【Midjourney】目線・視線を思い通りに操る呪文(プロンプト)一覧!カメラ目線から自然な表情まで紹介

Midjourney

Midjourneyで人物画像を作るとき、「視線だけ理想通りにならない…」と感じたことはないでしょうか。

カメラ目線にしたいのに少し横を見ていたり、上目遣いにしたいのに真正面を向いてしまったり、細かいニュアンスが伝わらないことはよくあることです。

しかし、目線・視線は専用の英語フレーズを少し足すだけで、かなりコントロールできます。

この記事では、Midjourneyでよく使う「目線・視線プロンプト」のパターンをまとめて紹介しつつ、カメラ目線から自然な表情づくりまで、すぐにコピペして使える形で整理していきます。

📖この記事のポイント

  • looking at viewer でカメラ目線をしっかり再現できる
  • looking away・looking down などで感情や物語性を演出
  • 視線がうまくいかない時は –no や順序調整が効果的
  • 視線 × 構図(アングル)で印象をコントロールできる
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyで目線プロンプトはなぜ重要なの?

人物画像において「どこを見ているか」は、ポーズや服装と同じくらい作品の印象を左右します

Midjourneyも例外ではなく、目線・視線をきちんと指定するかどうかで、完成画像の雰囲気が大きく変わります。

たとえば、同じ人物でも…
  • looking at viewer(カメラ目線)なら、見る人に話しかけてくるような親近感や信頼感が強まる
  • looking away(視線を外す)なら、物語のワンシーンのようなドラマ性やおしゃれさが出る
  • gazing into the distance(遠くを見つめる)なら、切なさ・希望・内面世界など感情表現がしやすくなる

このように、目線を変えるだけで「何を伝えたい画像なのか」が一瞬で変わります。

逆に、プロンプトで目線をまったく指定しないと、Midjourneyはランダムな視線を生成しがちです。

たまたま理想の目線になることもありますが、「なぜか毎回しっくりこない」「同じテーマで並べたときに統一感がない」と感じる原因の多くは、ここにあります。

目線プロンプトをマスターするメリット
  • プロフィール写真やバナーで「信頼感のあるカメラ目線」を安定して出せる
  • ブログや小説表紙などで、狙った感情・物語性に合わせて視線を使い分けられる
  • シリーズで複数枚つくるときも、共通の目線ルールを決めておけば世界観をそろえやすい

「とりあえず雰囲気で生成する」段階から一歩進んで、目線を意図的にコントロールできるようになると、Midjourneyで作れる作品の幅が一気に広がっていきます。

looking at viewerlooking awaylooking up
portrait of a young woman, 変更点, professional photography, soft lighting --ar 2:3

【基本編】Midjourneyでよく使う目線・視線プロンプト一覧

基本的な目線プロンプトを表形式でまとめて紹介します。

それぞれの効果や使用シーンも簡潔に説明しているので、そちらも合わせて参考にしてください。

日本語プロンプト効果・使用シーン
カメラ目線looking at viewer親近感・信頼感を与える。プロフィール写真やLPのメインビジュアルに最適。
視線を外すlooking away抜け感や自然さが出る。おしゃれな印象やストーリー性を強調したい時に。
上目遣いlooking up可愛らしさ・あどけなさを演出。キャラクター風やポップなデザインに◎。
下目遣いlooking down内省的・落ち着いた雰囲気に。感情表現やしっとりした印象づけに最適。
横を見るlooking to the sideスナップ感・自然体な印象を出す。ライフスタイル系や日常風景に合う。
振り返るlooking back物語性・ミステリアスさを演出。小説・ゲームのビジュアルなどに◎。
遠くを見つめるgazing into the distanceロマンチック・詩的な印象に。感傷的なシーンやポートフォリオにも。
伏し目がちeyes downcast控えめで上品な印象。和装・ブライダル・静かな雰囲気の場面にぴったり。
目を閉じているeyes closedリラックス・やすらぎを表現。スパ・睡眠・癒し系サービスの訴求に。
アイコンタクトeye contact意志の強さや信頼感を演出。looking at viewerと併用して効果アップ。

(左から上目遣い・目を閉じたリラックス感・振り返る視線のプロンプトを使用した画像です。)

Midjourneyでカメラ目線を完璧に再現する方法

カメラ目線(looking at viewer)をしっかりと再現するには、視線の明記だけでなく、表情やライティングの組み合わせが非常に重要です。

カメラ目線の基本プロンプト

Midjourneyでカメラ目線を再現するには、「looking at viewer」が基本のキーワードになります。

このフレーズを入れるだけで、人物がカメラの方向をしっかり見てくれるようになります。

さらに自然で印象的な目線にしたい場合は、「eye contact」を組み合わせるのがおすすめです。

これは「視線がはっきり合っている」状態を表す補助ワードで、説得力や親近感を強調したいときに効果的です。

例:portrait of a young Japanese woman, looking at viewer, eye contact, gentle smile, natural lighting, professional photography --ar 2:3

カメラ目線と表情の組み合わせ

カメラ目線+笑顔

portrait of a young woman, looking at viewer, bright smile, joyful expression --ar 2:3

カメラ目線+真剣な表情

portrait of a young woman, looking at viewer, serious expression, professional atmosphere --ar 2:3

カメラ目線+驚いた表情

portrait of a young woman, looking at viewer, surprised expression, wide eyes --ar 2:3

上目遣い・下目遣いで感情を表現する方法

視線の高さを変えるだけでも、人物の印象や感情の伝わり方は大きく変わります。

Midjourneyでは、「looking up」「looking down」を使って、表情のニュアンスを引き出すことが可能です。

上目遣い(looking up)の効果と使い方

looking upは、人物がやや見上げるような視線になるため、あどけなさ・可愛らしさ・親しみやすさを演出できます。

やさしい笑顔と組み合わせると、アイドル風やキャラクター風の仕上がりにもなります。

portrait of a young woman, looking up, innocent expression, soft smile, delicate features, natural lighting --ar 2:3

下目遣い(looking down)の効果と使い方

looking downは、伏し目がちに下を向く表現で、内省的・落ち着いた・感情を抑えたトーンにぴったりです。

読書・思索・静かな雰囲気を出したいときに活用できます。

portrait of a young woman, looking down, gentle expression, thoughtful mood, soft lighting --ar 2:3

振り返り・横向きなど視線の向きを変える方法

目線の方向を「カメラに向ける」だけでなく、あえて外す・横を向く・振り返るといった視線のバリエーションを使うことで、画像に動きや物語性を加えることができます。

とくにMidjourneyでは、視線のニュアンスを英語で的確に指定することで、以下のような多彩な演出が可能になります。

振り返り(looking back)で物語性を出す

portrait of a young woman, looking back, over shoulder view, mysterious atmosphere, soft lighting --ar 2:3

横を見る(looking to the side)で自然な雰囲気に

portrait of a young woman, looking to the side, natural expression, candid photography style, soft lighting --ar 2:3

【応用編】目線と構図・アングルを組み合わせる

視線プロンプトは、構図やカメラアングルと組み合わせることで印象がさらに強化されます。

ここでは「ローアングル(見上げ構図)」や「ハイアングル(見下ろし構図)」と視線の組み合わせによる効果的な使い方を紹介します。

ローアングル×上目遣いで可愛らしさを強調

portrait of a young woman, low angle shot, looking up at viewer, innocent smile, natural lighting --ar 2:3

ハイアングル×カメラ目線で親密な雰囲気に

portrait of a young woman, high angle shot, looking up at camera, gentle smile, intimate atmosphere --ar 2:3

Midjourneyで目線指定がうまくいかない時の対処法

目線プロンプトを正しく入れているのに、なぜか意図した視線にならない…

そんなときは、以下のようなちょっとした工夫や調整で改善できるケースが多いです。

①ネガティブプロンプトを活用する

Midjourneyでは、指定していない要素が“勝手に”入り込むことがよくあります。

とくに視線に関しては、明確に指示しないとランダムな方向を向いてしまうケースも多いです。

その対処法として有効なのが、「除外したい視線」をネガティブプロンプトで明示することです。

ネガティブプロンプトとは、「これは出さないで」とMidjourneyに伝えるための記述で、–no を使って追加します。

例えば…

–no side view, profile, looking down, looking away

side view:横顔・横を向いた構図を排除
profile:横顔の人物を除外
looking away, looking down:視線を外す動作の除外を試みる(やや曖昧だけど補助的にOK)

このように記述することで、「横を向いたり下を見たりといった視線にならないように」Midjourneyが判断してくれます。

とくに「looking at viewer」「eye contact」などを使っているのに正面を向かないときは、この方法で効果が出やすくなります。

②プロンプトの順序を工夫する

Midjourneyは、プロンプト内のキーワードの「並び順」によって重みづけを判断しているとされます。

つまり、前方にある単語ほど重要だと判断されやすいという性質があります。

そのため、目線をしっかり制御したいときには、「looking at viewer」「eye contact」などの視線指定をなるべく早い位置に置くのがコツです。

うまくいかない例(視線指定が後ろすぎる)

portrait of a young woman, soft lighting, gentle smile, natural background, looking at viewer

この場合、視線指定が最後なので他の要素(背景やライティング)が優先され、目線が安定しないことがあります。

改善例(視線指定を先頭付近に移動)

portrait of a young woman, looking at viewer, gentle smile, natural lighting, soft background

このように視線に関するキーワードをできるだけ前に置くことで、Midjourneyの解釈が安定し、意図通りの視線になりやすくなります。

③パラメータを調整する

視線指定が効きにくい場合は、以下のパラメータ調整も有効です。

  • –stylize の値を下げる(例:–stylize 50)
    Midjourneyがクリエイティブに暴走せず、指示通りに描きやすくなります。
  • –chaos の値を下げる(例:–chaos 10)
    バリエーションの幅が抑えられ、視線ブレが減ります。

まとめ

Midjourneyで視線や目線をコントロールできるようになると、画像の印象は驚くほど変わってきます。

カメラ目線で親しみを持たせたり、横を向かせて自然な雰囲気を出したり、少しのプロンプト調整で見え方に大きな違いが生まれます。

プロンプトの並び順やネガティブ指定を工夫すれば、うまく視線が決まらないときでも安定した結果が出しやすくなります。

視線は小さな違いのように見えて、感情や物語性を左右する重要な要素です。

今回紹介したプロンプト例やテクニックを使いながら、ぜひ理想の視線を持った一枚をMidjourneyで生成してみてください!

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