ChatGPTで生成した文のコピペはバレる？バレる理由と対策を解説

ChatGPTで生成した文章をそのままコピペして、課題やレポート、エントリーシートに使いたい——そう考えたことはありませんか？

手軽に文章が作れる一方で、気になるのは「ChatGPTのコピペはバレるのか？」という点でしょう。

本記事では、ChatGPTのコピペがバレる可能性とその理由、バレないための具体的な対策、そしてバレた場合のリスクまで徹底解説します。

「現状バレにくい理由」から「将来的な検出精度の向上」まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】ChatGPTの回答のコピペはバレるのか？

まず、現時点でChatGPTの回答のコピペがバレる心配はほぼありません！

その根拠として、以下のように考えられます。

それぞれ順に見ていきましょう。

根拠①：ChatGPTが生成する回答は毎回微妙に異なり、被ることはほぼない

ChatGPTの回答は毎回同じということはなく、微妙に異なる場合が多いです。

そのため、他にも同じようにChatGPTを使っている人がいる場合でも、回答が完全に一致する心配はほぼありません。

例えば、ChatGPTに下記のようなプロンプトを与えてみます。

まず一回目のプロンプトを与えます。

このように、親身になって教えてくれました。

続いて、二回目として新たにスレッドを立てて同じプロンプトを再度与えてみます。

いかがでしょうか。一回目とは異なるテキストを出力しています。

このように、一般的な使い方をする上で全く同じ回答が出力されるケースはほぼ無いと言って良いでしょう。

ただし、より具体的な内容かつ同じまたは非常に似た質問が入力されると、類似した回答を提供することもあります。

根拠②：AI検出ツールは存在するものの、日本語検知の精度は低い

ChatGPTをはじめとするAIツールによるテキストを検知するAI検出ツールも開発が行われています。

ここでは、ChatGPTを開発したOpenAI社が提供するAI検出ツール「AI Text Classifier」をご紹介します。

OpenAI社公式ドキュメントによると、AI Text Classifierには主に下記のような特徴があります。

公式ドキュメントの内容の通り、現状は英語以外の言語では精度が落ちる傾向にあり、日本語も例外ではありません。

そのため、英語のテキストと比べれば幾分かAI製であると検知されるケースは少なくなるでしょう。

根拠③：AI検出ツールに引っかかっても、本当にChatGPTが生成した文章であるという証拠にはならない

根拠②で示した通り、日本語のテキストはChatGPTによるものかどうかの判定の精度が低いものの、AI検出ツールによってはテキストがAI製であると判定される場合があります。

しかし、以下の2点からChatGPTによるものと断言することはできないといえます。

よって、仮にAI検出ツールによってテキストがAI製であると判定されたとしても、ChatGPT作成であるという根拠にはならないのです。

ChatGPTのコピペがバレる可能性がある理由は？

ChatGPTで生成した文章をそのまま使用すると、さまざまな場面で発覚するリスクがあります。ここでは、コピペがバレる主な5つの理由を解説します。

理由①：生成文の日本語が不自然

ChatGPTは高性能なAIですが、日本語の文章には独特の「癖」が出やすい傾向があります。

たとえば、「〜することが可能です」「〜において重要です」といった硬い表現が多用されたり、同じ接続詞が何度も繰り返されたりします。また、主語と述語の関係がぎこちなかったり、敬語と常体が混在したりすることも珍しくありません。

しかし、2024年5月にOpenAIが発表したGPT-4o以降、この状況は大きく変わっています。

OpenAI公式の発表によると、GPT-4oでは「英語以外の言語のテキストの性能も大幅に改良されて」おり、日本語を含む20言語で新しいトークナイザー（言語処理の仕組み）が導入されました。これにより、日本語の処理効率が約1.4倍に向上し、より自然な文章が生成できるようになっています。

理由②：事実と明らかに異なる（ハルシネーション）

ChatGPTには「ハルシネーション」と呼ばれる現象があり、実在しない情報をあたかも事実のように出力することがあります。

具体的には、存在しない書籍や論文を引用したり、架空の統計データを提示したり、人物の経歴を誤って記載したりするケースが報告されています。

こうした誤情報が含まれたまま提出すると、内容を確認した段階で「これはおかしい」と気づかれます。特に学術レポートや企業への提出書類では、ファクトチェックが行われることが多いため、致命的なミスにつながりかねません。

ここでは、ChatGPTに無事に大学受験に合格した生徒になりきってテキストを作ってもらうつもりが、意図とずれたテキストになってしまいました。

もしこのままコピペしてしまえば、自分で書いていないことが明らかとなってしまいますね。

理由③：文調が普段と明らかに異なる

普段の文章と比較したときに、あまりにも文体が違うと疑われる原因になります。

たとえば、いつもはカジュアルな言い回しを使う学生が、突然フォーマルで整然とした文章を提出すれば、教員は違和感を覚えるでしょう。逆に、専門知識が必要な内容を、その分野を学んでいない人が完璧に説明していれば不自然です。

人間が書く文章には、語彙の選び方や句読点の打ち方など、無意識のうちに現れる「書き癖」があります。AIにはこの個人差を再現することが難しく、本人の文章と見比べられると一目瞭然になることがあります。

そのため、普段から文章の書き方に何らかの癖がある方の場合、ChatGPTからそのままコピペをした場合、AIが作成したテキストであるとバレやすいです。

感じ方に個人差はあるものの、文が単調で「人間が書いた文章とは思えない」と感じる人も多いのではないでしょうか。

理由④：内容について質問されると答えられない

文章を提出した後、その内容について口頭で説明を求められる場面があります。

大学のゼミ発表や面接、口頭試問などで「この部分をもう少し詳しく説明してください」と聞かれたとき、自分で書いていなければ的確に答えることができません。専門用語の意味を聞かれて言葉に詰まったり、論理の根拠を説明できなかったりすれば、「本当に自分で書いたのか」と疑念を持たれます。

就職活動のエントリーシートでも同様です。面接官は提出書類をもとに深掘り質問をしてくるため、AIに任せきりで内容を理解していないと、その場で矛盾が露呈してしまいます。

理由⑤：AI検出ツールで判定される

近年、AI生成文章を検出する専用ツールの導入が進んでいます。

代表的なものとして「GPTZero」「Turnitin」「Copyleaks」などがあり、文章の統計的な特徴を分析してAIが書いた可能性を数値で示します。大学ではレポート提出システムに組み込まれていたり、企業の採用部門で使用されていたりするケースも増えています。

ただし、これらのツールの精度は100%ではなく、特に日本語に対しては検出精度が低いとされています。とはいえ、検出ツールに引っかかった場合は説明を求められることになり、他の状況証拠と合わせて判断されるリスクがあります。

【悪用厳禁】ChatGPTのコピペがバレないようにする方法

バレる可能性がゼロではないChatGPTのコピペ。バレにくくする方法はあるのでしょうか。

ここでいくつか対策をご紹介します。

対策①：生成文の日本語に問題がないかチェックする

ChatGPTが出力した文章は、必ず自分の目で読み返して不自然な箇所がないか確認しましょう。

最新モデルでは日本語の精度が向上していますが、それでも以下のような特徴が残ることがあります。

こうした箇所を見つけたら、自分が普段使う言葉に置き換えてリライトします。声に出して読んでみると、不自然な部分に気づきやすくなります。完璧すぎる文章はかえって怪しまれるため、多少の「人間らしさ」を残すことも意識しましょう。

対策② 事実と明らかに異なる記述がないか、チェックする

ChatGPTには「ハルシネーション」と呼ばれる現象があり、存在しない情報をもっともらしく出力することがあります。これが発覚すると、内容の信頼性だけでなく、AI使用の疑いにも直結します。

特に注意が必要なのは以下のような情報です。

生成された文章に固有名詞や具体的な数字が含まれている場合は、必ず一次情報（公式サイト、論文データベース、政府統計など）で裏付けを取りましょう。ファクトチェックを怠ると、提出後に「この引用元が見つからない」と指摘されて発覚するケースも少なくありません。

対策③：自分の文章の書き方のクセを軽く把握しておく

教員や採用担当者がAI使用を疑う大きなきっかけの一つが、「普段の文章と明らかに違う」という違和感です。

自分の文章には、意識していなくても独自のクセがあります。例えば、

普段のメールやレポートを見返して、自分の傾向を把握しておきましょう。ChatGPTの出力をそのまま使うのではなく、自分のクセに合わせて調整することで、文体の一貫性を保てます。急に洗練された文章になると不自然なので、「いつもの自分が書きそうな文章」に近づけることが重要です。

対策④：参考文献・引用元を明記する

学術レポートやビジネス文書では、情報の出典を明記することが求められます。これはAI使用の有無に関わらず基本的なルールですが、ChatGPTを活用する場合は特に重要です。

ChatGPTが提示する情報には出典が付いていないことが多く、そのまま使うと「どこから得た情報なのか」を説明できなくなります。生成された内容をもとに、自分で信頼できる情報源を探し、適切な形式で引用リストを作成しましょう。

参考文献を明記することで、文章の正当性を示せるだけでなく、「きちんと調査した上で書いている」という姿勢をアピールできます。

対策⑤：自分の意見・体験談を加える

AIが生成できないもの、それは「あなた自身の経験と考え」です。

ChatGPTは一般的な情報をまとめるのは得意ですが、個人的なエピソードや独自の視点を持っていません。そのため、AI生成文章は内容が正しくても「当たり障りのない」印象になりがちです。

文章に以下のような要素を加えることで、オリジナリティが生まれます。

特に、エントリーシートや感想文など「あなた自身」が問われる文章では、体験談の有無が決定的な差になります。AIの出力を土台にしつつ、自分だけが語れる内容を必ず付け加えましょう。

対策⑥：コピペチェックツールで事前確認する

提出前に、コピペチェックツールやAI検出ツールで自分の文章を確認しておくと安心です。

コピペチェックツールは、Web上の既存コンテンツとの類似度を調べるもので、意図せず他の文章と酷似していないかを確認できます。ChatGPTが学習データに含まれる文章と似た表現を出力している可能性もあるため、念のためチェックしておくと良いでしょう。

代表的な無料ツールには以下のようなものがあります。

また、AI検出ツール（GPTZeroなど）で「AI生成の可能性」を事前に確認し、スコアが高い場合はリライトを重ねるという方法もあります。ただし、AI検出ツールの精度は100%ではないため、あくまで参考程度に留め、前述の対策と組み合わせて活用することをおすすめします。

対策⑦：ChatGPTにプロンプトを与える

ChatGPTは、指示（プロンプト）の与え方次第で出力される文章の雰囲気が大きく変わります。デフォルトのまま使うとAI特有の堅い文体になりがちですが、具体的な条件を指定することで、より自然で人間らしい文章を生成させることが可能です。

「オリジナルの文章を書いて」「コピペにならないように」といった漠然とした指示だけでは、効果は限定的です。単に「オリジナルで」と指示しても、ChatGPTの文章生成の仕組み自体は変わらないため、AI特有のパターン（予測可能な単語選択、定型的な構成）は残ってしまいます。

そのため、ただし、より具体的で詳細な指示を与えることで、出力の質を改善することが重要です。

効果的なプロンプト例は以下のようなものです。

また、プロンプトを工夫しても、生成された文章をそのまま使うのは避けましょう。あくまで「たたき台」として活用し、最終的には自分の言葉で手を加えることが重要です。

ChatGPTコピペがバレた場合のリスク

ここでは、ChatGPTコピペがバレた場合のリスクについて詳細に解説します。

大学のレポート・卒論でバレた場合

大学でのAI使用発覚は、学業に重大な影響を及ぼす可能性があります。

AIの利用に対する方針は大学・学部・担当教員によって大きく異なります。完全禁止としている大学もあれば、「使用を明記すれば可」という条件付きで認めている大学もあります。

多くの大学ではAI利用に関するガイドラインの策定が進んでおり、文部科学省も教育現場での生成AI活用について指針を示しています。自分の大学の方針を事前に確認し、不明な場合は担当教員に相談することが重要です。

また、レポート提出システムにAI検出ツール（Turnitinなど）が組み込まれている大学も増えており、提出と同時に自動チェックされるケースもあります。

高校の課題・作文でバレた場合

高校でのAI使用発覚は、大学ほど厳しい懲戒処分には至らないケースが多いものの、成績や進路に影響する可能性があります。

また読書感想文や作文コンクールへの応募作品でAI使用が発覚した場合、入賞取り消しや、学校全体の信用問題に発展することもあります。特にコンクールは「本人が書いたオリジナル作品」であることが前提のため、AI使用は不正行為と見なされます。

高校生の場合は文章にクセが出やすく、普段のレポートとAI生成文の文体差が目立ちやすいため、教員に気づかれやすい傾向があります。

就活（ES・履歴書）でバレた場合

就職活動におけるAI使用の発覚は、キャリアに直接影響する深刻な問題です。

採用担当者は日々多くのESを読んでおり、AI生成文章の特徴に敏感です。企業によってはAI検出ツールを導入しているケースもあり、特に金融業界や公務員試験では厳格にチェックされる傾向があります。

AIをESの「たたき台」として使うこと自体は、多くの企業で黙認されている面もあります。ただし、最終的には自分の言葉でリライトし、具体的な体験談や自分だけのエピソードを盛り込むことが必須です。

面接で「なぜそう思ったのですか？」と聞かれたときに、自信を持って答えられる内容にしておくことが重要です。

ChatGPTのコピペは著作権的に問題ないのか

ChatGPTで生成した文章をそのままコピペして使うことは、著作権法上問題ないのでしょうか。結論から言えば、「OpenAIの規約上は問題ないが、注意すべき点がある」というのが正確な答えです。

OpenAIの利用規約では、ユーザーが入力した内容（Input）と、それに基づいて生成された出力（Output）について、以下のように定めています。

お客様とOpenAIの間において、適用法令で認められる範囲で、お客様は、（a）インプットの所有権限を保持し、（b）アウトプットについての権利を有するものとします。当社はアウトプットに関する権利、権原、及び利益がある場合、これらすべての権限をお客様に譲渡します。

OpenAI 利用規約

つまり、ChatGPTが生成した文章の権利は、OpenAIからユーザーに譲渡されるため、OpenAIに対して著作権侵害になることはありません。商用利用も規約上は認められています。

ここで重要なのは、「適用法令で認められる範囲で」という但し書きです。この文言は、権利の所有が既存の法的枠組み、特に著作権法によって制限されることを示しています。

OpenAIが権利を譲渡したとしても、それだけでAI生成物が自動的に著作物になるわけではなく、また第三者の著作権を侵害しないことまで保証するものではありません。

つまり、ChatGPTで生成した文章をコピペすることで、その文章が他者の著作物と酷似していた場合は著作権侵害となるリスクがあり、自分の著作物として保護されない可能性が高いという点を理解しておく必要があります。

安全に使うためには、生成された文章をそのまま使うのではなく、事実確認を行い、自分の言葉で書き直し、オリジナルの内容を加えることが重要です。

将来的にはChatGPTからのコピペがバレるようになるのか

現状はバレる可能性は低いと考えられるChatGPTのコピペですが、未来永劫そうとは限らないかもしれません。

ここでは、現在最も精度が高いとされるAIチェッカーである「Originarity.AI」についてご紹介します。

その精度は驚異的で、99%の精度でChatGPTの生成文を判別できるそうです。

ただ、現状は英語の文章のみにおける話であり、日本語はそもそもチェックすることができません。

ただ、将来的に日本語文の判別の精度も高くなることは間違い無いので、AIが書いた文章とそうでない文章の違いはバレるようになるのではないでしょうか。

※さらに詳しい情報は、以下を参考にしてください。

【ライティング】AIツール「ORIGINALITY.AI」の機能や使い方・メリットを詳しく解説-おすすめAIツール一覧

AIによって生成されたコンテンツと盗用されたコンテンツを高精度で検出するツールです。

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ChatGPTのコピペについてよくある質問（FAQ）

まとめ：ChatGPTのコピペはバレにくいが、やりすぎ注意！

ChatGPTのコピペについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか？

今回の記事をまとめると

でした。

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