Copilotが重い！反応しない時の原因と対処法を徹底解説

「Copilotが重くて作業が進まない」「Copilotの重さをどうにか改善したい」

このような悩みを抱えている方も多いのでは無いでしょうか。

作業を快適に効率化するためにAIを使おうとしたのにAIが重くて作業が進まずストレスが溜まるだけというのは元も子もない状態ですよね。

そこでこの記事ではCopilotが重くなってしまう原因や端末ごとの対処法を紹介します。この記事を読んでストレスなくCopilotを使用し、効率的に作業を進めていきましょう。

監修者プロフィール

森下浩志

日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Copilotが重くなる主な3つの原因

「Copilotが重い」「読み込みが終わらない」というときは、やみくもに設定をいじるよりも、まず“原因の切り分け”が近道です。

Copilotが重くなる原因は、大きく分けると次の3つに集約されます。

それぞれ解説します。

Microsoft側のサーバーアクセス集中・障害

Copilotはクラウド側で処理されるため、アクセスが集中している時間帯や、一時的な障害が起きていると、ユーザーの端末が正常でも遅くなることがあります。

実際、MicrosoftはCopilot Chatについて「ライセンスがあるユーザーは優先アクセス（より速い応答・ピーク時でも安定）」「ライセンスがないユーザーは標準アクセス（サービス容量に左右され、時間帯で変動）」と説明しています。（下記画像参照）

また個人向けCopilotでも、無料ユーザーは「最新AIモデルへのアクセスが非ピーク時間帯」と案内されています。ピーク時に遅く感じることがあるのは自然です。

ブラウザのキャッシュ蓄積や拡張機能の干渉

Copilotをブラウザで使っている場合、「キャッシュ（保存データ）」や「拡張機能」がボトルネックになることがよくあります。

対策の方向性はシンプルで、キャッシュ・Cookieの削除、もしくは拡張機能を一時的にOFFすることが有効です。

詳細は後述します。

PCのメモリ不足や通信環境の不安定さ

端末側の原因で多いのが、メモリ（RAM）不足と通信の不安定さです。

たとえばPCでタブを大量に開いていたり、重いアプリ（動画編集・オンライン会議・ゲーム等）を同時起動していると、Copilot以前にPC全体の動作が重くなります。Microsoftも「多くのアプリやタブを開くと遅くなるため、不要なアプリやタブを閉じる」旨を案内しています。

通信面では、Wi‑Fiが混雑していたり、社内ネットワークでフィルタリングがかかっていると、Copilotの応答が遅くなる場合があります。

【スマホの場合】Copiltoが重い際の対処法

スマホ使用のCopilotが重いときは、アプリ側のデータか回線が原因になりがちです。

アプリのキャッシュを削除または再インストールする

【Androidの場合】

Androidなら、アプリ単体のキャッシュ削除が比較的簡単です。Android公式の案内でも「アプリのキャッシュを消すと、動作不良や遅さの改善につながる場合がある」とされています。

手順は以下の通りです。

それでも改善しなければ、いったんアンインストールして入れ直すのが早いです

【iPhoneの場合】

iPhoneはアプリごとの「キャッシュのみの削除」が用意されていないため以下の手順が有効です。

実際に以下のように、アプリが反応しないときは、Appleも「アプリを終了して再度開く」対応をするように記載しています。

ブラウザからログインして使用する

アプリが重い時の逃げ道として有効なのが、ブラウザ版（Web）でCopilotを使用する方法です。

Webブラウザから「copilot.microsoft.com」を開くことでWeb版のCopilotを利用することが可能です。

アプリの問題でCopilotが重い場合にはブラウザ版で利用するだけで快適にCopilotが利用できるようになる場合もあるため、必ず試してみるべき手段のひとつです。

同時に動いている他アプリを終了する

Copilotの動作が重い場合にはバックグラウンドで動いている他アプリを一度終了してみることも有効です。

ゲームや動画などスマホの容量を大きく使用するアプリを使用している場合にはメモリやデータの利用が分散されCopilotが重くなってしまうことがあります。

基本的にバックグラウンド状態である（並行で使用していない）アプリであれば容量の使用は限定的ですが、動画のミニタブ再生やゲームのバックグラウンドでのダウンロードは容量を大きく使用してしまいます。

【デスクトップアプリの場合】Copiltoが重い際の対処法

デスクトップアプリでCopilotが重い際の主な対処法は以下の通りです。

それぞれ解説します。

アプリを完全に終了させてから再起動する

最も単純な方法ですがアプリ版の不具合の場合手っ取り早くかつ直る場合の多い手段です。

「起動しっぱなし」「長時間使い続けた」状態で重くなっている場合は、一度リセットするだけで改善することがあるため試してみましょう。

OSやアプリのバージョンを最新の状態にする

Copilotや近年のWindows,MacのOSは更新が頻繁にあり、どちらかが最新ではない場合にCopilotの挙動が重くなることがあります。

【OSのアップデートを確認する方法】

【アプリのアップデートを確認する方法】

また、「OSをアップデートしないとアプリのアップデートができない」という場合もあるため双方のアップデート状況をしっかりと確認することが重要です。

アプリをアンインストールして再インストールする

Copilotが重く、再起動等でも改善しない場合はアプリをアンインストールして再インストールするのもひとつの手段です。

アンインストールと再インストールを通して、キャッシュ削除やアプリの更新が行えわれることでアプリの動きが良くなる場合があります。

【ブラウザの場合】Copilotが重い際の対処法

ブラウザでCopilotが重い際の主な対処法は以下の通りです。

ブラウザのキャッシュとCookieを削除する

Copilotが重い場合にはキャッシュやCookieを削除して状態を一度リセットすることが有効です。具体的な方法は以下の通り。

回線等に問題が無いのにCopilotが重い場合はまずは上記の手段を試してみましょう。

干渉している拡張機能を一時的に無効化する

次に試すべきは拡張機能です。特に広告ブロッカー、スクリプトブロック系、セキュリティ系の拡張は影響しやすいです。

実際に、ある大規模調査では、数千種類のChrome拡張機能を解析した結果、一部の拡張がページ読み込み時間を数秒単位で遅延させたり、CPUの稼働時間を大きく増加させるケースが確認されたと報告されています。

Copilotの重さがどうやっても改善しない場合の回避策

これまで紹介した方法でもCopilotが軽くならない場合以下の手段を取るのが賢明です。

時間を空けてから再度アクセスする

サーバー混雑が原因なら、時間をずらすだけで改善することがあります。

特に無料プランの場合は、Copilotの使用はサービス容量に左右され時間帯で変動する、とされているため時間を変更することで重さが改善する可能性は高いです。

特に早朝や深夜やはサーバーが混雑しにくいため、どうしても進める必要のあるタスクであればそれらの時間帯に試してみるのがおすすめです。

ChatGPTなど他のAIツールで代用する

どうしても今すぐ回答が必要なら、他の生成AIに一時的に切り替えるのも現実的です。

特に以下のような生成AIは基本的にCopilotと同じ使い方ができるため、試してみると良いです。

ただし、Copilot特有の「Microsoftサービスとの連携」や「組織アカウントのセキュリティ」は他のAIでは適用されない場合があるため、改めて確認した上で確認するようにしてください。

有料プランを契約する

無料プランを使用していてCopilotが重い場合は有料版の契約も有効です。

実際に以下の通り、有料プランと無料プランでは応答の速さやアクセスの制限に違いがあると明確に記載されています。

ただしこれはCopilot側の原因でCopilotが重い場合にのみ有効な方法であり、端末やOSの問題であれば本質的な改善にはならないため注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで、Copilotが重くなってしまう原因と、そうした際の対処法について解説してきました。