Copilotの有料版はいくら?無料版との違いやできることを徹底比較

Copilot

「Copilotの有料版は無料版とどう違うの?」「Copilotの有料版は自分は契約すべき?」

このような悩みを持たれている方も多いのでは無いでしょうか。

MicrosoftのOffice製品を利用しているとよく見かける「Copilot」ですが、プランが多く説明も煩雑で、結局有料プランがどう優れているのかは分かりにくいですよね。

そこで、この記事ではCopilotの有料版は無料版とどう違うのか、そもそも何ができるのか、について詳しく解説します。

この記事を読んでCopilotの有料版についての理解を深め、契約すべきかの判断に役立ててください。

📖この記事のポイント

  • Copilotの有料版は主に4種類ある。
  • 個人向け有料プランは無制限・多機能のPremiumの契約がおすすめ。
  • 法人向け有料プランは社内のデータに接続したCopilotの利用が魅力。
  • 個人法人ともに日常的にOffice製品を利用している場合は有料プランの契約がおすすめ。
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Copilot有料版の特徴は?

以下ではCopilotの「有料版」の特徴について解説します。特に無料版にはない、有料版特有の特徴について解説していきます。

特徴⓪:有料版の料金について

まずは有料版のCopilotについて、それぞれの料金を確認します。

【個人向け】
・Microsoft 365 Personal :2,130円/月(21,300円/年)
・Microsoft 365 Premium :3,200円/月(32,000円/年)

【法人向け】※別途M365のサブスク契約が必要
・Microsoft 365 Copilot :4,497円/月
・Microsoft Copilot Studio :29,985円/月(または従量課金制)

上記が主なCopilotの有料プランの料金となります。

特徴①:最新AIモデルへの「優先アクセス権」

Copilotの有料プランには最新AIモデルへの優先アクセス権が付与されており、現在であれば「GPT-5」を優先的に使用することができます。

GPT-5の使用は無料版のCopilotでも可能ですが、多くのユーザーがCopilotを使用している際や最新モデルが使用可能になって日が浅い際には遅延が生じたり使用に制限がかかったりしやすくなります。

一方で、有料プランであればサーバーの混雑時でも優先して最新モデルを活用することができるため、毎日の作業やタスクの遂行に支障なくCopilotを利用できます。

特徴②:Microsoft 365アプリへの「深い機能統合」

有料プランでは無料プランにはない「Office製品との連携」が機能として備わっています。

具体的にはWordの文章を元としたPowerPointスライドの自動作成Excel内での自動分析Outlookに届いたメールの要約や返信メールの作成等が可能です。

また、法人プランであれば社内のOneDrive上のデータを横断的に各人が使用できるようになるため、社内でのやりとりがよりスムーズになります。

特徴③:高度なデータ処理を可能にする推論エージェントの活用

有料プランの中で「Microsoft 365 Premium」と「Microsoft 365 Copilot」では「Analyst」「Researcher」といった高度なAIエージェントの使用が可能です。

Analystはデータサイエンティストとしての役割を果たすAIで、例えばExcel内のデータからグラフを作成・分析し、そこから得られる示唆をアウトプットしれくれます。

Researcherは高度な検索業務をこなすAIで、例えばWordで特定の商品に対する市場リサーチを依頼することで、社内外のデータから詳細かつ網羅的なレポートを作成してくれます。

いずれもOfficeを用いた情報の整理・分析を高いレベルで効率化してくれるAIであり、日頃から前述のような業務を行っている方には必須の機能となります。

【個人利用】Copilot有料プランの機能・コスト比較

以下では個人利用向けのCopilot機能が使用できる「Microsoft 365 Personal(以下 Personal)」と「Microsoft 365 Premium(以下 Premium)」の機能の解説と、無料版を含むそれぞれの比較をしていきます。

【比較】無料版・Personal・Premiumの機能の違い

項目Copilot(無料版)PersonalPremium
利用可能人数1人1人1人〜6人
月額/年額費用無料2,130円/月 or 21,300円/年3,200円/月 or 32,000円/年
Officeアプリ統合なしありあり
高度機能厳しい制限
(DeepResearch 5回/月)
緩い制限
(DeepResearch 15回/月)
基本的に制限なし
クラウドストレージなし1TB最大6TB(1TB*6人)

無料版・Personal・Premiumの違いは上記の通りです。

無料版には基本的に厳しい制限がかかっており、有料版になると実用が可能なレベルでの制限に緩和されます。Personal・Premiumの詳細な機能については以下で紹介します。

有料プラン①:Microsoft 365 Personal の概要

料金
 月額 2,130円(年額 21,300円)
概要
 Copilot無料版の機能が強化されたプラン。無料版より高速応答と利用回数が増加し、1TBのOneDriveストレージが付属する。
機能
 ① 大規模なクラウドストレージ:1TBのクラウドストレージが付随しており個人利用ではデータ容量に困らない。
 ② DeepResearchの制限緩和:無料版の月5回の制限に対して使用可能回数が月15回と大幅に増加。
 ③ Officeとの連携:アプリ内でのCopilotの使用が可能。

Copilot Personalの最大の特徴はOfficeアプリ内でのCopilot使用が可能になる点です。

ExcelやWord、PowerPointなどのあらゆるアプリで作業を効率化できます。

有料プラン②:Microsoft 365 Premium の概要

料金
 月額 3,200円(年額 32,000円)
概要
 個人用の最上級プラン。Personalよりも制限が少なく多様な機能が利用できる。
機能
 ① 利用可能人数:1つの契約プランで最大6人が使用可能。ただしAIの優先利用はホストユーザーのみ。
 ② DeepResearchの制限:基本的に制限なし。
 ③ Officeとの連携:アプリ内でのCopilot使用に加えAIエージェントの活用が可能。

Microsoft 365 Premiumの最大の特徴はCopilotの使用にかかる制限が大幅に緩和される点です。DeepResearchを初め、画像生成や最新モデルでの会話をほぼ無制限で利用することができます。

 【個人利用】おすすめの有料プランと契約すべき人の特徴

以下では個人利用にあたって有料プランの契約がどんな人におすすめか、また「Personal」と「Premium」のどちらがおすすめかを紹介します。

Office製品を日常的に使う人は有料版の契約がおすすめ

結論としてOffice製品を日常的に使用している人にはCopilotの有料版の契約がおすすめです。

特に、Officeアプリ内でCopilotを活用することで日頃の業務を圧倒的に効率化することができ、契約料以上の恩恵を受けることができます。

一方で、生成AIとしてのチャット機能が目的でOffice製品をあまり利用しない場合は、Copilotの強みが活きず、オーバスペックとなってしまいます。

個人利用にはPremiumがおすすめ

有料版のCopilotの利用にあたっては「Premium」の利用がおすすめです。

理由は以下の2つです。

① 制限や機能の差が大きい
② 両プランの契約料の差が小さい

PersonalとPremiumでは、無制限のCopilot利用やエージェントの活用、複数人での使用など機能面で大きな差があります。

一方で、金額としては月契約なら約1,100円/月程度しか差がなく機能差と比較すると比較的安価な設定になっています。

特に、Copilotの有料版を契約する方の多くがOffice製品を日常的に使用していると考えると、制限なく利用が可能なPremiumの方が用途に適していると言えます。

【法人利用】Copilot有料プランの機能・コスト比較

以下では個人利用向けのCopilot機能が使用できる「Microsoft 365 Copilot」と「Microsoft Copilot Studio」の機能の解説を行います。

比較】無料版・365 Copilotの違い

項目Copilot ChatMicrosoft 365 Copilot
月額料金0円
(M365サブスク内)
4,497円
(E3/E5/Businessアドオン)
Office連携あり(サイドバー)あり(全アプリ深層統合)
AI利用制限無制限(ピーク時優先低)無制限(優先アクセス)
画像生成厳しい制限
(15回/日)
緩い制限
(100回/日)
Deep Research上限厳しい制限(5回/月)基本的に制限なし
データアクセスWeb/インターネットのみ社内データにフルアクセス
セキュリティEDP基本組織ポリシー完全準拠
DLP(データ損失防止)統合
コンプライアンス報告

無料版はM365の契約者であれば誰でも使用可能ですが、365 CopilotはM365に併せて別途契約が必要です。

その分、Office製品との高度な連携や強固なセキュリティシステムを有しており、企業全体で業務効率化を図る際には非常に有効なプランです。

有料プラン①:Microsoft 365 Copilot の概要

料金
 月額 4,497円
概要
 Microsoft 365とは個別に契約するプラン。Microsoft 365アプリ内での作業の自動化・支援が可能。
機能
 ① 社内データの活用:社内データと接続したCopilotの利用が可能。
 ② Officeアプリの自動化:Officeアプリ内でCopilotを利用した資料作成や分析業務が可能。
 ③ 高いセキュリティ:DLP統合やSAMにより大企業レベルの高いでキュリティを実装。

Microsoft 365 Copilotは何といっても社内のデータに基づいたタスク進行や社内データに接続した生成AIの利用が可能である点です。

Office製品に関しても日常的に用いる様々な製品と連携しており、日々の業務の効率化を図ることができます。

有料プラン②:Microsoft Copilot Studioの概要

料金
 月額 29,985円/月
概要
 企業がRAG(Retrieval-Augmented Generation)を用いて自社データを連携させ、カスタムAIアシスタントを構築・運用できるツール。
機能
 ① ノーコードでカスタムエージェントを作成でき、経費申請を自動処理できる。
 ② デスクトップアプリを視覚操作でき、Excelのデータ入力やWebフォーム送信ができる。
 ③ 使用状況を分析して改善でき、エージェントの実行回数や成功率を確認できる。

Microsoft Copilot Studioでは企業が自分たち自身で自社に合ったAIエージェントを作成・利用できる点が特徴です。

日常のタスクの短縮に留まらず、業務プロセスそのものの改善も可能です。

【法人利用】Copilot有料プランそれぞれの契約すべきケースを解説

ここでは法人がCopilotの有料プランを検討する際を意識して、組織の目的と技術的なニーズに基づいた、具体的な意思決定のケースを解説します。

Microsoft 365 Copilotを契約すべきケース

以下の目的を最優先とする企業にとって、Microsoft 365 Copilotは必須の契約です。

1. 既存のM365環境での組織的な生産性向上
: Word、Excel、Outlookなどの日常業務で、全従業員の作業効率を横断的に高めたい場合。

2. 企業データの安全な活用(組織知連携)
:TeamsやSharePointに蓄積された社内情報を、セキュリティを維持しながらAIで横断的に活用したい場合。

3.コンプライアンスとリスク回避
:AI生成コンテンツに起因する知的財産権(IP)侵害のリスクを回避するため、MicrosoftによるIP Indemnity(補償)を必須とする場合。

これら3つのケースに当てはまる場合はCopilotの有料プランを契約すべきだと言えます。

M365 Copilotは、「既存のM365環境を活かした、安全で広範囲なAI活用」を実現するために有効なプランです。

Microsoft Copilot Studioを契約すべきケース

以下のニーズがあり、特定の業務に特化したAIが必要な企業が、Copilot Studioを契約すべきです。

1. 企業独自の業務システムとの連携
:自社のERPやCRMといった業務システムと連携し、「在庫状況を確認して顧客に提案メールを作成する」など、特定の業務フローに特化したカスタムAIを構築したい場合。

2. 外部チャネルへの展開
:構築したカスタムAIを、Teamsだけでなく、Webサイトのチャットボット、モバイルアプリなど、複数の接点(チャネル)に展開したい場合。

3. 完全に自社仕様のAI構築
:応答のトーンや回答ロジックを、自社のブランディングや厳格なマニュアルに合わせて詳細にカスタマイズしたい場合。

上記のような場合はCopilot Studioの導入がおすすめとなります。

有料版で実現できる具体的な活用シーン3選

以下では有料版を活用して作業を効率化できる実際のシーンを紹介します。ご自身の業務と照らし合わせ、有料版のCopilotが必要かどうかを考えてみてください。

文書作成・情報整理の高速化:WordとOutlookでの活用

有料版のCopilotをWordやOutlookと組み合わせて利用することで、文章の作成やメールの送受信といったテキストにまつわる業務を効率化することができます。

例えばWordでは、新しい企画書やレポート作成時、Copilotにテーマや構成要素を伝えるだけで、文書全体のたたき台を数秒で自動生成することができます。

ゼロベースで書き始める時間を大幅に短縮し、ご自身は内容の「精査」や「修正」に集中できます。

次にOutlookでは、複数のスレッドや長いメールを一瞬で要約し、「要点」と「必要なアクション」の抽出を行うことができます。

さらに、その要点に基づいて「同意」「質問」「反対」などの返信案をワンクリックで自動作成することも可能で、メールの送受信における手間が大きく削減されます。

専門知識不要のデータ分析:Excelでの自然言語処理活用

Excelとの連携では、データ分析の専門知識がない方でも、高度な示唆を短時間で得ることが可能です。

ユーザーは、データ処理の関数やピボットテーブルの知識がなくても、Excelの画面でCopilotに自然言語で指示を出すだけで、高度な分析を実行できます。

実際に以下のように数字が並べられたExcel内でCopilotに対して自然言語で指示を出すだけでグラフを作成することができました。

こうした機能を使用することで煩雑なExcelでの作業を短縮することができます。

企画・資料作成の自動化:PowerPointでの一括生成機能

PowerPointとの連携によって時間がかかる資料作成の労力、特に「構成とデザイン」の負担を大幅に削減することができます。

例えば、既存文書(WordやPDF)または簡単な指示に基づき、以下の資料作成プロセスを一括で自動化すること可能です。

・構成案の自動提案
伝えたい情報に応じて、起承転結を踏まえた最適なスライド構成をAIが提案・作成します。
・デザインとレイアウトの適用
ユーザーのテーマや企業規定に合ったビジュアル(画像、フォント、配色)とデザインテンプレートを自動で適用し、資料の質を統一します。
・一括生成
Word文書を基に、スライドごとに要約されたテキスト、画像、デザインが整った数十枚のプレゼン資料を瞬時に自動生成します。

これらの機能をタイミングに応じて使い分けることで、日々の資料作成の時間を大幅に削減することが可能です。

Copilot有料版の契約前に知っておくべき3つの注意点

以下ではCopilotの有料版を契約する前に知っておくべき注意点を3つ解説します。

事前にこれらを確認して後悔のないようにCopilotを使用してください。

法人用プランはM365の別途契約が必要

Copilotの法人プランである「Microsoft 365 Copilot」や「Microsoft Copilot Studio」を利用する場合はM365を別途契約する必要があります。

例えば、法人向けM365の最上位プランである「Microsoft 365 Business Premium」と併せて「Microsoft 365 Copilot」を利用する場合は

「Microsoft 365 Business Premium」:3,298円/月
「Microsoft 365 Copilot」:4,497円/月

合計:7,795円/月

のような計算となります。

Office製品とCopilotがセットとなっている個人プランと勘違いして予算を組んでしまわないように注意しましょう。

買い切り型Office(永続ライセンス)版では機能が利用不可

Copilotの核となる「Office製品との連携」機能は、Office 365/Microsoft 365の「サブスクリプション(月額・年額制)」でのみ利用可能です。

Office 2021などの「買い切り型Office(永続ライセンス)版」では、アプリを持っていてもCopilotの連携機能は一切利用できません。

Copilotを利用目的として契約する場合は、自身のOffice環境がMicrosoft 365のサブスクリプションであることを必ず確認してください。

年間契約のコスト効率と「解約時の機能制限」リスク

まずコストに関して、個人向けの有料プランは、月額払いに比べて年間契約の方が割引が大きく、コスパが良いと言えます。年間を通しての契約を見込んでいる場合は必ず年間契約にするようにしましょう。

割引の金額に関しては2ヶ月分の金額が割引となるため、もしも11ヶ月しか利用しないことが決まっている場合でも年間契約の方がお得となるので注意してください。

また、有料版を解約すると、AI機能の無制限アクセスが停止するだけでなく、提供されていた1TB/6TBのクラウドストレージが無料版の5GBにまで即座に縮小されます。

データ容量が超過している場合、解約と同時にデータへのアクセスが制限されるリスクがあるため、事前に容量を確認しておく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事ではCopilotの有料プランの概要から契約すべきケース、おすすめのプランの紹介を行いました。

・Copilotの有料版は主に4種類ある。
・個人向け有料プランは無制限・多機能のPremiumの契約がおすすめ。
・法人向け有料プランは社内のデータに接続したCopilotの利用が魅力。
・個人法人ともに日常的にOffice製品を利用している場合は有料プランの契約がおすすめ。

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