NotebookLMは、読み込ませた資料(ソース)のみに基づいて回答を生成するAIで、DeepResearch機能の追加によりさらに注目を集めています。
そんなNotebookLMについて、以下のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
- 「結局、何ができるツールなの?」
- 「DeepResearch機能の追加って何がそんなにすごいの」
- 「Geminiと何が違うの?」
- 「仕事(議事録、論文、資料作成)での使い方は?」
この記事では、NotebookLMの基本機能から、Geminiとの決定的な違い、具体的な活用シーンまで徹底的に解説します。
この記事を読み終わる頃には、NotebookLMの全体像を理解し、どう活用すべきかまで明確になっているはずです。
📖この記事のポイント
- NotebookLMは資料にもとづいた分析・活用専門のAI
- NotebookLMは、資料の音声解説や動画解説、マインドマップなどの機能が魅力的
- Googleアカウントがあればだれでも利用できるが、無料版では基本的な機能のみが利用可能
- セキュリティ対策がしっかりしているため情報漏洩の可能性は低い
- あらゆる資料を扱うすべての人にとっておすすめのツール
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まずは、「NotebookLM」とはどういうものなのかを、Geminiとの比較やできることの紹介を通して解説していきます。
Googleが開発した「ソース(資料)に基づいたAI」

NotebookLMは、Googleが開発したAI搭載のノート作成・リサーチツールです。最大の特徴は、一般的な生成AIのようにインターネット全体の広範な情報(学習データ)から回答を生成するのではなく、ユーザーがアップロードした「ソース(資料)」のみに基づいて回答や要約を作成する点にあります。
ハルシネーション(AIがもっともらしい嘘をつくこと)のリスクを最小限に抑え、あなたが持っている情報に基づいた正確な分析や要約を得意としています。
- PDFファイル
- Googleドキュメント、Googleスライド
- テキストファイル(.txt)
- WebページのURL
- YouTube動画のURL
- 音声ファイル(MP3, WAVなど)
Geminiとの決定的な違い|カスタマイズでは埋まらない差
ここまで聞いて、「別にGeminiをGemなどの機能を使ってカスタマイズしたらいいんじゃないの?」と思った方もいると思います。
しかし、両者の間にはGeminiのカスタマイズでは以下のような埋められない差があります。
| 観点 | NotebookLM(DeepResearch搭載) | Gemini(Gem) |
| 情報源の制御 | 資料+Web収集結果をユーザーが選択・管理し、情報源が明確 | 学習データ、Web、AI知識が混在する可能性を無視できない |
| 根拠の明示 | 回答ごとに「どの資料から抽出したか」を引用・検証可能 | 根拠は厳密でない場合があり、混在も起こりやすい |
| ハルシネーション抑制 | 資料にないことは答えない安全設計(根拠なき回答は少ない) | AI自身の判断やWeb知識・学習データが混じり誤認リスクあり |
| 資料の管理 | ノートブック単位で資料・Web結果を一括保存/再活用が可能 | チャットの履歴として管理/他のチャットに埋もれる可能性 |
| できること | 音声解説や動画解説、マインドマップを簡単に作成 | それぞれカスタマイズすれば可能だが時間がかかって面倒(動画解説のような長い動画は生成が難しい) |
特にNotebookLMでは、資料の動画解説機能があるのが魅力的で、Geminiとの一番の差別化点です。
また、Geminiのカスタマイズ機能の「Gem」に関しては、Googleの公式noteで以下のように言及されています。
ファイルをアップロードすると Gemini の知識が追加されますが、そのファイルのみを使用するように制限されるわけではありません。Gemini に参考資料を与えているようなもので、Gemini は引き続き、一般的な知識も活用します。
Google公式note
そのため、NotebookLMはGeminiとは異なる特徴を持つユニークなツールであると言えます。
NotebookLMで「できること」一覧
NotebookLMは、単なる要約ツールにとどまらず、資料を多角的に活用するために以下のような機能を備えています。
| 機能名 | 説明 |
| 資料の自動要約 | アップロードした資料(PDF、Webサイト、動画、音声など)の内容を瞬時に要約します。 |
| 資料に基づく質問応答 | 資料の内容についてチャット形式で質問すると、AIが該当箇所を引用しながら回答します。 |
| 音声ファイルの文字起こし | 会議の録音(MP3, WAV)などをアップロードするだけで、高精度な文字起こしと要約を自動生成します。 |
| 動画の要約・文字起こし | YouTubeのURLを貼り付けるだけで、動画の内容を文字起こしし、重要なポイントを要約します。 |
| 動画解説の生成 | 読み込ませた複数の資料(PDFやWebサイト)に基づいて、AIがナレーションとスライドで構成された「解説動画」を自動生成します。 |
| マインドマップの生成 | 複雑な論文や長文レポートから、主要な概念や関係性を抽出し、視覚的なマインドマップを自動で作成します。 |
| 学習ガイド・クイズの生成 | 読み込んだ資料から、重要な用語集やFAQ、理解度をチェックするためのクイズを自動生成します。 |
| ノートブック機能 | AIとの対話や生成された要約を「ノート」として保存し、後から編集・管理できます。 |
日本語対応の現状と精度
NotebookLMは2024年6月以降、日本語に正式対応しており、UI(操作画面)の表示、資料の読解、AIへの質問応答などが自然な日本語で高精度に利用可能です。
基盤モデルには高性能な「Gemini 2.5 Flash」が搭載されており、専門的な日本語の論文や、長文のビジネス文書であっても、文脈を的確に理解し、精度の高い要約や分析を行います。
また日本語の音声にも対応しており、実際にSNSでは以下のような声が見られます。
【新機能】DeepResearchの追加は何がそんなにすごいのか
従来のNotebookLMはアップロードされた資料(手元資料)と簡単なWeb検索を情報源とするのが鉄則でした。これは正確性(ハルシネーションの防止)という点で強力なメリットでしたが、同時に外部の最新情報を詳細にリサーチできないという弱点もありました。
しかし、NotebookLMが進化して「Deep Research」と呼ばれる高度なリサーチ機能が追加されたことによって、この弱点が克服されたのが最も注目すべきポイントです。
簡単に言えば、手元の資料とAIによる最新のWeb情報リサーチを両方扱うことができ、高精度なレポートや回答を生成できるようになった点がすごいんです。
実際に、SNSでは以下のような肯定的な声が挙がっています。
DeepResearch(AIによる自動Web調査・資料収集)は無料枠に回数・機能が制限された状態で提供されています。
本格的なリサーチ用途や業務レベルの大量処理、上限解除・追加機能の利用には、有料プラン(Google One AI Premium/Pro:月額約2,900円・Ultra:月額約36,400円)へのアップグレードが実質必要です。
NotebookLMの始め方
NotebookLMを使い始めるのは非常に簡単です。必要なのはGoogleアカウントだけです。
- STEP1Googleアカウントの用意
GmailやGoogle Driveで使用しているアカウントで問題ありません。
Googleアカウントをお持ちでない方は、Googleのアカウント作成のページからアカウント作成をしてください。
- STEP2公式サイトにアクセス
NotebookLMの公式サイトにアクセスして「NotebookLMを試す」をクリックすると、Googleアカウントで自動ログインされます。

(アプリ版は画面の右上にある「アプリをダウンロード」からダウンロードできます。)

- STEP3ノートブックを作成する
「+ 新しいノートブックを新規作成」をクリックして、最初のプロジェクト(ノートブック)を作成します。すると以下のような画面に遷移するので、ソースを追加してチャット画面の対話で指示を出せばすぐに使い始められます。

NotebookLMの基本的な使い方
ここからはファイルの要約とファイル内容に関する質問を例に、NotebookLMの基本的な使い方を解説していこうと思います。
- STEP1
- STEP2要約結果を確認する
アップロードするとすぐに以下のようにファイルの内容を読み込んで要約を表示してくれました。要約の結果はコピーしたり共有することができます。

- STEP3質問で内容を深堀り
チャット下部の入力欄からテキストを入力することで、ファイルの内容を対話を通して理解することができます。

また、生成された内容を右下の「メモを追加」から保存するとチャットを遡る必要がなくなります。
- STEP4「Studio」から出力を設定する
チャットの内容は右の「Studio」から音声解説などの出力を選択できます。
今回は動画解説を作成してもらいました。実際に人が話しているような感じで、画像も理解を助ける効果的なものに仕上がっています。「中に人入ってるんじゃない?」って思わず口にしてしまうほどの高性能でびっくりしました。
【シーン別】NotebookLMの具体的な活用事例
ここからは、NotebookLMを効率的に業務・学習に活かす具体的な活用事例をいくつか紹介していきます。
音声ファイルから議事録作成
NotebookLMでは、文字ファイルだけでなく音声ファイルもアップロードできます。「チャットで議事録を作成して」と入力すれば、以下のような音声ファイルに基づく議事録をすぐに作成してくれます。
資料に基づいた動画解説作成
基本的な使い方の章で、イグノーベル賞を受賞した「シマウシ」に関する研究を動画で解説してもらいました。今回は、中堅食品メーカーのWeb広告戦略分析リサーチ資料(Perolexityで自作)を読み込ませてどのような解説動画を作ってくれるのかを見ていきたいと思います。
この解説動画は、そのままプレゼンのお手本に使えるくらいわかりやすい解説ですね。もともとのリサーチ資料より動画で音声や画像がある方が分かりやすく感じました。
スライド作成(プレゼン資料の構成案)
NotebookLMでは、読み込ませた資料を基にプレゼンのスライドの構成案を考えさせることもできます。先ほどの中堅食品メーカーのWeb広告戦略分析リサーチ資料(Perolexityで自作)を用いて、スライドの骨組みを考えてもらいたいと思います。

これに関してはGeminiでも同じようなことができますが、ほかの機能(音声解説や動画解説、マインドマップなど)にすぐにアクセスできると言う点でNotebookLMがおすすめです。
論文のマインドマップ化
論文って内容が硬くて読みにくかったり理解できないときがありますよね。そういう時は、ファイルをアップロードして「Studio」から「マインドマップ」を選択するとわかりやすいマインドマップを作成してくれます。

マインドマップの中の項目はトグル形式(折り畳み式)になっていて、見やすさとか知りたい情報の粒度によって展開や縮小ができるのがいいなって思いました!
Youtube動画の文字起こし
次はもっと日常生活で使えそうなYoutubeの文字起こしをやってみたいと思います。今回は「SEOおたく / LANY(レイニー)」さんの「【2025年完全版】新・SEO対策の教科書」の動画を文字起こししてもらいました。
文字起こしはわざわざ指示しなくても、動画のURLを貼ればソースの部分をクリックするだけで文字起こしの結果が見れるようになっています。

ところどころAIが認識できなかったのが分かる部分がありますが、全体的によく文字起こしされていて、これを見れば内容が理解できるくらい高精度な文字起こしができました。
【学生必見】フラッシュカードやテスト機能で学習の効率化
「Studio」の「フラッシュカード」や「テスト」の機能を使うことで、学習を効率化することができます。また、以下のようにカスタマイズ機能を使うことも可能です。

まずは大学の確率分野の授業資料を読み込ませて、一問一答のフラッシュカードを作ってみました。


カードをクリックするとカードが反転し答えが見れるようになる仕様でした。
次は同じ資料をもとに「テスト」機能でテストを作成してもらいました。詳細なカスタマイズは以下の通りです。

実際に作ってもらったテストがこちらです。


AIが苦手な数学に関するテスト作成でしたが、ギリシャ文字や関数の表記もそのまま表示してくれました。また、左の画面の下の方にある「解説」の部分をクリックするとなぜ間違えたのかをチャットの方で解説してくれます。
短時間でフラッシュカードとテスト問題が作れて、間違いの原因もわかるので正直これは学生みんなが使うべきツールだなって感じました!
NotebookLMの料金プランと利用制限
NotebookLMは、基本的な機能であればGoogleアカウントさえあれば誰でも無料で利用可能です。
ただし、無料プランにはいくつかの利用制限が設けられています。
| 項目・機能 | 無料プラン | Pro(Google One AI Premium/Pro) | Ultra(Google AI Ultra) |
| 月額料金 | ¥0 | 約¥2,900(約20ドル) | 約¥36,400(約250ドル) |
| ノートブック作成数 | 最大100冊 | 最大500冊 | 最大500冊+上限緩和 |
| ソース数/ノート | 最大50件 | 最大300件 | 最大300件+上限緩和 |
| ファイルサイズ/件 | 1件最大50万語 | 同左 | 同左+複数同時処理強化 |
| チャット(質問数) | 1日最大50件 | 1日最大500件 | 1日最大500件+上限緩和 |
| 音声要約生成 | 1日最大3件 | 1日最大20件 | 1日最大20件+上限緩和 |
| 動画解説生成 | 1日最大3件 | 1日最大20件 | 1日最大20件+Veo動画/最新技術 |
| DeepResearch機能 | 利用可能(少回数/機能制限) | 制限解除・高頻度フル利用可能 | 最先端AIモデル(2.5 Pro/Ultra)でフル利用・追加機能多数 |
課金(アップグレード)を検討の方はGoogleOneのページから手続き可能です。
まずは無料プランで基本的なAI機能や情報整理を試し、より本格的な利用(大量の資料分析や頻繁なチャット)が必要になった場合に有料プランを検討するのが良いでしょう。
情報漏洩は大丈夫?データの取り扱いとプライバシー
機密情報や社内文書をAIに読み込ませる際、最も懸念されるのが「情報漏洩」や「データの二次利用」です。
NotebookLMに関して、Googleは以下の点を明確にしています。
Googleは、ユーザーがNotebookLMにアップロードした個人データ(ソースやノート)を、AIモデルのトレーニングに使用しないことを保証しています。アップロードした資料が、他人のAI回答に使われることはありません。
データは、通信時(TLSなど)とサーバー保存時(AES-256など)の両方で強力に暗号化されており、高いセキュリティ水準が保たれています。
ノートブックやソースへのアクセスは、あなたのGoogleアカウントに紐づいています。明示的に共有設定をしない限り、第三者(Googleの従業員含む)がアクセスすることはできません。多要素認証(2段階認証)を設定することで、セキュリティをさらに高められます。
トラブルシューティング
NotebookLMを使用していて発生しがちな問題と、その対処法を表にまとめました。
| トラブル内容 | 主な原因/状況 | 対応策・チェックポイント |
| ファイルがアップロードできない | 対応形式・ファイルサイズ・権限設定 | 対応形式・サイズ・権限を確認、ブラウザのキャッシュ・Cookieクリア、再ログイン |
| ログインできない/認証エラー | Google認証状態/キャッシュ異常 | Google認証状況、キャッシュ削除、別ブラウザやシークレットモードで再ログイン |
| 文字起こし/動画生成が途中失敗 | 音声品質(ノイズ等)/サーバー混雑 | 音声品質改善、通信安定化、一時的サーバー負荷低減まで待機、動画生成は完了まで待機 |
| 画面固まり/応答なし | ネット接続/PCリソース | インターネット接続改善、有線推奨、ブラウザアップデート・不要プロセス終了、ページ再読込 |
| ノート・データ反映が遅い/消える | サーバー遅延/同期エラー | 時間をおいて確認、共有設定・アクセス権限を再確認 |
| アクセス権限/共有設定問題 | 共有相手権限ミス/企業ポリシー | ファイル共有時は相手の権限確認必須、企業利用は管理者による設定変更推奨 |
NotebookLMに関するよくある質問(FAQ)
- Qスマホアプリ版はありますか?
- A
はい、iOSおよびAndroid向けのモバイルアプリが提供されています。
- QAPIは提供されていますか?
- A
一般ユーザー向けのAPIは提供されていません。ただし、企業向けの「NotebookLM Enterprise」(Google Cloud)では、APIを通じた操作が可能です。
- Q音声ファイルやスプレッドシートは直接読み込めますか?
- A
音声ファイル(MP3, WAVなど)とスプレッドシート(ExcelやGoogleスプレッドシートなど)はどちらも直接アクセスし読み込むことができます。。
- QGeminiとの使い分けは?
- A
資料の分析ならNotebookLMが使いやすいです。Geminiは、一般的な質問への回答、アイデア出し、文章作成、ブレインストーミングなど、創造的で幅広いタスクを処理する場合に使うのがおすすめです。
まとめ:NotebookLMは資料専門のAI
この記事では「NotebookLM」の基本的情報から実際の活用例まで幅広く紹介しました。
最後にこの記事のポイントを整理します。
- Geminiとは違い、NotebookLMはWebが学習データではなく、「ソース」に基づいて回答する資料専門のAI。
- 主な機能は資料の要約、Q&A、音声文字起こし、動画解説の生成、マインドマップ化。
- 特に動画解説とテスト作成はおすすめ。
- 料金は基本無料(制限あり)。有料プラン(Google AI Pro/Ultra)あり。
- アップロードした資料はAIのトレーニングに使われずアクセス管理も厳重。
大量の論文を読む学生、複雑な仕様書を扱うエンジニア、会議の議事録を作成するビジネスパーソン、過去の事例を分析するマーケターなど、あらゆる資料を扱うすべての人にとって、NotebookLMは業務を効率化して助けてくれる存在です。
まずは無料プランで、あなたの持っている資料をいくつか読み込ませて、その実力を試してみることをおすすめします。絶対に「こんなことができるの!?」ってびっくりするはずです!
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