ChatGPTにワードやPDFなどをアップロードして読み込ませたいものの、エラー表示が出てしまい困ったことがある、といった経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。
この記事ではChatGPTでファイルの読み込みができない主な原因とその対処法について解説しています。
また、そもそもChatGPTではどういった拡張子に対応しているのか、ファイルを読み込ませる方法には何があるのかといった点についても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
ChatGPTでファイル読み込みできる拡張子

ChatGPTでは、幅広い種類の拡張子の読み込みに対応しています。
これは、公式サイトを確認すると「All common file extensions for text files, spreadsheets, presentations, and documents(テキスト ファイル、スプレッドシート、プレゼンテーション、ドキュメントによく使用されるすべてのファイル拡張子)」と記載されている点からそのように理解できます。
具体的にどの拡張子に対応しているのかについては明記されていませんが、一般的に使用機会の多い以下のような拡張子には対応しているものと考えられるでしょう。
- 文書ファイル:.pdf, .docx, .doc, .txt, .rtf, .md, .tex
- スプレッドシート:.xlsx, .xls, .csv
- プレゼンテーション:.pptx
- 画像ファイル:.png, .jpeg, .jpg, .gif, .webp, .bmp
- コードファイル:.py, .js, .html, .css, .java, .c, .cpp, .cs, .php, .rb, .ts, .sh
- データ形式:.json
ただし、Googleドキュメント形式である.gdocは直接の読み込みができないことが明記されています。この形式のファイルをアップロードしたい場合は、.pdfや.docxなどにエクスポートしたうえで読み込ませるようにしてください。
また、上記の拡張子の中であっても、読み込みをしようとするとエラー表示される可能性もある点は覚えておいてください。
ChatGPTにファイルを読み込ませる方法

ChatGPTにファイルを読み込ませる方法としては、以下の3つが挙げられます。
- コピー&ペースト
- ファイルを直接アップロード
- URLの貼り付け
コピー&ペーストは、PDFやワードなどのファイルから直接コピーしたものをChatGPTに貼り付けて読み込ませる方法です。
最もシンプルで確実な方法であり、自分がChatGPTに読み込ませたい部分のみを貼り付けられる点はメリットです。ただし、長文の場合は非効率的であるため他の方法を試すことをおすすめします。
ファイルを直接アップロードすることも可能です。この場合はデスクトップからドラッグ&ドロップでアップロードするか、「+」をクリックして「写真とファイルを追加する」からアップロードしたいファイルを選択してください。あとは「要約して」などプロンプトで指示を出すだけです。

そのほかにも、URLを貼り付ける方法もあります。これは、オンライン上でPDFにアクセスした際などに利用できる方法です。
こちらもシンプルな方法ですが、URLの読み込みでエラーが出るケースや文量が多いために細部の正確性が欠けてしまうケースもあるため注意してください。
ChatGPTでファイルが読み込めない原因

ChatGPTでファイルを読み込ませようとしてもエラーが出てしまうケースもあります。ここでは、なぜファイルの読み込みができないのか、エラーの原因を紹介します。
エラー表示が出て困っている、エラーの原因を把握して対策を立てたいといった方はぜひ参考にしてください。
1.ファイルのサイズが大きい
ChatGPTにアップロードするファイルのサイズが大きいと読み込みがうまくできず、エラーが表示されます。公式サイトによると、ChatGPTにアップロードできるのは1ファイルあたり512MBの制限があるためサイズを確認してください。
また、テキストファイルとドキュメントファイルについては、1ファイルあたり200万トークン(テキストの基本単位)に制限されます。
そのほかにも、CSV ファイルもしくはスプレッドシートであれば、ファイルサイズは各行のサイズに応じて約50 MB、画像は1画像あたり20MBの制限があるため注意しなければなりません。
2.アップロードの上限に達している
ChatGPTにはアップロードの上限も設定されているため、上限を超えた状態でファイルをさらに追加で読み込ませようとするとエラーが表示されます。具体的には各エンドユーザーの上限は 10 GBで、各組織の場合は100 GBが上限です。
また、プランによってアップロードできるファイルの数にも決まりがあるため注意してください。GPT-4oの場合、ユーザーは3時間ごとに最大80ファイルのアップロードが可能です。
また、無料ユーザーの場合、1日最大3ファイルのアップロードができます。
もしアップロード数の上限に達した場合は、時間を空けたうえで再度アップロードすればファイルの読み込みができます。
3.読み込み未対応のプランに加入している
プランによって読み込みができないケースもあります。例えば、ドキュメントやプレゼンテーション、PDF内に埋め込まれている画像を読み込ませるには、ChatGPT Enterpriseに加入していなければなりません。
その他のプランだと、テキストの読み込みはできても、画像の読み込みはできないため注意してください。
また、先述の通り無料プランと有料プランでアップロードできるファイルの数に違いもあるため、その点も確認しておきましょう。
4.サーバーが混雑している
サーバーが混雑している時間帯だと、ファイルの読み込みがうまくできず、エラーになるケースもあります。この点に関しては、ChatGPTの公式サイトで多くのユーザーに使用してもらうために、ピークの時間帯にはファイルアップロードの制限数を減らす場合があると明記されています。
このような場合、昼休みの時間帯や夕方以降など、多くの人が利用すると思われるタイミングを避け、時間を空けて再度アップロードすることでうまく読み込める可能性があります。
5.ネットワーク接続が安定していない
パソコンやスマートフォンなどが接続しているインターネット環境が不安定な場合、うまくファイルを読み込めない可能性があります。これは、ChatGPTの問題ではなく、利用環境の問題です。
接続する無線LANを変更するなどして、インターネット環境を安定させたうえで再度試してみてください。
6.拡張子が適していない
先ほどChatGPTではほとんどの拡張子に対応していると解説しましたが、.gdoc(Googleドキュメント形式)のアップロードはできません。また、画像フォーマットの一種である.svgをアップロードできなかったという人もいるため注意してください。
ChatGPTでは、どの拡張子に対応していないかは明記されていないため、実際に読み込みができるかどうかは、自身で試してみることをおすすめします。
ChatGPTでファイルを読み込めない時の対処法

ChatGPTでファイル読み込みがうまくできない場合、以下のような対処法を試してみてください。
- ファイルサイズを縮小する
- 文章が長い場合はテキストを分割する
- GoogleドキュメントはワードやPDFにしたうえでアップロードする
- 他のネットワーク環境で試す
- 時間を空けて試す
先述の通り、ChatGPTにアップロードできるファイルサイズには上限があるため、サイズが大きい場合は縮小させることで読み込みできる可能性があります。
また、ファイルサイズは問題なくても、文章の量が多いと読み込みの正確性に欠けてしまうケースがあるため、章ごとに分割するなどしてChatGPTが読み込みしやすい形にするのも1つの方法です。
Googleドキュメントに関しては、ワードにコピペしてアップロードする、PDFに変換するなどの方法で対処可能です。そのほかにも、インターネット環境が不安定な場合は他のネットワークに接続することでうまくファイルを読み込んでくれる可能性があります。
アップロード数の上限に達している、ピークの時間に利用しているといった場合は、時間を空けてから再度試してみてください。
まとめ
今回は、ChatGPTでファイルの読み込みができず、エラーが表示される主な原因について解説しました。この記事のポイントは以下のとおりです。
- ファイルの読み込みができない原因は、ファイルのサイズが大きい、アップロード数の上限に達している、サーバーの混雑などさまざま
- 基本的にはどの拡張子にも対応しているが一部読み込みができないものもある
- 読み込みができない時はファイルサイズの縮小やテキストの分割などで対応する
ChatGPTにファイルを読み込ませることで、仕事や勉強などさまざまな面で効率がアップします。一方でエラーを起こすケースもあるため、今回紹介した原因とその対処法も合わせて覚えておいてください。
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