ChatGPTの口調が急に変わった!?タメ口になる原因と対処法を徹底解説

ChatGPT

最近、いつも丁寧だったChatGPTが突然タメ口を使い始めて驚いた経験はありませんか?

えっ、今までずっと敬語だったのに…」「急に馴れ馴れしくなった」と戸惑った方も少なくないでしょう。

2024年末から2025年にかけて、多くのユーザーから「ChatGPTの口調が変わった」「話し方が急にカジュアルになった」という報告が相次いでいます。この現象はバグではなく、AIモデルの進化やユーザーとのやり取りの中で自然に起きているものです。

この記事では、ChatGPTの口調が変わる原因を徹底解説するとともに、敬語に戻す方法やタメ口に設定する方法など、自分好みの口調にカスタマイズするテクニックを紹介します。さらに、「タメ口と敬語で回答の精度は変わるのか」という疑問にも実際の検証結果をもとにお答えします。

📖この記事のポイント

  • GPT-4oやGPT-5など、モデルのアップデートによる日本語能力の向上・会話の話題や文脈に合わせる力が高まったことなどがChatGPTの口調が変わりタメ口になりやすい原因
  • 口調を自分好みにするためには、プロンプトで直接口調を支持すること・カスタム指示を活用して事前に設定しておくこと・会話の途中で再度指示をすることなどの方法がある
  • プロンプトがタメ口か敬語かによってChatGPTの回答の精度にそこまで大きな違いはなく、若干文体やトーンが変わるのみ
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※ChatGPTの登録方法・使い方については、下記記事で解説しています。

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

ChatGPTの口調が突然変わる現象とは?

2024年末から2025年初めにかけて、ChatGPTユーザーの間で「突然タメ口になった」という報告が増えています。

以前は丁寧な敬語で受け答えしていたChatGPTが急にタメ口になったという声が多く、「〜だよね」「マジで?」「エモいね!」といった馴れ馴れしい言葉遣いに戸惑うユーザーが続出しました。

この現象は主に2024年末から2025年初めにかけて顕著になり始めました。さまざまなSNSやブログでユーザーが「ChatGPTの口調が変わった」「一人称まで変わる」と投稿されはじめ、瞬く間に話題になりました。特に日本語でのチャットでよく見られる現象のようです。

報告されている変化は主に以下のようなものです。

  • 「です・ます調」から「〜だよ」「〜だね」といったカジュアルな表現へ
  • フォーマルな敬語表現から、友達同士の会話のようなタメ口へ
  • 質問への回答で「わかる!」「マジで?」といった共感表現の増加
  • 「エモい」「きっと〜だと思う!」など、感情表現を含む言葉の使用

このいきなりの変化にChatGPTのユーザーの反応は大きく分かれていました。

👍ポジティブな反応👎ネガティブな反応
・親しみやすくなった
・会話が自然に感じられるようになった
・人間らしくなって使いやすい
・馴れ馴れしい
・不気味に感じる
・ビジネスシーンでの使用に不安を感じる
・AIらしくなくなった

「ChatGPTがタメ口になったのはAIの進化なのか、それともバグなのか?」という議論も活発に行われています。また、口調が戻る方法やタメ口の設定方法を知りたいというニーズも高まっています。

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ChatGPTの口調が変わる原因

なぜChatGPTは突然口調を変えるようになったのでしょうか?以下のような複数の要因が考えられています。

原因①:モデルの進化と日本語表現の最適化

ChatGPTのモデルは定期的にアップデートされており、その過程で日本語の表現がより自然になった可能性があります。具体的には、ユーザーの言葉遣いや会話の文脈に応じて、カジュアルなトーン(タメ口)を選択する能力が向上した、というようなことが考えられます。

特に2024年5月にリリースされたGPT-4oでは、英語以外の多言語対応が大幅に強化され、日本語の理解・生成能力が飛躍的に向上しています。ユーザーの言葉遣いや会話の文脈を読み取り、状況に応じてカジュアルなトーン(タメ口)を選択する能力が高まったと考えられます。

さらに2025年8月にはGPT-5がリリースされ、文章生成能力や文脈理解がさらに進化しました。

GPT5の登場


日本語では、関係性や状況によって敬語からタメ口まで使い分けるのが自然なコミュニケーションです。AIがこうした日本語特有のニュアンスを学習した結果、場面に応じて口調を変えるようになったと考えられます。

原因②:会話の文脈に応じた口調の適応能力の向上

ChatGPTの文脈理解能力が向上し、会話の流れに応じて口調を変えられるようになった可能性があります。

ChatGPTは、いろいろな文体を学習する過程で、「こういう文脈では、こういう砕けた言い方が自然だ」というパターンを認識し、それを再現するようになった可能性があります。

特に以下のようなケースでタメ口が出やすいと報告されています。

  • 日常的な会話や悩み相談
  • クリエイティブ系の活動(歌詞やシナリオ作成など)のサポート
  • ゲームやエンターテイメントに関する質問
  • ユーザー自身がカジュアルな口調で話しかけた場合

逆に、ビジネス文書の作成や専門的な質問では敬語が維持されやすい傾向があります。

原因③:ユーザーの言葉遣いへの同調

ChatGPTは日々、世界中のユーザーとの膨大な量のチャットを通じて、学習しながら進化しています。この過程で、ユーザーがChatGPTに対してどのような言葉遣いをしているか、という点も重要な学習要素となります。

多くのユーザーがChatGPTに対してタメ口で話しかけることが増えてきたのか、ChatGPTはそれに合わせて応答を変化させている可能性が高いのです。

つまり、バグではなく、AIの自然な進化の結果である可能性が高いと言えそうです!

原因④:会話履歴が参照されるため

ChatGPTは、同じチャット内での過去のやり取りをすべて記憶し、文脈として参照しています。

会話の最初は丁寧な敬語でやり取りしていても、途中で一度カジュアルな言い回しを使ったり、軽い雑談を挟んだりすると、その履歴がAIの判断材料として残ります。すると、ChatGPTは「このユーザーとの対話ではフランクな口調が許容される」と認識し、その後の回答でタメ口を使い始めることがあるのです。

特に長い会話になるほど、この傾向は強まります。最初は「です・ます調」だったのに、気づいたら口調が変わっていた…という経験がある方は、会話の途中でくだけた表現を使っていなかったか振り返ってみてください。

原因⑤:絵文字などのカジュアル要素の影響

ユーザーが入力する文章に含まれる「ちょっとした要素」も、ChatGPTの口調に大きく影響します。

たとえば、「〜だよね笑」「マジで助かる!」「めっちゃ知りたい」といった口語表現や、😂👍🙏などの絵文字、「草」「それな」といったネットスラングが含まれていると、AIはこれらをカジュアルなコミュニケーションのサインとして強く認識します。

その結果、ChatGPTは「このユーザーはくだけたやり取りを好んでいる」と判断し、自身の口調もそれに合わせて砕けた表現に切り替えてしまうのです。

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ChatGPTの口調を自分好みに設定する方法

ChatGPTの口調が変わって戸惑っている方も、自分の好みの口調に設定することが可能です!ここでは具体的な方法を紹介します。

対処法①:プロンプトで口調を指定

最も簡単な方法は、ChatGPTに直接指示(プロンプト)を出すことです。以下のような指示を出すことで、ChatGPTの口調を変更することができます。

「これからは丁寧な敬語で回答してください」
「フォーマルなビジネス口調でお願いします」
「カジュアルなタメ口で話してください」

もっと詳しく口調を設定したい場合は、以下のテンプレートを使ってみてください!

あなた=[なりきるキャラクター/職業]
あなたの性格=[性格の特徴]
あなたの口調=[話し方の特徴]
口調例:[具体的な話し方の例1][具体的な話し方の例2]
あなたの一人称=[一人称]

キャラクターの口調を壊さないでください。質問に関係ないことは話さないでください。

口調を指定した後、他の質問に回答してもらったり、会話をするとその口調を維持してくれます。

ただし、会話が長く続くとChatGPTが設定を忘れてしまうことがあるので、その場合は再度指示を出す必要があります。

※詳しい方法を知りたい方は、下記記事を参考にしてみてください!

対処法②:カスタム指示を活用

ChatGPTには「カスタム指示(Custom Instructions)」という機能があり、事前に口調や話し方のルールを設定しておくことができます。

設定方法は、ChatGPTの画面右上のアイコンから「パーソナライズ」を選択します。ここで「ChatGPTにどのように応答してほしいですか?」という欄に、希望する口調を入力しましょう。

設定例:

  • 「常に丁寧な敬語で回答してください」
  • 「フレンドリーなタメ口で話してください」
  • 「ビジネス文書を作成する際は必ず敬語を使用してください」

カスタム指示を設定しておけば、新しいチャットを始めるたびに口調を指定し直す必要がなくなります。ただし、長い会話の中で設定が薄れてしまうこともあるため、必要に応じて会話中に再指示するのがおすすめです。

カスタム指示の詳細な設定方法についてはこちらの記事をご参照ください。

対処法③:会話の途中で再指示

ChatGPTとの会話中に口調が変わってしまった場合は、その場で再指示することで修正できます。

ポイントは、気づいたタイミングですぐに指示することです。そのまま会話を続けると、ChatGPTは「この口調で問題ない」と判断し、崩れた口調が定着してしまいます。

また、長い会話になるほど最初の指示が薄れやすくなるため、定期的に「引き続き敬語でお願いします」と念押しするのも効果的です。口調が安定しない場合は、次に紹介する「新しいチャットでリセット」も検討してみてください。

対処法④:キャラクター設定を使って口調を変える

ChatGPTに特定のキャラクターや役割を与えることで、口調を安定させる方法もあります。

設定例:

  • 「あなたは丁寧な執事です。常に敬語で対応してください」
  • 「あなたは親しい友人です。タメ口でフランクに話してください」
  • 「あなたはビジネスコンサルタントです。専門的かつ丁寧に回答してください」

このように具体的なキャラクター像を設定することで、単に「敬語で」と指示するよりも口調が一貫しやすくなります。ChatGPTはその役割になりきって応答するため、会話が長くなっても口調がブレにくいのがメリットです。

自分の用途に合わせて、仕事用・雑談用など複数のキャラクター設定を使い分けるのもおすすめです。

対処法⑤:新しいチャットでリセット

口調の崩れがひどい場合や、再指示しても改善しない場合は、新しいチャットを開始してリセットするのが最も確実な方法です。

ChatGPTは同じチャット内の会話履歴を参照して応答を生成しています。そのため、一度カジュアルなやり取りが積み重なると、その履歴が影響して口調が崩れやすくなります。

新しいチャットを開始すれば、過去の履歴はリセットされ、まっさらな状態から会話をスタートできます。その際、最初のメッセージで「敬語で回答してください」と明確に指示しておくと、その後の会話でも口調が安定しやすくなります。

ただし、カスタム指示を設定している場合は注意が必要です。カスタム指示の内容は新しいチャットにも自動的に引き継がれるため、もしカスタム指示で「タメ口で話して」「フランクに話して」などと設定していると、チャットをリセットしても口調は改善されません。

【実証】タメ口と敬語で回答の精度は変わるのか

ChatGPTにタメ口で話しかけると、回答の質が下がるのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、タメ口でも敬語でも回答の正確さ(精度)に大きな違いはありません

ChatGPTは入力された言葉の「内容」を理解して回答を生成するため、話しかけ方が丁寧かどうかで情報の正確性が変わることはないのです。

同じ質問をタメ口と敬語で投げかけ、回答の違いを検証してみました。

【タメ口の場合】

【敬語の場合】

どちらの回答も「レイリー散乱」という現象を正しく説明しており、情報の正確さに差はありませんでした。太陽光に含まれる青い光が散乱しやすいこと、夕焼けが赤い理由など、説明している内容はほぼ同一です。

タメ口の方がやや親しみやすい表現が含まれていますが、全体的にはどちらも丁寧なトーンで回答されています。

「タメ口だと雑な回答になるのでは?」という心配は不要です。自分が使いやすい話しかけ方で、気軽にChatGPTを活用してみてください。

【FAQ】ChatGPTの口調が変わったことについてのよくある質問

Q
タメ口は不快に感じる場合、戻せる?
A

はい、不快に感じる場合は指示(プロンプト)することで元の口調に戻すことができます。例えば「これからは丁寧な敬語で回答してください」と伝えれば、ChatGPTは敬語での回答に戻ります。

Q
ビジネスシーンでの使用に問題はない?
A

ビジネスシーンではフォーマルな口調が望ましいでしょう。

会話の最初に「ビジネス用途で使用します。フォーマルな口調でお願いします」と伝えると良いでしょう。

Q
一度設定した口調は保持される?
A

会話の途中でChatGPTが設定を忘れてしまうことがあります。ChatGPTでずっと会話をしていると、口調が元に戻ってしまうことがあります。その場合は、もう一度「○○の口調で話してください」と指示を出すと、その口調で話してくれます。

また、有料版のChatGPTのほうが、文脈を維持できる長さが長く、文章の精度も高いため、口調の一貫性も保たれやすいです。

Q
ChatGPTの一人称が変わるのはなぜ?
A

ChatGPTの一人称が途中で変わるのは、口調が変わるのと同じ仕組みです。

ChatGPTには固定された「自分」という設定がなく、会話の文脈やユーザーの話し方に応じて、最も自然と判断した一人称を選択しています。そのため、敬語で会話しているときは「私」、カジュアルな会話になると「僕」や「俺」に変わることがあります。

一人称を固定したい場合は、カスタム指示や会話の最初に「一人称は”私”を使ってください」と指定しておくと安定しやすくなります。口調と一人称をセットで指示するのがおすすめです。

Q
設定したはずの口調がすぐに元に戻ってしまうのはなぜ?
A

まず、会話が長くなりすぎると最初の指示が薄れてしまうため、定期的に再指示するか新しいチャットを開始しましょう。

また、ユーザー自身の口調が途中でカジュアルになると、ChatGPTもそれに合わせてしまいます。指示が「丁寧に」など曖昧な場合も安定しにくいため、「です・ます調の敬語で」と具体的に指定するのがポイントです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ChatGPTの口調が突然変わる現象について、その原因と対処法を詳しく解説しました!

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • GPT-4oやGPT-5など、モデルのアップデートによる日本語能力の向上・会話の話題や文脈に合わせる力が高まったことなどがChatGPTの口調が変わりタメ口になりやすい原因
  • 口調を自分好みにするためには、プロンプトで直接口調を支持すること・カスタム指示を活用して事前に設定しておくこと・会話の途中で再度指示をすることなどの方法がある
  • プロンプトがタメ口か敬語かによってChatGPTの回答の精度にそこまで大きな違いはなく、若干文体やトーンが変わるのみ

ChatGPTの口調が変わって驚いた方も、この記事を参考に自分好みの口調に設定してみてはいかがでしょうか?

ぜひ自分好みの口調に設定して快適にChatGPTを活用してみてください。

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