【iPhoneのAI】Apple Intelligenceとは?使い方と便利な機能を徹底解説

AIツール・活用

2025年4月1日、Apple Intelligence(アップル インテリジェンス)がついに日本でも使えるようになりました!iPhoneやiPadなどApple製品に搭載されたこの画期的なAI機能、一体何ができるのでしょうか?

今回は、「Apple Intelligenceとは何か」「どうやって使うのか」「どんな便利な機能があるのか」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。iPhoneの操作が劇的に変わる可能性を秘めたApple Intelligenceの世界へ、一緒に飛び込んでみましょう!

今回の記事で分かること
  • Apple Intelligenceとは?
  • Apple Intelligenceを使い始めるための設定方法
  • Apple Intelligenceでできること7選!
  • Apple Intelligenceの活用例
  • Apple Intelligenceのメリットやデメリット・課題

📖この記事のポイント

  • 使えるのはiPhone 15 Pro以降やM1搭載Macなど、新しい機種だけなので注意!
  • メールの文章を整えたり、写真の邪魔な人を消したり、オリジナルの絵文字を作ったりと超便利!
  • デバイス内で処理するのでプライバシー面も安心!これが他のAIとの大きな違い!
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Apple Intelligenceとは?

Apple Intelligence(アップル インテリジェンス)は、2024年6月のWWDC2024で発表され、2024年10月から英語圏で提供が始まった、Apple独自の生成AI機能です。2025年4月1日からは、ついに日本語を含む多言語に対応し、iOS 18.4・iPadOS 18.4・macOS Sequoia 15.4へのアップデートで利用できるようになりました!

他のAIサービスと異なり、Apple Intelligenceは基本的にデバイス内で処理を行うため、プライバシーを保護しながら高度なAI機能を安心して使えるのが大きな特徴です。必要に応じてクラウドを使う場合も、「Private Cloud Compute」という特殊な仕組みで個人情報を保護しています。

Apple Intelligenceの対応機種

Apple Intelligenceを使うには、以下のいずれかの機種が必要です。

iPhoneiPhone 16シリーズ全機種
iPhone 16e
iPhone 15 Pro
iPhone 15 Pro Max
iPadM1以降のiPad Pro
M1以降のiPad Air
A17 Pro搭載のiPad mini(第7世代)
MacM1以降を搭載したMacBook Air
M1以降を搭載したMacBook Pro
M1以降を搭載したiMac
M1以降を搭載したMac mini
M1以降を搭載したMac Studio
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Apple Intelligenceを使い始めるための設定方法

Apple Intelligenceを使い始めるのは簡単です。まずは対応機種でiOS 18.4以降にアップデートしましょう。

①【設定アプリを開く】iPhoneやiPadで「設定」アプリを開きます 【Apple Intelligenceの設定へ】

「Apple IntelligenceとSiri」をタップします

③【確認】Apple Intelligenceがオンになっていて、言語が日本語になっているか確認します

初回設定時には、使用するためのAIモデル(約7GB)がダウンロードされます。Wi-Fi環境下で充電しながら待ちましょう。ダウンロードが完了すれば、Apple Intelligenceの様々な機能が使えるようになります!

また現在、日本ではデフォルトではAppleIntelligenceがOFFの状態ですが、アメリカではiOS 18.3、iPadOS 18.3、およびmacOS 15.3以降で、Apple Intelligenceがデフォルトで有効になるようになっています。

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Apple Intelligenceでできること7選!

Apple Intelligenceはさまざまな機能を持っていますが、特に以下の7つの機能が日常生活で役立つでしょう。

  1. 作文ツール
  2. Image Playground
  3. ジェン文字
  4. Siriの機能強化
  5. クリーンアップ
  6. ビジュアルインテリジェンス
  7. 通知の要約と優先順位付け

1つ1つ詳しく見ていきましょう!

作文ツール:文章作成・要約が劇的に簡単に!

作文ツールは、文章の生成・校正・要約ができる機能です。メールやメモなど様々なアプリで使えます。

使い方は、以下の通りです。

  1. メールやメモなどのアプリで文章を書く
  2. 画面上部に表示されるApple Intelligenceのアイコン(○)をタップ
  3. 「プロフェッショナル」「フレンドリー」などの項目から選択

例えば、メールで適当に書いた文章を「プロフェッショナル」にタップすると、ビジネスメール風の丁寧な文章に自動変換してくれます。また、受信したメールも「要約」機能で核心部分だけをサッと把握できます。

Image Playground:AIでイラスト・画像生成

Image Playgroundは、Apple純正の画像生成アプリです。アニメーション、イラスト、スケッチの3種類のスタイルで画像を生成できます。

使い方は、以下の通りです。

  1. Image Playgroundアプリを開く(ねこのアイコンが目印)
  2. 「+」ボタンから「Choose Photo」で写真を選ぶか、テキスト入力で画像を生成
  3. テーマやコスチュームなどを選択してカスタマイズ

自分の顔写真から似顔絵を作ったり、イベントの招待状用の画像を作ったりと、様々な用途に活用できます。

Image Playgroundの使い方について詳しく知りたい方はこちらから。

ジェン文字:オリジナル絵文字の作成

「ジェン文字」は、説明文を入力するだけでオリジナルの絵文字を作れる機能です。メッセージアプリなどで使えます。

使い方は、以下の通りです。

  1. メッセージアプリなどで絵文字キーボードを表示
  2. 画面上部に表示される「ジェン文字」をタップ
  3. 作りたい絵文字の説明を入力(例:「猫とコーヒー」「富士山と桜」など)

作成したジェン文字は、絵文字のように文章中に挿入したり、リアクションとして使ったりできます。

ジェン文字について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

Siriの機能強化:より自然な会話が可能に!

Apple IntelligenceによってSiriもパワーアップしました。より自然な会話ができるようになり、文脈を理解する能力も向上しています。

使い方は、以下の通りです。

  1. 「Hey Siri」と呼びかける(従来通り)
  2. 本体横の電源ボタンを長押し
  3. 新機能:画面下部をダブルタップして「Siriにタイプ入力」を表示

新しいSiriは周囲がカラフルに光る新デザインになり、声を出せない場所でもタイプ入力で指示できるのが便利です。また、ChatGPTと連携することで、より複雑な質問にも対応できるようになりました。

クリーンアップ:写真から不要なものを消去

「クリーンアップ」は、写真に写り込んだ不要な人や物を簡単に消去できる機能です。

使い方は、以下の通りです。

  1. 写真アプリで画像を開く
  2. 編集モードで消しゴムアイコンをタップ
  3. 消したい対象を囲む(虹色に光って選択される)
  4. タップすると自然に消去される

観光地での写真に写り込んだ人や、ゴミなどの不要なものをきれいに消せます。背景も自然に補完されるので、まるでそこに何もなかったかのようなきれいな写真が完成します。

ビジュアルインテリジェンス:カメラで調べもの

「ビジュアルインテリジェンス」は、カメラを通して見たものについて情報を調べられる機能です。

起動方法は、以下の通りです。

  1. iPhone 16シリーズ
  2. iPhone 15 Pro/Pro Max、iPhone 16e:コントロールセンター、ロック画面、またはアクションボタンに割り当て

カメラを物に向けると、ChatGPTやGoogle検索と連携して関連情報を表示してくれます。「これって何?」という疑問をその場で解決できます。

通知の要約と優先順位付け:重要な情報を見逃さない!

Apple Intelligenceの中でも特に便利なのが、通知の要約と優先順位付け機能です。

設定方法は、以下の通りです。

  1. 「設定」→「通知」→「通知を要約」をオン
  2. 「設定」→「通知」→「通知の優先順位付け」をオン

この機能を有効にすると、重要な通知が上部に表示され、複数の通知はまとめて要約されます。いちいち通知を開かなくても内容が把握できるので、情報整理が格段に楽になりますよ!

ただし、「通知を要約」機能はまだベータ版のため、不正確な場合もあります。気になる場合はオフにしておくとよいでしょう。

Apple Intelligenceの活用例

実際の生活シーンでApple Intelligenceをどう使えばいいのか、具体例を見てみましょう!

メールでの活用例

忙しい朝、たくさんのメールが届いている状況を想像してください。Apple Intelligenceがあれば、こんなことが簡単にできます!

  1. 受信トレイで:メールの内容が自動的に要約され、一目で重要度がわかる
  2. 返信時に:「作文ツール」で簡単な下書きから丁寧な返信文を自動生成
  3. 新規作成時に:ChatGPTと連携して、「〇〇についてのお問い合わせ」と指示するだけで文面を作成

メモアプリでの活用例

会議やインタビューのメモを取るときは、こんな使い方ができます。

  1. 録音した音声を:自動で文字起こし
  2. 長いメモを:「要約」「要点」機能で簡潔にまとめる
  3. 手書きの図を:「画像マジックワンド」でプロっぽいイラストに変換

写真アプリでの活用例

旅行の写真整理をするときは、こんな使い方をしてみましょう。

  1. 「自然言語検索」で:「富士山が見える写真」「パパと猫が遊んでいる写真」など、普通の言葉で検索
  2. 「クリーンアップ」で写り込んだ観光客を消去
  3. 思い出をまとめるときに:「遊園地の思い出」などテーマを入力するだけで、関連する写真をピックアップしたスライドショーを自動作成

MacでAppleIntelligenceを使うには?

MacでApple Intelligenceを利用するには、対応するチップとOSバージョンが必要です。

iPhoneやiPadと同じく、AI処理を端末内で行う設計のため、ードウェア性能と最新のmacOS環境が前提になります。

ここでは、Macで利用を始める前に確認しておきたい条件と、対応しているMacモデルをまとめます。

①Apple Silicon (M1以上) のチップ

Apple Intelligenceは、M1以降のAppleシリコンチップを搭載したMacのみ対応しています。

Intel Macでは利用できないため、まずチップの種類を確認しましょう。

確認方法
  1. 画面左上の「」
  2. 「このMacについて」にチップ名が表示される。

②macOS Sequoia 15.1以上のOS

Apple Intelligenceは、macOS Sequoia 15.1以降で利用可能です。

現在は段階的に機能が解放されており、今後のアップデートで利用範囲がさらに拡大する見込みです。

確認方法
  1. 画面左上の「」
  2. 「システム設定」
  3. 一番上に表示される自分の情報に入る
  4. 使用の「デバイス」を選択しバージョンに、macOS 15.1以上」と表示されていればOKです。

対応機種一覧

ラインナップモデル名/対応チップ補足/登場時期
MacBook AirM1/M2/M3 搭載モデル2020年〜2024年
Sequoia 15.1以降で利用可
MacBook ProM1/M2/M3(Pro/Max)搭載モデル2020年〜2024年
Intel版は非対応
iMacM1 2021年
Intel版は非対応
Mac miniM1/M2 2020年・2023年
Mシリーズ搭載機のみ対応。
Mac StudioM1 Max/M1 Ultra/M2 Max/Ultra 2022年・2023年
Mac ProM2 Ultra2023年
Appleシリコン版のみ対応。Intel版は対象外

Mac版Apple Intelligenceでできること8選!

Apple Intelligenceの各機能はMacでも順次利用できるようになっています。

機能によっては、Macならではの操作性や連携のしやすさも特徴です。

ここでは、Mac版で利用できる主なAI機能をわかりやすく紹介します。

①Siriの利便性向上

SiriはApple Intelligenceによって、これまでよりも自然で柔軟なやり取りが可能になりました。

音声だけでなく「キーボードショートカット」の設定で、タイプ入力でも操作できるため、静かな環境でも快適に使えます。

メールやメモの内容を理解して返信文を提案したり、「次の会議の予定を整理して」といった複数アプリにまたがる操作にも対応しています。

iPhoneやiPadと同じように、Macでも日常的な作業をよりスムーズにこなせるようになっています。

②作文ツール

メールやメモの内容をAIが理解し、返信文や要約を自動生成します。

トーン(カジュアル/フォーマル)を選べるほか、内容を要約してポイントだけを整理することも可能です。

iCloudを通じてiPhoneやiPadとデータが共有されるため、Macでも同じ内容を引き継いで作業を続けられます

③Image Playground

テキストや直感のアイコンから画像を生成できる機能です。

iPhoneやiPadと同様に、気軽に画像生成として遊ぶにも楽しいですし、Mac上でもメッセージなどの場において活用できます。

④通知の最適化

通知の重要度をAIが判断し、集中モード中でも必要な情報だけを表示します。

仕事中の集中を妨げないように、優先度の高いメッセージや予定だけが届く設計です。

⑤ビジュアルインテリジェンス

画面上の内容を理解して、質問や操作をサポートする機能です。

たとえば、Webページ上の文章を選択して右クリックし、「要約」を選ぶだけでAIが内容を解析してくれるなど、直感的に使えます。

MacではSafariやプレビューなど、日常の作業画面からすぐ呼び出せる操作性が特徴です。

ただ、筆者の環境では、右クリックで表示は出るものの「現在、一部の機能は使用できません。あとでやり直してみてください。」と表示され、まだ使えませんでした。

⑥メールの返信・要約

受信したメールの本文をAIが理解し、返信内容を提案してくれる機能です。

トーン(カジュアル/フォーマル)を自動で調整し、過去のやり取りの流れを踏まえた返信文も生成できます。

さらに、複数のメールをまとめて要約したり、日程に関する内容をカレンダーやリマインダーに自動反映することも可能です。

たとえば「明日の打ち合わせお願いします」というメールを受け取ると、スケジュール登録までスムーズに行えます。

⑦Webページの要約 (Safari)

Safari上で開いたページを自動的に要約してくれます。

長文の記事でも、数行で主要なポイントを把握できるので、研究・情報収集を効率化したい人に便利な機能です。

ただ、現時点では、筆者の環境(日本語設定のMac)ではSafari上で要約機能を確認できませんでした。

このことから、日本向けの提供はまだ始まっていない可能性が高いと考えられます。米国では段階的に展開が進んでいるため、今後のアップデートで順次対応が期待されます。

⑧クリーンアップ

写真やスクリーンショットの不要な要素をAIで削除できます。

画像編集ソフトを開かなくても、写真アプリから素早く処理できます。

MacでApple Intelligenceを使い始めるまでの設定手順

MacでApple Intelligenceを使うには、iPhoneと同じくいくつかの初期設定が必要です。

ここでは、利用を始めるまでの基本的な手順を3ステップで紹介します。

①対応OSへのアップデート

まず、macOSを最新バージョン(Sequoia 15.1以上)にアップデートします。

  1. 画面左上の「」
  2. システム設定
  3. 一般
  4. ソフトウェアアップデート

この手順で確認可能です。

②システム言語とSiri言語を一致させる

Apple Intelligenceは、システム全体と言語設定が一致している必要があります。

たとえば「日本語」設定で使いたい場合は、Siriの言語も同じく日本語に変更しておきましょう。

③Apple Intelligence機能の有効化

対応条件を満たしている場合、システム設定に「Apple IntelligenceとSiri」メニューが表示されます。

初回起動時にオンにすることで、作文ツールやSiriの機能が自動で有効になります。

Apple Intelligenceのメリットやデメリット・課題

Apple Intelligenceのメリット

  1. プライバシー保護:基本的にデバイス内で処理するので、個人情報の漏洩リスクが低い
  2. Appleエコシステムとの統合:メール、メモ、写真など様々なアプリと連携
  3. 使いやすさ:特別な操作を覚える必要がなく、自然に使える

Apple Intelligenceのデメリット・課題

  1. 対応機種の制限:最新機種や高性能モデルでしか使えない
  2. 日本語対応はこれから:英語版より機能が制限されている場合もある
  3. クラウドAIに比べると処理能力が限定的:全ての処理をデバイス内で行うわけではない

機種の制限があるのが1番の課題でしょうか?今後14以前の機種も使えるようになると嬉しいですね…!

Apple IntelligenceとChatGPTの違い

先ほども少しお話ししましたが、Apple IntelligenceとChatGPTは連携しています。

ですが、これは別々のサービスです。

  • Apple Intelligence:Apple製品に統合されたAIシステム。プライバシーを重視し、デバイス内処理が基本
  • ChatGPT:OpenAIが提供する汎用的な対話型AI。クラウドで動作し、幅広い知識を持つ

Apple IntelligenceはSiriや作文ツールからChatGPTにアクセスできますが、AccountなしでもChatGPTの基本機能が使えるのが特徴で、ChatGPT Plusの契約者は、より高度な機能も利用可能です。

ChatGPTと連携するとできること4選!

Apple IntelligenceとChatGPTを連携してできることは、現時点ではそこまで多いわけではありません。

今すぐ使えそうな機能を4つご紹介します。

No.機能
1Siri が ChatGPT を呼ぶ
2作文ツール(Compose)
3ビジュアルインテリジェンス
4*Image Playground 連携

①SiriがChatGPTを呼び出してくれる

これまでのSiriは、複雑な質問や専門的な内容について十分に答えられないことがありました。

しかし、ChatGPTと連携することでSiriがもっと賢くなり、幅広い質問に答えられるようになります。

具体的にできることは、以下のような感じです。

  • 料理のレシピの詳しい説明:「チキンカレーの作り方を教えて」
  • 旅行プランの提案:「東京で2日間の観光プランを考えて」
  • 写真の詳しい分析:撮影した写真について詳しく説明してもらえる

実際に使ってみた様子を見ていきましょう。

①Siriを呼び出す

電源のボタンを長押しすると、iPhoneの縁が虹色に光ります。

②少し高度な質問をするとChatGPTが呼び出されます。

今回はドバイでの旅行プランを聞いてみました。

③ChatGPTとSiriを通して会話する

あとは、Siriを通してChatGPTと会話していく形です。サクッと使えるのはかなり便利ですね。

ちなみに、このように画像について質問することもできます。

プロテインジュースの成分表示について質問してみた様子

②作文ツール

文章の要約やトーンの変更、誤字脱字のチェックはChatGPTとの連携なしでもできるのですが、連携することで、更に追加で機能を追加で使うことができます。

ChatGPT連携で新たにできること

  • ゼロから文章を作成:「お客様への謝罪メールを書いて」
  • より詳しい編集指示:「この文章をもっと分かりやすく、例を3つ追加して」
  • 創作的な文章:詩や物語なども作成可能

メモアプリで実際に使ってみた様子がこちらです。

キーボードにあるApple Intelligenceの作文マークを押すと、以下のようになります。

一番下の「✏️作文」となっているところ以外は、デフォルトの機能なのでChatGPTとの連携無しで使用できます。

ChatGPTで生成すると、以下のように生成できます。

Apple Intelligenceに付いて説明させている様子

生成した文章について、更に修正やアレンジを加えることも可能です。

この機能はジェン文字とは異なり、テキストが使用できるアプリであればほとんどどこでも使用できますので、かなり便利ですね。

③ビジュアルインテリジェンス機能

ビジュアルインテリジェンス機能は、iPhone 16シリーズ限定の機能です。カメラで映したものについて、ChatGPTが詳しく教えてくれます。

使い方は簡単で、iPhone 16のカメラコントロールボタンを長押しするだけです。

できること

  • 物の名前や詳細を知る:「この花の名前は?」「この建物は何?」
  • 看板や文字の翻訳:外国語の看板を日本語に翻訳
  • お店の情報:レストランや店舗の詳細情報
  • テキストの保存:写真に映った電話番号を連絡先に保存

ビジュアルインテリジェンスモードを起動すると、以下のようになります。

左下の「質問」を押すとChatGPT、右下の「検索」を押すとGoogleの画像検索を起動でき、それぞれ画像について質問したり検索をすることができます。

ChatGPTに質問してみた様子

Image Playgroundとの連携

Apple Intelligenceの一部であるImage Playgroundは、ChatGPTと連携させることでその機能をさらに拡張することが可能です。単なるテキストのやり取りではなく、Image Playgroundのインターフェース内からChatGPTの画像生成エンジンを直接利用できる点が最大の特徴です。この連携により実現する具体的なメリットは以下の3点です。

  • 生成スタイルの多様化:Apple純正モデルでは作成できない写実的な画像や、特定の画家風タッチなどを生成可能。
  • 高度な「世界知識」を用いた生成:「19世紀の産業革命期」のような、広範な世界知識や歴史的背景が必要な複雑なプロンプトを正確に描写。
  • シームレスな統合:Image PlaygroundやSiriのUIから離れることなく、必要に応じて自動または手動でChatGPTエンジンへ切り替え可能。

1. 生成スタイルの多様化
本来、Image Playgroundのネイティブ機能は「アニメーション」「イラスト」「スケッチ」の3つのスタイルに限定されています。しかし、ChatGPT連携を有効にすることで、これらのスタイルにとらわれない画像生成が可能になります。

特に、Apple純正モデルが意図的に避けている「フォトリアル(写実的)な画像」や、特定の画家風のタッチ、複雑な抽象画など、ChatGPTが得意とする多彩な表現力を、Image Playgroundのアプリを離れることなく引き出すことができます。

2. 高度な「世界知識」を用いた生成
AppleのオンデバイスAIは、連絡先の人物など「個人的な文脈」の理解に優れていますが、一般的な「世界知識」や「複雑な歴史的・文化的背景」を含む描写ではChatGPTに分があります。

「19世紀ロンドンの路地裏の雰囲気で」や「サイバーパンク風の東京の夜景」といった、広範な知識と文脈理解が必要なプロンプトの場合、システムが自動的(またはユーザーの選択)にChatGPTへリクエストを委任することで、より正確でリッチな画像を生成できるようになります。

3. シームレスな統合
この連携は、ユーザーがアプリを切り替える必要がない「シームレスさ」が強みです。Image Playgroundでプロンプトを入力した際、Appleのモデルでは対応しきれないと判断された場合や、ユーザーが明示的にChatGPTを選択した場合にのみ外部へ接続されます。

Image Playgroundについて詳しく知りたい方は以下の記事もぜひ読んでみてください。

Apple IntelligenceとChatGPTの連携方法

Apple IntelligenceとChatGPTの連携はとても簡単です。ここではiPhoneの場合とMacの場合に分けて解説していきます!

iPhoneの場合
まずはiPhoneでの設定方法を解説します。

iPhoneでは以下の手順で行えます。

  1. ホーム画面の「設定」で「Apple Intelligence & Siri」をタップ
  2. 「ChatGPTを使用」をオンにする
  3. アカウント連携をする場合は、ChatGPTアカウントでもログインする

Macの場合

  1. システム設定
  2. Apple IntelligenceとSiri」を開く
  3. ChatGPTを使用」をオンにする
  4. ChatGPTアカウントを持っている場合は、サインインすることで拡張機能が有効化される

Apple IntelligenceとGeminiを比較

GoogleのGeminiは現在のAI市場で非常に大きな存在です。Apple IntelligenceとGeminiは、「端末内処理でプライバシー重視」か「クラウド処理で高度な情報処理」かという点で大きく異なります。ここでは、両者の仕組みや安全性の違い、使い分けについて解説します!

Apple Intelligence:端末完結の安心感

iPhoneやMac内で処理が完結する「パーソナルAI」です。データが外部に漏れにくく、メール要約やSiriの強化など、日常の作業を安全にサポートします。

  • 特徴:オンデバイス処理+Private Cloud Compute(PCC)
  • 機能:作文支援、Genmoji、写真クリーンアップ、Siri強化
  • 対応:iPhone 15 Pro以降、M1搭載iPad/Macなど

Gemini:クラウドの圧倒的な情報量

Googleのクラウド基盤を活かした「万能型AI」です。検索やYouTube、Docsと深く連携し、動画理解や高度な推論など、重い処理もスムーズに行えます。

  • 特徴:クラウド処理、マルチモーダル(テキスト・動画・コード対応)
  • 機能:高度な画像・動画生成、Google Workspace連携

仕組みと機能の違いまとめ

処理の仕組みと、具体的な得意分野の違いを比較表にまとめました。

項目Apple IntelligenceGoogle Gemini
設計思想プライバシー最優先 
個人の体験を重視
拡張性・性能重視 
世界中の情報を統合
処理場所端末内(オンデバイス) 
※一部PCC(クラウド)
Googleクラウド
強みメール要約、Siri操作、 
端末内検索
動画・画像生成、翻訳、 
Web検索連携
安全性データ保存なし・外部検証可データ管理機能あり

Apple Intelligenceは「守り」に強く、端末内の個人データを安全に活用します。対してGeminiは「攻め」に強く、ネット上の膨大な情報を使った創造的なタスクに向いています。

上記の比較より、「どちらが優れているか」ではなく、用途に合わせて使い分けるのが正解です。

  • Apple Intelligence:日常の連絡、要約、プライバシー重視のタスク
  • Gemini:リサーチ、アイデア出し、高度なコンテンツ生成

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Apple Intelligenceの基本から具体的な使い方まで、詳しく解説してきました。

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • Apple Intelligenceは対応機種(iPhone 15 Pro以降、M1以降のiPad/Mac)で使える最新AI機能
  • iOS 18.4にアップデートして「設定」→「Apple IntelligenceとSiri」から有効化できる
  • 作文ツール、Image Playground、ジェン文字など様々な便利機能がある
  • 通知やメールの要約機能は特別な操作なく恩恵を受けられるので初心者にもおすすめ
  • プライバシーを重視したオンデバイスAIなので安心して使える

iPhone 16シリーズやiPhone 15 Pro、M1以降のiPadやMacをお持ちの方には、ぜひApple Intelligenceで生活をより便利にしていただきたいと思います。

今後も機能が拡充していく予定なので、さらなる進化にも期待しましょう!

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