計上できるが、細かい扱いは税理士に相談するのが安心
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無料特典を今すぐ受け取るMidjourneyには消費税がかかる!実際の料金は「プラン料金+10%」
まず最初に押さえておきたいポイントは、「日本からMidjourneyを契約すると日本の消費税10%がかかる」ということです。
公式サイトに表示されている料金はドル建てで、あくまで税抜きの金額になっています。
そのため、画面に「$10 / month」「$30 / month」と表示されていても、日本の利用者が契約すると、実際の請求額はそこに10%の消費税が上乗せされた金額になります。
イメージとしては、「表示されているプラン料金 × 1.1」が、ドルベースでの実際の請求額です。
月額プランでも年額プランでも考え方は同じで、割引後のプラン料金に対して10%の消費税が加算されます。
なお、クレジットカードやPayPalの明細には、日本円に換算された金額が表示されます。
これは「ドル建ての税込み金額 × 決済時点の為替レート」で計算されるため、同じプランでも契約したタイミングによって日本円での支払い額が少し変わる点も覚えておくと安心です。
- 結論:Midjourneyには日本の消費税10%がかかる
- 公式サイトの表示価格はドル建ての税抜き価格
- 実際の請求額は「表示価格 × 1.1(消費税10%)」になる
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Midjourneyの各プラン料金と消費税込みの実際の支払い額一覧
為替レートは1ドル=150円で計算した目安です。
月額プラン
| プラン名 | 表示価格(税抜き USD) | 日本円目安(税込) |
|---|---|---|
| Basic | $10 | 約1,650円($11 × 150円) |
| Standard | $30 | 約4,950円($33 × 150円) |
| Pro | $60 | 約9,900円($66 × 150円) |
| Mega | $120 | 約19,800円($132 × 150円) |
年額プラン
| プラン名 | 表示価格(税抜き USD) | 日本円目安(税込) |
|---|---|---|
| Basic | $96 | 約15,840円($105.60 × 150円) |
| Standard | $288 | 約47,520円($316.80 × 150円) |
| Pro | $576 | 約95,040円($633.60 × 150円) |
| Mega | $1,152 | 約190,080円($1,267.20 × 150円) |
実際の領収書で消費税を確認してみた
Midjourneyを日本から利用すると、公式サイトの表示価格に加えて、日本の消費税(JCT:Japanese Consumption Tax)10%が上乗せされて請求されます。こ
れが本当に反映されているのかを確かめるには、領収書(レシート)の記載をチェックするのが一番確実です。
以下は、実際にStandardプラン(月額$30)を契約したときの領収書の一例です。

表示内容を確認すると、以下のように明記されています。
- Subtotal(税抜き):$30.00
- JCT – Japan (10% on $30.00):$3.00(約462円)
- Total(合計):$33.00
- Amount paid(支払い済み金額):$33.00
つまり、表示価格の$30.00に対して、JCT(消費税)が10%=$3.00加算されていることがわかります。
請求先住所(Bill to)が「Japan」になっているため、日本の消費税が適用されている仕組みです。
Midjourneyの領収書の取得手順や注意点については、以下の記事で詳しく紹介しています。
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なぜ海外サービスのMidjourneyに日本の消費税がかかるの?
ここでは、アメリカ発のサービスであるMidjourneyに、なぜ日本の消費税10%がかかるのかという仕組みを整理します。
「電気通信利用役務の提供」とは?
前のセクションで「Midjourneyのような海外サービスでも、日本の消費税がかかる」とお伝えしましたが、その背景にあるのが「電気通信利用役務の提供」という仕組みです。
これは日本の消費税法で使われている専門用語で、「インターネット経由で提供されるサービス」をまとめて分類したものです。
Midjourneyのように、オンライン上で画像生成の機能を提供し、ユーザーが自分で操作して使う形式のサービスは、まさにこの「電気通信利用役務の提供」にあたります。
国税庁のガイドラインによれば、以下のようなサービスがこの区分に該当します。
- クラウドサービス(SaaS)
- 動画配信・音楽配信
- 電子書籍・ゲームのダウンロード販売
- オンライン広告配信
- AIツールや画像生成系サービス など
Midjourneyも、「クラウド経由で画像を生成し、ユーザーがその成果物をダウンロードまたは保存する」形式のため、この区分に含まれると判断されます。
インボイス制度とMidjourneyの関係
事業でMidjourneyを使っている方向けに、「インボイス制度とどう関係するのか?」という実務寄りのポイントを説明します。
インボイス制度(適格請求書等保存方式)は、2023年10月から始まった新しい仕組みです。
簡単に言うと「仕入税額控除を受けるには、インボイス(適格請求書)を保存しておいてください」というルールです。
消費税の課税事業者にとっては、仕入税額控除ができるかどうかで税額が大きく変わるため、Midjourneyのような海外サービスの扱いも気になるところです。
Midjourneyの領収書を見ると、事業者情報の欄に以下の情報が記載されています。
- 事業者名(Midjourney Inc)
- 住所
- 連絡先メールアドレス
- JP TRN(日本の登録番号)
この「JP TRN ○○○…」といった番号が、日本のインボイス制度における登録番号にあたります。
この番号が記載されていれば、Midjourneyは日本で「適格請求書発行事業者」として登録していると考えられ、領収書をインボイスとして保存することができます。
事業で使っている場合は、以下の対応をしておくと安心です。
- 毎月(または毎年)の領収書PDFをダウンロードして保存する
- 会計ソフトに取り込む際、通信費やソフトウェア利用料などの勘定科目で計上する
- 必要に応じて、登録番号やJCTの金額が分かる状態で保管しておく
【FAQ】Midjourneyの消費税に関するよくある質問
- Q消費税を払いたくないのですが…
- A
日本に住所がある個人・法人が直接Midjourneyを契約する場合、原則として消費税10%がかかります。
日本在住である限り、消費税だけを回避する方法は基本的にありません。
- Q為替レートはいつ時点のもの?
- A
領収書の金額はドル建てで表示されますが、実際のカード引き落としは「決済時点のレート」で円換算されます。
為替レートやカード会社の手数料によって、毎回の日本円ベースの支払い額は少し変動します。
- Q領収書はどこでダウンロードできる?
- A
領収書は、MidjourneyのWeb版でアカウントページ中の「Manage Subscription」ページを開き、画面下にある「Billing & Payment」セクションの「View Invoices」から確認・ダウンロードできます。
ここにこれまでの支払い履歴がまとまっており、各支払いのレシートをPDFとして保存したり、その場で表示したりすることができます。
- Q年払いにすると消費税も安くなる?
- A
年払いプランは「プラン料金自体」が20%オフになりますが、消費税は割引後の金額に対して10%かかります。(例)Standard:$30 / month → 年払い$288 / year(税抜き)
消費税は $288 × 10% = $28.8 で、合計 $316.8 / year となります。
- QPayPalで払ったら消費税は?
- A
支払い方法(クレジットカード、デビットカード、PayPalなど)にかかわらず、「請求先の国」が日本になっていれば、日本の消費税10%が課税されます。
決済手段を変えても、消費税の有無は変わりません。
【補足】Midjourney利用料の経費計上と仕訳方法
ここからは、事業でMidjourneyを使っている方向けに、「経費としてどう処理するか」を簡単に整理しておきます。
まず、勘定科目は次のようなものから選ばれることが多いです。
通信費:クラウドサービスやSaaSをまとめている場合によく使われる
支払手数料:各種オンラインサービス利用料として処理している場合
消耗品費・ソフトウェア使用料など:デザインツールやアプリと同じ扱いにしたい場合
どれが「正解」というよりも、自社で他のツール(CanvaやAdobe系、他のSaaSなど)をどの科目にしているかに合わせて、統一しておくことが大切です。
Standardプラン(月額)を契約した場合
プラン料金:$30
JCT(消費税10%):$3
合計請求:$33
為替レートを「1ドル=150円」とすると、合計はだいたい 33ドル × 150円 = 4,950円 です。
・本体部分 … 約4,500円
・消費税部分… 約450円
というイメージになります。
これを帳簿に書くと、代表的には次のような形です。
パターンA:本体と消費税を分けて記録する(課税事業者向けのイメージ)
(借方)通信費 4,500円 … Midjourneyの利用料
(借方)仮払消費税等 450円 … JCTとして支払った消費税
(貸方)普通預金/クレジット 4,950円 … カードから引き落とされた合計額
ざっくり言うと、「左側(借方)=何にお金を使ったか」、「右側(貸方)=どこからお金が出ていったか」を書いているだけです。
パターンB:とりあえず全部通信費でまとめるケース(免税事業者などのイメージ)
(借方)通信費 4,950円
(貸方)普通預金/クレジット 4,950円
こちらは消費税を区分せず、「海外サービスの利用料」として一括で処理する考え方です。
まとめ
Midjourneyは海外サービスですが、日本から契約すると表示されているプラン料金に日本の消費税10%が上乗せされ、「表示価格×1.1」を為替レートで円換算した金額が請求されます。
領収書には「JCT – Japan (10%)」として税額が明記されるため、Manage Subscriptionからダウンロードして、個人利用は支出の確認用に、事業利用は経費やインボイス管理に活用していきましょう。
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