Midjourneyで絵本を作る方法!絵本風プロンプトと作り方のコツを徹底解説

Midjourney

「絵本のようなやさしい世界を、自分の手で作れたらいいのに…」

そんな想いを持つ方にとって、Midjourneyはまさに理想的な相棒です。

とくに最新バージョンでは、柔らかいタッチ・温かい色づかい・物語性のある構図がとても得意で、プロのような絵本イラストを誰でも気軽に生成できます。

しかし、いざ絵本風に仕上げようと思うと、「雰囲気が固い」「子ども向けの優しさが出ない」「キャラクターが安定しない」など、思うようにいかないケースも少なくありません。

この記事では、Midjourneyで絵本を作るための基本設定から、絵本風プロンプトの作り方、ジャンル別の例文、キャラクターを統一するコツまでを、分かりやすく丁寧に解説します。

初めての方でも安心して絵本制作を始められる内容になっていますので、ぜひ最後まで参考にしてくださいね。

📖この記事のポイント

  • 絵本づくりには柔らかく感情表現に優れたNijijourney v6(–niji 6)が最適
  • キャラクターを統一するには–crefパラメータが効果的
  • Exploreや他の絵本作品と被らないよう、独自性を意識する
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyが絵本作りにおすすめの理由

Midjourneyは、ただ美しい画像を生成するだけでなく、やさしく物語を包み込むような“世界観”の表現にとても優れたAIです。

特に絵本のように、感情や雰囲気をビジュアルで伝えるシーンでは、その力が大きく発揮されます。

「柔らかいタッチ」「優しい光」「シンプルで直感的な構図」など、絵本に求められる要素をプロンプトで自然に反映できます。

そのため、文章との親和性も高く、ページごとの流れを壊すことなく仕上げることができます。

また、Midjourneyにはテイストを統一するためのパラメータや、子ども向けの作風に特化したNijiモデルも用意されており、初心者でもイメージに近い絵を安定して生成できるのが魅力です。

「絵が描けないから絵本は作れない」と感じていた方にこそ、ぜひ試してみてほしいAIツールです。

【基本編】Midjourneyで絵本風イラストを生成する方法

ここでは、絵本風に仕上げるためのプロンプト構成と、押さえておきたいポイントを紹介します。

プロンプトの基本構成

Midjourneyで絵本らしい雰囲気を出すには、プロンプトの構成が重要です。

特に「色味」「光の印象」「やさしい構図」など、感情に寄り添うようなワードを意識することで、子ども向けのやわらかい世界観を自然に表現できます。

プロンプトに使うキーワードも、絵本向けの文脈をMidjourneyに理解させるための重要な要素です。

以下のような定番ワードを組み合わせることで、より一貫性のあるテイストを実現できます。

  • 主題(数行でOK)
  • スタイル指定(children’s book illustration など)
  • 雰囲気・色味(soft pastel colors など)
  • パラメータ(–ar 4:3 など)
[主題(被写体)] + [スタイル指定] + [雰囲気・色味] + [パラメータ]

色味・光の指定は絵本の印象を大きく左右します。soft pastel colors(淡いパステルカラー)やwarm sunlight(あたたかい光)など、感情を直感的に伝えるワードを入れると、一気に絵本らしい雰囲気になります。

絵本風に仕上げるための重要キーワード

絵本らしさを自然に表現するには、Midjourneyに「これは子ども向けのやさしい世界です」と伝わるワード選びが欠かせません。

以下のような表現をプロンプトに入れることで、AIが求めている文脈を正確に理解し、温かみのある描写に導いてくれます。

  • children’s book illustration(児童書イラスト)
  • picture book style(絵本スタイル)
  • storybook art(物語の本のアート)
  • for kids(子供向け)
  • gentle storytelling(優しい物語)

どのキーワードも、Midjourneyが「やさしい・柔らかい・子ども向け」といった絵本の要素を認識しやすくするための“信号”のような役割を持っています。

プロンプト例と生成画像の紹介

どんな画像が生成されるのか、参考となる例文を1つ紹介します。

a small hedgehog wearing a tiny backpack, walking through a sunny forest, watercolor illustration, soft pastel colors, warm and gentle atmosphere, children's book illustration, picture book style --ar 4:3 --niji 6

訳:小さなリュックを背負った小さなハリネズミが、日の当たる森を歩いている、水彩画風、柔らかいパステルカラー、温かく優しい雰囲気、児童書イラスト、絵本スタイル

このように、主題(ハリネズミ+森の散歩)+スタイル(水彩+絵本テイスト)+雰囲気(柔らかさ・温かさ)がセットになると、Midjourneyが「子ども向けのやさしい世界」と認識しやすくなります。

【実践編】雰囲気別!絵本風プロンプト一覧

絵本といっても、やさしい・幻想的・ポップ・レトロなど、作品ごとに合う雰囲気はさまざまです。

Midjourneyでは、プロンプトの組み立て方を少し変えるだけで、物語のトーンにぴったりの世界観を簡単に作り分けることができます。

ここからは、絵本づくりで特に使いやすい雰囲気別のプロンプトを紹介していきます。

イメージに近いものを選んで、あなたの絵本のテイストに合わせて自由にアレンジしてみてくださいね。

例①:やさしい・温かい雰囲気の絵本向けプロンプト

a tiny kitten sleeping peacefully in a soft blanket, warm sunlight through the window, watercolor illustration, soft pastel colors, gentle and cozy atmosphere, tender moment, children's book illustration --ar 4:3 --niji 6

例②:幻想的・ファンタジックな雰囲気のプロンプト

a young girl in a flowing dress collecting fallen stars in a glass jar, floating among clouds in the night sky, watercolor illustration, dreamy and magical atmosphere, glowing stars, soft moonlight, whimsical fantasy, children's storybook art --ar 3:4 --niji 6

例③:かわいい・ポップな雰囲気のプロンプト

cute animals celebrating a birthday party with balloons and cake, a bear, a fox, and a bunny wearing party hats, flat illustration style, bright vivid colors, playful and cheerful atmosphere, simple and clean composition, modern children's book art --ar 16:9 --niji 6

例④:レトロ・クラシックな雰囲気のプロンプト

a young boy discovering a mysterious old bookshop on a quiet cobblestone street, vintage shop window with antique books, colored pencil illustration, nostalgic and peaceful atmosphere, muted vintage colors, classic children's book style, soft afternoon light --ar 4:3 --niji 6 --s 250

例⑤:自然・季節感のある雰囲気のプロンプト

a little girl running through a field of blooming flowers, cherry blossoms floating in the gentle breeze, butterflies dancing around, watercolor illustration, soft spring colors, fresh and cheerful atmosphere, light and airy feeling, seasonal children's book art --ar 3:4 --niji 6

同じキャラクターで統一感を出す方法

絵本づくりでよく起こる悩みが、キャラクターの顔つきや雰囲気がページごとに変わってしまうことです。

Midjourneyでは、–cref パラメーター(キャラクターリファレンス) を使うことで、主人公の特徴を保ったまま、別のシーンを安定して生成できるようになります。

使い方はとてもシンプルで、以下の手順だけです。

  • 主人公として使いたいキャラクター画像を1枚用意する
  • 生成プロンプトの最後に「–cref 画像URL」を付けるか、「Omni reference欄」にドラッグ&ドロップする
  • 必要に応じて、似せたい度合いを「–cw」で調整する(0〜100)

この「–cref」を付けるだけで、目の形・髪型・輪郭などの“キャラらしさ”を引き継ぎながら、新しいページ用のイラストを描けます。

絵本の主人公を一貫したビジュアルで描きたい場合に、とても役立つパラメーターです。

–crefの詳しい使い方については、以下の記事で取り上げています!

MidjourneyのバージョンとNijijourneyの使い分け

絵本づくりでは、どのモデル(v7 / Niji v6)を使うかでタッチや雰囲気が大きく変わります。

ここでは、それぞれの得意分野を分かりやすく整理し、絵本制作ではどちらを選べばよいかを紹介します。

Midjourney v7とNijijourney v6の違い

Midjourneyで絵本を作るとき、モデル選びは仕上がりを左右する大事なポイントです。

以下は「v7」と「Niji v6」を比較した表で、得意な質感や向いている用途がひと目で分かるようになっています。

モデル名          得意なスタイル           質感             絵本向き度  対応パラメータ          
Midjourney v7     写実・構図重視・情報量の多い表現シャープ・陰影が強め・明瞭な光  ★★☆☆☆(図鑑向け)–v 7、–ar、–style raw、–cref など 
Nijijourney v6(–niji 6) 絵本・児童書・ファンタジー系   パステル・柔らかい・温かみのある質感★★★★★(物語絵本◎)–niji 6、–ar、–style raw、–cref 

このように、絵本の「内容の方向性」によって最適なモデルが変わります。

絵本作りにはどちらがおすすめ?

同じプロンプトで比較してみましょう。

Midjourney v7Nijijourney v6(–niji 6)
a fluffy white rabbit sitting in a sunny forest, surrounded by colorful flowers, watercolor illustration, soft pastel colors, gentle atmosphere, children's book illustration --ar 4:3

Midjourneyで絵本を作るなら、やさしく温かいタッチを自然に出せる Nijijourney v6(–niji 6) がもっともおすすめです。

特に感情表現や雰囲気づくりが重要な物語絵本との相性は抜群で、柔らかな色づかいややさしい表情が得意です。

一方、リアルさや背景の描き込みを重視したい場合は Midjourney v7 が合うこともあります。

作品の方向性に合わせて使い分けるのがポイントです。

Midjourneyでの絵本作りでよくある失敗と対処法

Midjourneyは高精度な画像生成AIですが、絵本作りのように「統一感」や「やさしい表現」が求められる制作では、思わぬ失敗も起こりやすいです。

ここでは、よくある3つのつまずきとその対処法を紹介します。

①キャラクターがバラバラになってしまう

ページごとに主人公の顔や髪型、体格などが微妙に変わってしまうのは、絵本制作でとてもよくある問題です。

これは、プロンプトだけでキャラクターの特徴を毎回再現するのが難しいために起こります。

対処法

–cref(キャラクターリファレンス) パラメータを使いましょう。
基準となるキャラクター画像を1枚用意して、「–cref 画像URL」を毎回つけるだけで、同じ印象のキャラクターを保ったままシーンを変えられます。

②背景が複雑すぎる・イメージと違う

プロンプトを工夫しても、背景がごちゃごちゃしたり、物語の雰囲気に合わない世界観になってしまうこともあります。

とくに「静かな森」や「優しい部屋」といったやわらかい背景が欲しい場合にありがちです。

対処法

背景のスタイルを明示することで改善されます。
例:「minimal background(背景をシンプルに)」や「soft lighting, blurred background(柔らかい光・ぼかし背景)」などのワードを加えると、主役が引き立つ構図に仕上がります。

③手や指が崩れてしまう

Midjourneyはv7やniji 6でも、手や指の表現が難しいときがあります。

特に全身や、手で何かを持っている場面で、違和感が出やすい傾向があります。

対処法

なるべく手を主役にしない構図にしましょう。
「hands in pocket(手をポケットに)」「holding gently(やさしく持つ)」など、自然な動きに誘導するワードを入れる。
no deformed hands / no extra fingersなどの除外ワードを入れることで、破綻を減らす工夫も可能です。
このように少し構図を調整するだけで、破綻を防ぎやすくなります。

Midjourneyで絵本を作る際の注意点

Midjourneyは創造性の高い画像を簡単に生み出せますが、「絵本」という形で発表・販売を考えるなら、倫理的・法的な観点から知っておくべきことがあります。

とくに次の3点は、制作の前に必ずチェックしておきたい重要ポイントです。

注意点①:著作権・商用利用について

Midjourneyでは、有料プランに加入していれば商用利用が可能です。

2025年時点では無料プランが存在しないため、利用者=有料ユーザーとみなされ、生成画像を絵本に使って販売・公開することもできます。

ただし、Midjourney側は画像の著作権をユーザーに委ねつつも、「非独占的ライセンス」を保有しています。

そのため、完全な独占利用や登録商標などには注意が必要です。

  • Midjourneyは有料ユーザーであれば商用利用が可能
  • 生成画像はユーザーに帰属するが、Midjourneyもライセンス保有

注意点②:AIで生成した画像の権利について

AIで生成された画像は、法律上「著作物」とは認められにくく、著作権の保護対象外とされるのが一般的です。

つまり、自分で描いた絵のように独占的な権利を主張することは基本的にできません

さらに、販売プラットフォームや出版先のポリシーによっては、AI生成作品の使用は不可、AI画像の使用明記が必須といったルールがある場合があります。

  • AI画像は著作物としての保護が弱く、独占使用の主張が難しい
  • 販売先によってAI画像の可否やルールが異なる
  • 生成画像を使う際は「AI使用」の明記がトラブル防止に効果的

注意点③:他人の作品を参考にする際の注意点

Midjourneyで絵本を作る際に、既に公開されている絵本や、イラストレーターの作品を参考にするのはごく自然なことです。

構図や色使い、雰囲気からインスピレーションを得ることで、自分のイメージを具体化しやすくなる場面も多いでしょう。

ただし、参考と模倣の境界線はとても曖昧です。

特定の作家の画風を意識しすぎたり、有名なキャラクターやシーンに似た構図を使ってしまったりすると、無意識のうちに「真似した」と捉えられる可能性があります。

特にAIを用いた画像生成では、プロンプトの内容次第で、見た目が非常に近い仕上がりになってしまうこともあるため注意が必要です。

他人の作品を参考にする際は、あくまでヒントとして捉え、「なぜその表現に惹かれたのか」「自分ならどう活かすか」を意識することが大切です。

色合いや構図の空気感を手がかりにしながらも、自分の物語やキャラクターに合う形で再構築していくことで、独自性のある絵本作品に仕上げることができます。

  • 参考にすることはOKだが、そっくりな構図やタッチの再現は避けたい
  • Midjourneyはプロンプト次第で他人の作風に近づきすぎることがある
  • インスピレーションはヒントにとどめ、自分の物語として再構成するのが大切

まとめ

Midjourneyを使えば、プロのような絵本イラストが誰でも手軽に作れる時代になりました。

柔らかなタッチ、温かい色づかい、物語を感じさせる構図、それらを自分のプロンプトで形にできるのは、本当に魅力的です。

一方で、キャラクターの統一感やモデル選び、そして他人の作品との差別化といったポイントに注意しないと、せっかくの作品が“ありきたり”に見えてしまうこともあります。

だからこそ、技術だけでなく「自分らしい視点」や「伝えたい物語」を込めていくことが、絵本づくりのいちばんの醍醐味です。

Midjourneyを上手に使いながら、あなただけの世界観を絵本という形で届けてみてください!

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