GPT-5でChatGPTの画像生成はどう変わった?向上ポイントを紹介!

ChatGPT

2025年8月、ChatGPTに待望のGPT-5モデル(ChatGPT5)がリリースされました。

高速かつ効率的に幅広い質問に回答できる『高スループット』や、より複雑な問題に対して深い推論ができる『GPT-5 thinking』など、さまざまな新機能が話題となっています。

またChatGPT5では、画像生成に関するアップデートもぜひチェックしたいところ。今回は、ChatGPT5における画像生成の新機能や特徴をご紹介します。

📖この記事のポイント

  • ChatGPT5では、推論に基づいた高機能の画像生成が可能
  • とくに「同じ人物」の「異なるシーン」の描写に注目
  • 創造性に富んだプロンプトにも幅広く応える
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

【ChatGPT5】画像生成の2つの新機能

新モデルリリース以前にも、ChatGPTの画像生成のクオリティには定評がありましたよね。新たなモデルでは、プロンプトの解釈レベルがグンと向上。よりユーザーのニーズに沿った画像を生成できるようになりました。ここでは、ChatGPT5の画像生成における新機能についてご紹介します。

①同じ人物やキャラクターの再現度が上がった

ChatGPT5では、同じ人物やキャラクターの再現度が上昇しました。つまり、同じキャラクターで一貫性のある画像を作りやすくなった、ということになります。

たとえば今までのモデルで、特定の人物の画像を生成してもらった場合。この人物を、AIで作られた「ピンクの服を着たロングヘアーのA子さん」と仮定します。

製作者はさまざまなパターンのA子さんの画像を出力するために、「このキャラクターが椅子に座っている画像を出して」「このキャラクターが森林の中でリラックスしている画像を作って」とChatGPTに頼みます。

ChatGPTは希望通りの画像をスムーズに出力してくれる場合もありますが、ときには「シーンを変えるとショートヘアになってしまう」「洋服の色が赤になってしまう」などの事態が発生していました。これでは、同じキャラクターのA子さんとしては扱いにくいですよね。

しかしChatGPT5では、一度人物を生成すれば、異なるシーンでも外見的な整合性の取れた人物を出力できます(2D・3Dのキャラクターでも同様です)。

「同じ人が〇〇をしている画像をください」というプロンプトに正確に応えられるようになり、顔・髪型・服装・背景などの特徴もしっかりと引き継いでくれるようになったのです。

ここで一例をご紹介。こしらのフリー画像の女性をご覧ください。

この画像をChatGPT5にアップロードしつつ「この女性が、この場所でコーヒーを飲んでいる画像を作ってください。」と入力してみます。すると……

この通り!顔・髪型・服装・背景において一貫性があり、元画像のディテールはそのままに、自然な場面展開に成功しています。

画像生成能力の向上の理由には、マルチモーダル性能の向上が関連しています。ChatGPT5では、画像やその他のテキスト以外の入力に対しても、より正確に推論できるようになりました。

この結果、チャートを解析したり、プレゼンテーションの写真を要約したり、図解に関する質問に回答したりなど、ビジネスシーンでも有用な活用方法が広がりました。

②「次の展開」をスムーズに生成してくれるようになった

推論機能の向上により、1つの画像から「連続したシーンの作成」をしやすくなったのも、ChatGPT5の強みです。

たとえば1枚の画像をアップロードし、「この後どうなる?」とChatGPTに入力すれば、AIが自然な流れの画像を生成してくれます。もちろん前項の通り、画像自体の情報の一貫性は保たれたままです。

つまり「ただ同じキャラを生成するだけ」ではなく、「画像に描かれている状況や人物の表情、視線の向きなどを読み取って、次は何が起こりそうかを考えてくれる」ようになったということになります。

この機能は、画像生成におけるプロンプトの入力に課題を感じている人にとっても、非常に魅力的なものとなっています。

たとえば例として、下記のフリー画像のイラストをアップロードしてみます。

製作者は「この画像に雨を降らせたい」と考えますが、雨が降ったときにデザインにどのような変化が生じるのか、うまくイメージできないとします。

ChatGPTは、プロンプトに忠実に応えようとします。そのためプロンプト自体に難があると、どうしても中途半端な結果を出力しやすくなるものです。

しかしChatGPT5の推論機能は一味違います。試しに「突然雨が降り、女性は空を見上げた。」というプロンプトを入力してみましょう。すると……

非常に自然な流れで、新しい画像を生成してくれました。雨のタッチまで原画のニュアンスに沿っているのが伝わるでしょうか。

この絵の素晴らしい点は、絵柄や画材のタッチまで踏襲しつつ、原画の持つ雰囲気や画角、サイズ感まで引き継いでいるところ。AIが作成したような異質さがなく、自然なストーリーテリングを実現してくれています。

1枚の絵を用意するだけで(それすらもAIで作成可能!)、アイデアの数だけ無限大のシーン展開をしてくれるのが、ChatGPT5の大きな魅力です。

この機能により、アイコンやイラストの差分作成や、絵本のような創作物の作成、プレゼンやポスター用のシチュエーション画像作成など、幅広いニーズに応えてくれるようになりました。

ChatGPT5の画像生成の特徴

ここでは、ChatGPT5の画像生成の特徴についてご紹介します。創造性に富んだプロンプトや複雑なプロンプトでも、即座に読み取ってくれるGPT5。その「推論力」の高さを把握したうえで、効果的な活用につなげていきましょう。

基本的な生成機能の高さ

ChatGPT5では従来のモデルと比べ、基本的な画像生成能力の高さが向上しています。おもな向上機能は下記の通りです。

  • 幅広いジャンルにおける高品質な表現(人物・イラスト・風景など)
  • 現実感の強い自然な構図(とくに静物や風景などに強い)
  • テキストからの画像生成における「読み取る力」の強さ(テキスト+画像セットで提案できる)

ChatGPT5の画像生成モデルは『DALL-E3』。しかしDALL-E3は、GPT5以前にも使用されていたモデルです。GPT5ならではの強みの理由は、GPT5がDALL-E3に渡すプロンプトの質の高さにあります。

たとえば画像生成において、「女性の優しい表情」というプロンプトを入力した場合。GPT4以前では、プロンプトの言葉通りにしか受け取れませんでした。

しかしGPT5では、「優しい」という言葉から「安堵」「穏やか」「母性」「微笑み」「安心」などの情報を派生的にイメージできます。その結果、シチュエーションに応じた画像を出力しやすくなりました。

つまりChatGPT5では、プロンプト通りに動くだけではなく、よりユーザーニーズに沿った表現を推測・実行するようになったのです。

シーンに応じた画像生成への柔軟性

ChatGPT5では、シーンに応じた画像生成への柔軟性がさらに拡大しました。デザイン未経験者であっても、TPOに応じた高品質な画像を生成できます。

  • 教師が授業で使う資料。塵や歴史などの必要なイラストなど
  • SNSや広報活動におけるバナーやサムネイルなど
  • 対象年齢やターゲットに応じたデザイン(3歳児向け絵本、幹部層向けデータグラフ、高校生向け〇〇風トレンドイラスト、など)

上記のように、ターゲットごとのニュアンス変更も思うがまま。同じ内容であっても、掲載する媒体や対象年齢などによって、細かくデザインを調整可能です。従来の性能がより向上し、さらに使いやすいツールに進化しました。

柔軟性抜群!ChatGPT5の器用さがわかるプロンプト3例

ここでは、ChatGPT5の器用さ・柔軟性がわかるプロンプトを実例でご紹介します。プロンプトは具体的であるほど効果的!なるべく詳しく状況や目的を伝えつつ、理想的な解答を引き出していきましょう。

①ビジネス向けのプロンプト例

ビジネス向けのプロンプト例として、以下の文章を入力してみます。

未来的な役員会議のシーン。全員が透明なホログラムディスプレイで資料を操作している。巨大なガラス張りの高層ビルの会議室、窓の外にはドローンが飛び交う都市風景。リアルな企業広告に使えるほど洗練されたビジネスイラスト。

その結果、出力された画像がこちら。

写実的でリアリティがありながらも、近未来的要素の強い画像が生成されました。ChatGPT5がプロンプトから「ビジネス用途」であることを察知し、ビジネススーツやオフィス街などを再現していることがわかります。

②トレンド感ある若者向けのプロンプト例

若者向けのプロンプト例として、以下の文章を入力してみます。

Z世代向けのファッションフォト。渋谷の夜にネオンライトが反射する交差点で、Y2Kファッションを着たモデルがストリートスナップ風にポーズ。映画のワンシーンのように、シネマティックでおしゃれなインスタ映え写真。

その結果、出力された画像がこちら。

昨今のストリートファッションやY2Kブームなどを踏襲した、トレンド感のある画像が生成されました。もちろん以後のプロンプト次第で、女性のディテールはそのままに、背景の看板や文字を消すことも可能です。コーデアイテムのカラーを変えたり、女性のメイクの雰囲気を変更したりなどもできます。

③創造性に富んだ個性的なプロンプト例

クリエイティブなプロンプト例として、以下の文章を入力してみます。

ルネサンス風の油絵タッチで描かれた『宇宙飛行士がピザを焼いている姿』。背景は荘厳な宮殿、天井画のように惑星やロケットが描かれている。歴史とSFが融合したシュールで芸術的な一枚。

その結果、出力された画像がこちら。

ルネサンス風絵画の特徴といえば、写実性や遠近感。奥行きによって描きこみにあえて差を設けることで、ルネサンス風絵画としてリアリティのある画像になりました。独創性の高いファクターも、見事なバランスで両立されています。

ChatGPT5で理想的な画像生成をする3つのコツ

ここでは、ChatGPT5で理想的な画像生成をするためのコツを3つご紹介します。かなり雑なプロンプトでも、想像以上の生成物を出力してくれるChatGPT5。プロンプト入力のポイントを学び、よりニーズに沿った出力につなげましょう。

①描写はできる限り具体的に伝える

ChatGPT5で理想的な画像生成をするためには、プロンプトで具体的に描写を伝えることが大切です。以下に、抑えておきたいポイントを記載します。

  • 画像を作成する目的(性別・年齢・利用シーンなど)
  • 画像に登場する要素(人物なら、年齢・服装・背景・表情・体型・髪型・髪色・時代・印象など)
  • 視点(角度・全体に対する要素のサイズなど)
  • 画像全体の雰囲気やイメージ(水彩画風・アニメ風・幻想的・写実的など)

とくに人物描写の場合は、光が当たる角度や風の様子など、五感で感じられる要素まで記載すると、イメージの再現度が上がります。なるべく曖昧な表現は避け、細やかなプロンプトを伝えましょう。

②ネガティブプロンプトも活用する

ネガティブプロンプトも活用することで、より理想的な出力に近づきます。

ネガティブプロンプトとは「避けてほしい条件を記載したプロンプト」です。たとえば……

  • 画像に文字は使用しないでください。
  • ぼやけやノイズなどは入れないでください。
  • 背景に人間は描写しないでください。

上記のようなプロンプトを併用することで、余計な微調整の手間が減り、生成作業全体が円滑なものになります。

③段階的に調整する

ChatGPT5の画像生成では、最初から完成品を作ろうとするのではなく、段階的に調整することで効率的に理想に近づけます。

たとえば「もう少し右側から光を当てて」や「もう少し色彩のコントラストを鮮やかにして」「人物の瞳の中の光を大きくして」などのように、細かなプロンプトで微調整し、完成に近づけていきましょう。

構図のサイズを最初に伝えておくと、調整がよりスムーズになります!(例:「16:9の横長」「人物は画面の右下に配置」のように、完成時のサイズや構図を指定する)

ChatGPT5で、より創造性にあふれた画像生成を楽しもう

本記事では、ChatGPT5の性能や特徴を解説しました。

要点をまとめると、以下のとおりです。

  • ChatGPT5では、推論に基づいた高機能の画像生成が可能
  • とくに「同じ人物」の「異なるシーン」の描写に優れている
  • 従来の機能もアップデートされ、より使いやすい画像生成ツールに進化

ChatGPT5では、従来の基本機能はそのままに、よりニーズに沿った画像生成が楽しめます。とくに同じ人物の再描写や、ストーリー性のある連続的な画像生成に強みを持ちます。ぜひChatGPT5を通じて、新たな画像生成の扉を開いていきましょう。

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