「Copilotを使って実用的な画像を作成したい」
「Copilotで画像生成を上手に行うコツを知りたい」
このように思わていれる方も多いのではないでしょうか?
生成AIが盛り上がり、画像生成等が使えるということを耳にしたは良いものの、実際にAIを使用して実務レベルの画像を作成するというのは難易度が高いのが正直なところですよね。
そこで、この記事ではCopilotを使用した画像生成の具体的な方法から実用例、使用する際のコツなどを網羅的に解説します。
この記事を最後まで読んで、Copilotの画像生成をどんどん実務で使っていってください。
Copilotの画像生成機能とは?
Copilotの画像生成機能は、ユーザーが入力したテキスト(プロンプト)に基づいて、AIが自動で画像を作成してくれる機能です。CopilotはOpenAIの「DALL-E 3」というモデルを搭載しており、このモデルをCopilotを通して利用することで質の高い画像生成機能を利用することができます。
この機能を活用することで、プレゼンテーションやブログに用いる素材や、クリエイティブのデモとなるデザインなどを効率的に作成することができ、質・量ともに大幅に向上させることができる点が魅力です。
Copilotの画像生成を利用する方法
ひとえにCopilotの画像生成といっても、Copilotはいくつかの方法で使用することが可能であり、その媒体によって表示のされ方や使い方が異なります。
以下ではデスクトップ(PC)とスマートフォン、そしてWindows搭載PCでCopilotの画像生成機能を利用する方法について解説します。
デスクトップで利用する
デスクトップでCopilotを使用する場合は基本的にアプリorブラウザで使用ができます。
画像生成の機能に関しては、アプリ版でもブラウザ版でも使い方は同じです。
- Step1Copilotを起動する
- Step2チャット欄で「画像の生成」を選択
チャット欄左下の「+」を押し「画像の生成」を選択。

「画像の生成」を選択すると以下のような状態となります。

ちなみに、この「Step2」の動作の代わりにプロンプトに「〜のような画像を作成してください。」と入力することでも画像生成は実行できます。
- Step3プロンプトを追加し画像生成を実行
※この際「次の画像を作成してください」の文字は消さないでください。
上記のような流れで、デスクトップ版でのCopilotは画像生成が可能です。
スマートフォンで利用する
スマートフォンでCopilotを使用する際には基本的にアプリで利用する場合がほとんどです。
画像生成機能に関しては、上述のデスクトップ版と同様の順序で使用ができます。
- Step1Copilotを起動する
- Step2チャット欄で「画像の生成」を選択
チャット欄左下の「+」を押す。
この際チャット欄上の「画像を作成する」を押すことでも画像生成は可能ですが、プロンプト入力前に、一度勝手な生成が挟まれてしまうため、プロンプトが完成している場合は時間の無駄となってしまいます。
「画像を作成する」を押すと以下のように勝手に質問が送られてしまい、AIの生成が開始されました。


「画像を生成する」を選択

「画像の生成」を選択すると以下のような状態となります

デスクトップ版同様、この「Step2」の動作の代わりにプロンプトに「〜のような画像を作成してください。」と入力することでも画像生成は実行できます。
- Step3プロンプトを追加し画像生成を実行
※この際「次の画像を作成してください」の文字は消さないでください。
上記のような流れで、アプリ版でのCopilotでも画像生成が可能です。
Copilotの画像生成で作れる画像テーマ7選
以下では下記の7つのテーマで、実際にCopilotを利用して生成した画像を紹介していきます。
① ビジネス資料用の画像
② 記事や動画コンテンツのサムネイル
③ イラスト
④ 風景画
⑤プロダクトデザイン・モックアップ
⑥ インテリア・建築デザイン
⑦ 素材・テクスチャ・壁紙
それぞれの完成度を見ながら、ご自身の利用用途に使えそうか判断してみてください。
ビジネス資料用の画像
プレゼンのスライドでワンポイントや構図の説明に使用できそうな画像を作成してみました。

プロンプト: 「ビジネス資料向けの、人間とAIの相互連携を示す現代的なインフォグラフィック図。背景は純粋な白。 左側(人間): 青いスーツを着た、抽象的でスマートな人間のシルエットのアイコン。タブレット端末を持ち、そこから光るデータが発信されている。知的で能動的なポーズ。 右側(AI): 人間の脳の形を模した、複雑なデジタル回路と光るネットワークのアイコン。色は水色とシルバー。そこから伸びる半透明のデジタルアームが、左側に向かって伸びている。 中央(連携アクション): 人間とAIの間に、太く滑らかな双方向の矢印(ループ)が描かれている。矢印は青と水色のグラデーションで発光しており、その流れの中を小さなデータブロックやアイコン(歯車、電球、書類)が互いに行き交っている。 全体のスタイル: クリーンで洗練されたフラットデザインと、わずかな3D効果(アイソメトリック風)を組み合わせた、未来的で信頼感のあるスタイル。影や装飾は控えめに。」
記事や動画コンテンツのサムネイル
Youtubeやnote、ブログ等のサムネイルに使用する画像を作成してみました。
プロンプトにサイズを入力することで媒体に合わせたサイズのアウトプットをしてくれます。

YouTube動画のサムネイル画像。アスペクト比16:9。 【テキスト】 画像の中央に、太く読みやすい日本語のゴシック体で「Copilotの画像生成で\n作れる画像テーマ7選」と大きく表示する。(※改行してバランス良く配置) 【配色】 背景は清潔な白と、鮮やかな「Copilotブルー(明るい青)」のグラデーション。爽やかでテック感のある配色。 【ビジュアル要素】 タイトル文字の周囲または下部に、今回紹介する7つのテーマを象徴する小さなアイコンや写真風のカードが並んでいる。 ビジネスグラフ 絶景の風景 アニメキャラクター 商品モックアップ おしゃれな部屋 料理 テクスチャ これらが3Dガラスのような質感のフレームに入って浮いている。 【画風】 立体的で高解像度な3Dレンダリングスタイル。影(ドロップシャドウ)を使って文字と要素を背景から浮き上がらせ、視認性を高める。
イラスト
挿絵やイメージ画像として使用できるようなイラストを作成してみました。
プロンプトにノイズ等の指示を組み込むことでぼかしを入れることもできます。

詳細プロンプト:Lo-Fiヒップホップ風イラスト アスペクト比: 正方形 (1:1) ※SNSアイコン等に使いやすい比率 【全体のスタイルと質感】 90年代のセル画アニメーションのような、温かく懐かしいLo-Fiヒップホップのアルバムアートスタイル。画面全体にVHSテープのようなノイズ、走査線、わずかな色ずれ(クロマティックアベレーション)があり、少しざらついた質感。色彩は彩度を落としたセピア調で、くすんだオレンジ、紫、青のグラデーションが基調。 【キャラクター】 窓辺の大きなクッションに深く座り、リラックスした様子の若い女性。オーバーサイズの古いパーカーとスウェットパンツを着用。頭には大きなレトロなヘッドホンをしており、膝の上で分厚い本を開いて読んでいる。手元には湯気が立つ陶器のマグカップがある。表情は穏やかで、少し眠そう。 【部屋の内部】 居心地の良い、少し雑多な部屋。机の上には古いカセットプレイヤーと散らばったカセットテープ、小さな観葉植物、温かい光を放つデスクライトがある。壁には色あせたポスターが貼られている。 【窓と外部の景色】 大きな窓ガラスには雨粒が絶えず当たり、結露で少し曇っている。窓の外は雨が降る夕暮れの街並みで、濡れたアスファルトやビルの窓灯り、車のテールランプがぼんやりとネオンサインのように滲んで光っている。 【サブキャラクター】 女性の足元の毛布の上で、茶トラの猫が丸くなって幸せそうに熟睡している。
風景画
背景やイメージ画像に使用ができるような風景画を作成してみました。
描く情景について詳細に指示を入力することで非常にリアリティのある風景画を作成することができます。

詳細プロンプト:夕暮れの荒々しい海岸線 アスペクト比: 写真らしい横長 (3:2 または 16:9) 【全体の構図とシチュエーション】 ナショナルジオグラフィック誌に掲載されるような、荒々しくも美しい自然の海岸線を捉えた超写実的な風景写真。場所は、切り立った断崖絶壁が海に迫る、岩だらけの海岸。時間帯は日没直後のマジックアワーからブルーアワーに移り変わる瞬間。 【海と波の表現(リアリティの核)】 海は荒れており、力強い波が次々と岸に押し寄せている。 重要なのは波の質感。シャッタースピードを少し遅くした撮影(スローシャッター)のように、波が岩に砕けて引いていく白い泡の軌跡が、絹糸のように滑らかで躍動感のあるラインを描いている。同時に、岩に衝突した瞬間の激しい水しぶきや霧は空中に静止しており、その一粒一粒が夕暮れの光を受けて輝いている。 【岩と前景の質感】 前景には、ゴツゴツとした巨大な岩盤が広がっている。波を被って濡れた岩肌は黒く光り、空の色や残照を鏡のように反射している。岩の割れ目には海水が溜まり、小さなタイドプール(潮溜まり)ができている。岩にはフジツボや濡れた海藻が付着しており、磯の香りが漂ってきそうなリアルな質感。 【空と光のドラマ】 空は劇的なグラデーション。地平線付近は燃えるような深いオレンジと赤で、上空に向かって徐々に深い藍色、そして夜の闇へと溶け込んでいく。嵐の余韻を感じさせる重たくちぎれた雲が低く垂れ込め、その隙間から強烈な夕陽の残光が差し込み、海面や濡れた岩を部分的に照らし出している。 【撮影スタイルと雰囲気】 超高解像度のデジタル一眼レフカメラで撮影された、RAW現像写真のような深い色味とコントラスト。湿った空気感、塩を含んだ海風、波の轟音が聞こえてくるような、圧倒的な没入感と荘厳な雰囲気。
プロダクトデザイン・モックアップ
実際に製品の広告やイメージとして使用のできるようなプロダクトデザインを作成してみました。
実際の製品の広告としてだけでなく、開発前の製品のイメージ画像等としても活用することができます。

詳細プロンプト:ハイエンド・イヤホンの広告写真 アスペクト比: 広告らしい縦長 (2:3) または正方形 (1:1) 【全体のスタイルと品質目標】 世界的なテックブランドの広告に使用されるレベルの、超写実的なハイエンド・プロダクト写真。3DCG(Octane Renderなど)と実写の区別がつかないほどの最高品質。 【被写体(イヤホン本体)の詳細】 左右のイヤホンが空中にエレガントに浮遊している(広告的な演出)。 形状: 究極にミニマルで、人間工学に基づいた有機的な流線型。継ぎ目のないユニボディデザイン。 メイン素材: 非常にマットで、指紋がつかない特殊加工が施された深い黒のセラミック。光を吸い込むような重厚な質感。 アクセント素材: エッジ部分(面取り)やタッチセンサー部分に、ブラシ加工(サテン仕上げ)されたローズゴールドの金属が使われている。この金属部分が鋭く光を反射して輝きを放っている。 【被写体(充電ケース)の詳細】 イヤホンの真下に配置された充電ケース。蓋が少し開いており、内部の充電インジケーターが微かに上品な白LEDで光っている。素材感はイヤホンと同じ。 【ライティング(最も重要な要素)】 プロフェッショナルなスタジオライティング。 巨大なソフトボックスを使った柔らかく拡散した光が全体を包み込みつつ、別の鋭いリムライト(半逆光)がイヤホンとケースの輪郭を際立たせ、ローズゴールドのエッジをキラリと輝かせている。セラミックの表面には、計算された美しい光のグラデーションが映り込んでいる。 【構図とカメラワーク】 マクロレンズを使用したクローズアップ撮影。焦点は手前の浮いているイヤホンに「カミソリのようにシャープ」に合っており、奥のケースはわずかにボケている。非常に浅い被写界深度。 【背景と環境】 背景は、建築的な質感を持つ打ちっぱなしのコンクリートの壁と床。ミニマリストなスタジオセット。コンクリートの表面は滑らかだが、微細な気泡や石のテクスチャが見える。被写体の影が下のコンクリート面に柔らかく落ちている。
インテリア・建築デザイン
住宅のイメージパースや、内装のアイデア出しに使用できそうなインテリア画像を作成してみました。
家具のスタイルや照明の当たり方などを詳細に指定することで、理想の空間をリアルに可視化することができます。

詳細プロンプト:ジャパンディ・スタイルの理想のリビング アスペクト比: 雑誌の見開きに適した横長 (3:2 または 21:9) 【全体の構図と媒体イメージ】 ハイエンドな建築・インテリアデザイン雑誌の見開きページに掲載される、広角レンズで撮影されたパノラマ写真。完璧な構図で、静謐(せいひつ)で洗練された、息をのむような美しい空間が広がっている。 【光と雰囲気】 午前中の柔らかな自然光が、部屋の片側にある大きな窓からたっぷりと注ぎ込んでいる。光は障子のような間仕切りを通して拡散され、部屋全体を温かく穏やかなグラデーションで包み込み、床や家具に長い影を落としている。空気感は静かで、穏やかで、瞑想的。 【建築的要素と素材】 天井が高く、開放的なリビングルーム。床は幅広のマットなオーク材フローリングで、美しい木目が見える。壁は漆喰(しっくい)のような質感のあるオフホワイト。 特徴的な要素として、天井から床までの高さがある、カスタムメイドの大きな「障子スクリーン風スライドドア」が設置されている。和紙ではなく、半透明のテクスチャ付きガラスと細い木枠で作られており、モダンな和の要素を表現している。 【家具と配置】 中心: 低く構えたモジュール式の大きなソファ。張り地は質感のあるベージュの厚手リネン素材。その上には、同系色の様々なテクスチャ(ウール、麻)のクッションと、チャンキーニットのブランケットが無造作に置かれている。 テーブル: ソファの前には、有機的な形をした低い無垢材(ウォールナット)のコーヒーテーブル。表面には手彫りのような質感がある。 ラウンジチェア: 窓辺には、ハンス・J・ウェグナーのスタイルを思わせる、木とペーパーコードで作られた彫刻的なラウンジチェアが一脚置かれている。 【装飾とディテール】 植物: 部屋の隅には、天井に届くほどの巨大なフィカス・ウンベラータ(観葉植物)が、素焼きの大きな鉢に植えられている。 アート&小物: 壁には抽象的な墨絵のアートが飾られている。コーヒーテーブルの上には、作家物の陶器の器、数冊のアートブック、石ころのようなオブジェがミニマルに配置されている。 照明: 天井には和紙のペンダントライト、フロアにはミニマルなスタンドライトがあり、自然光を補完している。 【写真の質感】 超高解像度の写真。布の織り目、木の導管、壁の凹凸など、すべての素材の質感が手に取るようにリアルに描写されている。被写界深度は深く、手前から奥までピントが合っている。
素材・テクスチャ・壁紙
デザイン制作の背景素材や、PC・スマホの壁紙として使用できるようなテクスチャ画像を作成してみました。
大理石や木目などの質感を指定することで、用途に合わせたオリジナルのパターン素材を生成できます。

詳細プロンプト:深淵なるターコイズと黄金の鉱脈 アスペクト比: PCモニターに最適な横長 (16:9) 解像度: 4K (3840×2160) の超高精細画像 【全体の構図と質感】 デスクトップの壁紙として使用するための、抽象的で自然な鉱石パターンのマクロ写真。 表面は鏡のように完全に磨き上げられており(ポリッシュ仕上げ)、ガラスのような透明感と深い奥行きがある。光が当たると、石の内部の層や結晶構造が透けて見え、濡れたような艶やかな光沢を放っている。触れると冷たく滑らかそうな質感。 【色彩の複雑性】 ベースとなる色彩は「深い青緑色」だが、単色ではない。 濃いティールブルー、エメラルドグリーン、深い藍色(インディゴ)、そして明るいアクアブルーが複雑な層や渦を巻きながら混ざり合っている。色の変化は滑らかなグラデーションと、時折現れる鋭い色の境界線によって構成されており、宇宙の星雲を見ているような深みがある。 【金色の鉱脈の表現】 純金が溶けて流れ込んだような、鮮やかでリッチな金色の鉱脈が、青緑色のキャンバス全体を縦横無尽に走っている。 鉱脈のパターンは非常に複雑で有機的。稲妻のような鋭い線、木の根のような網目状の広がり、川の支流のような曲がりくねった流れ、そして所々に金箔が散りばめられたような塊が見える。 金色の部分は光を強く反射し、周囲の青緑色と強いコントラストを生み出しながら、キラキラと輝いている。 【光とディテール】 画面全体に均一で柔らかな光が当たっており、石の持つ色彩と金の輝きを最大限に引き出している。 超高解像度カメラによる接写で、肉眼では見えないほどの微細な鉱物の結晶、気泡、色の層の重なりまでが鮮明に描写されている。 デスクトップのアイコンが見づらくならないよう、全体的に落ち着いたトーンで、極端に明るすぎる箇所や暗すぎる箇所がない、バランスの取れた美しいパターン。
Copilotの画像生成を使いこなすため3つのコツ
以下ではCopilotの画像生成を使いこなし、ワンランク上の画像生成を行うための3つのコツを紹介します。
実践的な内容となっているため参考にしてください。
プロンプトは英文で入力する
多くの画像生成AIは英語のデータを中心に学習しているため、日本語よりも英語で指示を出す方が、ニュアンスが正確に伝わりやすく、精度の高い画像が生成されます。
翻訳ツール(DeepLやGoogle翻訳など)を活用して、日本語のイメージを英語に変換してから入力するのがおすすめです。


右:英語プロンプト
例えば、上記の画像は同じプロンプトを「英語」と「日本語」で入力した出力結果です。プロンプトには「シルクハット」はフクロウに被せるようにとしか指示していないにも関わらず日本語版ではキツネもシルクハットを被ってしまっています。
日本語プロンプト
次の画像を作成してください ヴィクトリア朝時代のロンドンを模した、蒸気機関とネオンが混在するサイバーパンクな街並み。石畳の通りには、擬人化された動物たちだけが歩いており、人間は一人もいない。画面中央には、ツイードのスーツを着て片眼鏡をかけたキツネの紳士が、シルクハットをかぶったフクロウの淑女と腕を組んで歩いている。キツネは真鍮製の杖を持ち、フクロウは小さな革のハンドバッグを持っている。背景には時計塔があり、その文字盤はデジタル表示で「TIME IS MASQUERADE」と赤く光っている。
英語プロンプト
A cyberpunk cityscape mixing steam engines and neon, modeled after Victorian London. Only anthropomorphic animals walk the cobblestone streets; there are absolutely no humans. In the center of the frame, a fox gentleman wearing a tweed suit and a monocle is walking arm-in-arm with an owl lady wearing a top hat. The fox holds a brass cane, and the owl holds a small leather handbag. In the background is a clock tower whose face glows red with a digital display reading “TIME IS MASQUERADE”.
具体的な画風やスタイル(写真、イラスト、3Dなど)を指定する
単に「猫」と入力するだけでなく、「写真(photorealistic)」「油絵(oil painting)」「アニメ調(anime style)」といった画風を明確に言葉にしましょう。さらに「サイバーパンク」「水彩画風」などの具体的なキーワードを加えることで、よりイメージに近い世界観を作り出すことができます。
実際に、下の画像のように「猫」をキーワードとしたプロンプトでも「アニメ調」と入れるだけで全く異なる画像が生成されます。


右:「アニメ調の猫」の指示あり
プロンプト-詳細指定なし
猫
プロンプト-詳細指定あり
アニメ調の猫
用途に合わせて画像の縦横比(アスペクト比)を指定する
プレゼン資料や動画のサムネイルなら「横長(16:9)」、スマホの待受画面なら「縦長(9:16)」など、最終的な使い道に合わせて比率を指定しましょう。最初にサイズを指定しておくことで、主体となる被写体が綺麗に収まり、後からトリミングする手間も省けます。

例えば、先ほどの画像に対して「アスペクト比16:9で再度生成して」と依頼すると上記のようなサイズが修正された形で画像を生成することが可能です。
Copilotの画像生成はビジネスに使える?|3つの論点で解説
以下ではCopilotの画像生成は実際にビジネスに活用できるのかを3つの論点から解説していきます。
論点1:品質・再現性は高いか
結論として品質・再現性は十分に高いと言えます。
これまで紹介した通り、Copilotの画像生成機能を利用することで以下のような画像の作成が可能です。



これらの画像はリアリティや精度の観点からも非常にレベルが高く、十分にビジネスに活用可能であると言えます。
特に、Copilotで生成した画像にはAIによる生成であることを示すようなマーク等も表示されないため、気軽に使用することができる点も魅力です。
論点2:法的リスクは小さいか
結論からお伝えすると、Copilotは著作権侵害等の法的リスクに対して非常に手厚い保護体制を敷いており、リスクを抑えてビジネスに使用することができます。
マイクロソフトは、法人ユーザー(Copilot for Microsoft 365などの対象プラン利用者)に対し、「Customer Copyright Commitment(顧客著作権に関する誓約)」という手厚い補償制度を提供しています。
これは、Copilotが生成したコンテンツを利用して第三者から「著作権侵害」で訴えられた場合、マイクロソフトが法的対応を代行し、万が一賠償金が発生しても全額を肩代わりするというものです。
保証を受けるために守るべき条件
・システムが提供する安全策を回避せずに使用すること
– システムが「生成できません」と警告した場合に、それを技術的に回避しようとしてはいけません。
・第三者の著作権を侵害するような意図的な指示(プロンプト)を行わないこと
– 「〇〇(有名キャラクター)を描いて」のように、既存の著作物を意図的に模倣させる使い方は対象外となります。
つまり、一般的なビジネス用途(資料用イラストやイメージ画像の作成など)において、常識的な範囲で利用している限り、法的なリスクは極めて低く抑えられていると言えます。
論点3:セキュリティ機能は十分か
結論からお伝えすると、Copilotの法人向けプランは厳格なセキュリティ基準で守られており、セキュリティ面では十分にビジネスに活用することが可能です。
■ 入力データはAIの学習に使われない
無料のAIツールの中には、ユーザーが入力した情報をAIの再学習に利用するものがあります。しかし、法人向けCopilot(商用データ保護が適用されるもの)では、入力したプロンプトや生成された画像が、マイクロソフトのAIモデルの学習に使われることは一切ありません。
■ 銀行レベルのセキュリティ水準
Copilotでのやり取りは、普段業務で使用しているOutlookやTeams、SharePointと同じセキュリティレベル(エンタープライズグレード)で保護されています。
上記のようなセキュリティ機能から、「新商品のコンセプト画像を生成させたいが、発売前なので情報は絶対に外に出したくない」といった機密性の高い業務であっても、WordやExcelを扱うのと同様の感覚で、安全に利用することが可能です。
【比較】Copilotの画像生成は無料版・有料版でどう違う?
Copilotの画像生成は無料版と有料版で異なるのでしょうか?またどういった点が異なるのでしょうか?
以下で検証します。
画像の質の違い
結論からお伝えすると、基本的には、画質の質には有料版と無料版で大きな違いはありません。
これは、生成AIの画質の質はAIが画像生成に用いるモデルによって異なるものの、Copilotは無料版・有料版どちらであっても「DALL‑E 3 / GPT‑4o」を採用しているからです。
しかし、実際に生成してみると有料版(Premium)の方が無料版よりもデザインが精密であり一見質が高いようにも思えました。


右:有料版(Premium)
生成速度の違い
結論からお伝えすると、無料版と有料版では有料版の方が生成速度が遅い、つまり生成に時間がかかります。
実際に「画像の質の違い」のパートで紹介した画像の生成には無料版が1分22秒、有料版が1分55秒かかりました。
先述の通り、有料版の方が画像の質で無料版よりも優れていた点から、より複雑で細かい処理を有する有料版の画像生成には時間がかかったのだと考えることができます。
制限の違い
Copilotの画像生成においては無料版と有料版で「従来通りの速度で生成できる回数」に制限があります。詳細な制限回数は以下の表の通りです。
| プラン | 回数制限 |
| Copilot(Free) | 15回/日(変動) |
| Copilot Personal | 60クレジット/月 |
| Copilot Premium | 広範な使用 |
| M365 Copilot Chat | 15回/日(変動) |
| M365 Copilot | 無制限 |
例えば、無料プランの場合は約15回の使用を境に制限が発生し、以降は標準よりも遅い速度での画像生成となってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Copilotで実際に生成できる画像の紹介や、画像生成を行う際のコツについて解説してきました。
・Copilotの画像生成機能はスマホ・PCどちらからでもワンステップで利用ができる。
・Copilotの画像生成ではビジネス用資料やサムネイルから風景画、イラストまで様々な画像の作成ができる。
・Copilotの画像生成は質・法的リスク・セキュリティのどの観点から見ても実用に十分なレベルである。
・画像生成の質は有料プランの方が高いため本気で使い方は有料プランの契約がおすすめ。
romptn ai厳選のおすすめ無料AIセミナーでは、AIの勉強法に不安を感じている方に向けた内容でオンラインセミナーを開催しています。
AIを使った副業の始め方や、収入を得るまでのロードマップについて解説しているほか、受講者の方には、ここでしか手に入らないおすすめのプロンプト集などの特典もプレゼント中です。
AIについて効率的に学ぶ方法や、業務での活用に関心がある方は、ぜひご参加ください。
\累計受講者10万人突破/










