【決定版】動画生成AI「Runway」とは?使い方・料金・プロンプトのコツを徹底解説 | romptn Magazine

【決定版】動画生成AI「Runway」とは?使い方・料金・プロンプトのコツを徹底解説

AIツール

「AIだけで動画作れるようになった!」

「AIを使ってショート動画で稼げる!」

という嘘のようなSNSでの投稿を見かけることが多くなった今、動画生成AIツールとしてよく紹介される「Runway」を聞いたことがある方は多いかもしれません。

稼げるかどうかは本人次第ですが、実は「AIだけで動画が作れる」は本当です。

本記事では、超初心者の方向けに、RunwayというAIツールで動画を作る方法について徹底解説していきます。

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動画生成AI「Runway」とは?

筆者がRunwayにて作成

Runwayは、OpenAIのSoraやKlingと並び、最先端の動画生成AIツールの一つです。基本的にはブラウザ上で使うツールですが、iOSアプリ「RunwayML」でも使用することができます。(Android非対応)

Runwayの特徴としては、動画生成だけでなく、作った動画の編集機能や字幕の生成、リアルタイム共同編集など、動画を作ったあとの細部の調整までRunway上で完結できる点です。

もちろん、動画生成AIとしてのクオリティも高いため、特にクリエイターの方であれば間違いなく一度使っておいたほうが良いツールでしょう。

後ほどご紹介しますが、「Camera Control」や「Act One」「Frames」といったAI機能も搭載されており、動画編集のプラットフォームとしても有力なものになっていくかもしれません。

3つのモデル:Gen-2・Gen-3 Alpha・Turboの違い

Runwayの動画生成モデルは、現在使えるものとして「Runway Gen-1」「Runway Gen-2」「Runway Gen-3 Alpha」「Runway Gen-3 Alpha Turbo」の4つが公開されています。

ものすごくざっくりいうと、

  • Gen-1 < Gen-2 < Gen-3 Alpha Turbo < Gen-3 Alpha

の順にクオリティが高くなっていて、基本的には料金もその順になっています。(Gen-1は除く)

動画を作るのにいくら掛かるのか、表にすると以下のようになります。

動画モデル料金(5秒動画)料金(30秒動画)
Gen-1252円1,512円
Gen-290円540円
Gen-3 Alpha Turbo90円540円
Gen-3 Alpha180円1,080円

※Standardプランに月額プランで加入したと仮定。月15ドル(約2250円)で625クレジットなので、1クレジット約3.6円

割と費用がかかることがわかります。また、次の章でご紹介しますが、最もクオリティが高いGen-3 Alphaは有料プランでしか使えないのも注意が必要です。

動画生成AI「Runway」の無料プラン・有料プラン

続いて、Runwayのプランを簡単にご紹介します。

Runwayは無料でも使えるツールですが、最初にもらえるクレジットの量が決まっているので、それを使い切ってしまうと有料プランに加入する必要があります。

プラン名FreeStandardProUnlimited
月額料金(円)015ドル(約2,250円)35ドル(約5,250円)95ドル(約14,250円)
クレジット量12562522502,250
Gen-3 Turboの秒数25秒125秒450秒無制限
その他機能Video Editor使用可能カスタムボイス機能新機能「Frame」
備考Gen-3 Alphaは使用不可Watermark除去可能Gen-3 Alphaを無制限で使用可能

少しだけ使ってみたい場合は無料でも生成できますが、クレジットは25秒で使い切ってしまうので、その点は注意してくださいね。

ただ、RunwayはUnlimitedプランに加入してしまえば、無制限に作れるのが強みです。たくさん作りたい人は加入してみても良いかもしれません。

動画生成AI「Runway」の使い方と機能

Runwayの使い方を解説します。登録方法を知りたい方は、以下のタブを開いて確認してください。

①Runwayのホームページで「Get Started」か「Try Runway Now」を押す

②何らかの登録方法で登録する

何で登録しても問題ないです。

登録が完了すると、以下のようなホーム画面になります。

では、Runwayでどんな事ができるのかから確認していきましょう。

Runwayの機能とできること一覧

Runwayは動画生成AIとして知られていますが、実は他にもいろいろな機能があります。

  • Generative Session(動画生成)
  • Generate Audio(音楽生成)
  • Lip Sync Video(口元が動く動画生成)
  • 3D Capture(3D)
  • Subtitle(字幕生成)
  • 画像生成の種々ツール(画像拡大、背景削除など)

ただ、他の機能だともっと高機能な会社も多いので、基本的には動画がメインだと思っていただくと良いと思います。

Runwayの機能①:Text to Video

Text to Videoは、最も多くの人がイメージしやすい動画生成です。

このモードはテキストのプロンプト(命令)から、動画を生成するモードです。現在のところ、これはGen-3 Alphaでないと作れませんので、課金が必要ということになります。

いくつか作ってみたものをご紹介します。

▼クリスマスのヨークシャーテリア

Gen3 Alpha Turboで作成
Several cute and fluffy yorkies hanging out posing for pictures around a Christmas tree. Camera panning in a log cabin as it’s night time and snowing outside 

▼ドローン撮影風の映像

Create a video of a drone flying through an abandoned mall during mid-morning or late afternoon to capture optimal sunlight angles. The scene should be eerie and haunting, with decayed storefronts, broken glass, and scattered debris. The drone should smoothly glide down the main hallway, showcasing wide shots.

どうでしょうか?ドローンなどはかなり精度高いですね。

ただ、今回の動画についてはかなり生成がうまく行ったほうで、なかなか上手に作れない事が多いです。現状は、学習量が多いものについては作成できる、といったイメージで捉えてもらえると良いかと思います。

Runwayの機能②:Image to Video

さて、続いてはImage to Videoです。

SNS上でAI動画を投稿している方の多くは、こちらの機能を使って動画を作成しています。

やり方はシンプルで、画像をアップロードしてプロンプトを加えるだけです。

▼駅のホームでロマンチックな男女

今回は、こちらの画像で生成してみます。(こちらの画像はMidjourneyで作成しました)

画像に対して、その画像を起点にするか終点にするか選ぶことができます。

Two people are hugging each other and then kissing

画像から動画を作る場合は、このくらいシンプルなプロンプトでOKです。

Runwayの機能③:Camera Control

続いて、カメラコントロール機能をご紹介します。カメラコントロール機能は、名前のとおりですが、カメラの動きをコントロールできる機能です。

コントロールできる方向としては、以下のオプションがあります。

  • Horizontal(水平)
  • Vertical(上下)
  • Pan/Tilt(確度をいじる)
  • Zoom(拡大・縮小)
  • Roll(回転)

先程の動画と同じプロンプトで、ZoomとRollを使って再生成すると以下のようになります。

男性が棒立ちなのは気になりますが、急に映画のワンシーンのようになりましたね。

Runwayの機能④:Act One

Act Oneは、人の喋っている動画をキャラクターや他の人物に変える機能です。

こちらの動画については、人がカメラ近くで喋っている動画が対象になります。Runway公式の動画わかりやすいので、こちらを見てみましょう。

キャラクターなどは、かなり精度高く作れていることがわかります。

今まで多くの動画生成AIでは、顔だけを入れ替える(FaceSwap)や口の動きだけ変える(Lip Sync)が主流でしたが、こちらは背景や服までしっかり動画で変更できているのがすごい点です。

Runwayのプロンプトのコツと例

動画生成AIは、画像生成AIと同じ感覚で利用するとうまく生成できません。Runway公式が発表しているコツを解説します。

参考:Gen-3 Alpha Prompting Guide

①会話ベースのプロンプトだと生成できない

画像生成AIの場合、自然な会話のプロンプトで画像が生成できることが多いですが、Runwayの場合、会話的な要素は排除する必要があります。

can you please make me a video about two friends eating a birthday cake?(二人の友達がバースデーケーキを食べる動画を作ってくれませんか?)

two friends eat birthday cake.(二人の友だちがバースデーケーキを食べる)

②ネガティブプロンプトは使用できない

Stable DiffusionやMidjourneyといった画像生成AIでは、”~は入れないで”のようなプロンプトを入力できますが、Runwayだとむしろ表示してしまうことがあるようです。

否定ではなく、肯定的なプロンプトを入れるようにしましょう。

the camera doesn’t move. no movement. no clouds in the sky.(カメラは動かない。空に雲はない。)

static camera. the camera remains still. a clear blue sky(カメラは静止し、空は青い。)

③カメラのスタイル指定が得意

Runwayは、動画のスタイルや照明、動きの様子をかなり多種多様に指定できます。

例えば以下のようなスタイルがあります。

  • Low angle
  • FPV
  • Close up
  • Tracking

Runway Gen-3でそのまま使えるプロンプト

いくつかプロンプトをご紹介します。プロンプトをまるまる入れても、同じ動画になるとは限りませんのでその点はご注意ください。

東京のタイムラプス

Hyperspeed timelapse: The camera ascends from street level to a rooftop, showcasing Tokyo's transformation from day to night. Neon signs flicker to life, traffic becomes streams of light, and skyscrapers illuminate against the darkening sky. The final frame reveals a breathtaking cityscape under a starry night

スマホを見る農家の男

Weathered farmer, 60s, gazes at dry field. Wrinkled face, gray beard, squinting under worn hat. Faded shirt, worn overalls. Rough hands on fence. Sunset highlights determined expression. Close-up on tired eyes. Empty farmland extends, distant structures. Simple irrigation system visible. Farmer pulls small device from pocket, screen glows with promise.

ちょっと不自然になってしまいましたね。

くまのぬいぐるみ

Slow motion close-up: Worn teddy bear on rumpled bedsheets awakens as sunbeams pierce through sheer curtains. Camera gradually pulls back, revealing the bear slowly sitting upright, its limbs becoming animated as warm light bathes the quiet bedroom.

本当はゆっくりクローズアップにしたかったのですが、プロンプトをAIに任せたら動かしてしまったので、少し改良しました。

Slow motion close-up: Worn teddy bear on rumpled bedsheets awakens as sunbeams pierce through sheer curtains.

このくらいのシンプルなプロンプトでもうまく作れますね!

Runwayをスマホで使う方法

RunwayはRunway MLというアプリを公開しており、そこでも同様に動画生成を行うことができます。

料金は同じで、あとはスマホで使えるかどうかだけですね。

アプリでの生成画面

Web版と同様、無料クレジットもありますが、ゼロから動画を作ってくれるモードは有料になってしまうので注意が必要です。

Runwayの使い方まとめ

ここまでRunwayについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

上手なプロンプトを作れるかにもよりますが、かなり精度の高い動画を作れることがわかったと思います。

今は、Runwayだけでなく、OpenAIのSoraやGoogleのVeo、Klingなど様々な動画生成AIがあります。

私達利用者としては、どんどん競争してより精度の高い動画生成AIが出てくれば嬉しいですね。

romptnでは引き続き、AIについての情報を発信していきますので、チェックしてください。

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