「Geminiの無料版ってどのモデルが使えるの?」「モデルによって何が違うの?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
Geminiの無料版では「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」の2つのモデルが利用可能です。しかし、無料版のGemini 2.5 Proでは一部制限があります。
この記事では、Geminiで利用できる各モデルの特徴や、無料版と有料版の違いについて詳しく解説していきます。
この記事を読めば、自分の目的に合ったGeminiのモデルとプランが分かるようになるはずです!
- Geminiで使える2つのモデルの特徴
- 無料版で利用できるモデルと制限
- モデルごとの性能と想定用途の違い
- 無料版と有料版のできることの違い
Geminiで使える2つのモデル
Geminiには、2025年に公開された「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」という2つのモデルがあります。それぞれ異なる特徴を持っており、用途に応じて使い分けるのが重要です。

Gemini 2.5 Flash
Gemini 2.5 Flashは、2025年に公開されたモデルで、Googleはこれを「スピードと低コストを実現するために設計された、強力で最も効率的な主力モデル」と位置づけています。
その最大の特徴は応答速度の速さにあり、1世代前のGemini 1.5 Proと比較しても、一般的なテキスト生成やコード処理など、すべての能力で高速化が図られています。
Gemini 2.5 Pro
Gemini 2.5 Proも同じく2025年に公開されたモデルですが、こちらはGemini 2.5 Flashが汎用モデルであるのに対し、高性能モデルと位置づけられています。
最大100万トークンの大容量コンテキストウィンドウを搭載し、処理速度と精度が向上しました。そのため、長文の解析や複雑なプログラミングコードの生成といった、より複雑なタスクに対応可能です。
無料版で使えるモデルはどれ?

無料版のGeminiでは「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」のどちらも利用可能です。
ただし、無料版のGemini 2.5 Proには以下のような制限があります。
- レート制限がある
- コンテキストウィンドウの長さも制限される
- Canvasは利用できない
レート制限とは短時間での利用回数に関するもので、コンテキストウィンドウは一度に扱える情報量を指します。 これらの明確な制限値は現時点では公表されていません。
Geminiの全機能を制限なく使いたい場合は、有料プランである「Gemini Advanced」への加入が必要です。
項目別にみるモデルの違い

Gemini 2.5 FlashとGemini 2.5 Proは、どのような点が違うのでしょうか。「性能」と「想定用途」の2つのポイントから違いを解説していきます。
性能の違い
2つのモデルの使い分けを分かりやすく言うと、
- 一般的なタスクや高速な応答を求めるならGemini 2.5 Flash
- 高度な推論や専門的なコーディングといった重いタスクはGemini 2.5 Pro
となります。
詳細な性能の違いは、以下の表の通りです。
項目 | Gemini 2.5 Flash | Gemini 2.5 Pro |
位置づけ | 標準モデル | 上位モデル |
処理速度 | シリーズ最速 | Flashよりはやや遅い |
推論 | 通常の推論モード | 通常モード+Deep Think (複数仮説を裏で検討するため、回答精度が向上) |
コンテキスト長 | 最大100万トークン | 最大100万トークン |
マルチモーダル入力 | テキスト・画像・音声・動画 | テキスト・画像・音声・動画 |
Deep Research | 対応 | 対応 |
優先度 | ピーク時には待機キューが発生する場合がある | 有料ユーザー優先キューで安定している |
想定用途の違い
それぞれのモデルで想定される主な用途も異なります。
Gemini 2.5 Flashは軽めのタスクに適しているのに対して、Gemini 2.5 Proは、より専門的で複雑なタスクを得意としています。
両モデルの想定用途と得意な出力内容の違いは、以下の表の通りです。
項目 | Gemini 2.5 Flash | Gemini 2.5 Pro |
想定用途 | ・日常のチャット ・簡易的なリサーチ ・軽めの制作タスク | ・学術研究 ・技術系のレポート作成 ・専門的なリサーチ |
得意な出力内容 | ・メールの文章作成 ・ブログ記事 ・簡易的なプログラミングコード | ・学術論文のレポート作成 ・複雑なプログラミングコード |
無料版と有料版でできることの違い
Geminiは無料でも十分に高機能ですが、有料版ではさらに多くの機能が制限なく利用できます。
無料プランにはいくつかの制限が設けられており、短時間に何度も利用すると一時的に使えなくなるケースも少なくありません。
頻繁にGeminiを使いたい、あるいは常に高度な処理を行いたい場合は、有料版へのアップグレードがおすすめです。
有料版は、月額2,900円のサブスクリプションプラン「Google AI Pro」に加入することで利用できます。このプランには、Googleドライブのストレージ拡張や、AI搭載ノートアプリ「NotebookLM」の有料機能など、Googleの各種AIサービスが利用可能です。

無料版と有料版の主な違いは以下の通りです。
項目 | 無料版 | 有料版(Google AI Pro) |
月額料金 | 無料 | 2,900円 |
利用可能モデル | Gemini 2.5 FlashGemini 2.5 Pro(制限あり) | Gemini 2.5 FlashGemini 2.5 Pro |
対応可能(容量制限あり) | 対応可能(長文にも対応可能) | |
画像アップロード・解析 | 対応可能(制限あり) | 対応可能 |
コンテキスト長 | 非公開 | 最大約100万トークン |
Deep Research | 利用可能(回数制限あり) | 利用可能 |
画像生成 | 対応 | 対応 |
動画生成 | 非対応 | Veo3を利用可能(制限あり) |
優先アクセス | 混雑時に制限あり | 有料ユーザー優先処理あり |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Geminiで使える2つのモデルの特徴から、無料版・有料版の違いまで詳しく解説しました!
この記事の内容をまとめると次のようになります。
- Geminiには高速な「Gemini 2.5 Flash」と高性能な「Gemini 2.5 Pro」の2つのモデルがある
- 無料版でも両方のモデルを利用できるが、Gemini 2.5 Proにはレート制限などの一部機能制限がある
- 日常的なタスクはGemini 2.5 Flash、専門的なリサーチや複雑なコード生成はGemini 2.5 Proが適している
- 制限なくGemini 2.5 Proモデルを使いたい場合は、月額2,900円の「Google AI Pro」プランがおすすめ
利用目的や頻度に合わせて、最適なモデルとプランを選びましょう!
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