GPT-5.2シリーズの特徴まとめ!GPT-5.1から変化したポイントを解説

ChatGPT

2025年12月11日、OpenAIからChatGPTで利用できる最新モデル「GPT-5.2シリーズ」がリリースされました。

GPT-5.2はバージョンナンバーこそ「0.1」の更新ですが、ビジネス利用における実用性は大きな飛躍を遂げています。

本記事では、GPT-5.1からの具体的な変更点を、OpenAI公式情報を基にわかりやすく解説していきます。

OpenAI公式のGPT-5.2に関する情報を見たい方はOpenAI公式サイトをご確認ください。

📖この記事のポイント

  • GPT-5.2では「Instant」「Thinking」「Pro」の3モデルが解禁
  • 業務系成果物の生成能力が人間の専門家レベルに向上
  • GPT-5.1シリーズは、レガシーモデルとして3ヶ月提供されたのち提供終了予定
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

GPT-5.2シリーズとは?

GPT-5.2シリーズは、OpenAIが2025年12月11日に公開した最新のAIモデルです。

それぞれのモデルの特徴は以下のようになっています。

  • GPT-5.2 Instant
    GPT-5.1 Instantから温かみのある対話トーンを継承しつつ、説明時に重要な情報を最初に提示するよう改善されています。
  • GPT-5.2 Thinking
    「GDPval」というベンチマークで勝率70.9%を記録し、OpenAIが公開しているモデルとして初めて人間の専門家レベルに到達しました。 フロントエンド開発能力が大幅に向上しているほか、スライド作成や表計算など、クオリティの高い成果物を生成できるようになっています。
  • GPT-5.2 Pro
    科学研究レベルの難問(GPQA Diamond)や数学コンテストで満点を取るほどの基礎知能を有しています。また、重大なエラーの減少や、プログラミングなどの複雑な領域における性能が向上しています。

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GPT-5.1から変化したポイント

GPT-5.1からGPT-5.2への進化ポイントを解説した図。専門家レベルの成果物、誤情報38%削減、安全性強化、コーディング性能向上、256kトークン対応の長文理解、空間・画像認識性能向上など6つの変更点をまとめている

従来のモデルがチャットの賢さを追求していたのに対し、GPT-5.2では成果物の品質と信頼性にフォーカスが当てられました。

主要AIモデルのベンチマーク性能比較表。GPT-5.2 Thinking、GPT-5.1 Thinking、Claude Opus 4.5、Gemini 3 ProをSWE-Bench Pro、GPQA Diamond、CharXiv Reasoning、FrontierMath、AIME 2025、ARC-AGI、GDPvalなど複数指標で比較し、GPT-5.2が多くの項目で最高スコアを示している

特に注目すべきは、知識業務タスクのスコア(GDPval)です。以下の通り、競合モデルや従来のGPT-5シリーズと比較しても、唯一70%(専門家レベル)に到達しており、頭一つ抜けた性能を示しています。

  • GPT-5.2 Thinking: 70.9%
  • Claude Opus 4.5: 59.6%
  • Gemini 3 Pro: 53.5%
  • GPT-5: 38.8%

具体的にGPT-5.1から変化した6つのポイントについて解説します。

①成果物が専門家レベルに向上

最大の進化ポイントは、ビジネス成果物の作成能力が向上した点です。同一プロンプトでの出力結果は以下のようになっています。最新モデルであるGPT-5.2 Thinkingでは、詳細な計算式を含んだスプレッドシートを生成しており、クオリティが大幅に向上していることが確認できます。

人員計画モデルを作成してください。ヘッドカウント、採用計画、離職率、予算への影響を含め、エンジニアリング、マーケティング、法務、営業部門を対象とします。

左:GPT-5.1 Thinking
右:GPT-5.2 Thinking

②ハルシネーションの大幅な減少

匿名化されたChatGPTクエリにおける応答単位のエラー率を比較した棒グラフ。GPT-5.2 Thinkingはエラー率6.2%、GPT-5.1 Thinkingは8.8%で、GPT-5.2の誤情報発生率が低いことを示している

GPT-5.2 Thinkingでは、生成AIの課題であるハルシネーション(もっともらしい嘘)が大幅に抑制されました。OpenAIのデータによると、GPT-5.2 Thinkingは前モデルと比較して、誤った情報の発生率が相対的に38%減少しています。

ハルシネーションに関する詳しい解説は以下の記事を参考にしてみてください。

③安全性と未成年保護強化

今回のアップデートでは、センシティブな会話に関するセキュリティも向上しました。自殺や自傷の兆候、メンタルヘルスの困難、モデルへの感情的な依存を示すプロンプトへの応答において以下のように改善されました。

項目GPT‑5.2
Instant
GPT‑5.1
Instant
GPT‑5.2
Thinking
GPT‑5.1
Thinking
メンタルヘルス0.9950.8830.9150.684
感情的依存0.9380.9450.9550.785
自傷0.9380.9250.9630.937
※1.0に近いほど、不適切な回答を回避できたことを示しています。

また、年齢推定モデルの導入も開始されました。これにより、18歳未満と推定されるユーザーに対しては、センシティブコンテンツへのアクセスを自動的に制限するようになりました。

④コーディング能力の向上

GPT-5.2 Thinkingは、実世界のソフトウェアエンジニアリングを厳密に評価するSWE-Bench Proにおいて、55.6%という新たな最高スコアを達成しました。

SWE-Bench Pro(公開版)におけるソフトウェアエンジニアリング性能の比較グラフ。GPT-5.2 Thinking、GPT-5.1 Thinking、GPT-5.1 Codex-Maxを出力トークン別の精度で比較し、GPT-5.2が高スコアを示している

Windsurf社CEOのJeff Wang 氏は、GPT-5.2 のコーディング性能について下記のように述べています。

「GPT-5.2 は、GPT-5 以降でエージェント型コーディングにおける GPT モデル最大の飛躍を実現しており、この価格帯では SOTA のコーディングモデルです。今回のバージョン番号は、その知性の大幅な向上を十分に示しきれていません。Windsurf 全体および複数の主要な Devin ワークロードで、GPT-5.2 を標準モデルとして採用できることを嬉しく思っています。」

OpenAI 公式サイト

⑤長文コンテキスト理解の改善

OpenAI MRCRv2(4 needles)における長文コンテキスト理解性能の比較グラフ。GPT-5.2 ThinkingとGPT-5.1 ThinkingのMean match ratioを最大入力トークン別に示し、GPT-5.2の安定した高精度が確認できる
OpenAI MRCRv2(8 needles)ベンチマークによる長文コンテキスト理解性能の比較グラフ。最大入力トークン数ごとのMean match ratioをGPT-5.2 ThinkingとGPT-5.1 Thinkingで比較し、GPT-5.2が高い精度を維持している

長いドキュメントを読み込ませた際の長文コンテキストの理解度も改善されました。

「OpenAI MRCRv2」というテストでは、256kトークン(数十万文字相当)の膨大な情報の中から特定の情報を探し出すタスクにおいて、ほぼ100%の精度を達成しています。

これにより、大量の契約書、学術論文、社内規定マニュアルなどを一度に読み込ませても、情報の抜け漏れなく正確な分析や要約が可能になります。

⑥空間認識能力の向上

画像理解能力が向上し、エラー率が半減しています。具体的な特徴は以下の通りです。

  • 空間認識能力(Vision)
    画像理解のエラー率が半減しました。特に空間的な配置の理解が進んでおり、例えばマザーボードの画像から各部品の位置を正確に特定するタスクなどで、格段に精度が向上しています。
  • 抽象推論(ARC-AGI)
    抽象的な推論能力を測る難関ベンチマーク「ARC-AGI-2」において、17.6%から52.9%へと約3倍のスコア改善を達成しました。未知のパターン法則を見つけ出すような、人間的なひらめきに近い推論能力が強化されています。

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GPT-5.2の利用条件

GPT-5.2(Instant、Thinking、Pro)は、有料プラン(Plus、Pro、Go、Business、Enterprise)のユーザーが利用可能です。有料プランユーザーなのに使えないという方は、OpenAIが段階的にロールアウトしていることが原因なので、数日待てば使えるようになります。

また、ChatGPT公式ヘルプセンターには、GPT-5.2を無料で使う場合の使用制限が記載されていることから、無料プランにも展開されていくことが予想されます。

本記事執筆時点では、PlusプランではGPT-5.2 Proは利用できませんでした。段階的に展開するとのことなので、数日までば使えるようになると考えられます。

過去モデル(GPT-5.1)の利用について

GPT-5.1以前のモデルは、有料プランのユーザー限定でレガシーモデルとして、GPT-5.1Instant・GPT-5.1 Thinking・GPT-5.1 Pro・GPT-4oの4つが選択可能になっています。

ただし、GPT-5.1Instant・GPT-5.1 Thinking・GPT-5.1 Proの3モデルは、今後3ヶ月間は提供されますが、その後はサポートが終了すると公表されている点に注意が必要です。

GPT-5.2シリーズのAPI料金

API料金は利用モデルトークン量に応じた従量課金制です。利用料金は以下のようになっています。

また、GPT-5.2はGPT-5.1よりも高性能であるため、1トークンあたりの料金が高く設定されています。

モデル名APIモデルID入力キャッシュ入力出力
GPT-5.2 Instantgpt-5.2-chat-latest$1.75$0.175$14.00
GPT-5.2 Thinkinggpt-5.2$1.75$0.175$14.00
GPT-5.2 Progpt-5.2-pro$21.00$168.00
※100万トークンあたり。キャッシュされた入力に対しては、通常価格から90%の割引が適用されます。

GPT-5.1、GPT-5、GPT-4.1のAPIは引き続き利用できます。利用が制限される場合はOpenAIから事前に告知されるため、急に使えなくなる心配はありません。

【FAQ】GPT-5.2に関する質問

Q
GPT-5.2は無料でも使えますか?
A

現時点では、有料プランユーザー(Plus、Pro、Go、Business、Enterprise)のみが利用可能です。

しかし、ChatGPT公式ヘルプセンターには、GPT-5.2を無料で使う場合の使用制限が記載されていることから、無料プランにも展開されていくことが予想されます。

Q
GPT-5.2はスマホアプリ版でも利用可能ですか?
A

はい、利用可能です。

ChatGPT公式アプリで、モデル選択のプルダウンメニューから「GPT-5.2」を選択することで利用できます。

まとめ

GPT-5.2シリーズは、GPT-5.1までの進化をベースにしつつ、「資料作成の実用化」「専門家レベルの推論」「全モデル即日解禁」といった、ビジネス実務に直結するアップデートでした。

Instantは日常業務を高速化、Thinkingはスライド・Excel作成で人間の専門家と同等のクオリティを発揮、Proは科学的な難問すら解決する知能を持っています。これら3つのモデルが、用途に応じて即座に使い分けられるようになった点が大きなメリットです。

特にGPT-5.1シリーズは今後3ヶ月で提供終了となるため、早めに新しい環境に慣れておくことをおすすめします。

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