【ChatGPT】Sora AIの使い方!料金や商用利用について解説 | romptn Magazine

【ChatGPT】動画生成AI「Sora」の使い方!料金や商用利用について解説

AIツール

「動画を作りたいけど、技術やコストの面で悩んでいる…」

「動画生成AIのSoraを使ってみたいけど、料金や使い方がわからない…」

「商用利用は可能なの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

2024年12月、OpenAIから一般公開されたSoraは、テキストから高品質な動画を生成できるAIツールとして注目を集めています。専門的な技術や高額な機材がなくても、プロンプトを入力するだけで最長20秒の動画を作成できます。

本記事では、Soraの基本的な使い方から料金プラン、商用利用の可否まで、実際の活用に役立つ情報を詳しく解説します。これを読めば、あなたも効率的に動画制作を始められるはずです。

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Soraとは?基本機能と特徴

OpenAIが開発したSora(ソラ)は、ChatGPTと同じ技術基盤を持つ最新の動画生成AIです。日本語の「空」から名付けられたこのツールは、テキストプロンプトを入力するだけで高品質な動画を生成できます。

Soraの最大の特徴は、人間が撮影したかのようなリアルな動画を生成できる点です。従来の動画生成AIと比べて、物理法則に従った自然な動きや、光の反射、影の動きまでを精密に表現できます。

動画の仕様については以下の通りです。

項目詳細
最大解像度1080p(フルHD)
最長時間20秒
アスペクト比16:9、1:1、9:16に対応

特徴①:多様な生成方法

Soraは、テキストからの動画生成だけでなく、画像を元にした動画生成にも対応しています。たとえば、お気に入りの写真をアップロードして動画化したり、イラストを動きのあるアニメーションに変換したりすることが可能です。

また、生成された動画は豊富な編集機能で加工できます。動画の一部を変更するRemix機能や、動画を滑らかにつなぎ合わせるBlend機能など、プロフェッショナルな編集ツールに匹敵する機能を備えています。

まとめると、以下の5つの機能を利用できるということです!

  1. テキストから動画を作成(Text-To-Video)
  2. 画像から動画を作成(Image-to-Video)
  3. 動画の拡張や編集(Video-to-Video)
  4. 画像生成
  5. シミュレーション機能

特徴②:AIが理解する世界観

特筆すべきは、Soraがただの動画生成ツールではなく、現実世界の物理法則や因果関係を理解していることです。入力されたプロンプトの内容を深く理解し、状況に応じた適切な動きや変化を表現できます。

たとえば「雪の上を走る犬」というプロンプトを入力すると、犬の足跡が雪に残ったり、走る際に雪が舞い上がったりするような、細部まで作り込まれた映像を生成します。このような深い理解力により、より自然で説得力のある動画制作が可能になっています。

Soraの仕組み

Soraは、単なる動画生成ツールではなく、現実世界の物理法則や自然現象を理解し、シミュレートする「世界シミュレーター」として開発されました。例えるなら、世界中の映像を見て学習した映画監督のように、プロンプトから情景を想像し、それを映像として表現できるAIです。

動画生成の3ステップ
  • STEP1
    テキスト理解

    まず、入力されたプロンプトの意味を深く理解します。

    例えば「雨の日の東京」という入力に対して、雨の強さ、街並み、人々の様子など、シーンに必要な要素を把握します。

  • STEP2
    映像の構築

    次に、理解した内容を基に、以下のような要素を組み立てていきます。

    要素詳細
    空間構成光と影建物の配置、道路の様子
    物理シミュレーション自然な動きの計算雨粒の落下、傘の動き
    シーンの3D空間を構築光源と反射の計算街灯の明かり、水たまりの反射
  • STEP3
    動画のレンダリング

    最後に、構築した情報を基に、実際の映像として出力します。

    この過程では、カメラワークや画質の最適化も自動で行われます。

Soraの特殊な技術

Soraには、特殊な3つの技術が使用されています。

拡散モデルの活用

Soraは「拡散モデル」と呼ばれる技術を使用しています。これは、ノイズから徐々に映像を作り上げていく手法で、まるで霧の中から風景が現れるように、少しずつ鮮明な映像を生成していきます。

時間と空間の統合

通常の動画は、一コマ一コマの画像をつなぎ合わせて作られますが、Soraは時間と空間を一体として扱います。これにより、自然な動きや変化を持った映像を生成できます。例えば、風に揺れる木々や、歩く人の自然な動作が表現可能です。

学習データの活用

Soraは大量の映像データから学習を重ねることで、以下のような理解を深めています。

  • 物理法則(重力、慣性、衝突など)
  • 自然現象(天候、光の変化など)
  • 人や動物の動き
  • 様々な材質の特性(水、布、金属など)

これらの理解があるからこそ、現実感のある説得力のある映像を生成できるのです。

Soraの料金プラン

Soraは、ChatGPTの有料プランと連動して利用できる仕組みになっています。利用できるプランは「Plus」と「Pro」の2種類で、それぞれ機能や生成できる動画の品質が異なります。

ChatGPT Plusプラン(月額約3,000円)

Plusプランは、Soraを試してみたい個人ユーザーや、シンプルな動画制作ニーズに適したエントリープランです。月額20ドル(約3,000円)で以下のような機能が利用できます。

機能内容
クレジット月間1,000クレジット(動画約50本分)
最大解像度720p(HD画質)
動画の長さ最長5秒
編集機能基本的な機能のみ利用可

ChatGPT Proプラン(月額30,000円)

Proプランは、ビジネス利用や本格的な動画制作に向いた上位プランです。

月額200ドル(約30,000円)で、以下のような高度な機能が利用できます。

機能内容
クレジット月間10,000クレジット(動画約500本分)
最大解像度1080p(フルHD画質)
動画の長さ最長20秒
編集機能すべての機能を利用可
その他ウォーターマークなしでダウンロード可能
クレジット消費について

クレジットは動画の解像度や長さによって消費量が変わります。例えば、以下の通りです。

  • 480pの5秒動画:20クレジット
  • 720pの10秒動画:60クレジット
  • 1080pの20秒動画:200クレジット

使用目的や必要な動画の品質、数量に応じて最適なプランを選択することをおすすめします。また、クレジットは月単位で更新され、未使用分は翌月への繰り越しはできない点にご注意ください。

※ChatGPT Plusへの加入方法については、下記記事を参考にしてください!

Soraの主要機能

Soraには、主要な機能が2つあります。詳しく見ていきましょう!

①テキストから動画を生成

Soraの基本となる機能は、テキストプロンプトから動画を生成することです。生成の手順はシンプルで、誰でも簡単に始められます。

まず、画面下部のプロンプト入力欄に、作りたい動画の内容を詳しく記述します。次に、画質や画面比率の設定を行います。具体的には720pや1080pといった解像度と、YouTubeやInstagramに最適なアスペクト比(16:9、1:1、9:16)を選択します。さらに、動画の長さを5秒から20秒の間で設定し、生成ボタンをクリックすれば完了です。

詳しい使い方は、後ほどご紹介します!

②高度な編集機能

生成された動画は、以下のような多彩な編集機能で加工できます。

機能名機能活用例
Remix動画の特定の要素を
変更したり新しい要素を追加
背景の変更、キャラクターの追加など
Re-cut動画の時間軸を前後に拡張シーンの延長、前後の展開追加
Loop動画をシームレスに繰り返し再生SNSや展示用の循環動画作成
Blend複数の動画を自然につなぎ合わせ異なるシーンの融合、場面転換

これらの機能を組み合わせることで、1つの動画から様々なバリエーションを作り出すことができます。

高機能な映像編集ソフトのような複雑な操作は必要なく、直感的なインターフェースで簡単に編集できるのが特徴です。これにより、動画編集の経験が少ないユーザーでも、クオリティの高い動画を作成できます。

Soraの使い方

では、Soraの詳しい使い方を解説していきます。

基本的な操作手順

Soraを起動したら、画面下部の入力欄にプロンプトを入力します。

ここでは動画に含めたい要素や状況を詳しく記述します。たとえば「夕暮れの海辺で白いドレスを着た女性が歩く(英語:A woman in a white dress walks on the beach at sunset)」といった具合です。

入力が完了したら、右側の生成ボタンをクリックして動画生成を開始します。

数十秒から数分ほどで動画が2本完成(初期設定)します!

以上が基本的な使い方になります。

Soraを上手に使うコツ4選!

では、基本的な使い方をマスターしたところで、Soraを上手に利用する方法を見ていきましょう!

①Soraの基本設定の調整方法

生成前に、動画のフォーマットや品質に関する設定を行えます。主な設定項目は以下の通りです。

設定項目選択肢用途
解像度480p/720p/1080p画質の選択
アスペクト比16:9/1:1/9:16投稿先に応じた比率設定
動画の長さ5-20秒シーンの長さ設定
生成数1-4本バリエーションの同時生成

②画像を参照する

プロンプト入力画面左下の「+」ボタンからは、自分の持っている画像を参照して動画を作成することができます。

例えば、こちらのAI画像を動画にしてみましょう。

プロンプトには、「Rabbit walking with a bouquet of flowers(花束を持って歩くうさぎ)」と入力してみました。

出来た動画がこちらです!

動かしたい画像がある場合は、こちらのImage to Videoを使ってみると良いですよ。

③プリセットの登録

Soraには、動画のスタイルや設定を保存し、再利用できる「プリセット機能」が搭載されています。カメラワークや照明、色調など、よく使う設定を保存しておくことで、一貫性のある動画を効率的に生成できます。

プリセットの種類と効果には、以下のようなものがあります。

プリセット種類効果活用シーン
Balloon Worldサイケデリックな雰囲気アート作品、音楽映像
Stop Motionクレイアニメ風の動き商品PR、キッズコンテンツ
Film Noirモノクロの映画的表現ドラマチックな演出
Archival古いフィルム風歴史的シーン、回想シーン
Cardboard & Papercraftペーパークラフト風教育コンテンツ、説明動画

自分でプリセットを登録する方法は、以下の通りです。

プリセット画面の「Manage」をクリック

「+(New Preset)」からプリセット名と説明を入力

「Save」を押して保存

保存したプリセットは、先ほどの「Presets」からいつでも呼び出して使用できます。複数のプロジェクトで同じ雰囲気の動画を作りたい場合や、ブランドの統一感を出したい場合に特に便利です。

④ストーリーボード機能

Soraの「Storyboard」機能は、複数のシーンを時系列で組み立て、ストーリー性のある動画を作成できる機能です。映画のシナリオのように、シーンごとに展開を設計し、一貫性のある動画を生成できます。

基本的な使い方は、以下の通りです。

「シーン追加」:タイムライン上でクリックし、新しいカードを作成

「プロンプト入力」:各カードに、そのシーンで表現したい内容を記述

各シーンのカードには「Expand Caption」ボタンがあり、クリックするとAIがプロンプトを自動的に詳細化してくれます。これにより、より具体的で精度の高い動画生成が可能になります。

今回は、下記プロンプトで作成します。

シーン1(0-3秒)
「A young explorer stands at the entrance of an ancient temple, surrounded by dense jungle. The stone walls are covered in mysterious glowing symbols, and mist swirls around the entrance. A beam of sunlight breaks through the canopy.(若い探検家が、鬱蒼としたジャングルに囲まれた古代寺院の入り口に立っています。石の壁は神秘的に光るシンボルで覆われ、入り口の周りには霧が渦巻いています。日の光が天蓋を突き抜けます。)」

シーン2(3-6秒)
「The explorer carefully walks through the temple's grand hall, their flashlight beam revealing intricate wall carvings. Ancient pillars stretch up into darkness, and small particles of dust dance in the light beam.(探検家は寺院の大広間を注意深く歩き、懐中電灯の光で壁の複雑な彫刻を明らかにします。古代の柱が暗闇の中に伸び、小さな塵の粒子が光の中で踊ります。
)」

シーン3(6-10秒)
「In the heart of the temple, they discover a golden artifact floating above a stone pedestal, bathed in mysterious blue light. The symbols on the walls begin to glow brighter in response.(寺院の中心部で、彼らは石の台座の上に浮かぶ、神秘的な青い光に満ちた黄金のアーティファクトを発見しました。それに応じて、壁のシンボルがより明るく輝き始めます。)」

同時に、「時間配分」:カード間の間隔を調整し、シーンの長さを設定も行いましょう。

その他各種設定が完了しましたら、「Create」で生成しましょう。

完成した動画がこちらです!

このように、物語のように展開を組み立てることで、起承転結のある魅力的な動画を作成できます。また、シーン間の自然な移行もAIが自動的に生成してくれるため、スムーズな映像の流れを実現できます。

Soraで動画を編集する方法5選!

Soraで動画を編集する方法は5つあります。ここでは、それぞれ分かりやすく解説していきます!

Edit Story

生成された動画のストーリー展開を修正できる機能です。プロンプトの調整や、シーンの順序変更など、物語の流れを最適化できます。

リカット(Recut)機能

動画の時間軸を拡張したり、特定のシーンを強調したりできる機能です。

活用シーン効果
シーンの延長前後に映像を追加
テンポの調整シーンの長さを変更
重要シーンの強調特定部分の表現を強化

リミックス(Remix)機能

既存の動画に新しい要素を追加したり、一部の要素を変更したりできます。

ピンクのライティングを追加してみました。

使用例

  • 背景の変更(昼から夜へ)
  • 天候の変更(晴れから雨へ)
  • キャラクターの追加や変更
  • 色調やムードの調整

ブレンド(Blend)機能

2つの異なる動画を自然につなぎ合わせる機能です。

ブレンド方式特徴
Transition滑らかな場面転換
Sample部分的な要素の融合
Mix全体的な統合

ループ(Loop)機能

動画をシームレスに繰り返し再生できるように編集する機能です。

活用シーン

  • SNSのループ動画
  • デジタルサイネージ
  • 展示会の背景映像
  • ウェブサイトのヘッダー動画

これらの編集機能を組み合わせることで、1つの動画から多様なバリエーションを作り出すことができます。目的や用途に応じて、最適な編集方法を選択してください。

Soraの商用利用について

Soraで生成した動画は、商用目的での利用が可能です。OpenAIの利用規約によると、生成された動画の著作権は利用者に帰属し、ビジネスやマーケティングなど幅広い用途で活用できます。

利用にあたっての注意点

Soraを商用利用するにあたっては、以下の3点に特に気を付けましょう!

①第三者の権利保護

生成された動画が他者の権利を侵害していないか、以下の観点から確認が必要です。

確認項目具体例
著作権既存の作品や商標の無断使用
肖像権特定の人物の容姿や特徴の使用
商標権企業ロゴや商品デザインの使用

②OpenAIのポリシー遵守

OpenAIは安全で倫理的なAI利用を推進しています。以下のようなコンテンツの生成は禁止されています。

  • 暴力的または差別的な表現
  • 誤解を招く情報や虚偽の表現
  • プライバシーを侵害する内容
  • その他、社会的に不適切な表現

③クレジット表示について

商用利用の際は、適切なクレジット表示を行うことが推奨されます。以下のような形式が一般的です。

This video was generated using OpenAI's Sora
(この動画はOpenAIのSoraを使用して生成されました)

また、

生成された動画は、以下の範囲で自由に利用できます。

  • 商用目的での使用
  • 編集や加工
  • 配布や販売
  • 他の作品への組み込み

ただし、OpenAIは生成されたコンテンツを今後のサービス改善のために使用する権利を保持しています。また、利用規約は予告なく変更される可能性があるため、定期的な確認をお勧めします

Soraの活用事例

では最後に、Soraを活用している企業例をご紹介します。

事例①:Adobe社との連携

Adobe社は2024年4月、Premiere Proに以下のSora関連機能を実装することを発表しました。

機能内容
生成拡張既存映像の自然な拡張
オブジェクト機能映像内の要素の追加・削除
テキスト to 動画テキストからの動画生成

参考記事:https://romptn.com/article/42311

事例②:トイザらス(米国)の活用例

トイザらスは、創業者Charles Lazarusの物語を伝えるブランド動画の制作にSoraを採用しました。マスコットキャラクターの「ジェフリー」と若きLazarusをAIで表現し、企業の歴史を印象的に伝える動画を作成しました。

まとめ

OpenAIが開発した動画生成AI「Sora」は、テキストから高品質な動画を生成できる画期的なツールです。月額20ドルのPlusプランから利用可能で、商用利用にも対応しています。

Remixやブレンド機能などの充実した編集機能、ストーリーボード機能による物語性のある動画制作など、多彩な機能を備えています。効果的な活用のために、英語でのプロンプト作成を心がけ、目的に応じた機能選択を行いましょう。

Soraは動画制作の可能性を大きく広げる革新的なツールです。まずは基本機能から試してみることで、あなたも新しい映像表現の世界を体験できるはずです!

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