ChatGPTで文章を要約したい…!
でも文章の形式は沢山あるし、短い文章の要約は自分でできるからなぁ
と思ったことはありませんか?
この記事では、自分で要約するのが面倒・時間がかかる長い文章、PDFファイル、Youtube動画などの様々な形式の文章をChatGPTを活用して要約する方法と、要約するときの注意点を解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
ChatGPTが文章を要約できる仕組み
ChatGPTは与えられたテキストの連なりから確率的に一番あり得そうな回答する仕組みになっており、テキストデータからポイントとなる箇所を抜き出すことで、文章の要約を可能にしています。
しかし、ChatGPTが要約した内容には誤った情報を含む場合もあるので元の文章とChatGPTが要約した文章を見比べて間違いがないかチェックする工程も必要です。
色々な形式の文章をChatGPTに要約させる方法
ChatGPTは打ち込んだ普通のテキスト以外にも様々な形式の文章の要約に対応しています。
今回は、
- ChatGPTに普通のテキストを要約してもらうためのプロンプト
- 長文要約用のプロンプト
- PDFファイルの要約用のプロンプト
- Youtubeの動画、ウェブサイトの要約用のプロンプト
- リンク先のサイトの要約のプロンプト
- 会議等の議事録の要約のプロンプト
と、その他いろいろな形式ごとの要約の仕方を紹介します。
ChatGPTの要約プロンプト①:基本の要約プロンプト例
基本の文章をChatGPTに要約してもらう際のプロンプトとしては以下のようなものがあります。
以下の文章を要約してください
以下の文章を(簡潔に)箇条書きしてください
以下の文章を条件の文字数の範囲内で要約してください
#条件
・文字数の上限:
・文字数の下限:
#文章
ChatGPTは文字数の指定がうまくいかないことが多いので、何回か要約を繰り返すことも希望の文字数に近づけるコツになります。
ChatGPTの要約プロンプト②:長文を要約させる
ChatGPTにはトークンの制限があり、1度に送信できる字数は約2500字までとなっているので、それを超える字数の文章の要約は文章を何回かに分けてChatGPTに送信する必要があります。
これから長い文章を分割して送りますので、私が「まとめて」というまでは作業をしないでください。
代わりに、「続きをどうぞ」とだけ答えてください。
このプロンプトを送信した後、要約してほしい長文を数回に分けて送ってください。
まとめて内容を要約(し、箇条書きに)してください。
すべての長文を送った後、このプロンプトを送信すると要約してくれます。筆者は箇条書きにしてほしかったので箇条書きの条件も追加しましたが必要ない場合は削除して送信してください。
実際にプロンプトを使うとこのように長い文章でも要約できるようになります。
こちらの記事ではChatGPTの字数制限を突破し、長文を送信する他の方法も解説していますので是非ご覧ください。
ChatGPTの要約プロンプト③:論文などのPDFファイル
論文などのPDFファイル形式の文章もChatGPTで要約することが可能です。
また、wordの文章もコピペして貼り付ける方法もありますが、PDFに変換して要約することも可能です。
こちらのツールに要約したいPDFファイルをドロップするか、URLを入力するだけでPDFファイルに書かれた文章を要約してくれます。
画像付きのPDFファイルで試しましたが、ちゃんと要約してくれています。さらに、PDFファイルの内容を質問をすると、読み取った内容に沿って回答してくれます。
無料プランでは120ページ、10MB、1日に3つのPDFファイル、50問のチャットができます。
論文などの長い文章のPDFを要約する際は課金する必要がありそうです。
ChatGPTの要約プロンプト④:Youtubeの動画、ウェブサイトの要約
Youtubeの動画やニュースサイト等のウェブサイトの内容をChatGPTで要約したいときに役立つChromeの拡張機能を紹介します。
・ChatGPT – ウェブサイトとYouTube動画の要約
こちらの拡張機能をChromeに追加ボタンを押してダウンロードし、パズルピースの記号を押してピン止めすれば設定完了です。
要約して概要を知りたいYoutubeやウェブサイトがありましたら緑のボタンを押すと要約した内容を教えてくれます。
動画によっては簡潔に要約されすぎているせいで、拡張機能の要約だけでは動画の内容が掴みづらいと感じる方もいるかもしれません。
ニュースサイトは要約できているように見えますが、ランキングの見出しも要約の箇条書きに含まれているので、関連記事などが一覧になっているサイトを要約するのは不向きだといえます。
逆に、ブログなど、サイドがごちゃごちゃしていないウェブサイトの要約は向いているのでそのようなサイトで積極的に活用しましょう!
ChatGPTの要約プロンプト⑤:リンク先のサイトの要約
ChatGPTPlusに課金して、Link ReaderというGPTs(旧プラグイン)を有効にするとリンク先の会話をChatGPTの会話内で要約することができるようになります。
ChatGPTPlusに課金した後、
Settings→Beta featuresのPluginsを有効にしてください。
次に、Plugins storeでLink Readerをインストールすることでリンク先の文章の要約ができるようになります。
実際にRomptnの他の記事のURLを貼って要約を頼むと
このようにかなり精度の高い要約をしてくれました。
また、ウェブページの他にもPDFドキュメント、Powerpointプレゼンテーション、Wordファイルなどのリンクを送信することで要約が可能になります。
ChatGPTの要約プロンプト⑥:会議等の議事録
会議の議事録をChatGPTに要約してもらうにはいくつかの手順を踏む必要があります。
まず、GoogleドキュメントやWhisperなどの音声認識ツールで文字起こしを行った後、ChatGPTで文章の添削と要約を行います。
※ChatGPTで議事録を作成する方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。
ChatGPTを使った要約の質を高める方法
ChatGPTで生成した文章の質を高めるためには、会話を通じて文章を更に自分の期待通りのものにする必要があります。
たとえば、難しい文章を簡単な文章で要約してほしい時は以下のように小学生でもわかる文章に書き換えてと指示することでさらにかみ砕いた要約文を作成してくれます。
他にも以下のような追加のプロンプトを与えることでChatGPTの文章要約の質が高まります。
- (特定の話題)についてもっと詳しく記述して
- アカデミックな言葉で書き換えて
ChatGPTに文章を要約させる際の注意点
ChatGPTに文章の要約をしてもらう際には、
- 要約の精度が必ずしも高くない
- 著作権侵害になる可能性がある
という点に注意する必要があります。それぞれ解説します。
ChatGPTの要約の精度は必ずしも高くない
冒頭でも述べたようにChatGPTは文章や単語に対し、確率的にありそうな文字を続けている仕組みになっているので、要約に嘘の内容を含むことがあります。
ですので、最終的には人間の目でファクトチェックを行う必要があります。
また、先ほど紹介したYoutubeやニュースサイトを要約してくれる拡張機能でもわかるように自分の意向に沿った要約をしてくれない場合もあることを念頭に置いておきましょう。
著作権を侵害している可能性がある
ChatGPTで本などの要約をした場合に限らず、著作物をインターネットに公開する権利を持っているのは著作者だけです。
私的利用を超えてChatGPTが作成した要約文を使う際はネタバレやコピペが含まれていないかなどをチェックする必要があります。
※ChatGPTを利用する際の著作権については、以下の記事でも解説しています。
まとめ
ChatGPTに様々な形式の文章を要約させる方法とChatGPTに要約させる際の注意点について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回の記事をまとめると
- ChatGPTは与えられたテキストの連なりから確率的にあり得るポイントを抜き出して要約する仕組みになっている
- 長文、PDFファイル、Youtube動画・ウェブサイト、リンク先のサイト、議事録などの要約は、プロンプトでの指示、ツール、Chrome拡張機能やChatGPYPlusのGPTs(旧プラグイン)を使うことで要約することができる
- ChatGPTで要約する際は、要約の精度が必ずしも高くないことと著作権の問題に注意して使う
でした。
ChatGPTで文章要約をマスターできれば様々な文章の概要理解を時短できるので是非ご活用ください!
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