Midjourneyで漫画を作る方法!プロンプトや4コマ漫画・背景作成のコツを解説

Midjourney

AI画像生成が進化したことで、絵が描けない人でも「漫画っぽいコマ表現」や「漫画風キャラ」を作りやすくなりました。

特にMidjourneyは“雰囲気を合わせる”のが得意で、漫画っぽい線画やトーン感も再現しやすいのが特徴です。

ただ、プロンプトの書き方やキャラクターの一貫性など、少し気をつけたいポイントもあります。

この記事では、Midjourneyで漫画を作る手順や、4コマ漫画の実践例、背景生成のコツまでまとめて紹介します。

「漫画風画像を作りたいけど、どこから始めればいい?」

そんな人が、今日から再現できるように進めていきます。

📖この記事のポイント

  • Midjourneyでも“漫画らしい線画”の表現は可能
  • キャラの名前/既存IP/有名人名は入れない(NG)
  • 4コマ漫画化は Canva でコマ割り&吹き出し追加が鉄板
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Midjourneyの基本的な使い方は以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください!

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyで漫画を作れる?

Midjourneyを使えば、漫画のような線画・トーン感に寄せた画像も生成できます。

ただ、キャラクターの一貫性などは工夫が必要になる場合があります。

Midjourneyで作れる漫画のスタイル

Midjourneyでは、同じ「漫画風」でも表現の幅が広く、日本の漫画のようなモノクロ線画だけでなく、カラー漫画Web漫画風(軽い線とシンプル背景) に寄せることも可能です。

さらに、アメコミの強いコントラスト表現や、ちびキャラ/SDキャラ のようなデフォルメ寄りのテイストも再現しやすいです。

作りたい方向に合わせて “スタイルの言葉” をプロンプトに入れてあげると印象が大きく変わります。

AI漫画制作のメリット・デメリット

メリット
  • 絵が描けなくても漫画が作れる
  • 短時間で大量の素材を生成できる
  • 様々なスタイルを試せる
  • 背景やキャラクターを簡単に作成できる
デメリット
  • キャラクターの一貫性を保つのが難しい
  • 細かい表情や動きの指定が難しい場合がある
  • 複数人のキャラクターを配置するのが苦手
  • バトルシーンなど動きの激しい構図は難しい

必要なツールと料金

Midjourneyを使って漫画用の画像を生成する場合は、まず「有料プラン(月額$10〜 / 約1,600円〜)」への加入が前提になります。

現在は無料プランが無いため、“月額課金している状態で使う” = 利用条件 です。

また、商用利用についても“有料プラン利用者は販売OK”という扱いなので、収益化をしたい人もこのプランで問題ありません。

さらに、生成した画像を漫画としてまとめるには、吹き出しの追加やコマ割りなどの“編集作業”が必要になります。

この編集作業には Canva のようなデザインツールが便利で、文字入れ・画像の配置・効果線の追加まで直感的に進められます。

Canvaは無料版でも使えますが、作業効率を考えると 有料版Pro(月額1,180円) が使いやすい人も多いです。

Midjourneyの料金プランについては、下の記事でも整理していますので参考にしてください!

Midjourneyで漫画風イラストを生成する方法・プロンプト例

ここでは、漫画風の質感に寄せるための「基本プロンプト」と、用途別に使える具体例を紹介します。

まずはテンプレートをベースにしながら、作りたいシーンに合わせてキーワードを調整してみてください。

基本のプロンプトテンプレート

{主題}, manga, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

このテンプレートは「主題→漫画スタイル→描写の質感→構図→モデル指定」という順で並んでいます。

この並びにすることで、Midjourney側が“何を描くのか”と“どんな漫画調にするのか”を同時に理解しやすくなります。

  • まず最初に「主題」を書いて“何のシーンか”を明確化(例: a girl eating ramen, a boy with sword)
  • 次に「manga」「monochrome」などで漫画スタイルである線画寄りの質感を指定
  • 「handwritten style」で手書き感を強める
  • 「– –ar 16:9」で画面比率、構図を決める
  • 最後に「– –niji 6」で漫画特化モデルを呼び出す
{主題}, manga, anime style, colorful --ar 16:9 --niji 6

カラー漫画の場合は「monochrome(白黒)」の指定を外し、「colorful」などの色味を強めるキーワードに置き換えます。

「anime style」と組み合わせることで、発色のあるアニメ寄りの表現になり、モノクロ漫画とは違う雰囲気を出しやすくなります。

  • 「anime style」と合わせると色味のある漫画調に寄りやすい
  • 「colorful」を指定すると彩度が上がりやすい
  • 基本構造は同じで、モノクロ→カラー要素に置き換えるだけ

スタイル別プロンプト例

ここからは、少年漫画・少女漫画・アメコミなど、作りたいテイストごとに使えるスタイル別のプロンプト例を紹介します。

ジャンルごとの言葉を差し替えるだけで印象が大きく変わるので、好みの方向性に近いものから試してみてください。

少年漫画風

a boy warrior holding a sword, action pose, shonen manga style, manga, monochrome, handwritten style, dynamic composition --ar 16:9 --niji 6

少女漫画風

a girl with long hair, sparkling background, shoujo manga style, manga, monochrome, handwritten style, flowers, romantic --ar 16:9 --niji 6

青年漫画風

a man in business suit, realistic style, seinen manga, manga, monochrome, handwritten style, detailed background, urban city --ar 16:9 --niji 6

アメコミ風

a superhero flying in the sky, bold ink outlines, thick black contours, ben-day halftone dots, printed comic book texture, vibrant saturated colors, high contrast flat cel shading, speech bubble integrated, classic Marvel DC paper comic aesthetic, dotted shading, inked panel style, manga, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

ギャグ漫画・ちびキャラ風

a chibi girl with big eyes, funny expression, SD character, manga, simple background, cute --ar 1:1 --niji 6

シーン別プロンプト例

ここでは、日常・バトル・学校など、よく使う状況ごとにそのまま貼り付けて使えるシーン別のプロンプト例をまとめました。

“描きたい状況” に一番近いものを選んで、必要なら主語や小物だけ差し替えて使ってみてください。

食事シーン

a girl eating ramen, steam rising, delicious expression, manga, monochrome, handwritten style, close-up shot --ar 16:9 --niji 6

バトル・アクションシーン

two warriors fighting with swords, speed lines, impact effects, shonen manga, manga, monochrome, dynamic action --ar 16:9 --niji 6

学校シーン

high school students in classroom, sitting at desk, school uniforms, manga, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

恋愛・告白シーン

a boy and girl, confession scene, cherry blossoms falling, shoujo manga style, manga, monochrome, romantic atmosphere --ar 16:9 --niji 6

プロンプト作成のコツ

漫画用プロンプトでは、まず「効果的なキーワードの組み合わせ」が必要です。

これは “テーマ+漫画スタイル+表現の質感” をセットにすることを指します。

具体的には記事の上で紹介した「基本のプロンプトテンプレート」と同じ考え方で組み立てれば大丈夫です。

避けるべき表現
  • プロンプトが長すぎる(100単語以内推奨)
  • 矛盾する指示(例: monochromecolorfulを同時指定)
  • 複数のキャラクターを細かく指定しすぎる
  • 著作権のあるキャラクター名を入れる

Midjourneyでキャラクターを作成する方法

Midjourneyでは、同じキャラクターでもポーズや表情を変えて生成することができます。

ここでは、漫画制作でとくに重要になる「キャラクターの一貫性」を保つための作り方とポイントを紹介します。

一貫性のあるキャラクター作りのポイント

漫画では「同じキャラなのに別人に見える」という崩れが起きやすいので、まずはキャラクターの “特徴の軸” を一度決めてしまうのが安定の近道です。

髪型・髪色・目の形・服装・アクセサリー・雰囲気など、見た目の識別要素を先に固定しておくことで、その後のコマ違いの表情やポーズでも「同じ子」として成立しやすくなります。

以下は「最初に固定すべき特徴」の例リストです。

まずはこの要素を1回決めてから、プロンプトに毎回同じコア情報として入れていくことで、一貫性がぐっと上がります。

キャラクターの特徴を明確にする
  • 髪型・髪色(例: long black hair, short blonde hair, twin tails)
  • 目の特徴(例: big blue eyes, sharp eyes, gentle eyes)
  • 服装(例: school uniform, casual dress, hoodie)
  • アクセサリー(例: glasses, earrings, hat)
  • 性格が伝わる要素(例: cheerful smile, serious expression)
例:a girl with long black hair, big blue eyes, wearing school uniform, cheerful smile, manga style, monochrome, handwritten style --ar 1:1 --niji 6

キャラクターリファレンス(cref)の使い方

生成したキャラクターを別のポーズや構図でも“同じキャラ”として扱いたい場合は、「–cref」機能を使うのが一番確実です。

すでに作った画像を参照元として認識させることで、髪型や服装などの見た目要素を引き継いだまま、新しいアングルや表情バリエーションを生成できます。

キャラクターリファレンス(cref)の使い方について詳しくは、以下の記事で取り上げています!

Line Stampsスタイルで表情バリエーションを大量生成

LINE Stamps をプロンプトに追加すると、LINEスタンプのように“複数の表情やポーズ”が1枚でまとめて生成されます。

1回の生成でだいたい4〜8個の表情バリエーションが手に入るため、漫画で必要になる細かい“差分の表情素材”を一気に準備できるのが最大の強みです。

シーンごとに表情を描き分けたい時でも、毎回1枚ずつ生成し直す必要が無く、まとめて効率的にストック化できるため、制作スピードが大幅に上がります。

Line Stamps, a girl with short hair and glasses, various expressions and poses, manga, monochrome, white background --ar 16:9 --niji 6

Midjourneyで背景を作成する方法

漫画用の背景は、キャラクターよりも「情報量」が多くなりがちなので、まずは“人物を入れずに背景だけを描く”ことを意識すると安定しやすくなります。

Midjourneyでは、場所の説明と漫画調の質感指定をセットで入れることで、世界観のそろった背景をまとめて準備できるのが強みです。

このセクションでは、まず基本のテンプレートについて理解し、プロンプト例で使い方を具体的に紹介していきます。

背景生成の基本プロンプト

{場所の説明}, manga background, monochrome, handwritten style, detailed lineart, no people --ar 16:9 --niji 6

このテンプレートは「場所の説明 → 背景スタイル → 描写の精度 → 人物の有無 → 画角 → モデル指定」という順で並んでいます。

この順で並べておくことで、Midjourney側が “どんな場所が描かれるのか” と “漫画らしい質感で描くのか” を同時に理解しやすくなります。

  • まず最初に「場所の説明」を一言で明確化(例:school rooftop / classroom / city street)
  • 次に「manga background」「monochrome」などで漫画調の描画質感を指定
  • 「handwritten style」で線画のニュアンスを強める
  • 「detailed lineart」で線密度・描写精度を上げる
  • 「no people」で背景だけ生成したいときは人物を排除
  • 最後に「–ar 16:9」や「–niji 6」で画角とモデルを決定

シーン・状況別の背景プロンプト集

教室

high school classroom, desks in rows, blackboard with chalk writing, windows showing sky, manga background, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

屋上

school rooftop, fence, sky with clouds, manga background, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

リビングルーム

living room interior, sofa, TV, table, cozy home atmosphere, manga background, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

キッチン

kitchen interior, counter, cooking utensils, refrigerator, manga background, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

住宅街

residential area street, houses, power lines, manga background, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

海辺

beach with waves, horizon line, manga background, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

Midjourneyで4コマ漫画を作る方法

ここでは、Midjourneyを使って4コマ漫画を完成させるまでの具体的な流れを紹介します。

「ストーリー作り → 画像生成 → Canvaで仕上げ」という一連の手順をベースに、初心者でも真似しやすい形でまとめています。

4コマ漫画制作の流れ

4コマ漫画制作では、まず「起承転結」が伝わるストーリーの流れを決めるところから始まります。

その上で、各コマごとに描きたいシーンの構図を決め、Midjourneyで画像を生成していきます。

生成した画像はそのままでは4コマ形式にならないため、最後はCanva等のデザインツールコマ割り・仕上げ・吹き出し・セリフ追加などの編集作業を行い、1枚の4コマ漫画としてまとめます。

また、ストーリー部分がうまく思いつかない場合は、ChatGPTを使って先に4コマのストーリー案を作ってから画像生成に進むという進め方も有効です。

プロンプト例

4コマ漫画のストーリーを起承転結で5つ考えてください。
テーマは「日常あるある」で、シンプルで分かりやすいものでお願いします

各コマの画像生成をする

ここでは、「試験勉強あるある」をテーマに各コマの画像生成をしていきます。

※人物を固定するためにキャラクターリファレンスを利用しています。

1コマ目(起): 勉強している女子高生

a high school girl studying at desk, focused expression, textbooks and notebooks, manga style, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6

机・教科書が入った構図にすることで状況が分かるようにし、表情は真剣さが伝わるように指定する。

2コマ目(承): スマホを見てしまう

a high school girl looking at smartphone she is holding with both hands right in front of her chest, sitting at desk, surprised expression, smartphone clearly visible in front of her face area, manga style, monochrome, handwritten style --ar 16:9 --niji 6 --cref (一コマ目の画像URL) --sref (一コマ目の画像URL) --iw 1.2

スマホを見ている様子が分かるように、スマホの位置をしっかり画角に含め、表情は真剣→驚きに変化させる。(focused → surprised)

3コマ目(転): 時計を見て驚く

a high school girl shocked expression, looking at a wall clock that shows she is late, manga style, monochrome, handwritten style, classroom interior, desk in front of her, clean composition, character clearly visible --ar 16:9 --niji 6 --cref (一コマ目の画像URL) --sref (一コマ目の画像URL) --iw 1.3

驚いている表情を強く見せるようにし、遅い時間を示す時計をしっかり絵の中に含めることで状況を伝えやすくする。

4コマ目(結): 慌てる

a high school girl panicking, hands on her head, manga style, monochrome, handwritten style, panic expression, visible sweat marks around face area, large sweat drops drawn like manga symbol, high contrast black and white, clean framing --ar 16:9 --niji 6 --cref (一コマ目の画像URL) --sref (一コマ目の画像URL) --iw 1.2

パニック表情を明確に出し、汗マーク(sweat drops)などの記号を入れてコミカルな雰囲気にする。

Canvaでの編集・仕上げ

Canvaでの編集
  • ステップ1
    Canvaを開く

    ※ここでの見本画像はパソコンですが、スマホ版では下側にメニュー項目があります。

  • ステップ2
    デザインを「作成」をクリック

    メニュー項目にあります。

  • ステップ3
    4コマでグリットを縦1列の配置をする

    ここでは1080×1920 pxで作成しています。

  • ステップ4
    「アップロード」から生成した画像をアップロード
  • ステップ5
    「素材」から「吹き出し」と検索し、好みの吹き出しを選択
  • ステップ6
    セリフを入力
  • ステップ7
    好みで効果線・装飾を追加

Midjourneyで作った漫画の商用利用について

Midjourneyでは、有料プラン加入者であれば商用利用が可能です。

2025年時点では無料プランが存在しないため、Midjourneyを使って漫画画像を生成している=有料プラン利用とみなされ、その時点で商用利用が可能になります。

著作権と画像の所有権

Midjourneyで生成した画像の著作権は、制作者(=あなた)に帰属します

そのため、生成した画像は自由に使うことができ、加工・改変・販売なども行えます。

ただし、Midjourney側は生成画像に対して「非独占的なライセンス」を保持している点もあわせて理解しておきましょう。

他人の著作物を参考にする時の注意

Midjourneyで漫画画像を作る際は、他人の著作物を直接的に参照しすぎないよう注意が必要です。

  • 他人のイラストをそのままdescribeで読み込む
  • 既存キャラクター名をプロンプトに含める(例: ミッキーマウス、ピカチュウ)
  • 有名作品のスタイルを露骨に模倣
  • 芸能人や有名人の名前を使う

こういった行為は、著作権や肖像権に抵触するリスクが高く、避けるべき表現になります。

あくまで “自分の創作として成立する範囲のヒント” として参考に留め、特定の誰かを想起させる固有名詞・画風模倣には踏み込まないことが重要です。

販売・収益化する際の注意点

Midjourneyで生成した漫画画像を販売する場合は、必ず商用利用の条件を確認してから使いましょう。

使用予定の「プラットフォーム側の規約」もあわせて確認しておく必要があります。

また、AI生成であることを商品説明欄に明記しておくと、購入者との認識違いによるトラブルを防ぎやすくなります。

  • Midjourneyの商用利用規約を確認
  • プラットフォームの規約も確認
  • AI生成であることを商品説明に記載

まとめ

Midjourneyを使えば、絵が描けなくても漫画らしい画面を組み立てることができます。

この記事でまとめた「テンプレを基準にしてキーワードを差し替える」という考え方は、作業を進める上での土台になるはずです。

まずは1テーマだけ決めて、キャラ・背景・表情などを少しずつストックしていけばOKなので、全部を一度にやろうとせず、漫画作成を楽しんでくださいね!

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