ChatGPTとCopilot(旧Bing AI)の違いについて解説!便利なのはどっち? | romptn Magazine

ChatGPTとCopilot(旧Bing AI)の違いについて解説!便利なのはどっち?

ChatGPT

今話題のAIチャットには、代表的なものにOpenAIの「ChatGPT」とMicrosoftの「Copilot(旧Bing AI)」があります。

同じAIチャットではありますが、違う部分が沢山あります。どんな違いがあるのか、どっちを使ったほうが便利なのか気になる方もいらっしゃると思います。

そこで今回は主に、

  • ChatGPTの違いや共通点
  • ChatGPTとCopilot(旧Bing AI)、どっちが便利なのか?

について分かりやすく紹介していきます!

※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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ChatGPTとBing AIの概要を解説!

そもそも、AIとは何かから確認していきましょう。ChatGPTに聞いてみました。

筆者
筆者

AIってなんですか?

GPT-4o
GPT-4o

AI(人工知能)とは、人間の知能を模倣または拡張することを目的としたコンピュータシステムのことです。AIの技術は以下のように分類されます。

  1. 機械学習(Machine Learning):データからパターンを学習し、それに基づいて予測や意思決定を行う技術。教師あり学習、教師なし学習、強化学習などが含まれます。
  2. 自然言語処理(Natural Language Processing, NLP):人間の言語を理解し、生成する技術。翻訳、音声認識、チャットボットなどが応用例です。
  3. 画像認識(Computer Vision):画像やビデオの内容を分析し、認識する技術。顔認識、自動運転車のセンサーシステムなどがあります。
  4. ロボティクス(Robotics):ロボットが環境と相互作用し、タスクを実行するための技術。製造業の自動化や家庭用ロボットなどに利用されます。
  5. 専門家システム(Expert Systems):特定の分野で専門知識を模倣し、問題解決や意思決定を行うシステム。医療診断や金融アドバイスなどが含まれます。

AIの目的は、人間の作業を自動化し、効率化することで、さまざまな分野でのイノベーションを促進することです。

今回は、そんなAIの代表格である「ChatGPT」と「Copilot」の概要や使い方など以下の順に説明します。

  • ChatGPTの概要・使い方
  • Bing AIの概要・使い方
  • バージョン「GPT-4」とは?
  • ChatGPT・Copilotはスマホ(アプリ)で使える?

ChatGPTの概要・使い方

ChatGPT」は、2022年11月からOpen AI社が提供している、AIチャットサービスで、現在はユーザー数が1億人をも超えるサービスです。

2023年3月15日には、最新版のGPT-4がリリースされ、活用の幅が広がっています。ChatGPTは、人工知能によって学習させられた大規模なデータを分析し、まるで人間が答えているかのような自然な文章を生成できます。

使い方は簡単で、以下の画像の赤枠の欄に質問したいことを入力し、送信するだけです!

実際に質問をしてみた画像がこちらです。

このように丁寧で詳しい回答をしてくれます!

では、はCopilot(旧Bing AI)どうでしょうか。

Copilot(旧Bing AI)の概要・使い方

「Copilot(旧Bing AI)」は、2023年2月からMicrosoft社が提供している、GPT-4という自然言語処理モデルをベースに開発された対話型のAIチャットツールです。

ChatGPTと同様、会話や文章作成を行うサービスで、質問に対してネット検索してから答えてくれるのが特徴です。質問には画像や動画を使った回答もしてくれます。

また、Copilot(旧Bing AI)には、会話のスタイルが3つあります。

創造的なスタイル…事実や意見だけでなく、それに関する情報の回答も得られる
バランスの良いスタイル…事実と意見の回答を得られる
厳密なスタイル…事実と合致した回答が得られる

質問の内容に合わせてスタイルを選択することで、より詳細な回答を得ることができるので利用価値が高いですね。

使い方は、ChatGPTと同様に簡単です。以下の画像の赤枠の欄に、質問したい内容を入力して送信するだけです。

先程と同じく、質問を投げかけてみました。

ChatGPTと同様に、丁寧に詳しく回答してくれました。さらに、回答の下には続けて質問をするのに適した質問を表示してくれています。出典を明記してくれているところも高ポイントですね。

バージョン「GPT-4」とは?

ChatGPTにもCopilot(旧Bing AI)にも搭載されている「GPT-4」が何か気になっている方も多いのではないでしょうか?

ChatGPTは無料版はGPT‐3.5となっており、GPT‐4は有料版のみになります!

【2024/05/18追記】5月のアップデートにより、GPT-4も無料版で利用できるようになりました!

GPT-4」とは、“Generative Pre-trained Transformer 4”の略で、2023年にOpenAI社が開発した大規模言語モデルです。高度な推測技術により、人間のような流暢な言語出力ができるようになりました。

この「GPT-4」は、さまざまなタスク処理のスコア結果が高く、実はCopilot(旧Bing AI)にも導入されているのです。

「GPT‐4」でできることとして、以下のことが挙げられます。

・GPT-3.5では不可能な、最新情報に関する質問が可能
・画像を入力すると文章の出力が可能
・プロンプト(指示文)を詳しく記述することによって、AI のスタイルとタスクを指定できる
・セキュリティや安全性などの分野の50名超えの専門家と共同でリスクマネジメント

Open AI GPT-4

「GPT‐4」の発表により、AIチャットの性能が格段に上がったということです!

2024年現在は、GPT-4oが1番精度が高いLLM(大規模言語モデル)となっています。こちらは有料版のみ利用が可能です。

ChatGPT・Copilot(旧Bing AI)はスマホ(アプリ)で使える?

ChatGPTやCopilot(旧Bing AI)はもちろんアプリも配信されています。ちょっとした勉強や仕事の調べものをするときに非常に重宝します!

以下からアプリをインストールできますので、ぜひ使ってみてください!

・ChatGPT :iPhone版android版
・Copilot(旧Bing AI) :iPhone版 android版

ChatGPTとCopilot(旧Bing AI)の違いとは?

続いて、ChatGPTとCopilot(旧Bing AI)の違いについて詳しくご紹介します。

どちらも「GPT-4」という言語モデルを搭載したAIチャットツールですが、大きな違いがいくつかあります。以下の順に説明していきます!

・ChatGPTとBing AIに同じ質問をしてみると?
・ChatGPTとBingの違い①最新情報かどうか
・ChatGPTとBingの違い②:画像や動画を生成できるかどうか
・ChatGPTとBingの違い③:料金体系
・ChatGPTとBing AI違い④:著作権や商用利用
・ChatGPTとBingの違い⑤:プラグイン
・ChatGPTとBingの違い⑥:年齢制限

ChatGPTとCopilotに同じ質問をしてみると?

まずは、ChatGPTとCopilotそれぞれに「2023年に行われたWBCで優勝した国は?」という質問を投げかけてみました。

・ChatGPTの回答(GPT-3.5)

・Copilotの回答

早速明確な違いが出ましたね。

ChatGPTは、2021年(GPT-3.5の場合)までの情報しか学習していないので、答えが返ってきませんでした。一方、Copilotは、Bing検索技術を用いているため、最新情報を含めたチャット回答ができます。

ここからは、このようなChatGPTとCopilotの違いを1つずつ解説していきます!

ChatGPTとCopilotの大きな違い①:最新情報を質問できるかどうか

先程の質問の回答から分かるように、ChatGPTとBing AIには最新情報を質問できるかどうかの違いがあります。

ChatGPTは2021年9月まで(GPT-3.5の場合)の情報しか学習されていないですが、CopilotはBing検索の技術を使用しているため、最新情報を含めたチャット回答が可能です。

これを踏まえて、最新情報について質問したいときは、Copilotを使いましょう

ただし、ChatGPTは有料版にアップグレードすると、質問に対してネット検索をする機能が利用できるようになるため、最新の情報に関する質問にも回答できるようになります!

ChatGPTとCopilotの大きな違い②:画像や動画を生成できるかどうか

無料版ChatGPTは画像や動画の生成はできませんが、Copilotは質問に対して画像や動画を生成し回答することができます。

Copilotはチャット内か専用のWebページ「Image Creater」で、画像の生成をする事も可能です。

しかし、Copilotの画像生成ツールは過去のデータから画像を生成しているため、生成された画像が、たまたま誰かが作った画像と似てしまう場合があるので使用する際は注意が必要です。

ChatGPTとCopilotの大きな違い③:料金体系

ChatGPTもCopilotも無料で利用できます!

ただ、ChatGPTには有料版もあります(月額20ドル/約3,110円)。有料版ChatGPTでは、回答の生成が早く、ネットにアクセスして最新情報を提供したり画像生成が出来たりするので、より便利に利用する事ができます。

ChatGPTは使用料金を直接利用者に求め、Copilotは広告収入で利益を回収するという違いがあります。

少し高いですが、毎日仕事で使っている方やハイクオリティーの回答を求める方などには、有料版のChatGPT Plusがおすすめです!

※ChatGPTの料金体系に関するこちらの記事もぜひご覧ください!

ChatGPTとCopilotの大きな違い④:著作権や商用利用

Microsoftの規約には

Copilot と Microsoft Start で利用可能な記事、テキスト、写真、地図、動画、動画プレーヤー、および第三者のマテリアルは、マイクロソフトのボット、アプリケーション、およびプログラムを通じて利用可能なものを含め、お客様が個人的に非商用目的で使用するためにのみ提供されるものです。

Microsoft サービス規約

とあります。Copilotは個人や非商用的な目的であれば使用できるということですね。

一方で、ChatGPTの利用規約には

お客様による本規約の遵守を条件として、OpenAI は、アウトプットに関するすべての権利、所有権、利益をお客様に譲渡します。これは、本規約に従う場合、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。

Open AI 利用規約(日本語訳)

と記載されています。よって、ChatGPTは販売や出版など商用利用目的で使用する事ができます

※詳しいChatGPTの利用規約に関する記事はこちら

まとめると、Copilotは個人か非営利での利用のみとなり、ビジネスで利用したい場合はChatGPTを利用すると良いでしょう

ChatGPTとCopilotの大きな違い⑤:GPTs(旧プラグイン)

『GPTs(旧プラグイン)』とは、簡単に言うと“機能を拡張するためのツール”です。「食べログ」などの外部サービスと連携することができます。

ChatGPT(利用のみ:無料版、作成:有料版)でGPTs(旧プラグイン)は利用できますが、Copilotでは利用できません。

※ChatGPTのおすすめGPTs(旧プラグイン)を紹介している記事もありますので、気になる方はご覧ください。

ChatGPTとCopilotの大きな違い⑥:年齢制限

ChatGPTには年齢制限がありますが、Copilotはありません。

ChatGPTの利用規約には、

サービスを使用するには、13 歳以上である必要があります。あなたが 18 歳未満の場合、サービスを使用するには親または法定後見人の許可が必要です。

Open AI 利用規約

とあります。

ChatGPTは、13歳未満の方は使用禁止、18歳未満の方は親御さんの許可が必要となりますのでご注意ください。

ChatGPTとCopilotの共通点とは?

続いてChatGPTとCopilotにはどんな共通点があるのか、さらにその中でも優れているのはどちらか、などについて以下の順に説明します。

  • チャットに回数制限がない
  • チャットの履歴が残る
  • 日本語に対応している
  • 翻訳の精度が高い
  • プログラミングのコード生成ができる

ChatGPTとBing AIの共通点①:チャットに回数制限がない

以前、Copilotは1日の質問回数が50回までと制限がかけられていましたが、現在は制限はなくなっています。その結果、Copilotチャットの回数制限はなく、誰でも無制限に利用できるようになりました。

ChatGPTも同様にチャットの回数制限はないので、どちらも無制限に会話をすることが可能です。

2024年5月現在では、ChatGPTは最大4,000回の利用制限が設けられています。しかしほぼ無制限と言ってもおかしくはない回数です。

ChatGPTとCopilotの共通点②:チャットの履歴が残る

ChatGPTもCopilotもチャットの履歴が残るようになっています。しかし、若干の違いがあるんです。

ChatGPTは以下の画像のようにチャットのログがリスト化されて残ります。

一方で、Copilotは以下の画像のように質問・発言の1部が検索履歴として残るだけのものです。

ChatGPTの方が、チャットがそのまま残っているだけでなく、チャットの概要をまとめてタイトルを書きだしてくれるので便利ですね。

ChatGPTとCopilotの共通点③:日本語に対応している

ChatGPTもCopilotも日本語の利用が可能です。

ChatGPTにおいては、Open AIのCEOであるサム・アルトマン氏は日本政府に対して、日本関連の学習データの比重を引き上げる提案を出しています。これが実現すれば、今後日本語の処理能力がより高くなるといわれています。

ChatGPTとCopilotの共通点④:翻訳の精度が高い

ChatGPTやCopilotは、さまざまな言語に対応しているため、翻訳ツールとして使うこともできます!

以下の画像は、Open AIが発表した各言語の処理制度を示すグラフですが、ChatGPTの翻訳は非常に精度が高いことがわかりますね。

特に、Open AIが発表した最新モデルのGPT-4は、言語処理能力が高く、複雑な文章にも対応しています。また、口調も理解しているため、小説など登場人物のセリフなども翻訳できるという非常に優れた機能を持っています。

2024年5月に発表されたGPT-4oは、さらに言語処理能力が高くなりました!

また、Copilotの翻訳精度も優れています。

Copilotはチャットを通して文章を検討し、修正するという機能を持っているので、ほかの翻訳機能よりも原文のニュアンスを含んだより自然な翻訳をしてくれます。

しかし、日本語の訳語選択力や文章作成力はあまり高くないため、小説の場合は精度が少し低くなってしまう弱点があります。

Copilotの翻訳機能で役立つのは、辞書に載っていない単語・熟語・フレーズや造語を訳したいとき、訳語の選択に迷った時などに使えそうです。

一般的な翻訳ツールとして使うなら、ChatGPTの方が優れていますね。

※ChatGPTの翻訳精度について、詳しくはこちらをご参考にしてください。

ChatGPTとCopilotの共通点⑤:プログラミングのコード生成ができる

「プログラミングコード」とは、“コンピューターに対して命令を与えるためのデータ”を指します。

ChatGPTやCopilotは、このようなプログラミングコードを作成するという高度な技術にも対応しています

ChatGPTは、プログラミングコードの生成の精度が非常に高いです。ユーザーが与えた条件に合うプログラミングコードを出力したり、プログラミングコードのエラーが出る原因を追求してより優れたコードを生成したりすることができます。メジャーなプログラミング言語である“Python”や“JavaScript”などについては、大量の学習データがあるため、高精度なアウトプットができます。

ChatGPTを使用したプログラミングコード生成のメリットとしては、

  • 時間の節約…生成までに約数十秒しかかからない
  • エラーの特定と修正が容易
  • 多くの言語に対応している
  • コストの削減

が挙げられます。ChatGPTを使用したプログラミングコード生成は、プログラミングの学習から実践まで、広い分野で有効だと分かりますね。

続いてCopilotはどうでしょう。

Copilotもプログラミングコードの生成において非常に優れた機能を持っており、CSS(Webサイトのサイズや色、レイアウトなどを設定するためのプログラミング言語)やコーディング(文字や画像、音声などのデータをプログラミングコードに置き換えること)の生成も行ってくれます

プログラミングコードの生成については、詳しいものまで回答してくれるCopilotの方が優れている感じがします。

プログラミングはもうAIに任せられる時代が来ていますね…!

【結論】ChatGPTとCopilotどっちを使ったほうが便利?

ChatGPTやCopilotには、それぞれメリットがありますね。どんなメリットがあったか整理してみましょう。

ChatGPTにしかないメリット

・有料版は、さらに高機能

・著作権は生成者にあり、商用利用も可能

・GPTs(機能の拡張ツール)が使える

Copilotにしかないメリット

・すべての機能が無料

・会話のスタイルを3つから選べる

・出典が明記される

・最新情報まで学習している

・画像や動画生成が可能

・対応言語が多い

・年齢制限がない

それぞれChatGPTにもCopilotにも良いところがあるので、使い分けが大事です。

ChatGPTとCopilotを使い分けよう!

ChatGPTにもCopilotにも、お互いにない良いところがありますね。どのような使い分けをするとよいかまとめてみました。(※ChatGPTもCopilotも無料で利用する場合)

・商用利用したいときは、ChatGPT

・最新情報を調べたいとき、画像や動画生成をしたいときは、Copilot

・13歳未満の方が利用する場合は、Copilot

・自分にないアイデアを創造してもらいたいときは、Copilotの創造的なスタイル

・文章を整理する際には、Copilotの厳密なスタイル

このように、用途に応じて使い分けをしながら生成物に工夫を凝らすことで、さらなる生成の向上に役立ちます!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ChatGPTとCopilotの違いや共通点、どちらが良いかなどについて詳しく解説しました。

まとめると、以下のようになります。

  • ChatGPTもCopilotも同じ“AIチャットツール”であるが、能力においていくつかの違いがある。
  • 2023年4月以降の出来事について質問するときは、Copilotの方が良い(※無料版を利用した場合)
  • Copilotは、画像の生成や画像・動画を使った回答が可能
  • どちらも無料で利用できるが、ChatGPTには有料版もある
  • ChatGPTは、生成者に著作権が与えられ、商用利用も可能
  • ChatGPTでは、GPTs(機能拡張ツール)が利用可能
  • ChatGPTの利用は、13歳未満は禁止、18歳未満は親の許可が必要
  • ChatGPTもCopilotも翻訳やプログラミングコードの生成において、非常に優れた能力を持つ

ChatGPTやCopilotには上記のようにさまざまな違いがあり、それぞれにしかないメリットがあるので、ぜひ自分の目的にあったものを活用してみてください!

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