『Sora 2 Pro』の概要!無印との違いを実際に使って比較

ChatGPT

OpenAIの動画生成AI「Sora 2 Pro」について、詳しく知りたいと思っていませんか。月額200ドルという高額な料金を支払う価値があるのか、通常版とどう違うのか、気になる方も多いでしょう。

本記事では、Sora 2 Proの特徴、通常版との違い、使い方、そして最も重要な「課金すべきかどうか」について、実例を交えながら徹底解説します。また、APIについての最新情報もお伝えします。

📖この記事のポイント

  • Sora 2 Proは月額200ドルのChatGPT Proプラン加入者が追加料金なしで使える動画生成AI(公開時点ではブラウザ版のみ)。
  • 最大15秒の長尺動画とプロンプトへの高い忠実度が特徴だが、生成速度が遅くウォーターマークも外せない
  • 品質の様も好みの範囲内であり、現時点で課金を迷っている方は通常版で十分
  • Sora2のような最新動画生成AIを活用して収入に繋げたい方は無料セミナーで情報を仕入れてから始めると効果的!
  • SHIFT AIの無料セミナーならAIのプロから無料で収入に直結するAIスキル習得から仕事獲得法まで学べる!
  • 今すぐ申し込めば、超有料級の12大特典も無料でもらえる!

\ 累計受講者10万人突破 /

無料AIセミナーを見てみる

「Sora 2」について詳しく知りたい方は、まずは下記の記事をご覧ください!

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Sora 2 Pro とは?

Sora 2 Proは2025年10月にOpenAIが発表した動画生成AI・Sora2の上位モデル。月額200ドル(約3万円)のChatGPT Proプラン加入者に追加料金なしで提供されています(公開時点ではアプリ版では選択できず、ブラウザ版のみ)。

解像度はStandard(512×896/896×512)とHigh(704×1280/1280×704)の2種類から選択可能。さらに、最大15秒までの動画生成ができますが、生成速度は通常版より遅いです。

プロンプト忠実度は向上しており、複雑な指示や物語構成、カメラ移動、被写界深度などの細かい指定が通りやすくなっています。

一方で、通常版と変わらない点もあります。

フレームレートは30FPSで統一されており、オーディオビットレートは129kbps。また、リップシンク(口の動きと音声の同期)は依然として弱いという点が課題が課題として挙げられています。複数人物の同時会話シーンでは口の動きが一致しなかったり、一人が無音になったりなどのズレが発生するケースも多いです。

「Sora 2 Pro」と「Sora 2」の違い

続いて、Sora 2 ProとSora 2の具体的な違いを比較表で確認しましょう。

Sora 2 ProSora 2
生成できる動画の長さ最大時間15秒最大時間10秒
解像度Standard(512×896/896×512)
High(704×1280/1280×704)
704×1280/1280×704(固定)
フレームレート30FPS30FPS
生成時間やや遅い(Highの場合)通常速度
利用条件ChatGPT Pro(月額200ドル)
ブラウザ版のみ
無料
アプリ・ブラウザ版どちらも可
ウォーターマーク有(削除不可)有(削除不可)

最大の違いは動画の長さと解像度の選択です。上記の表の通り、Sora 2 Proの「High」を選んでも通常版Sora 2と同じ解像度であり、Proだからといってピクセル数が増えるわけではありません。

Sora 2 Proで15秒の動画を生成すると時間がかかるため、低解像度でも早く長い動画を生成したい方向けの選択肢が提供されたと考えられます。

また、ウォーターマークはProであっても外すことはできません

Sora 2 Pro の使い方

ここからはSora 2 Proの使い方について解説します。使い方はとても簡単です。

1.ChatGPT Proアカウントでログインする

まずはこちらのサイトからChatGPT Proのアカウントでログインします。

※招待コードの取得方法やアカウント登録の詳細はこちら

2.Sora 2 Proを選択する

ChatGPT Proアカウントでログインすると、他の生成AI同様にプロンプト入力欄の左下にあるモデル選択メニューから「Sora 2 Pro」を選択できます。

3.Sora 2 Proを選択する

3

同じくプロンプト入力欄の右下にある設定ボタンから、Resolution(解像度)とDuration(動画の長さ)を選択します。解像度はStandardまたはHighから、動画の長さは10秒、15秒から選べます。

「Sora 2 Pro」と「Sora 2」を同じプロンプトで比較してみた!

では実際に同じプロンプトを使って、Sora 2とSora 2 Proで動画を生成し、品質の違いを検証してみましょう。すべて左の動画がSora 2で生成したもの、右側がSora 2 Proで生成したものです。

○アニメ調の動画

猫を可愛がって話しかける日本人の女の子のアニメのワンシーン。
「Sora 2」で生成
「Sora 2 Pro」 で生成

◯ダンス動画

縦型(9:16)のダンス動画。
若い女性がストレートの茶髪で、カジュアルなストリートファッションを着ている。
夜の街中、ネオンライトが輝く場所で、明るく元気にポップな音楽に合わせて踊っている。
カメラは手持ち風で滑らかに動き、軽いモーションブラーとリズムに合わせたズームインを交える。
背景にはぼかし(ボケ)があり、ショップの光や車のライトが反射して幻想的な雰囲気を作る。
一連の撮影はワンカット(カットなし)で、長さは約8〜10秒。
ダンサーは自然な笑顔でカメラを時々見つめ、リズムに合わせて表情豊かに踊る。
雰囲気は明るく楽しく、SNS向けの映像のように。
照明は暖色系で、レンズフレアが柔らかく入るように。

補足設定:
撮影比率:9:16(縦型)
長さ:8〜10秒
トーン:エネルギッシュでポップ、TikTokトレンド感のある雰囲気
音楽:アップテンポのポップビート
「Sora 2」で生成
「Sora 2 Pro」で生成

○Vlog風動画

動画仕様
・Vlog風、ワンテイク
・全体で約10秒
・スマホ前面カメラによるセルフィー(胸から中距離まで)
・軽い手ブレ補正あり、露出とフォーカスは安定
・夕暮れ時の暖かい光、パステル調カラー、軽いフィルムグレイン
・オリジナルのインストポップ(歌詞なし、小音量)、環境音を自然に同期(足音、軽い街のざわめき、カップ音)

シーン
・賑やかな歩行者通りを歩きながら、カメラに向かって笑顔で挨拶
・小さなテイクアウト窓でアイスラテを受け取る(ブランドなし)
・一口飲みながら歩き、街の背景を背に立ち止まる
・カメラに向かって笑顔と手を振って終了

セリフ(日本語を韓国語に翻訳)
0.0s:「こんばんは!今日は散歩しながら撮ってます。」
4.0s(受け取り時):「アイスラテを買いました。飲んでみますね。」
8.0s(手を振りながら):「じゃあまた!バイバイ!」

制約
・被写体は必ず架空の成人女性
・実在人物や有名人に似せない
・ブランド・店舗名・ロゴは映さない
・服装や動作は日常的で上品なもの
「Sora 2」で生成
「Sora 2 Pro」で生成

○映画風の動画

16:9/10秒/ワンテイク。
薄曇りの午後、雨上がりの路地。若い男性(一般的な顔立ち・特定個人に似せない)が濡れた石畳をゆっくり歩き、立ち止まって振り返る。
カメラは肩越しのロング→ミディアムへ滑らかなドリーイン。24fps風の動き、浅い被写界深度、微細なフィルムグレイン。
逆光の柔らかなリムライト、濡れた路面の反射が映える。色はややデサチュレート、シネマティックなコントラスト。
台詞なし、環境音(遠くの車の音・雨だれ)だけ。
終わりで目線がカメラをかすめ、微かな息遣いでカット。ムード:静謐・余韻・映画予告の一節。
「Sora 2」で生成
「Sora 2 Pro」で生成

○商品プロモーション動画

縦型の商品プロモーション動画。
朝の自然光が入る明るい洗面台。一般的な顔立ちの20代女性(特定個人・有名人に似せない)が、無地ボトルの化粧水(ロゴ・商標なし)を手に取り、手のひらにとって頬にやさしくなじませる。
カメラは胸上の距離でゆるい手持ち、スロードリーイン、浅い被写界深度。肌の水分感とハイライトを繊細に描写。
清潔感のあるミニマル背景、小道具は白いタオルと透明なグラスのみ。
文字は下部にサンセリフで短く表示:「うるおい、朝の新習慣」。
台詞(口パク+ボイスオーバー同一):
0.0s「朝、これひとつ。」
2.5s「すっと浸透して、ベタつかない。」
5.0s「メイク前が、楽しみになる。」
8.0s「今日の肌、軽やか。」
BGMは軽やかなピアノ、音量は小さめ、環境音は最小。
色味はややウォーム、肌トーンは自然、テクスチャ強調のため軽いフォーカスラックを1回だけ。
最後に下部右寄せでCTAテキスト:「詳しく見る」。
ロゴ・ブランド名は表示しない。特定個人に似せない。
「Sora 2」で生成
「Sora 2 Pro」で生成

○自然・風景ドキュメンタリースタイルの動画

3ショット構成(カット切り替えで自然ドキュメンタリースタイル)。
全体のトーンは穏やかで神秘的。BGMは静かなアンビエント。ナレーションは落ち着いた中性的な日本語声(特定個人に似せない)。

Scene 1(0.0〜3.0s)
雲が山の稜線を越えて流れる空撮シーン。朝の光が雲を金色に照らす。カメラはゆるやかにパンし、空の広がりを表現。
ナレーション:「この星は、静かに呼吸をしている。」

Scene 2(3.0〜6.0s)
霧の森の中。木漏れ日が葉を照らし、小さな水滴が枝先から落ちるスローモーション。カメラは低い位置から上方向へゆっくり移動。
ナレーション:「森の奥で、光と水がめぐりあう。」

Scene 3(6.0〜10.0s)
夕暮れの海岸。波が静かに寄せ、濡れた砂に空の赤が反射している。カメラは地面近くから水平線に向かって前進。
ナレーション:「そして、すべての命がひとつに還っていく。」

映像全体を通して、環境音(風・波・鳥)を自然に重ねる。
「Sora 2」で生成
「Sora 2 Pro」で生成

このように比較すると多少「Sora 2 Pro」で作成したほうが自然で違和感が少なく感じますね。セリフを入れたり、少し複雑な指示をしたりする場合はProが良さそうです(とはいえ違和感がまったくなくなるわけではない)。

※Sora2で効果的なプロンプトについてもっと詳しく知りたい方はこちら

Sora 2 Pro のためにProプランに課金するべき?

結論から言うと、月額200ドル支払うことに迷いがない人や明確に200ドル回収できる用途がある人を除いて、Sora 2 Proのためだけに課金する価値はないと感じました。

Sora 2 Proでは通常版に比べてプロンプトの忠実度は向上しますが、より直感的に思い通りの動画や良い雰囲気の動画を生成してくれるわけではありません。趣味として活用するなら品質も好みの違いの範囲内です。

また、Sora 2 Proのためだけに課金を検討しているのであれば、「Higgsfield」というサービスで期間限定で無制限に利用できるので、こちらに課金する方がおすすめです。

Higgsfieldについて、詳しく知りたい方は下記の記事をチェックしてみてください。

「Sora 2 Pro」のAPI提供について

Sora 2はAPIでも提供されており、それぞれ料金は下記のようになっています。

API利用のメリットは可視性のウォーターマークがつかないことです。ビジネスでの活用をする上ではAPIでの利用がマストとなりそうです。

モデル出力解像度1秒あたりの料金
sora-2720×1280(縦) / 1280×720(横)$0.10
sora-2-pro720×1280(縦) / 1280×720(横)$0.30
sora-2-pro1024×1792(縦) / 1792×1024(横)$0.50

※Sora2の商用利用や制限についてさらに詳しく知りたい方はこちら

まとめ

本記事では、Sora 2 Proの特徴について解説しました。押さえておきたいポイントは下記の通りです。

  • Sora 2 Proは通常版よりも長尺でプロンプトに忠実な動画を生成できる。
  • 一方で生成に時間がかかるため、嫌な方は解像度の「Standard」と「High」の「Standard(低解像度)」を選択すると良い。
  • 月額200ドルという高額な料金に見合う価値があるかは用途次第
  • ビジネスで明確に収益化できる見込みがある場合や、ChatGPT Proの他の機能も含めて価値を見出せる場合のみが課金を検討する価値あり。Sora 2 Proのためだけに課金することは、現時点ではおすすめしない

副業やビジネスでAI動画生成を活用したい方は、まず無料のSora 2で十分に試してから、本当に必要かどうかを判断することをおすすめします。これからの新機能や続報に期待しましょう!

romptn aiが提携する「SHIFT AI」では、AIの勉強法に不安を感じている方に向けて無料オンラインセミナーを開催しています。

AIを使った副業の始め方や、収入を得るまでのロードマップについて解説しているほか、受講者の方には、ここでしか手に入らないおすすめのプロンプト集などの特典もプレゼント中です。

AIについて効率的に学ぶ方法や、業務での活用に関心がある方は、ぜひご参加ください。

\累計受講者10万人突破/