ChatGPT×画像生成AIでロゴ作成をする方法!商用利用、著作権についても解説

ChatGPT

ロゴってホームページや名刺などいろんな場面で使用されていますが、一から作ろうとすると専用のソフトが必要になったり、プロの方に頼んだりしてお金や時間もかかって大変ですよね?

しかし、ChatGPTと画像生成AIを使えば、最短5分でロゴ作成ができます。

本記事では、ChatGPTと画像生成AIを使ってロゴ作成をする方法や、商用利用や著作権についても解説しているので是非ご覧ください。

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ChatGPTを使ってロゴを作成する方法

それでは、ChatGPTを使ってロゴを作成する方法について紹介します。

ChatGPTは画像生成ができない

ChatGPTとは、OpenAIが開発した対話型の生成AIサービスです。チャット画面に文章を入力すると、文章で答えが返ってくる仕組みです。

ChatGPTができることはこちら。

  • 文章の作成・添削
  • プログラミング、表計算の関数の記述
  • 長文の要約・校正
  • アイデアの提案
  • メールの作成
  • 小説・歌詞の創作

文章生成に特化しているAIのため、ロゴ作成に必要なアイデアの提案はできても、画像を作ることはできません。

画像生成AIを使う必要がある

先ほど紹介したとおり、ChatGPTでは画像を作ることができません。そのため、画像生成AIを使う必要があります。

画像生成AIとは、テキストやデータを入力することで画像を自動的に生成するAIサービスです。

ChatGPTで作成したテキストを画像生成AIに入力することで、簡単にロゴを作成することができます。

ここでは、アカウント登録をしなくても使用することのできる画像生成AIを2つ紹介します。

  1. Stable Diffusion
  2. Craiyon

それでは、順番に見ていきましょう。

ChatGPTと画像生成AIでロゴを作成する方法

ロゴ(画像)は、画像生成AIに、「プロンプト」を入力することによって生成されます。

プロンプトとは、何を求めているのか明確に伝えるための指示文のこと。

しかし、画像生成AIのほとんどが日本語には対応していません。

英語に翻訳しなければいけないのですが、それを解決してくれるのがChatGPTです。つまり、ChatGPTに英語のプロンプトを作ってもらうのです。

プロンプトを作成するコツとして、細かく指示を出すことです。

では、実際にロゴを作成していきましょう。

ChatGPTと画像生成AIを使ってロゴを作成する手順はこちら。

  1. ChatGPTに日本語で作成したいロゴのイメージを入力する
  2. イメージと合っていたら、1を英語に翻訳しプロンプトを作成する
  3. 2のプロンプトを画像生成AIに貼り付ける

今回は、「コーヒーショップのロゴ」という設定で実際に作ってみます。

まずは、ChatGPTをひらいて、「Send a message」に指示文を入力しましょう。

ChatGPT入力画面

あなたは、画像生成AIのプロンプトを作成する専門家です。 以下の【プロンプト】は画像を説明しています。 【プロンプト】の中身を画像に再現できるよう、 【条件】に合わせて、絶対に文章ではなく、要素を表す単語、または状況や要素を表す短いフレーズを英語で列挙してください。

【条件】
・画像に登場させる物体(または人物)、そのポーズや目線やルックス、光の具合、背景、角度、画風などを見落とさずに考えてください。
・並び順は、重要度が高いものほど、先に列挙します。
・要素の区切りには、半角カンマ+半角スペース(, )を使用します。 上記の記号以外に使えるのは、要素の綴りで必要となったときの「-」のみとします。
・文字数をできるだけ少なくするよう、文章を書くのではなく、要素を列挙するようにしてください。
・これらの先頭に、「best quality, 」を挿入してください。
・もし求めている内容がイラストなら、先頭に「super fine illustration, best quality」を挿入してください。

【プロンプト】

他にも様々なプロンプトを試しましたが、専門家と入れることで、より具体的な回答を得ることができました。

指示文とプロンプト

プロンプトを以下のように指示しました。

コーヒーカップが真ん中に描かれていて、コーヒカップから湯気が出ていて、その湯気からおもわずいい匂いと言いたくなりそうな雰囲気が感じられます。背景は白色。コーヒカップのまわりを緑色の葉っぱが円で囲っています。コーヒカップの下にコーヒーという英単語を入れます。実写ではなくイラストで、繊細なタッチでアンティーク風に描かれています。

ChatGPTが生成した指示文(プロンプト)はこちら。

super fine illustration, best quality, coffee cup center, steam rising, inviting aroma atmosphere, white background, green leaves circle around cup, “coffee” word below cup, delicate antique touch.

この文章をコピーし、画像生成AIに貼り付けます。

①:Stable Diffusion

Stable Diffusionは、2通りの使い方があります。

  • Webブラウザ上のサービスを利用する
  • パソコンにインストールして利用する

今回はWebブラウザ上で利用できる「mage.space」を利用して生成します。

「create anything」の下のスペースにプロンプトを貼り付け、右矢印をクリックします。

mage.spaceでプロンプトを貼り付ける場面

クリックして数秒待つと生成されます。

今回生成されたのが、以下の画像です。

いかがでしょうか。

文字は描かれませんでしたが、それ以外の条件はクリアしています。

②Craiyon

CraiyonでもStable Diffusionと同じように生成していきましょう。

まず、Craiyonの公式サイトにアクセスします。

先ほどコピーしたプロンプトを貼り付け、「Draw」をクリックします。

Craiyonでプロンプトを貼り付ける場面

「Art」、「Drawing」、「Photo」、「None」に関しては、自分のイメージに合いそうなものを選択しましょう。

すると、9つ候補が出てきます。

Craiyonで作成した画像

いかがでしょうか。

こちらも文字表記はされませんでしたが、その他の条件はクリアしています。

自分のイメージに合わない場合は、ChatGPTにより細かいイメージを指示をして訂正していきましょう。

そうすることで、自分のイメージにあったロゴが完成します。

このようにChatGPTにプロンプトを作ってもらえば、簡単に作ることができます。

ChatGPTで作ったロゴは商用利用できる?

商用利用とは、金銭的利益を得ることを目的とした利用のことです。

商用利用ができるかどうかは、あなたが使う画像生成AIによって異なります。各サービスの利用規約を必ず確認しましょう。

商用利用が可能な画像生成AIを使う必要がある

今回紹介した画像生成AIに関してはこちら。

  • Stable Diffusion
    ・商用利用可
  • Craiyon
    ・商用利用可
    ・Craiyonで生成したと分かるテキストあるいはロゴの表記が必要

もし、商用利用が認められない画像を使用してしまった場合、著作権を侵害したとして訴えられるリスクが生じます。

商用利用が認められないケース

  • 商用利用が認められていない画像を読み込ませて新たに画像を作ること
  • 商用利用が認められていないモデルを学習させて新たに画像を作ること

なので、必ず商用利用が可能か確認するようにしましょう。

著作権を侵害していないか精査しなければならない

現在、画像生成AIで作成したロゴ画像の著作権の有無については、結論から言うと「グレーゾーン」です。

著作権法2条1項1号によると

第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう

AIによる自動生成画像には、原則として著作権は発生しません

しかし、AIが自動生成した画像に人間が手を加えて変更した場合、人間が手を加えた部分に著作権が発生すると考えられます。

文化庁が2023年5月に公開した「AIと著作権の関係等について」という文章によると、生成された画像が著作物と類似性や依拠性が認められれば著作権侵害にあたるとされています。

この記事は2023年8月に執筆しております。

こういったリスクがあることを踏まえて、画像生成AIを利用する際は、必ず利用規約を確認しましょう。

まとめ

ここまでChatGPTと画像生成AIを使ってロゴを作成する方法や、商用利用や著作権について紹介してきました。

この記事をまとめると、

  • ChatGPTだけではロゴを作成することはできず、画像生成AIを使う必要がある。
  • 商用利用が可能な画像生成AIを使う必要がある。
  • 画像生成AIが商用利用可能かどうかは、使うサービスによって異なるため、その都度確認する必要がある。
  • 画像生成AIの商用利用が不可能な場合、著作権の侵害で訴えられるリスクがある。
  • 著作権の侵害にあたらないよう、画像生成AIの利用規約を確認する必要がある。

でした。

とはいえ、ChatGPTと画像生成AIを使えば、簡単にロゴを作成することができるので、ぜひ実践してみてください。

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