Vectorizer.AIの安全性評価!アップロードの扱いとSVGのリスクを一次情報で解説

画像加工・編集ツール

Vectorizer.AIは、画像を自動でベクター化してくれるオンラインツールです。

写真やロゴなどのラスター画像(JPEG、PNGなど)をアップロードするだけで、AIが輪郭や色を解析し、拡大しても劣化しないベクター形式(SVG、PDF、EPSなど)に変換してくれます。

Vectorizer.AIを開発・運営しているのはアメリカの Cedar Lake Ventures, Inc. という企業で、同社は他にも画像処理やデータ変換関連のWebアプリを複数提供しています。日本語にも対応しており、変換結果のプレビューやダウンロードもブラウザ上で完結します。

この記事では、Vectorizer.AIを安心して使うために押さえておくべき「安全性」や「SVGファイルのリスク」について詳しく解説していきます。

📖この記事のポイント

  • Vectorizer.AIは信頼できる運営体制のもと、安全に利用できるツール
  • Vectorizer.AI自体が安全でも、生成されるSVGファイルはコードとして動作するため、扱い方次第でXSSなどのリスクがある
  • 一般にSVGの扱いについて、信頼できるソースでない場合は、サニタイズ処理(DOMPurifyなど)やCSP設定を行うことでリスクを最小化するべき
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Vectorizer.AIに関する詳しい内容は下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

安全性に関する4つのポイント

Vectorizer.AIの安全性を考えるうえで重要なのは、「何に対して安全か」を整理することです。
利用者が不安を感じるポイントは、大きく4つに分けられます。

①サイト運営と通信の安全性

Vectorizer.AIを運営しているのは、アメリカの Cedar Lake Ventures, Inc. です。

公式サイトは常時SSL(HTTPS)で通信が暗号化されており、送受信データが第三者に盗み見られる心配は基本的にありません。

また、同社は複数のWebツールを展開しており、運営実績や企業情報も公式ページで明示されています。サイト自体がフィッシングや偽装目的で運営されている可能性は低いと考えられます。

ただし、URLが「vectorizer.ai」以外の類似ドメインであれば偽サイトの可能性があるため、アクセス先を必ず確認しましょう。

②アップロード画像とデータの扱い

公式のプライバシーポリシーおよびFAQによると、Vectorizer.AIにアップロードした画像は、変換処理の完了後、24時間以内に削除されるとされています。

一方で、利用規約(Terms of Service)では「アップロードされたファイルと結果は2週間を超えて保持しない」とも記載されており、文書ごとに表記が異なる点には注意が必要です。

このため、商用案件や機密性の高いデータを扱う場合は、下記のような運用面での配慮が推奨されます。

  • 公開前に必ず公式ページ上の最新ポリシーを確認する
  • 変換後にファイルをすぐ削除する
  • 不安があれば、ローカルで動作するオフラインツールを検討する

なお、FAQには「アップロードされた画像や生成結果に対してVectorizer.AIが権利を主張しない」と明記されています。変換した結果が第三者に共有されることもなく、利用者の所有権が保たれる仕組みになっています。

③生成されるSVGファイルの安全性

Vectorizer.AIが出力するSVGファイルは、見た目は画像ですが、実体はテキストベースのコードです。

SVGはスクリプトや外部リソースを埋め込める仕組みを持つため、扱い方によってはセキュリティリスクを含む形式でもあります。

特に、SVGを「HTML内に直接埋め込む(inline SVG)」場合、悪意あるコードが含まれているとXSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃につながることがあります。一方で、imgタグとして表示する方法ではスクリプトが実行されないため、安全性は比較的高いとされています。

つまり、SVG自体が危険というよりも、埋め込み方次第で安全性が変わる点を理解しておくことが大切です。

④著作権や利用規約

Vectorizer.AIの利用規約では、アップロードされた画像の著作権はユーザーに帰属し、AI学習やデータマイニング目的での再利用は禁止されています。

また、他者の著作物を許可なく変換する行為も利用規約で禁じられています。

企業や商用デザインで利用する際は、下記のような法的リスク対策も重要です。

  • 変換する画像の著作権者の許可を取る
  • 生成結果を再配布・販売する場合は原著作者の権利を侵害していないか確認する

SVGで起きうるリスクと対策

SVGファイルは見た目こそ画像ですが、実際にはXML構造で記述された「コード」に近い形式です。
そのため、使い方を誤るとセキュリティ上のリスクを生むことがあります。ここでは、代表的なリスクと具体的な対策を整理します。

代表的なリスクの例

  • スクリプト埋め込みによるXSS攻撃(クロスサイトスクリプティング)
    攻撃者がSVGに不正なコードを仕込むことで、ログイン情報やCookieを盗み取るケースが報告されています。
  • 外部リソースの読み込みによる情報漏えい
    SVGは外部ファイル(画像やフォント)を参照する機能を持っています。不正なSVGが外部サーバーと通信すると、ユーザー情報が第三者に送信される恐れがあります。
  • サービス妨害(DoS)攻撃のトリガー
    大量の外部リクエストを仕込んだSVGを読み込ませることで、Webサーバーのリソースを消費させる攻撃手法も存在します。
  • メールやCMS上での不正表示リスク
    一部のメーラー(例:Outlook)やCMSは、セキュリティの理由からSVGの表示を制限しています。特にHTMLメールやブログ投稿でSVGを直接埋め込むと、意図せずスクリプトが動作する場合があります。

安全に使うためのチェックリスト

SVGのリスクは、基本的な対策を取ることで十分にコントロールできます。
以下の項目を実務でのチェックリストとして活用してください。

  • 信頼できるソースからのみSVGを利用する
    不明なサイトで生成されたSVGをそのまま使用しない。Vectorizer.AIなど、運営元や通信が明確なツールを選ぶことが基本です。
  • サニタイズ(無害化)処理を行う
    DOMPurifyなどのライブラリを使えば、SVG内部のスクリプトや危険な属性を自動で除去できます。
    WordPressの場合、「Safe SVG」などのプラグインを利用すると安全性を確保しやすいです。
  • 埋め込み方を選ぶ
    <img src="file.svg"> の形式で読み込むと、スクリプトが実行されないため比較的安全です。
    <object><iframe> での埋め込みは制御が難しく、inline SVGは信頼できるコードのみ使用しましょう。
  • CSP(コンテンツセキュリティポリシー)を設定する
    Webサイト側で object-src 'none'script-src を厳格に設定することで、意図しないコード実行を防止できます。
  • SVGを最適化する
    SVGOなどのツールで不要な要素を削除し、ファイルを軽量化することは安全性にもつながります。

これらの対策を講じていれば、SVGは十分に安全な形式として扱えます。
リスクを恐れて避けるのではなく、仕組みを理解して正しく使うことが最も重要です。

よくある質問

Q
Vectorizer.AIに画像をアップロードしても安全ですか?
A

Vectorizer.AIの公式FAQでは、アップロードされた画像は変換処理の24時間後に削除されると明記されています。
また、同サービスを運営するCedar Lake Venturesは、ユーザーがアップロードしたデータや変換結果を第三者と共有しないとしています。
ただし、プライバシーポリシーや利用規約の記載は更新されることがあるため、利用前に最新の記載を確認するのが安心です。

Q
アップロードした画像はAIの学習に使われますか?
A

現時点では、Vectorizer.AIがユーザー画像をAI学習に利用しているという記載はありません。
利用規約にも「アップロードされたデータをデータマイニングやAI学習目的で再利用することを禁止する」旨が含まれています。
したがって、通常の利用範囲では学習利用の心配はないと考えられます。

Q
変換したSVGファイルはそのままサイトに載せても大丈夫?
A

SVGファイルはコードとして動作するため、埋め込み方法に注意が必要です。
安全性を確保するには、<img src="file.svg"> 形式で表示するのが基本です。
<object><iframe> で埋め込む場合は、サニタイズ処理やCSP設定を行ってから使用しましょう。

Q
商用利用やクライアント案件で使っても問題ありませんか?
A

変換結果のベクターデータに対して、Vectorizer.AIが権利を主張することはありません。
ただし、元の画像の著作権が他者にある場合、許可なく変換・再利用すると権利侵害になる可能性があります。
商用プロジェクトで利用する際は、必ず原著作権者の許可を得た素材を使用してください。

Q
WordPressやCMSでSVGを使うときの注意点は?
A

WordPressは標準設定でSVGのアップロードを制限しています。
安全に利用するには、「Safe SVG」や「SVG Support」などのプラグインを導入し、管理者権限のあるユーザーのみにSVGアップロードを許可するのが一般的です。
また、SVGを投稿に埋め込む場合は、サニタイズ済みのファイルのみを使用しましょう。

まとめ

Vectorizer.AIは、画像を手軽にベクター化できる便利なAIツールです。

運営会社や通信環境は信頼性が高く、公式の方針でもアップロードデータは短期間で削除され、第三者に共有されることはありません。そのため、通常の利用範囲であれば特別なリスクを心配する必要はないです。

一方で、生成されるSVGファイルは「コードとして動作する画像形式」であるため、埋め込み方を誤るとXSSなどのセキュリティリスクを伴います。

公式のプライバシーポリシーや利用規約を確認しながら、適切な使い方を心がければ、Vectorizer.AIは安心して活用できる優れた変換ツールとなります。

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