Midjourneyで思い通りの画像が作れない…。
そう感じたことはありませんか?
同じプロンプトでも、強調したい要素がうまく出なかったり、逆に余計な要素が目立ってしまうこともあります。
そんな時に役立つのが「プロンプトの強調(ウェイト調整)」です。
これは、特定の単語をどれだけ重要視するかをMidjourneyに伝える仕組みで、画像の完成度を大きく左右する重要なテクニックです。
この記事では、ウェイトの基本、使い方、活用例、さらに優先順位(語順)との関係まで、やさしく丁寧に解説します。
📖この記事のポイント
- プロンプトウェイト(::)は「特定の要素をどれだけ主役にするか」を直接コントロールするための仕組み
- 語順だけでも主役が大きく変わるのが v6 の特徴で、同じ単語でも位置によって描かれ方が変化する
- スタイルウェイト(–sw)は個別要素ではなく画像全体の雰囲気に影響するため、役割がまったく異なる
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無料特典を今すぐ受け取るMidjourneyのプロンプト強調機能とは?
プロンプトウェイト(重み付け)とは、Midjourneyが画像を生成する際に「どの単語をどれだけ重要視するか」を調整するための機能です。
通常のプロンプトでは、すべての単語が同じ重要度として扱われます。
そのため、強調したい要素があっても、他の要素と同じレベルで解釈されやすく、狙った強弱が出にくいことがあります。
そこで役立つのがプロンプトウェイトです。
単語ごとに強さ(ウェイト)を設定することで、特定の要素がより強く反映され、構図の主役を明確にしたり、背景の存在感を調整したりと、仕上がりを自在にコントロールできるようになります。
Midjourneyでのプロンプトウェイトの基本的な使い方
プロンプトウェイトの指定には「::(ダブルコロン)」を使います。
単語の後ろに「::数字」をつけるだけで、その要素をどれだけ強調するかをMidjourneyに伝えることができます。
sakura tree::2, mountain
この場合、桜の木の存在感が強くなり、背景の山より優先して描かれやすくなります。
なお、このダブルコロンによる重み付けは、現時点ではv7では使用できません。
そのため、ウェイト調整を使いたい場合は v6 を選んで生成してください。
「ウェイトあり/なし」で画像を並べると、どの要素が強調されているのかが直感的に理解できます。
例:シンプルな2要素の強調

sakura tree, mountain
sakura tree::2, mountainウェイトなしの場合は、桜の木と背景の山がどちらも均等に描かれ、全体としてバランスの取れた構図になります。
一方で「sakura tree::2」のように桜の木にウェイトを付けると、桜の存在感がぐっと前に出てきます。
その結果、背景にある山は少し控えめに描かれ、主役がより明確になります。
ウェイト調整によって、同じプロンプトでも印象が大きく変わることがわかります。
このように、強調したい要素の後ろに「::数字」をつけるだけで、簡単にウェイト調整ができます。
数字が大きいほど、その要素が強く反映されますよ!
Midjourneyで実際に生成して比較検証してみた!
プロンプトウェイトが本当にどれくらい効果があるのか、実際に画像を生成して比較してみました。
同じプロンプトでも、ウェイトを付けるかどうかで主役が変わったり、背景の存在感が増したりと、想像以上に大きな違いが出ます。
ここでは、人物・背景・複数要素という3つのケースで、どのような変化が起きるのかを具体的に見ていきます。
例①:人物の強調

Japanese girl in kimono, cherry blossoms, traditional garden --ar 16:9 --v 6
Japanese girl in kimono::3, cherry blossoms, traditional garden --ar 16:9 --v 6ウェイトなしの画像では、人物・桜・伝統的な庭園がバランスよく描かれ、季節感も含めて全体が自然にまとまっています。
背景の桜も柔らかく、春らしい雰囲気がしっかり表現されています。
一方で、人物にウェイトを付けた画像では、主役である人物の描写が大きく強調されます。
髪の光、着物の質感、表情のコントラストなどがより細かく再現され、その影響でMidjourneyが「主役に合う背景」を再解釈することがあります。
その結果、背景の桜がより色味の強い紅葉へと変化し、主役の人物がより印象的に見えるよう調整された構図になっています。
ウェイトを付けることで、単に主役が強調されるだけでなく、背景の季節感や色彩までもが“主役に合わせて最適化される”のが分かる例です。
例②:背景の強調

fantasy castle, dragon, magical forest --ar 16:9 --v 6
fantasy castle, dragon, magical forest::3 --ar 16:9 --v 6ウェイトなしの画像では、城・ドラゴン・森が均等に描かれ、ファンタジーシーン全体を広く見せるバランスの良い構図になっています。
背景にある森や山も自然に溶け込み、主役が固定されていない“世界観重視”の描写です。
一方で、背景の要素(magical forest)にウェイトを付けると、森の色彩・奥行き・密度が大きく強調され、背景全体が主役として扱われるようになります。
木々のディテールが増え、陰影や光の入り方もより複雑になり、場面の深みが一気に増しています。
その影響で、ドラゴンやその他の前景要素は少し控えめになり、全体の視線が“森と城の背景世界”へと誘導されます。
背景のウェイト調整は、画面全体の雰囲気や迫力を大きく変える効果があることがよく分かる例です。
例③:複数要素のバランス調整

robot, neon city, rain, night --ar 16:9 --v 6
robot::2, neon city::3, rain, night --ar 16:9 --v 6ウェイトなしの画像では、ロボット・ネオン街・雨・夜景といった要素がそれぞれ適度に反映されています。
特にロボットはプロンプトの先頭に書かれているため、Midjourneyが「優先度の高い要素」と判断しやすく、他の要素よりやや強めに描かれています。
ただし、全体としては都市風景や光も十分に出ており、シーン全体でのバランスは取れています。
一方で、ネオン街(neon city)に強いウェイトを付けた画像では、都市の光や建物のディテールが圧倒的に強調されるようになります。
ネオンの反射光、看板、街の密度が大幅に増し、画面全体が“都市の輝き”に引っ張られる構図へと変化します。
その影響で、先頭にあるロボットであっても、都市の情報量に埋もれて存在感が大きく低下し、ロボットらしさがほとんど感じられなくなります。
複数要素のウェイト調整では、強いウェイトを与えた要素が全体の雰囲気を上書きするため、主役が完全に入れ替わってしまうことが分かる例です。
マイナスの重み付けで要素を弱める方法
プロンプトウェイトは強調だけでなく、マイナス値を使って特定の要素を“弱める”こともできます。
「element::-0.5」のようにマイナス値をつけることで、その要素の存在感を抑え、画面上での主張を小さくすることができます。
よく比較される「–no」との違いとして、–no はその要素を“完全に排除したい”ときに使われますが、
マイナスウェイトは 「少しだけ控えめにしたい」 ときに最適です。
完全に消えてしまうわけではなく、適度に存在を弱める柔らかい制御が可能です。
ただし、マイナス値を強くしすぎると、プロンプト全体のウェイト合計がゼロ以下になり、生成エラーが出ることがあります。
そのため、マイナスを使うときは、他の要素にプラスのウェイトを加えるなど、全体のバランスにも注意しましょう。
例①:色を弱める


red apple ::-0.5 , wooden table, blue ::1 --v 6
red apple::1, wooden table, blue::−0.5 --v 6最初の画像(ウェイトなし)では、赤いリンゴと青い背景が自然なバランスで描かれ、どちらの色もしっかり存在感があります。
2枚目の画像では red apple::-0.5 のようにリンゴの赤にマイナスウェイトを付けています。
その結果、赤い要素が大きく弱まり、リンゴは描かれなくなり、青い木製テーブルだけが強調される形になっています。
3枚目の画像では、逆に red apple::1 と blue::-0.5 を組み合わせています。
青の要素を弱め、リンゴにプラスのウェイトを与えたことで、背景が消え、リンゴだけが画面の中心として描かれる仕上がりになりました。
色の強弱だけで主役が完全に入れ替わるため、色指定のウェイトが構図に与える影響の大きさがよく分かります。
例②:背景要素を抑える


portrait of a woman::3, city background::-0.5 --ar 2:3 --v 6最初の画像では、女性と都市の背景が同じくらいの存在感で描かれています。
次の画像では、
・portrait::3(人物を強調)
・city background::-0.5(背景を弱める)
という組み合わせです。
このとき、+3 と −0.5 の差が大きすぎるため、背景が“抑えられる”というより、ほぼ排除される状態で出力されました。
その結果、背景の都市要素はほとんど姿を消し、細部まで描かれた人物だけが大きく存在感を持つ仕上がりになります。
マイナスウェイトは調整次第で控えめから排除まで幅広く作用するため、差のつけ方には注意が必要です。
Midjourneyのプロンプトの語順とウェイトの関係性
Midjourneyでは、プロンプト内の“語順”にも優先度があります。
特に v6 では、前に書かれた単語ほど強く解釈されやすい傾向があり、ウェイトを付けていない場合でも、語順だけで主役が変わることがあります。
ここでは、語順を変えたときにどんな差が出るのか実際に検証してみます。
検証①:語順の影響

cat, dog, bird --v 6
bird, dog, cat --v 6「cat, dog, bird」と記述して生成した最初の画像では、cat が最も強く解釈され、主役として大きく描かれています。
一方で、dog はまったく描かれておらず、bird のみがサブ要素として登場しています。
次に語順を「bird, dog, cat」に入れ替えてみると、描かれる要素が大きく変化しました。
今度は dog がしっかり描かれ、bird も自然に存在しています。
しかし、最後に書かれた cat は完全に姿を消しており、まったく反映されていません。
ウェイトを付けていなくても、「どの単語を最初に置くか」だけで主役・脇役どころか存在するか・しないか まで変わるのが、v6 の大きな特徴です。
検証②:語順×ウェイトの組み合わせ

cat::2, dog, bird --v 6
bird, dog, cat::2 --v 6この比較では、同じ「cat にウェイトをつける」という条件でも、語順の位置が変わるだけで仕上がりが大きく変化することが分かりました。
まず cat を語順の先頭に置き、さらに cat::2 を付けた場合、語順の優先度とウェイトの強調が重なり、猫だけが極端に強調されました。
その結果、犬や鳥といった他の要素は画面からほぼ消え、猫だけの構図になっています。
一方で cat を語順の最後に置きつつ、同じ cat::2 を付けた場合、猫は主役としてしっかり描かれるものの、語順の前にある bird → dog の情報も保持されるため、猫・犬・鳥の3つの要素がバランスよく描かれた構図になりました。
この比較から言えるのは、同じウェイトを付けても、「語順をどこに置くか」で主役の強さも、他要素の残り方も大きく変わるという点です。
検証③:長文での影響

cat, mountains, rivers, trees, clouds, sunset --v 6
cat::3, mountains, rivers, trees, clouds, sunset --v 6まず最初の画像(ウェイトなし)では、長文プロンプト全体がまんべんなく反映され、雄大な山と夕焼けの景色の中に、猫が小さく佇む構図になっています。
まさに“バランスよく全要素が描かれている”状態です。
一方、次の画像では猫だけに強いウェイトをつけています。
すると、同じ長文プロンプトであっても猫が主役として大きく描かれ、背景要素は大きく弱まり、全体として“猫のアップ写真”のような構図に変化しています。
この比較からわかるのは、
- 要素が多い長文プロンプトでも、ウェイトの強さは非常に大きく影響する
- ウェイトを強くすると、他の要素は弱まり、1つの要素に極端に寄った画像になる
- 逆に言えば、長文にしても「主役を強調したい時」はウェイトが非常に効果的
ということです。
たった1つの単語に強いウェイトをつけるだけで、構図が“主役に全振り”されることが確認できました。
スタイルウェイト(–sw)との違いと使い分け
Midjourney には「プロンプトウェイト(::)」のほかに、画像全体の画風に影響する スタイルウェイト(–sw)というパラメータがあります。
一見どちらも“強弱をつける”という点では似ていますが、実は調整する対象がまったく違うため、使い分けを理解しておかないと「思った仕上がりにならない」という状態が起こりやすくなります。
ここでは、“特定の要素を強めたいときに使うプロンプトウェイト” と“画像全体の雰囲気を変えるスタイルウェイト” の違いを実例を使ってわかりやすく比較 していきます。
特定の要素を強調したい場合は「プロンプトウェイト」

red car::2, city street --v 6プロンプトウェイトは、特定のモチーフを強調したいときに使います。
例えば、赤い車を主役にしたい、人物を際立たせたい、背景だけ控えめにしたい、といった「構図の中のどの要素を目立たせるか」を調整したい場面に向いています。
ウェイト値を上げればその要素が強く描かれ、逆にマイナスにすると弱まります。
つまりプロンプトウェイトは、画像の中で“何を主役として扱うか”を直接コントロールするための道具です。
画像全体のスタイルを調整したい場合は「スタイルウェイト」


portrait of a man --style raw --sw 50 --v 6スタイルウェイトは、個々の要素には触れません。
作用するのは「絵全体の雰囲気」です。
例えば、油絵のタッチを濃くしたい、リアルな質感に寄せたい、参照画像の画風にもっと近づけたい、というように作品全体のまとまりや空気感をコントロールしたい場合に使います。
スタイルの方向性を決めるものであって、特定の要素だけを表現したり消したりするものではありません。
まとめ
プロンプトの強調や語順ってむずかしそうに見えるけど、仕組みがわかると一気に思い通りの画像が作りやすくなります。
ちょっとした数字の調整や単語の位置を変えるだけで、主役がグッと引き立ったり、背景が自然になじんだり、とても楽しくコントロールできるようになりますよ。
ぜひこの記事の内容を参考に、いろいろ組み合わせながら試してみてください。
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