最近ChatGPT(チャットGPT)の画像生成機能が大幅にパワーアップし、普通の写真を驚くほど高品質なアニメ風イラストに変換できるようになりましたね!
この機能は世界中で爆発的な人気を集め、SNSでは「ジブリ風」や「少女漫画風」に変換された写真が次々と投稿されています。
本記事では、ChatGPTを使った写真のアニメ風変換の方法からプロンプト例、注意点・著作権まで徹底解説します。
- ChatGPTで写真をアニメ風に変換する方法
- アニメキャラクタープロンプトの作成方法
- ChatGPTアニメ化の注意点と対策
- 商用利用とクレジット表記について
4o Image Generatorとは?
2025年3月末にOpenAIがリリースした「4o Image Generator」は、これまでの画像生成AIの常識を覆す新しい機能として注目を集めています。
これを使えば、今話題の写真からアニメ風画像を生成するという機能が使えるんです!


4o Image Generatorの大きな強みは、生成した画像に対して「もう少し明るくして」「背景を変えて」などとプロンプトを入力し、チャット形式で理想の仕上がりに近づけられる点です。この柔軟性によって、専門的な知識がない人でも、イメージ通りの作品を作れるようになっています。
生成例のように、日本語などのテキストも正確に入れられるようになったのも大きいですね!
※4o Image Generatorの詳しい使い方については、下記記事で解説しています。
ChatGPTで写真をアニメ風に変換する方法
ここでは、ChatGPT(チャットGPT)を使って写真をアニメ風に変換する基本的な手順を解説します!
※ChatGPTの登録方法や始め方は、下記記事で解説しています。
初めて利用する場合は、無料アカウントでも1日3枚までの画像生成が可能です。ただ、より多くの画像を生成したい場合や高品質な結果を求める場合は、有料プラン(ChatGPT Plus)を検討してみてください!
では、早速写真をアニメ風イラストに変換してみましょう!
①チャット画面で「この写真をアニメ風に変換してください」と入力

②画像アップロードアイコンをクリックして写真を選択


③送信ボタンをクリック

④数分以内に変換された画像が表示される


基本的な手順はこれだけでOKです!
ただ、生成が出来ないといった問題が発生することもあります。その場合は後述する対処法を試してみましょう。
アニメ風イラストの生成に使えるプロンプト例
ここでは、アニメスタイルを再現するための効果的なプロンプト例を紹介します!
①ジブリ風イラストのプロンプト例
ジブリ風のイラストは特に人気が高く、さまざまなユーザーがXやInstagramなどのソーシャルメディアに投稿しています。
以下のようなプロンプトが効果的です!
この写真をジブリ風のアニメイラストに変換してください。自然光を活かした柔らかい色調で、背景には緑豊かな自然を取り入れてください。キャラクターは優しい表情で、細部まで丁寧に描写してください。


※さらに詳しい情報を知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください!
②鬼滅の刃風イラストのプロンプト例
続いて、鬼滅の刃風イラストを生成してみました。
この写真を鬼滅の刃風のイラストに変換してください。鮮やかな色彩と特徴的な線画、強い光と影のコントラストを使用して、迫力と緊張感のある雰囲気に仕上げてください。背景には和風の要素を取り入れ、全体的に躍動感のある構図にしていただけると嬉しいです。


めちゃくちゃ似てる!という訳ではありませんが、雰囲気はしっかり捉えられていますね。
③ワンピース風イラストのプロンプト例
続いて、ワンピース風イラストを生成してみました。
この写真をワンピース風に変換してください。大胆な線と特徴的なプロポーション、活気あふれる表情で、冒険心と友情を感じさせる仕上がりにしてください。明るく鮮やかな色彩で、海や空などの広がりを感じる背景を加えていただけると嬉しいです。


似てますね!色彩がはっきりしている感じもワンピースの絵柄の特徴を捉えられています。
④進撃の巨人風イラストのプロンプト例
続いて、進撃の巨人風イラストを生成してみました。
この写真を進撃の巨人風に変換してください。リアルで緊張感のある描写と暗めの色調、シャープな線画で、緊迫した雰囲気を表現してください。背景には壁や廃墟などの世界観に合った要素を取り入れ、全体的に重厚感のある仕上がりにしていただけると嬉しいです。


良い感じです!背景の雰囲気もしっかり出ていますね。
⑤SPY×FAMILY風イラストのプロンプト例
続いて、SPY×FAMILY風イラストを生成してみました。
この写真をSPY×FAMILY風に変換してください。洗練されたキャラクターデザインとスタイリッシュな雰囲気、少し可愛らしさも加えた仕上がりにしてください。明るく整った色彩で、都会的な背景や生活感のある室内を加えていただけると嬉しいです。


アーニャに似た可愛らしい女の子のイラストが出来ました!
⑥セーラームーン風イラストのプロンプト例
続いて、セーラームーン風イラストを生成してみました。
この写真をセーラームーン風に変換してください。キラキラとした目の表現と華やかな色彩、少女らしい繊細な描写で魔法少女風に仕上げてください。背景にはキラキラとしたエフェクトや星などの装飾的要素を取り入れ、ファンタジーな雰囲気を強調していただけると嬉しいです。


ファンタジー系の可愛らしいイラストが出来ました!
⑦ドラえもん風イラストのプロンプト例
続いて、ドラえもん風イラストを生成してみました。
この写真をドラえもん風のアニメに変換してください。丸っこいフォルムと優しい色使い、シンプルな線画で、親しみやすく懐かしい雰囲気に仕上げてください。背景には日常的な家庭や学校などの風景を取り入れ、明るく温かい印象にしていただけると嬉しいです。


犬でもやってみましたが、ドラえもん風でしっかり生成できました!可愛いですね。
⑧ディズニー風イラストのプロンプト例
続いて、ディズニー風イラストを生成してみました。
この写真をディズニーアニメーション風に変換してください。表情豊かな目と滑らかな動きを感じさせる線、メリハリのある色使いで、魔法のような夢と希望に満ちた雰囲気を出してください。背景には幻想的な要素や自然の美しさを取り入れ、物語性を感じる構図にしていただけると嬉しいです。


いろんなアニメ風イラストを作ってみましたが、その中でも1番クオリティーが高いです!
⑨呪術廻戦風イラストのプロンプト例
続いて、呪術廻戦風イラストを生成してみました。
この写真を呪術廻戦風に変換してください。鮮明なコントラストと独特の瞳の表現、モダンなデザイン感覚で、神秘的かつクールな印象に仕上げてください。背景には都市の夜景や怪しげな雰囲気の場所を取り入れ、全体的に少しダークな印象を加えていただけると嬉しいです。


ダークな雰囲気で特徴を捉えられていますね。
⑩NARUTO風イラストのプロンプト例
続いて、NARUTO風イラストを生成してみました。
この写真をNARUTO風に変換してください。力強いポーズと表情、ダイナミックな構図で、忍者のような活動的でエネルギッシュな印象を与えてください。和風の要素と現代的なデザインが融合した世界観を表現し、忍術を使っているような動きのある表現を加えていただけると嬉しいです。


元画像の特徴からは大きく離れてしまってはいますが、似た画風は生成できます!
ChatGPTでアニメ風イラストを生成できない場合の対処法
ChatGPTではまれに、「生成できませんでした」というエラーが出ることがあるようです。
実際、OpenAIは徐々にフィルタリングを強化しているようで、前ほど簡単に実在するアニメ風の画像が生成できなくなってきているんです。
実在のアニメ風画像生成が制限され始めている理由
OpenAIが実在のアニメ風画像の生成にフィルターをかけ始めた背景には、いろいろな要因が考えられます。
①著作権への配慮:最も大きな理由は、著作権問題への懸念です。実在のアニメ画像を模倣した画像が大量に生成・拡散されることで、法的問題が生じる可能性があります。
特に、OpenAIのサム・アルトマンCEOが自身のプロフィール画像をジブリ風に変更したことで話題となり、著作権に関する議論が活発化しました。
②コンテンツポリシーの変更:OpenAIは、特定のクリエイターやスタジオの作風を真似することに関して、コンテンツポリシーを徐々に厳格化しています。特に、著作権問題が明確に整理されていない現状で、予防的な対応を取っているとみられます。
実在のアニメ風画像が生成できない時の対処法
実在のアニメ風画像の生成が制限されてしまった場合でも、いくつかの対処法があります。
①代替プロンプトを使用する
「〇〇(アニメの名前)風」という直接的な表現を避け、代わりに作風を説明するような表現を使うことで、似たような結果を生成できることがあります。
使えるプロンプト例
この写真を、日本のアニメーション映画のような温かみのある手描き風のイラストに変換してください。自然の描写が豊かで、柔らかい光に包まれたような雰囲気にしてください。


この写真を、90年代の日本の伝統的なアニメーション技法で描かれたようなイラストに変換してください。緑豊かな風景と、細部まで丁寧に描かれた背景が特徴的なスタイルで。


②設定の変更や時間帯を試す
サーバーの混雑状況やフィルタリングの強度は時間帯によって変動することがあります。異なる時間帯に試したり、別のChatGPTアカウントで試したりすることで、制限を回避できる場合もあります。
ChatGPTでアニメ風イラストを生成する際の著作権・商用利用について
ChatGPT(チャットGPT)で生成される実在のアニメ風画像生成が話題となる一方で、著作権に関する懸念も広がっています。
ここでは、専門家や文部科学省の見解を基に、実在のアニメ風画像の生成と著作権の関係、法的な側面や倫理的な問題について解説します。
「画風」と「キャラクター」の著作権違い
著作権法において、「画風」と「キャラクター」は異なる扱いを受けます。弁護士や知財専門家によると、この区別を理解することが重要であるということです。
①画風(作風・スタイル)と著作権
日本の文化庁によると、作風・画風は「著作物ではないもの」として、著作権法による保護の対象には含まれないとされています。つまり、実在のアニメ作品の「画風」を模倣すること自体は、著作権侵害には当たらないと考えられています。
②キャラクターと著作権
一方、特定の「キャラクター」を再現することは著作権侵害のリスクが高まります。キャラクターは「具体的な表現」として著作権保護の対象となるためです。
著作権侵害となるかどうかの判断基準として重要なのが「類似性」と「依拠性」です。
- 類似性:生成された画像が既存の著作物にどれだけ似ているか
- 依拠性:既存の著作物を参考にして(依拠して)創作したかどうか
③グレーゾーンとなる事例
「〇〇(アニメの名前)風」と指示しても、結果として特定のキャラクターにかなり似た画像が生成される場合もあります。このような「意図しない類似」が生じた場合の責任の所在は、現時点では明確になっていません。
ChatGPTでアニメ風イラストを生成する際の注意点
ChatGPT(チャットGPT)で生成される実在のアニメ風画像生成が話題となる一方で、著作権に関する懸念も広がっています。ここでは、専門家の見解を基に、法的な側面や倫理的な問題について解説します!
①個人利用と商用利用の違い
個人的な楽しみとして実在のアニメ風画像を生成し、私的に楽しむ分には現状ではリスクは低いと考えられています。
一方、商用利用(広告、商品、サービスの提供など営利目的での使用)については、著作権侵害のリスクが高まります。商用利用を検討する場合は、専門家に相談することをお勧めします。
②SNS投稿の注意点
SNSへの投稿は「公開」行為にあたるため、いくつかの点に注意が必要です。
- 「〇〇作品(アニメの名前)です」「公認」などの誤解を招く表現は避ける
- キャラクターが特定の作品のものに酷似している場合は投稿を控える
- 批判的・侮辱的な文脈で実在のアニメ風画像を使用しない
- 商業的な目的(フォロワー獲得、広告収入など)のために多数投稿しない
※実在のアニメ風画像を生成していると、ポリシー違反の表示が出ることもあります。そんなときの対処法は、下記記事で解説しています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ChatGPTを使って写真をアニメ風に変換する基本から応用まで幅広く紹介しました!
この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。
- ChatGPTの画像生成機能は写真を高品質なアニメ風イラストに変換できる
- 効果的なプロンプトを使うことで、ジブリ風やディズニー風など様々なスタイルを再現可能
- 商用利用も基本的に可能だが、モラル的にはクレジット表記が推奨される
- 著作権には十分注意し、特定の既存キャラクターに酷似した生成は避けるべき
AIをうまく活用しながら、あなただけの素敵なアニメ風作品を作ってみてくださいね!