【一覧あり】ChatGPTのNGワードとは?回避方法も解説

ChatGPT

ChatGPT(チャットGPT)に質問した時、応答がなかったり回答を拒否された経験ありませんか?

もしかしたら、その質問の中に「NGワード(禁止ワード)」が含まれているかもしれません。

ChatGPTには安全な利用のために、危険性のある単語や表現を制限するフィルター機能が搭載されています。そのため、ユーザーの質問に暴力・差別・性的・違法行為などの表現を検出した時は、ChatGPTが質問に対し応答拒否や警告を行うため、ユーザーは望む回答を得ることができないことがあります。

そして開発元のOpenAIは悪用防止のためNGワードの一覧を非公開にしているため、この状況に遭遇し解決策が思いつかず困ってしまった方もいるのではないでしょうか。

この記事では、代表的なNGワードの紹介から、NGワードの回避方法をわかりやすく解説します!

後述の代表例や対処法を確認し、問題を解決しましょう。

ChatGPTのNGワードの代表例

代表的なNGワードを具体的に紹介します。

カテゴリフィルター対象になりやすい表現例具体例
暴力行為生命・身体への危害、暴力的表現「殺す」
差別・中傷人種・性別・国籍に対する差別的言動、侮辱表現「ニ◯ー」(Nワード)
性的表現男性器・女性器〈スラング表現含む〉など露骨な語句「ち◯こ」
犯罪・反社会的行為詐欺、違法薬物の製造・使用方法、暴力を伴う計画的犯罪など「爆発物の作り方」
自傷・自殺関連命を絶つ方法やその誘導「自殺の方法」

NGワードに定められる条件

NGワードの該当条件は単語単体だけではありません。

本来NGワードでない単語であっても、特定の人物・団体・企業に対し、害を加えるような文脈表現として使用された場合はNGワードとして定められます。

それでは実際にNGワードとして処理されることが多い典型的なケースを紹介します。

  • 単語そのものが不適切と判断されるケース
    「殺す」「死ね」などの暴力表現、「ち◯こ」などの卑猥表現、「ニ◯ー」などの差別的表現などは、単語単体でNGワードに定められることがあります。
  • 文脈によって不適切と判断されるケース
    「特定の人物・団体・企業などに危害を加える目的で使われている」と判断された場合。たとえば、一般的な言葉で同じ単語であっても、「釘をハンマーで叩く」→「後頭部をハンマーで叩く」のように、文脈から攻撃的な意図が読み取れる場合はNGワードに定められることがあります。
  • 意図が不健全と判断されるケース
    質問が犯罪行為の助長につながると判断された場合。たとえば、個人情報・犯罪の手口・違法行為の方法などを尋ねると、応答拒否や警告が発生します。

実際にChatGPTにNGワードをぶつけてみた

実際に、ChatGPTにNGワードを質問するとどうなるのか試してみました。

下ネタの場合

NGワードではありますが、応答内容にワードが表示可能なため、比較的規制レベルは低めなようです。
下ネタで多用されるワードですが、「場所・話す相手」を選び、使用の際は十分注意しましょう。

差別用語(Nワード)

昨今は特に問題視され扱いが難しい、差別用語のワードです。予想通り、明確なNGワードとして扱われており、ChatGPTの応答内容においてもワードは表示不可です。

犯罪行為

犯罪行為に対しては回答を拒否し、拒否理由を詳細に解説してくれました。

個人情報

個人情報についても試してみました。こちらも同様に応答拒否と理由説明を行いました。

ChatGPTがNGワードに対する反応

NGワード使用時、エラー表示や応答の停止といった不具合のような動作が見られることがあります。

  • ❌ 応答拒否:「その質問にはお答えできません」
  • ⚠️ 曖昧な返答に切り替わる
  • ⏸️ セッションが一時停止されることがある
  • 🚫 アカウント制限の可能性(重度の場合)

ちなみにですが、文章にNGワードかどうか不安な場合は、以下のように「NGワードかどうか確認したい」「NGワード テスト」と意図を添えてChatGPTに質問することで、確認を行うことができます。

ただし確認テスト中であっても、「大量のNGワード確認」「特に危険なNGワードを何度もチェック」などの行為は、悪質行為としてユーザーにペナルティ(使用規制)が発生する可能性があるので、注意しましょう。

NGワードの回避方法

「意図せずNGワードに該当してしまった」「情報発信(報道)を行うため、状況説明を正しく伝えたい」「どうにかしてNGワードを回避できないか」などといった、NGワードの回避が必要な場合は、下記対処法を試してみましょう。

※ChatGPTでは犯罪行為・違法行為の手口に関する情報は、提供・生成行為を禁止しています。
抜け穴を見つけて回答させるような試みは絶対にやめましょう!

  • 表現をマイルドにする(婉曲表現に言い換える)
    露骨な表現(口語)を、報道で使用される言い回し(医学用語など)を使用することで回避ができます。
    例: 男性器・女性器〈スラング表現を含む〉 → 局部
  • 目的や意図、情報を明確にする(誤認させない質問をする)
  • ChatGPTにできるだけ明確かつ正しく伝えること、NGワードを回避することができます。
    つまりChatGPTが誤認しないような質問内容にすることが重要です。
    例: 「彼は試合で感情を爆発させた」「蜂に刺されて病院に行った」などは、明確な情報がふくまれることで暴力や危険な意図がないため、「爆発」「刺」の言葉はNGワードに該当しません。

まとめ

ChatGPTがNGワードについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?

ChatGPTでNGワードに触れることがあれば、本記事の解説内容を確認し適切な対処をして問題を解決しましょう!

今回の記事をまとめると、

  • ChatGPTのNGワードは、単語だけでなく、文脈や使用目的に基づいて定められている
  • ChatGPTのNGワードは、暴力・差別・性的・違法行為などの表現が主な制限対象である
  • ChatGPTのNGワードの回避には、表現のマイルド化(婉曲表現)と質問内容の明確化(誤認回避)が重要

でした。

NGワードへの対処法を身につけ、ChatGPTを上手く利用してみて下さいね!