リース業界でのAI活用事例を紹介!与信審査をAIが担当している? | romptn Magazine

リース業界でのAI活用事例を紹介!与信審査をAIが担当している?

AI×業界

AI技術の進化は、リース業界にも革命をもたらしています。与信審査の精度向上、業務効率の最適化、顧客サービスの質の向上など、AIがリース業界にもたらす利点は多岐にわたります。

複数のリース会社がAI技術を積極的に採用し、新しいビジネスモデルやサービスの開発に取り組んでいます。

スポンサーリンク

AIはリース業界でどのように活用されている?

リース業界は、審査業務の効率化と精度向上のためにAI技術を積極的に採用しています。

中小企業との契約において、信用情報の取得が困難な場合が多いため、AIの活用はそのギャップを埋める役割を果たしています。

AIの導入により、特にリース契約の審査業務が大幅に効率化されています

自動回答の精度と速度が向上し、審査業務の負担が軽減されています。

これにより、専門家はより複雑で判断が必要なケースに集中し、質の高いサービスを提供することが可能になっています。

リース業界におけるAIの活用事例を紹介!

以下でリース業界におけるAIの活用事例を紹介していきます。

リース業界のAI活用事例①:業界初!与信判断のAI活用(リコーリース)

引用:リコーリース

リコーリースは、リース契約の審査業務にAIを導入し、中小企業向けのサービスを大幅に向上させています。

特に中小企業とのリース契約をスムーズにしたり、AIによる自動回答の向上、信用判断の精度向上においてリコーリースは、AI技術の進化を最前線で取り入れ、リース業界のリーダーとしての地位を確立し続けています。

このイノベーションは、リース業界における新たなスタンダードを築く一歩となっています。

リース業界のAI活用事例②:契約書読込ツール「KLAS」(あずさ監査法人)

引用:有限責任あずさ監査法人

有限責任あずさ監査法人は、新リース会計基準の適用に伴うリース契約データの移行の精度向上と業務負荷の軽減を目指し、AI-OCRツール「KLAS(KPMG Lease Abstraction Solution)」を開発しました。

このツールは、リース契約書を自動で読み込み、テキストデータ化、文書解析、項目抽出、要約・データの出力を自動化することが可能です。

KLASは、紙ベースの契約書から内容を把握し、必要な情報を識別して手作業でデータを作成し、会計上の判定を行ってリース台帳に登録する等のプロセスを効率化します。

これにより、新リース会計基準適用時のデータの信頼性担保と、リース契約登録におけるデータ移行の業務負荷軽減が実現します。

リース業界のAI活用事例③:与信自動審査AI(三井住友ファイナンス&リース)

引用:三井住友ファイナンス&リース(SMFL)

三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は、AIを活用して中小企業向けの与信判断の精度を向上させる新しい自動審査システムを導入しました。

このシステムは「Experian PowerCurve Strategy Management」(PCSM)を採用しており、与信判断の迅速化と精度向上、リスク・リターンバランスに基づくリース提供を実現しています。

これにより、業務効率と顧客サービスの質が向上する見込みです。

リース業界のAI活用事例④:smeta入居審査AI(リース株式会社)

引用:リース株式会社

リース株式会社は、SaaS型家賃保証システム「smetaクラウド」に搭載された「smeta入居審査AI」の滞納予測精度とUI/UXを改善した新バージョンを公開しました。

このAIはリースが独自に開発した滞納予測アルゴリズムを使用しており、滞納に関連する様々な特徴量を基に契約の履行力や案件の妥当性を判断する支援ツールです。

新バージョンでは、滞納発生案件を20%正確に検知することに成功し、UI/UXも一つの画面で結果を確認できるなど、利用者の利便性が向上しています。

リース業界のAI活用事例⑤:AI与信審査モデル(H.I.F.株式会社)

引用:H.I.F.株式会社

AI与信審査技術の開発と提供を行うH.I.F.株式会社と、多様なファイナンスソリューションを提供する芙蓉総合リース株式会社は、AIを活用した与信審査技術と債権保証に関するノウハウを組み合わせ、多様なファイナンスニーズに対応するソリューションを提供するために業務提携を行いました。

業務提携の内容として、芙蓉リースグループの事業基盤と顧客基盤に、H.I.F.のAIを用いた与信審査モデルと債権保証を活用し、ファイナンスの規模と範囲の拡大を目指します。

H.I.F.のAI定性与信審査技術は、財務状況に加え、定性的特徴、コンプラリスク、経済動向を評価し、AIモデルに学習させ推論する技術です。

これにより、大手から新興企業、個人まで幅広く評価が可能となっています。

まとめ

リース業界におけるAIの活用は、与信審査の自動化と精度向上、リスク管理の効率化、顧客体験の向上など、業界の成長と発展を促進しています。

AI技術の進化により、リース会社はより迅速かつ正確なサービスを提供することが可能となり、これによって業界全体の競争力が向上しています。