スマートフォンを確認したら、見覚えのない「Gemini(ジェミニ)」というアプリが勝手にインストールされていて驚いたことはありませんか?特にAndroid端末を使用している方から「知らないうちにGeminiアプリが入っていた」という声が多く聞かれます。
このアプリは何なのか、なぜ勝手にインストールされたのか、そして削除しても大丈夫なのかという疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで本記事では、Geminiのアプリが勝手にインストールされる原因から削除・無効化の手順まで、わかりやすく解説します。アプリをアンインストールする際の注意点についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!
- Geminiアプリ(Google Gemini)とは?
- Geminiアプリが勝手にインストールされる原因
- Geminiアプリの削除・アンインストール方法
- Geminiアプリを無効化する方法やその注意点
Geminiアプリ(Google Gemini)とは?

まずは、勝手にインストールされた「Google Gemini」がどのようなアプリなのかを簡単にご紹介します。
Google Geminiは、Googleが開発した最新のAIチャットアプリです。以前は「Bard」という名前でしたが、2023年12月に「Gemini」に変更され、より高度な機能を備えたAIアシスタントとして生まれ変わりました。
このアプリの特徴は、高度な自然言語処理技術を利用した対話性のクオリティーの高さです。質問に対する回答だけでなく、文章作成、翻訳、画像認識などさまざまな機能を利用することができます。
Google GeminiとGoogleアシスタントとの関係
Google Geminiは、従来のGoogleアシスタントを進化させたものとされています。Googleアシスタントがスマートフォンやスマートスピーカーで音声を読み取るシンプルな機能だったのに対して、Geminiはより高度なAIを活用した多機能なアシスタントだと言えます。
多くの場合、Googleアシスタントのアップデートに伴い、その拡張機能としてGeminiがインストールされることがあるようです。この2つは連携して動作するため、Geminiを削除するとGoogleアシスタントの一部機能に影響が出ることもあるんです。
Geminiアプリが勝手にインストールされる5つの原因

ここでは、Geminiアプリ(Google Gemini)が勝手にインストールされる主な原因を5つ紹介します。
原因①:Googleアシスタントのアップデート
最も多い原因は、Googleアシスタントの最新バージョンへのアップデートです。Googleは、アシスタント機能を強化するために、Google Geminiを自動的にインストールする仕組みを取り入れました。
例えば、Android端末でGoogle Geminiを更新すると、それに合わせてGeminiが追加されることがあります。特に操作をしていなくても、システムのアップデートとして自動的にインストールされてしまうのです。
原因②:アプリの自動更新設定
スマートフォンの設定で「アプリの自動更新」が有効になっている場合、Google Geminiがバックグラウンドで自動的にインストールされることがあります。
Google Playストアでは、デフォルトで自動更新が有効になっていることが多く、Googleアシスタントの拡張機能としてGeminiが自動的に追加されるケースがあります。自分でインストールした覚えがないのに、気づいたらホーム画面にGeminiのアイコンが表示されている状態になるわけですね。
原因③:他のアプリとのバンドル(付属)インストール
一部のGoogleアプリをインストールする際、Google Geminiが「バンドル(付属品)」として一緒にインストールされることがあります。
例えば、GmailやGoogleマップなどのメインのGoogleアプリを新しくインストールした際、その関連アプリとしてGeminiも同時にインストールされるケースがあります。このとき、通知や同意の画面が表示されないこともあるため、ユーザーは気づかないうちにGeminiがインストールされてしまうことがあります。
原因④:システムアプリとして組み込まれている
一部のAndroidでは、Google Geminiがシステムアプリとして最初から組み込まれています。特に新しい機種では、GoogleとAndroidの統合が進んでいるため、初期設定としてGeminiが含まれていることがあります。
このような場合は、ユーザーがインストールしていなくても、初期設定や大規模なシステムアップデートの際にGoogle Geminiが自動的に追加されることがあります。
原因⑤:Googleアシスタントの新機能の追加
Googleアシスタントに新しい機能が追加される際に、その機能を提供するためにGoogle Geminiが自動的にインストールされることがあります。
Googleは定期的にアシスタント機能をアップデートしていて、新しいAI機能を提供するためにGeminiを導入することがあります。より高度な機能を利用できるようにするためのものですが、知らぬ間にアプリインストールが発生することもあるようです。
以上の5つの理由から、多くの人が「Geminiアプリ(Google Gemini)が勝手にインストールされた」という状況になっています。
Geminiアプリ(Google Gemini)の削除・アンインストール方法
使わないのに勝手にGeminiアプリ(Google Gemini)をインストールされたので、削除したいと考えている方は多いようです。
ここでは、そんな方のためにデバイス別の削除方法を紹介します!
Androidでの削除方法
Android端末でGoogle Geminiを削除する方法はシンプルです。以下の手順で操作してみましょう!
①ホーム画面から「設定」アプリを開きます
②「アプリ」または「アプリと通知」を選択します

③アプリ一覧から「Gemini」を探してタップします

④「アンインストール」ボタンが表示されればタップして削除完了です

ただ、端末によっては「アンインストール」ボタンが表示されず、「無効化」のみが表示される場合があります。これは、Geminiがシステムアプリとして組み込まれているので、完全に削除ができないので注意してください!
iPhone(iOS)での削除方法
iPhoneでは、以下の順でGeminiアプリを削除できます。
①ホーム画面でGeminiアプリのアイコンを長押しします
②表示されるメニューから「Appを削除」をタップします
③確認画面で「削除」をタップしてGoogleアプリを削除します

削除できない場合の対処法
先ほどもお話しした通りGoogle Geminiがシステムアプリとして組み込まれている場合、完全な削除ができないことがあります。そのような場合は、以下の対処法を試してみましょう!
- アプリの権限を制限する:「設定」→「アプリ」→「Gemini」→「権限」から、マイク、カメラ、位置情報などへのアクセスを制限できます
- デフォルトのアシスタントを変更する:「設定」→「アプリ」→「デフォルトアプリ」から、別のアシスタントアプリを選択できます
- アプリの通知をオフにする:「設定」→「アプリ」→「Gemini」→「通知」から、不要な通知を受け取らないようにできます(iPhoneではデフォルトで通知機能がありません)
これらの方法で、Google Geminiが完全に削除できない場合でも、その影響を最小限に抑えることができますよ。
Geminiアプリ(Google Gemini)を無効化する方法
アプリを削除するまででなくても、Geminiアプリの機能を停止させたいと考えている方も多いです。
ここでは、Geminiアプリを無効化する方法を紹介します!
Androidでの無効化方法
AndroidでGeminiアプリを無効化する手順は以下の通りです。
①「設定」アプリを開きます
②「アプリと通知」または「アプリ」をタップします

③アプリ一覧から「Gemini」を選択します

④「無効化」or「強制停止」ボタンをタップします

⑤確認メッセージが表示されるので「アプリを無効にする」をタップします
無効化することで、アプリはインストールされたままですが、バックグラウンドでの動作や通知が止まり、アプリドロワー(アプリ一覧)にも表示されなくなります。
必要に応じていつでも再度有効化できるため、削除よりも安全な選択肢と言えますね!
iPhone(iOS)での無効化方法
iPhoneでは、Geminiアプリ全体ではなく関連サービスとの連携を無効化するという方法はあります。
手順は以下の通りです。
- 上部のプロフィール写真またはイニシャルから、「アプリ」をタップします。
- 目的のアプリのスイッチを切り替えて「無効」か「有効」を選択します。
Google Workspace、Googleフライト、Googleホテル、Googleマップ、YouTube、YouTube Musicのサービスから無効化させることができます!
アクティビティをオフにする方法
また、Geminiのアクティビティをオフにすることで、アプリの使用履歴やデータ収集を制限できます。
- gemini.google.comにアクセスするか、Geminiアプリを開きます
- メニューから「アクティビティ」を選択します
- 「Geminiアプリアクティビティ」が表示されます
- 「オフにする」または「オフにしてアクティビティを削除」をタップします
- 確認画面で「OK」をタップして設定を完了します
ただ、TKUメールや企業アカウントなど一部のアカウントではこの設定ができない場合があります。また、アクティビティをオフにしても、会話は最長72時間アカウントに保存されるので注意が必要です。
Geminiアプリ(Google Gemini)を削除・無効化する際の注意点
Geminiアプリ(Google Gemini)の削除や無効化で何か影響が出てしまうのでは?時になる方もいらっしゃるかと思います。ここでは、その注意点について解説します!
削除後の影響と注意点
Google Geminiを削除・無効化すると、以下のような影響が考えられています。
- Googleアシスタントの機能制限:音声やAIによる応答のクオリティーが低下する可能性
- 他のGoogleアプリとの連携機能:Gmail、Googleマップ、YouTubeなどとの連携機能が制限される可能性
- データの消失:アプリを削除する前にバックアップを取っておかないと、Geminiでのチャット履歴が失われる可能性
基本的なスマートフォンの機能には影響しないため、電話やメッセージ、他社製アプリの使用には支障はありません。また、削除しても、もう1度インストールできますので、必要に応じて戻すことも可能です!
Googleアシスタントとの連携について

Google GeminiはGoogleアシスタントと連携していますが、完全に同じものではありません。Geminiを削除してもGoogleアシスタントの基本機能は残りますが、以下のような連携機能がなくなってしまう可能性があります。
- 高度な文章理解を必要とする会話
- 複雑な質問への回答
- 画像認識(マルチモーダル機能)を使った回答
もし基本的な音声アシスタント機能だけで十分な場合は、Google Gemini削除後も問題なく使えます。しかし、AIを使った高度な機能を重視する場合は、無効化の方がよいかもしれません。
データやプライバシーに関する情報
Google Geminiでは、会話内容や履歴がGoogleのサーバーに保存されることがあります。プライバシーを重視する方は、以下の点に注意しましょう!
- アクティビティの管理: 「アクティビティをオフにする方法」で紹介したGeminiのアクティビティをオフにすることで、データの学習を制限できます
- 自動削除の設定:Googleアカウントの設定から、データの自動削除期間を設定することもできます
- Googleアカウント→「データとプライバシー」→「ウェブとアプリのアクティビティ」
- 「自動削除(オン)」をクリックする
- 最短で3か月を選べる
- Googleアカウント→「データとプライバシー」→「ウェブとアプリのアクティビティ」
- プライバシーポリシーの確認:Geminiの利用前にGoogleのプライバシーポリシーを確認しておくことをおすすめします
Geminiを無効化しても、他のGoogleサービスでのデータ学習は続くという点に注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Geminiアプリ(Google Gemini)が勝手にインストールされる原因や、その削除・無効化の方法について詳しく解説しました!
この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。
- 勝手にインストールされる主な原因はGoogleアシスタントのアップデートや自動更新設定
- Android(アンドロイド)では設定からアンインストールや無効化が可能
- iPhone(iOS端末)ではGoogleアプリの設定から機能を制限できる
- アクティビティをオフにすればデータ学習を制限できる
- 削除するとGoogleアシスタントの一部機能が使えなくなることがある
Geminiアプリが突然インストールされていて困惑していた方や、削除・無効化の方法を探していた方にとって、役立つ情報だったのではないでしょうか?
ぜひご自身のGeminiの利用状況に合わせて、1番良い対処法を選んでみてください!