NotebookLMの無料版・有料版の制限まとめ|年齢・容量・機能上限

Gemini

「ファイルをアップロードしようとしたらエラーが出た」「チャットで質問しすぎたら止まってしまった」

業務でGoogleのNotebookLMを活用していて、こんな経験はありませんか? 無料で高性能なAIとして話題のNotebookLMですが、プランごとに容量・機能制限が設けられています。

この記事では、NotebookLMの無料版と有料版(NotebookLM in Pro)で異なる、ノート数・ソース数・チャット回数・Deep Research / Studioの上限を整理します。

あわせて、「どれくらい使うなら無料で十分か」「どんな使い方をするなら月額課金するべきか」を、業務での具体的な利用シーンとセットで解説します。

📖この記事のポイント

  • NotebookLMの利用は原則13歳以上(教育機関アカウントは全年齢)
  • NotebookLM無料版の主な制限は「ノート約100冊・各ノート約50ソース・1日約50チャット・1ソース約50万語」。個人の資料整理や軽めのリサーチなら十分対応できる。
  • NotebookLMのPro版では「ノート約500冊・各ノート約300ソース・1日約500チャット」と上限が大きく引き上げられ、重めの業務でも使いやすくなる。
  • Deep Researchは無料で約10レポート/月、Proで約20レポート/日、Studio機能は音声解説3回/日(Proは20回/日)など、機能ごとに回数制限がある。
  • ノート100冊、ソース50個、一日50チャットを超える利用や動画生成などのスタジオ機能を毎日使う場合は有料プランへの加入がおすすめ。
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

基本的な容量制限(ノートブック数・ソース数・文字数)

業務で使っていて一番気になるのが容量制限です。無料版と有料版(Pro)で大きな差がついている部分でもあります。

機能 / 項目無料版NotebookLM in Pro
ノートブックの数100冊まで最大500冊
ノートブックあたりのソース数約50件/ノート最大300件/ノート
1日のチャット質問回数約50回/日最大500回/日
1ソースあたりの単語数約50万語無料版と同じ

特に、無料版の1ノートあたりソース50個の制限は、プロジェクトが大きくなったり、リサーチ機能を使ったりすると意外とすぐに到達してしまいます。制限に達してしまった場合、古いソースを削除するか、ノートブック自体を分けて管理する必要があります。

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リサーチ・スタジオ機能の制限

NotebookLMには、サーバー負荷の関係で機能ごとにも制限が設けられています。

まず、リサーチ機能の制限は以下の通りです。

機能機能の説明無料版の回数制限有料版の回数制限
Fast Research(ファストリサーチ)Web や Google ドライブから関連ソースをすぐに見つけてノートに取り込むためのモード。通常チャット上限「1日50回」の範囲内で消費される。通常チャット上限「1日500回」の範囲内で消費される。
Deep Research(ディープリサーチ)Web 等を自動で深く調査し、複数ソースをもとに構造化されたレポートを生成するモード。10レポート/月20レポート/日

Fast Researchについてはチャットと同じ枠でカウントされ、専用の回数制限は公式に公開されていません。

また、Studioで使える機能ごとの回数制限は以下の通りです。

機能無料プランの回数制限/日有料プランの回数制限/日
音声解説3回20回
動画解説3本20本
レポート10本100本
フラッシュカード10セット100セット
テスト10セット100セット
マインドマップ10〜20本(推定値)50個以上(推定値)
インフォグラフィック
(Web版のみ)
1〜3本(推定値)20本程度(推定値)
スライド資料
(Web版のみ)
1~3本(推定値)20本程度(推定値)

マインドマップやインフォグラフィック、スライド資料の上限は公式には公開されていないため、本記事ではユーザー報告をもとにした目安(推定値)としています。

無料版では特に、スライド・インフォグラフィック生成や動画解説の上限が厳しく、これらの機能を本格的に使いたい場合は課金が必須と言えます。

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無料版で足りる人 / 有料版がおすすめな人

ここまで見てきた制限を踏まえると、判断のポイントは「ノート・ソースの数」「1日にどれくらいチャットするか」「Studio機能をどれだけ使うか」の3つです。以下のチェックリストで、あなたの利用スタイルが無料版寄りかPro版寄りかを確認してみてください。当てはまる項目が多いほうが、あなたに合うプランです。

無料で十分な人

□ ノートブックは30冊以内に収まりそう(自分の勉強ノートや社内共有資料をまとめる程度)。
□ 1日のチャットは50回を超えないと思う(1日1〜2時間以内の利用が多い)。
□ 音声・動画を使うのは、月に数本レベル(たまにウェビナー録画を要約する程度)。
□ NotebookLMは資料要約+たまに相談くらいの使い方が中心だ(普段は他のツールや人力で仕事を進めている)。

Proにしたほうがいい人

□ 案件ごと・クライアントごとにノートを分けると、100冊はすぐ超えそうだ。
□ 1日中アイデア出しや分析でNotebookLMと会話することが多い。
□ 会議録やマニュアル動画など、大容量の音声・動画を頻繁に扱う(インタビュー・研修・ウェビナーの本数が多い)。
□ 音声解説や動画解説などのStudio機能を毎日使いたい(オンライン講座や社内研修コンテンツを量産している)。

注意点:NotebookLMが利用できるのは満13歳以上

NotebookLMには、機能制限とは別に年齢による利用条件があります。現在は原則として満13歳以上が対象で、以前の18歳以上という厳しい条件から大きく緩和されました。

  • 基準:Googleアカウントに設定されている生年月日に基づきます。
  • 教育機関:Google Workspace for Educationを利用している学校アカウントでは、全年齢が対象に変更されています。

18歳未満のユーザーには厳格なコンテンツフィルタが適用されます。

NotebookLMの料金体系

NotebookLMは、無料版に加えて、個人向けのPro版(NotebookLM in Pro)と、企業・教育機関向けの有料プランで提供されています。Pro版以上にすると、ノート数・ソース数・チャット回数・Studio機能の上限が大きく緩和されます。

ここでは、NotebookLMの料金と、どのプランがどんなユーザーに向いているかを整理します。

プラン月額料金(税込、目安)主な対象ユーザー
無料版無料個人(誰でも)
有料版(個人)
Google AI Pro
2,900円個人ユーザー
有料版(ビジネス)
Google Workspace with Gemini
1,600〜1,900円/ユーザー
※Business Standard以上
法人・チーム
Enterprise版個別見積もり大企業
教育版
Workspace for Education
無料
※Fundamentals以上
学校・教育機関
2025年12月現在

NotebookLMでは、アップロードしたソースやチャット内容はモデルのトレーニングには使われないと公式に案内されています。ただし、個人アカウントでフィードバックを送信した場合など、一部の操作では内容が品質改善のために参照されることがあります。

機密性の高い情報を扱う場合は、そもそも外部共有が不要な範囲にとどめるか、Enterprise版などデータ保護が強化されたプランでの利用がおすすめです。

Google One AI Proに課金すればNotebookLMのPro版だけでなく、GeminiのPro版も使えるようになりますが、NotebookLMのためだけに課金するためにこの料金は高いと感じるかもしれません。

まずは、無料版からスタートし、制限に直面した段階でPro版への移行を検討するのがおすすめです。

NotebookLMの制限に関してよくある質問(FAQ)

最後に、制限に関してよくある疑問をQ&A形式でまとめました。

Q
無料版で「ソースの上限に達しました」と出たらどうすればいいですか?
A

そのノートブック内の不要なソースを削除するか、新しいノートブックを作成してください。それでも足りない場合は、ソース上限が300個に増える有料版(Pro)へのアップグレードを検討しましょう。

Q
有料版にすると、もっと賢いAIが使えますか?
A

基本的なAIモデルの賢さは無料版と同じです。有料版(Pro)のメリットは、ノート数・ソース数・チャット回数の上限が大幅に緩和され、より多くの情報を処理できるようになる点にあります。

Q
ファイルサイズが大きすぎてアップロードできません。
A

PDFの場合はサイズ圧縮を行うか、ページ分割を行ってください。文字数の場合は、ドキュメントを複数に分けてアップロードすることで解決できます。

まとめ

NotebookLMの制限について、重要なポイントをもう一度整理します。

この記事のポイント
  • 年齢制限:13歳以上(教育機関アカウントでは全年齢で利用可能)。
  • 無料版の容量制限:ノート100冊、ソース50個、チャット50回/日。軽い業務なら十分。
  • 有料版の容量制限:ノート500冊、ソース300個、チャット500回/日。重い業務に対応。
  • ノート100冊、ソース50個、一日50チャットを超える利用や動画生成などのスタジオ機能を毎日使う場合はアップグレードの検討ライン。

ちょっとした利用なら無料版で十分ですが、業務で大量の資料を分析したり動画やスライドを量産したいという場合は、有料プランに課金するのがおすすめです。

まずは、無料版で試してみて、自分の業務で失われている時間と料金を天秤にかけてみてください!

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