2025年11月、GoogleのAIノートブック「NotebookLM」に「Deep Research(ディープリサーチ)」が追加され、Web上の情報を自動で収集・整理し、レポートとしてまとめられるようになりました。
さらにレポートと参照ソースをそのままノートブックに取り込めるため、調べて終わりではなく、その後の要約・質問・資料化まで一気通貫で進められます。
この記事では、NotebookLMのDeep Researchで何が変わったのか、使い方の流れ、実際の使用感まで整理します。
📖この記事のポイント
- リサーチ機能は「Fast Research」と「Deep Research」の2モード。
- 作成したレポートと参照ソースを、そのままノートブックへ追加できるのが強み。
- 「Deep Research」は無料プランで月10回まで
- 利用環境はWebに限らず、条件を満たせばモバイルでも利用できる
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無料特典を今すぐ受け取る※NotebookLMの使い方や活用シーン、料金・制限は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
NotebookLMに「Deep Research」が追加!
これまでのNotebookLMは、ユーザーがアップロードしたPDFやドキュメントをメインに回答するツールでした。しかし、今回の「Deep Research」搭載により、その役割が大きく拡張されたのが特徴です。
今までと何が変わったの?アップデート内容をチェック
今回のアップデートによる最大の変化は、Web調査→要点整理→レポート生成までをNotebookLM側でまとめて回せるようになったことです。
従来のNotebookLMは手持ち資料ベースの回答がメインで、Web検索機能は存在したもののリサーチレポートの作成ではなく単なる情報の補完が主な役割でした。そのため、手持ち資料が0の状態から作業するためには、Geminiの「Deep Research」を使ってWebの情報をまとめてから、そのレポートをNotebookLMにアップロードする必要がありました。
しかしNotebookLMに「Deep Research」が追加されたことで、以下のプロセスを一気通貫で行うことができるようになりました。

これにより、社内資料(Word/Excel)とWebの最新情報を組み合わせたレポート作成が、驚くほどスムーズになりました。
SNSでのみんなの反応集
リリース直後からX(旧Twitter)などのSNSでは、AI活用に敏感なユーザーたちが即座に反応しています。
一方で、以下のような不満の声も見られます。
NotebookLMの「Deep Research機能」には満足している人が多数いる一方で、ほかのAIとの差別化やディープリサーチ機能自体の性能の面から不満を抱く人も一部います。
賛否はあるものの、少なくとも「Web調査→レポート→ノート化」までNotebookLM内で完結できるようになった点は、情報整理や資料作成の作業フローを短くするいいアップデートだと言えます。
気になる料金プランと利用条件
「無料でどこまで使えるの?」という点は最も気になるところです。現在のDeep Researchが使えるプランの料金と制限をまとめました。
| プラン名 | 月額料金(税込) | Deep Research利用回数 | ノートブック | ソース上限/ノート | チャット/日 |
| 無料プラン | 無料 | 月10回 | 100冊 | 50個 | 50回 |
| Pro (Google AI Pro) | 月額2,900円 | 1日20回 | 500冊 | 300個 | 500回 |
| Ultra (Google AI Ultra) | 月額36,400円 | 1日200回 | 500冊 | 600個 | 5,000回 |
無料プランでも月に10回はお試しが可能ですが、本格的に業務や研究で使うならProプラン(月額2,900円)が現実的な選択肢となります。
※NotebookLMの制限に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
※NotebookLMの料金に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
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ChatGPTやGeminiの「Deep Research機能」との違い
NotebookLMに追加された「Deep Research機能」はGeminiやChatGPTのものとどう違うのでしょうか。以下の比較表を用いて、違いを見ていきましょう。
| 項目 | ChatGPT Deep Research | Gemini Deep Research | NotebookLM Deep Research |
|---|---|---|---|
| 使用モデル | GPT-5系(主にThinking系) | Gemini 3 Flash / Pro | Gemini 3 Flash |
| 主な機能 | 複数Webソースの横断調査、要点整理、長文レポート生成 | Google Workspace連携(Gmail / Drive等)、対話型レポート | Web調査+Fast/Deep切替、ノートブックへの自動統合 |
| 出力形式 | 詳細レポート(テキスト中心、PDF/Word可)、参照リンク | マルチページ、Audio Overview、チャート/クイズ | レポート+引用ソース、マインドマップ、Sheets/Word対応 |
| 料金・上限 | Plus:月額3,000円(上限は状況により変動) | Pro:月額2,900円(月250回) Ultra:月額36,400円(実質無制限) | Pro:月額2,900円(1日20回) Ultra:月額36,400円(1日200回) |
| 強み | 推論力が高く、要件整理・考察が得意 | Googleエコシステムとの統合、最新情報の反映速度 | 出典管理・引用明示、学術・知識整理向き |
| 弱み | 出典管理が弱く、一次情報の検証は別途必要 | 日本語UIやモバイル操作にややクセあり | 初期セットアップがやや手間 |
| 向いている用途 | ビジネス調査、戦略検討、コードレビュー | 個人+Workspace業務、情報収集の自動化 | 学術調査、論文整理、知識ベース構築 |
上記の表からわかるように、NotebookLMの「Deep Research」はGeminiとほぼ同じモデルを使用しています。そのため、基本的なリサーチ性能はGeminiのDeep Researchと変わらないということですね。
ただ、ディープリサーチで生成されたレポートをそのままNotebookLMの機能を使って直接分析・活用できるのが一番の強みで、NotebookLMが最強になったと言われる所以です。
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NotebookLMの「Deep Research機能」の使い方
使い方は非常にシンプルです。直感的なUIで、誰でもすぐにリサーチを開始できます。
- STEP1NotebookLMにアクセスする
NotebookLMはWeb版とiOS/Android版どちらでも利用可能です。Googleアカウントさえあればすぐに使うことができます。
- STEP2ソースを追加する
NotebookLMの最大の強みは手持ち資料の分析・活用です。Deep Research機能自体はソースをアップロードしなくても使えますが、手持ち資料をアップロードしておいた方が後々の分析がやりやすくなります。

- STEP3「Deep Research」を選択してプロンプトを書く
画面下部の入力欄の左側にある「Fast Research」をクリックし、「Deep Research」を選択して調べたいことをテキストで入力します。

プロンプト(AIへの指示)を書き終えたら画面右の「→」をクリックし、レポートの生成を開始します。
- STEP4レポートを確認し、必要なソースをそろえてインポートする
レポートは数分で完成します。生成されただけではソースに追加されていない状態なのでインポートする必要があります。
また、完成したレポートには、参照したいくつかの引用ソースが添付されています。そのため、以下のようにチェックボックスでソースに追加する資料を選択して「インポート」をクリックしてください。

以上でDeep Research機能を使ったアップロードは、完了です。ここからは、いつも通り「チャット」や「Studio」で資料を分析・活用できます。
NotebookLMの「Deep Research機能」を実際に使ってみた!
ここからは実際にNotebookLMを使ってみた感想や生成物を紹介していきたいと思います。
今回は、「学生カップルの世界一周旅行」というコンテンツを伸ばすための戦略を、ほかの世界一周旅行の例と比較してリサーチしてもらいました。
レポートの生成スピードや質は?
まずは生成されたレポートの生成スピードに関してですが、今回の場合は2~3分程度でリサーチしてレポートにまとめてくれました。もちろん実行環境やリサーチする内容にもよると思いますが、非常に早かったです。
次に、生成されたレポートの内容(質)を見ていきましょう。実際に生成されたレポートがこちらです。
見ていただいたら分かるように、結構深くまで分析してくれました。クオリティや安定性の面で少し心配していましたが、全然低品質であるとかでたらめなこと書いているとかではありませんでした。
むしろ現状の分析から戦略、KPIまでしっかりリサーチしてくれて高品質なレポートに仕上がっています。
リサーチ結果をもとに動画解説を生成!?
Deep Research機能の搭載自体がすごいというよりも、それによって生成されたレポートをNotebookLM内で資料として直接分析・活用できる点が一番すごいポイントです。
実際、先ほどのレポートをもとに内容をわかりやすく解説してくれる動画を生成してみました。
生成自体に10分程度かかったものの、動画自体が長くクオリティもめちゃくちゃ高くてびっくりしました。リサーチ資料を動画で簡単に理解できるので、長々と資料を読むより楽でした。
実際に使ってみて、リサーチからこのような資料活用まで一気通貫で作業できるのは本当に便利だと感じたので、ぜひ皆さんにも使ってほしいです。
実際にDeep Research機能を使って感じたメリット
では、ここからは実際に使って感じたメリットを解説していきたいと思います。
- 数百件のWebサイトを自動で収集・要約してくれる
→ 自分でGoogle検索→記事読む→コピペ…という作業が劇的に減る - 収集したソースが自動でNotebookに追加される
→ いちいち手動でURLやPDFをドラッグ&ドロップする必要がなくなる - 引用元が明確に表示される(Citationが付く)
→ 生成された内容がどこから来たのか一目でわかるので信頼性が高い - ポッドキャスト生成やチャット質問がそのまま使える
→ Deep Researchで集めた大量情報に対して「このテーマを5分で解説して」「比較表作って」など即座に深掘りできる - Fast Researchモードで「軽く調べる」を選べる
→ 時間がないときは数秒で関連するソースを検索、じっくりやりたいときはDeepで数百件リサーチしてレポート作成、と使い分け可能
上記のような多くのメリットがあり、Deep Researchが追加されたことによるデメリットは使っていて感じられませんでした。
現時点で「リサーチ+レポート作成+音声解説/動画解説」まで一気通貫でできるツールは他にほぼ存在しないため、資料活用においては最強のツールだと言えます。
NotebookLMの「Deep Research機能」に関するFAQ
最後に、よくある質問をまとめました。
- Q無料プランでもDeep Researchは使える?
- A
はい、基本機能は利用可能です。ただし、Deep Researchの上限はプランごとに異なり、変更される可能性があります。運用で使う場合は最新の上限表を確認してください。
- Q手持ちのWordやPDFファイルとWeb情報を同時にレポート化できる?
- A
可能です。これがNotebookLMの最大の強みです。自分のGoogleドライブ内のファイル(Word/PDF等)と、Deep ResearchによるWeb検索結果を横断して統合レポートを作成できます。
- Qレポートや回答内容の引用元(根拠)は明示されますか?
- A
はい、明示されます。回答には必ずWebページのURLやファイル名などの引用根拠(数字付きのチップ)が付くため、情報の信頼性をすぐに元データで再検証(ファクトチェック)できます。
- Q日本語対応やGoogle Workspace連携はできますか?
- A
はい、最新版では日本語に完全対応しており、Google Workspace(Docs, Sheets, Driveなど)とのシームレスな連携も可能です。
まとめ
NotebookLMの「Deep Research機能」は、それ自体がユニークな機能というよりは、生成されたレポートを直接NotebookLMで分析・活用できる点で非常に便利です。
ここで、この記事のポイントをまとめます。
- NotebookLMに「Deep Research」が搭載されたことで、リサーチから資料活用まで一気通貫で作業できるようになったのがすごい。
- SNS上では、今回のアップデートに関して満足の声多数
- Geminiの「Deep Research」と使用モデルは同じだが、直接NotebookLMで読み込むことができるのが便利。
- 無料プランでは月10回まで利用可能。
- Deep Research機能はWeb版・アプリ版両方で使える
実際に使ってみて、みんなに使ってほしいツールだと感じました。特に、以下の人には強くおすすめできます。
- 資料を分析したり活用することが多いマーケターやライター
- 論文執筆中の学生・研究者
- 社内資料とWeb資料を組み合わせて提案書を作るビジネスマン
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