ニコン、ソニー、キヤノンが新カメラ技術でAIディープフェイク対策 | romptn Magazine

ニコン、ソニー、キヤノンが新カメラ技術でAIディープフェイク対策

AIニュース

ニコン、ソニー、キャノンは、画像にデジタル署名を埋め込むことで、AIによるディープフェイク画像から実際の写真を区別する新しいカメラ技術を開発しています。

このAIニュースのポイント

  1. この技術により、画像に日付、時間、場所、撮影者などの情報を含む耐改ざんデジタル署名が埋め込まれます。
  2. また、グローバルなニュース機関、技術企業、カメラメーカーの連携により、Verifyという無料の画像検証ウェブツールも同時に開発されました。
  3. ソニーは2024年春に、プロフェッショナルグレードのミラーレスSLRカメラにデジタル署名を組み込む技術をリリースする予定です。

この新技術は、画像に埋め込まれたデジタル署名を通じて、本物の写真とAIによる偽物を区別することを可能にします。ニコンはフォトジャーナリストや専門家向けにこの技術を搭載したミラーレスカメラを提供する予定です。また、キヤノンは、2024年以降に類似の機能を備えたカメラを発売し、動画にもデジタル署名を追加する技術を開発中です。キヤノンは、スタンフォード大学と南カリフォルニア大学が共同設立したデータ整合性研究所であるスターリング・ラボとも開発提携を結んでいます。

偽画像の作成能力が向上する中、技術提供をする企業も偽コンテンツの拡散防止に取り組んでいます。例えば、GoogleはAI生成画像に不可視のデジタル透かしを埋め込むツールを発表しました。インテルは、被写体の皮膚の下の血流を示す色の変化を分析することで画像の真正性を判断する技術を開発しました。また、日立もオンライン身元認証のための偽造防止技術を開発中です。

参考: NIKKEI Asia