「なんか返事が冷たい‥」「話が少し噛み合っていない気がする…」
ChatGPTを使っていて、そんなふうに感じたことはありませんか?
実はそのモヤモヤ、解決できます。
なぜなら、ChatGPTは育てることができるAIだからです。
ちょっとした工夫で、ChatGPTは親身な相談相手にもなれば、子どもの勉強を手伝ってくれる家庭教師にも、自分専用の秘書・執事にも育てられます。
本記事では、そんな「ChatGPTを育てる方法」を、
- プロンプトのコツ(育て方の基本)
- 機能や設定を使った育成テクニック
- マインドセット(育てる上での考え方)
- 実際の育成事例(相談相手・学習補助など)
に分けて、具体例を交えてご紹介します。
読み終える頃には、「ChatGPTを育てるってそういうことか!」と納得できるはず。
あなたも今日から、自分だけのChatGPTを育ててみませんか?
ChatGPTを育てる方法【プロンプト編】
ChatGPTを育てる第一歩は「どんな問いかけをするか」、つまりプロンプトの工夫です。ちょっとした言い回しや伝え方次第で、AIの回答は大きく変わります。
ここでは、ChatGPTを育てるために欠かせないプロンプト設計のコツと、情報の事前提供という活用法もあわせてご紹介します。
適切なプロンプトを入力する
ChatGPTは、入力された情報をもとに回答を生成します。
たとえば「文章を添削して」ではなく、「小学生でもわかるように、やさしい言葉に直して」と伝えると、意図通りの回答が得られやすくなります。
【例①】「今日ちょっと落ち込んでるから、元気が出る言葉をかけて」
【例②】「小3の娘に『早寝早起きの大切さ』を、やさしく伝えて」
また、「友達っぽく話して」「敬語で」など口調の希望も加えると、より自分らしいAIに育てられます。
同セッション内では一貫性を保つ
ChatGPTは、そのセッション内の文脈を踏まえて会話を続けています。たとえば「丁寧な口調で説明して」と最初にお願いした場合、そのスタイルはなるべく継続しましょう。
途中でトーンや前提条件を変えると、AIが意図を読み違え、返答にズレが生じることがあります。一貫したスタイルを保つことで、ChatGPTの理解力が安定し、あなた好みの会話に育てていきやすくなります。
事前にデータを読み込ませる
ChatGPTは、文章やメモなどを事前に読み込ませておくことで、より的確なアドバイスや整理をしてくれることがあります。
たとえば「子どもの作文を添削して」「書きかけの手紙を気持ちが伝わるように書き直して」「手書きの買い物メモをカテゴリ分けして」など、日常のちょっとしたシーンで役立ちます。
ただし、名前や住所などの個人情報は送らないように注意しましょう。身近なデータも、上手に使えばChatGPTの頼れる相棒として育っていきます。
フィードバックで改善点を伝える
ChatGPTは、一度のやりとりで完璧になるわけではありません。回答に対して「もう少しやさしい表現で」「もっと短くして」といったフィードバックを繰り返すことで、少しずつ自分仕様に育てることができます。
【NG例】「これじゃない」
【OK例①】「もう少しカジュアルな言葉に変えてもらえる?」
【OK例②】「小学生の子供でも分かるような言葉で説明してください。」
【OK例③】「具体的な例え話を交えて話してほしい。」
丁寧なフィードバックは、ChatGPTの理解を深め、次の応答精度を高めるポイントになります。
ChatGPTを育てる方法【設定・機能編】
プロンプトだけでなく、ChatGPTの機能や設定も育てるうえで非常に重要です。ここでは、セッション管理やカスタム設定、GPTs活用など、具体的なテクニックをご紹介します。
プロジェクトや役割ごとにセッションを分ける
ChatGPTの記憶は基本的に「そのセッション内」で完結しています。異なるテーマやプロジェクトを同じセッションで混ぜて使うと、文脈がぶれて精度が落ちる原因になりえます。
「家計相談用」「SNSアイデア出し用」など、用途ごとにチャットを分けることで、文脈が明確になり、より目的に合った回答を得やすくなります。
例:セッション名をラベル管理したチャットリスト

Custom instructionを設定する
Custom instructionは、ChatGPTに「あなたの好み」や「役割」を教える初期設定機能です。たとえば「私は30代の主婦です」「専門用語は避けて説明して」などを設定しておけば、最初から寄り添った回答を得やすくなります。
具体的な使い方は、以下の記事にて詳しく説明していますので、参考にしてください。
GPTsを活用する(Plusユーザー向け)
GPTs(旧プラグイン)は、ChatGPTに特別なスキルや知識を追加するための拡張ツールです。言ってみれば「目的別に特化したAIの仲間を増やす」イメージです。
たとえば、以下のようなGPTsを追加することで、ChatGPTの活用の幅がぐっと広がります。
- 家計簿のアドバイザーGPT:支出の見直しや節約のアイデアを提案
- 旅行プランGPT:行き先に応じた観光ルートや持ち物リストを作成
- 英会話パートナーGPT:日常英会話をロールプレイ形式で練習
さらに便利なのは、自分の目的に合わせてカスタマイズしたGPTsを自作することもできる点。もちろん、他の人が作成・公開しているGPTsを使うだけでもOKです。
ただし、GPTsはOpenAI以外の第三者によって提供されているものもあるため、信頼できるものを選ぶことが大切です(使用前にプレビューや説明をしっかりチェックしましょう)。
GPTsの具体的な使い方は以下を参考にしてください。
有料プランの長期記憶を利用する
ChatGPTのPlusプランでは、会話履歴に基づいた記憶が実装されています。過去の会話を導き出すようなプロンプトを入力することで、以前の内容を踏まえた返答が返ってくることがあります。
プロンプト例:「先週相談した〇〇の件、覚えてる?続きからお願い。」
今後はこの記憶機能がより標準化され、Custom instructionやセッション分けの重要度が下がる可能性も。ChatGPTを長期的に育てたい人は、積極的に活用してみてください。
ChatGPTを育てるためのマインドセット
ChatGPTをうまく育てていくためには、ちょっとした心構えも大切です。便利な道具としてだけでなく、「会話の相手」として向き合うことで、使い方もぐっと深まっていきます。
AIをパートナーと捉える
ChatGPTは正解を出すマシンではなく、考えを整理したり、感情に寄り添ってくれる相棒のような存在です。「どうせAIでしょ」と思うより、「一緒に考えてくれる相手」と捉えることで、コミュニケーションもスムーズになり、自分に合ったAIへと育っていきます。
間違いも学びに変えて育てる
ChatGPTの回答が完璧でないこともありますが、間違いに気づけたらそれも育てるチャンス。「なんでこうなったのかな?」と振り返りながら、プロンプトを見直すことで、次からの精度も上がっていきます。試行錯誤を楽しむ気持ちで接するのがコツです。
長期的な関係構築を目指す
何度も使ううちに、自分好みの言葉づかいやテンプレートが定着していくのもChatGPTの面白さの一つです。
お気に入りのプロンプトをストックしたり、会話の履歴を活用したりと、長く付き合うことで自分だけの使い方が自然と育っていきます。
ChatGPTを育て方の事例
ここからは、実際にChatGPTを「こういう役割で育てた」事例をご紹介します。どれも日常にすぐ取り入れられるものばかりなので、ぜひ自分に合った使い方を見つけてみてください。
親身になって聞いてくれる相談相手に育てるケース
ChatGPTを使う目的:疲れたときや悩んだときに、話を否定せずに聞いてくれる存在がほしい。でも周りに気を遣ってしまい、本音を出せないので、ChatGPTに良き相談相手になってほしい。
NGプロンプト例:「最近ちょっと疲れてる」

素っ気ない返事が返ってきて、会話が終結してしまいました。
OKプロンプト例:「今日は落ち込んでいるので、優しく共感して欲しいです。」

すごく親身になって話を聞いてくれているのが、分かります。
子どもの学習サポート役に育てるケース
ChatGPTを使う目的:小学3年生の子どもが漢字の勉強に苦手意識を持っている。親が教えるとケンカになりやすいので、ChatGPTに助けてもらいたい。
NGプロンプト例:「小学3年生の漢字を教えて」

漢字と意味の羅列が表示され、子どもの勉強サポート役としては少しつまらない印象です。
OKプロンプト例:「小学3年生の娘は漢字が苦手です。漢字に興味を持てて楽しく取り組めるように漢字を教えて欲しいです。最近ならった漢字は写真の通りです。」

データを読み込ませることで、学校がちょうど習ったばかりの漢字が出題されるようになりました。さらに過去の会話から娘が動物好きであることと紐付けて出題してくれるようになりました。これなら小さな子どももクイズを楽しみながら、漢字を覚えるきっかけになるでしょう。
まとめ
この記事では、
- プロンプトの工夫がChatGPTを育てる第一歩
- セッションの分け方やCustom instruction設定も重要
- 記憶機能やGPTsで自分専用のAIへ
- フィードバックで少しずつ精度アップ
- 日常のあらゆる場面で活用できる
といった内容をお届けしました。
ChatGPTは、ただ答えを返すだけのツールではなく、使い方次第でどんどん自分好みの回答をくれる存在になっていきます。
少しずつプロンプトや使い方を工夫していけば、「こうしてほしい」が伝わるようになり、日常のいろんなシーンで頼りになる相棒になるでしょう。
まずは気軽に話しかけて、自分なりの育て方を見つけていきましょう。
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