ChatGPT Plusは、OpenAIの言語モデルの可能性を最大限に活用しようとする人にとって、貴重な資産です。
ChatGPT Plusを検討する中で以下のような疑問を感じたことがありませんか。
- 「利用料金や決済方法はどうなっているのか?」
- 「無料版より、どのような優れた体験が期待できるのか?」
ChatGPT Plusを利用すると、GPT-4 TurboやGPT-4oなどの最新LLMを使用でき、GPT3.5以上に整合性が高い文書を作成できます。
プラグインを追加することで、画像ファイルから文書作成をすることや、文書を図式化すること、要約をする、など創造性を追求した機能を応用できます。
今回の記事では、ChatGPT Plusの特徴や料金、無料版との違い、API利用についても解説しています。
ChatGPT Plus とは?
2023年2月に登場したChatGPT Plusは、OpenAIが提供するサブスクリプションサービスであり、無料版よりも優れた機能とパフォーマンスを提供します。特に、優先アクセスやより高速なレスポンス、GPT-4 TurboやGPT-4oの最新LLM(大規模言語モデル)の利用などが特徴です。
ChatGPT Plusの導入の背景として、ChatGPTが非常に人気を集め、アクセスが集中することで接続障害が発生していたことが挙げられます。
そのため、作業効率化が期待できるので導入して損はないと思います!
ChatGPT Plusでは何ができる?
ChatGPT Plusではどんなことができるのでしょうか?有料版でしか利用できない魅力的な特徴をご紹介していきます!
①「DALL-E3」による画像生成
DALL-E3とは、OpenAIによって開発された最新の画像生成AIです。
質問入力欄に、プロンプトを入力するだけで下記のようにクオリティーの高い画像が生成できます!
※「DALL-E3」の詳しい概要や使い方については、以下の記事で解説しています!
②GPTsやGPT Storeの利用
GPTsとは、2023年11月上旬にOpenAIよりリリースされたChatGPTの有料限定の新機能です。ユーザーは独自の指示で追加の知識を与えたり、スキルの組み合わせを通じて、カスタムバージョンのChatGPTを作ることができます。
つまり、ユーザー独自のニーズにあわせたチャットAIを構築することができます。
これにより、ユーザーは特定の業界や目的に特化したチャットAIを作成できます。たとえば、医療分野での患者対応や、顧客サービスでのFAQ対応など、特定の要件に合わせたカスタマイズが可能になります。
③画像読み込み・ファイルアップロード機能
この機能では、下記のように画像やファイルの解析を行ってくれるものになります。
2024年5月の大型アップデートにより、日本語の画像認識が可能になっているため大注目の機能となっています!
すると以下のように画像について解説をしてくれます。
※詳しい概要や使い方については、以下の記事で解説しています。
ChatGPT Plusの料金と登録・支払い方法
では、ChatGPT Plusの料金体系とその支払い方法についてご紹介していきます!
ChatGPT Plusの料金
ChatGPT Plusの月額料金は通常$20(約3,000円)です。WEB経由かアプリ経由かの支払い方法の違いによって値段が変わりますので、ご注意ください!
Webサイト経由の料金と支払い方法 | iosアプリ経由での料金と支払い方法 |
---|---|
月額20ドル(日本円で約2,700円) | 日本円で3,000円 |
クレジットやデビットカードなど | AppleIDに登録されているクレジットカード |
「値段に変動はあるのか?」という疑問がある方もいらっしゃるかと思いますが、クレジットカードの海外事務手数料や現在の円相場で考えても、市場が急激な円安にならない限り、3000円以上になることはないです。
筆者のおすすめは、Webサイトで決済を選択し、クレジットカード払いにする方法が安く利用できます。
ChatGPT Plusの登録・支払い方法
では、ChatGPT Plusの登録・支払い方法をWeb版とアプリ版に分けて解説していきます!
①ChatGPTのトーク画面左上の「アップグレードする」をクリック
②「Plusにアップグレードする」をクリック
③クレジットカードの情報・カード保有者の名前・請求書の住所などを入力し、「申し込む」をクリック
①「Plusを取得する♦」をクリック
②「Plusにアップグレードする」をクリック
クレジットカードやデビットカードが利用可能で、法人向けの支払い方法や請求書対応もあります。
2024年5月現在で、ChatGPTPlusの支払い方法は以下の5つがあります。
- クレジットカードデビットカード(種類による)
- ブランドプリペイド(種類による)
- Google Pay(その他Android、PCなどでChrome利用時など)
- Apple Pay(iOS、Safari利用時)
- Apple ID(アプリ経由)
ここでポイントは、ChatGPTPlusの支払い方法には、海外事務手数料が上乗せされるということです!
海外事務手数料とは、海外での決済利用の際、利用時の国際ブランドが定めた基準レートに、カード会社が定めた手数料のことです。
大体の目安として、クレジットカードでは1~2%台、デビットカードやプリペイドカードでは2~4%に設定されています。
気になる方は、以下のリンクからクレジットカード会社の手数料をご確認ください。
なお、料金や決済方法は随時更新されていくことが予想されますので、最新の情報を確認するようにしましょう!
ChatGPT Plusの料金に関するFAQ
ここで、ChatGPT Plusの料金について皆さんが疑問に思うであろうことをまとめてみました。
- QChatGPT Plusは従量課金制ですか?
- A
利用量に応じた課金モデルは現在ありません。
- QChatGPT Plusでは日割り計算できますか?
- A
日割りでの料金設定はなく、月単位での課金となります。
- QChatGPT PlusでのAPI利用料金は?
- A
API利用は別料金となり、トークンごとの課金が発生します。
ChatGPT Plusの機能と無料版との違い
では、ChatGPT Plusは無料版やAPIとどのような違いがあるのでしょうか?
ChatGPT Plus vs 無料版
まずは、分かりやすくまとめた比較表をご覧ください。
機能 | 無料プラン | ChatGPT Plusプラン |
---|---|---|
GPT-4の学習内容 | 〇 | 〇 |
Webブラウジング機能 | 〇 | 〇 |
データ分析・チャート作成 | 〇 | 〇 |
写真の解析(OCRなど) | 〇 | 〇 |
ファイルのアップロード | 〇 | 〇 |
GPT Store | 〇 | 〇 |
GPTsの作成 | × | 〇 |
メモリ機能 | 〇 | 〇 |
メッセージの上限 | 〇 (超過した場合は、GPT-3.5へ) | 〇 (無料の5倍の上限) |
画像生成 | × | 〇 |
音声会話 | × | 〇 |
2024年5月現在のChatGPT Plusと無料版の違いはこのようになっています!
さらに、無料版ではアクセスが混雑時に制限されることがありますが、Plusでは優先アクセスが保証されます。
そして、最新版のGPT-4 TurboやGPT-4oの利用や画像生成機能・画像やファイルの読み込み機能なども可能となっています!
ChatGPT Plus vs API
ChatGPT PlusとChatGPT APIは、提供する機能や利用目的が異なります。以下に、違いを表でまとめましたのでご覧ください。
ChatGPT Plus | ChatGPT API | |
---|---|---|
利用用途 | 主にエンドユーザー向けで、ブラウザやアプリを通じて直接利用することを目的としています。個人利用や小規模なビジネス利用に適しています。 | 開発者向けに提供され、アプリケーションやサービスに統合することを目的としています。これにより、独自のアプリケーションに自然言語処理機能を追加できます。例えば、カスタマーサポートチャットボットや自動化されたコンテンツ生成ツールなどが作成できます。 |
契約と料金 | 月額制で固定料金を支払うことで利用できます。従量課金はなく、利用回数やトークン数に応じた追加料金も発生しません。 | 従量課金制で、使用したトークン数に応じて料金が発生します。APIキーの取得が必要で、利用開始には別途契約が必要です。API利用には詳細な料金表があり、使った分だけ支払う仕組みです。 |
技術的な要件 | 特別な技術的知識やセットアップは不要で、簡単に利用を開始できます。ユーザーインターフェースは直感的で使いやすく設計されています。 | 開発者向けに設計されており、APIを使ったアプリケーションの開発にはプログラミングの知識が必要です。APIドキュメントに従って、アプリケーションと統合するためのコードを書く必要があります。 |
つまり、個人利用や小規模なプロジェクトにはChatGPT Plusが適しており、大規模なアプリケーション統合やビジネス利用にはChatGPT APIが最適です。
※ChatGPTのAPIの利用料金については、以下の記事で解説しています。
ChatGPT Plusの解約方法
解約はアカウント設定から簡単に行えますが、解約できない場合はサポートに問い合わせる必要があります。
①画面左下の「ユーザーのアカウント」をクリックし、「Settings」をクリックします。
②「Data controls」をクリックし、「Delete」をクリックします。
③注意事項をよく読み、「メールアドレス」と「DELETE」を入力します。
④入力が済むと、「ロックされています」の部分が赤くなり、クリックできるようになります。
クリックをすると、ChatGPTのアカウント削除は完了です。
ChatGPTのアカウント削除は上記の方法と同様に、スマホでも簡単に行うことができます。上記した方法ではアカウント削除ができないという場合には、いくつかの原因が考えられます。
- ChatGPTにログインができない
対処法:メールアドレスやパスワードが間違っていないか、よく確認してみてください。 - ログインしてから時間が経ちすぎている
対処法:ChatGPTを再起動し、10分以内にアカウントを削除するようにしてみてください。
※解約手続きの注意点など詳しくは、以下の記事で解説しています。
ChatGPT Plusに関するトラブルシューティング
ChatGPT Plusに関するみなさんが気になるトラブルやエラーの対処法について解説していきます。
エラー①:アップグレードできない・登録できない
ChatGPT Plusにアップグレード・登録できない理由としては、以下のようなさまざまな原因が考えられます。
- 原因①:電話番号に問題がある
- 原因②:サーバーの通信障害が起きている
- 原因③:パスワードの条件を満たしていない
- 原因④:過去に使用したメールアドレスを使っている
- 原因⑤:PC・スマホのバグ
- 原因⑥:通信状態が不安定になっている
- 原因⑦:Cookieやキャッシュの問題
- 原因⑧:アカウント制限または禁止による登録エラー
- 原因⑨:年齢制限
- 原因⑩:メール確認が完了していない
それぞれ対処法がありますので、詳しくは以下の記事をご覧ください!
エラー②:クレジットカードが拒否される
ChatGPT Plusに登録する際にクレジットカードが拒否される理由としては、以下のようなさまざまな原因が考えられます。
- 支払いに利用できないカードを入力している。
- クレジットカード会社のセキュリティチェックによる利用制限が入っている。
- ChatGPTのサーバーが重たくなっている。
- ChatGPTに不具合が起きている。
- 通信環境が不安定
- クレジットカードの期限が切れている。
- 利用しているデバイスに不具合が起きている。
それぞれ対処法がありますので、詳しくは以下の記事をご覧ください!
エラー③:ログインできない
ChatGPTが使えない・ログインできない理由としては、以下のようなさまざまな原因が考えられます。
- 原因①:電話番号が使えない
- 原因②:認証コードが届かない
- 原因③:パスワードが基準を満たしていない
- 原因④:使い捨てメールアドレスで登録
それぞれ対処法がありますので、詳しくは以下の記事をご覧ください!
ChatGPT Plusの活用方法
ChatGPT Plusはさまざまな用途で活用することができます!ビジネスと教育シーンに分けて解説していきます!
ChatGPT Plusをビジネス利用する方法
- カスタマーサポート
- 24/7サポート: ChatGPT Plusを活用して、カスタマーサポートの自動化を実現できます。問い合わせ対応を24時間行うことで、顧客満足度を向上させることができます。
- FAQの自動応答: よくある質問に対して自動で応答するシステムを構築し、顧客からの問い合わせを迅速に処理できます。
- マーケティングとコンテンツ生成
- ブログ記事の作成: ブログ記事やニュースレターの内容を自動生成することで、マーケティング活動を効率化できます。
- SNSコンテンツ: ソーシャルメディア用のコンテンツを生成し、定期的な投稿を自動化できます。
- データ分析とレポート作成
- データの要約と分析: 大量のデータから必要な情報を抽出し、わかりやすく要約することで、意思決定をサポートします。
- レポート作成: 定期的なビジネスレポートを自動生成し、分析結果を共有できます。
- 内部コミュニケーション
- チームコラボレーション: ChatGPT Plusを使って、チーム間のコミュニケーションを円滑にし、プロジェクトの進行を支援します。
- 会議の要約: 会議の議事録を自動生成し、後から簡単に内容を確認できます。
- プロジェクト管理
- タスク管理: プロジェクトのタスク管理や進捗確認を自動化し、効率的なプロジェクト運営を支援します。
- スケジュール管理: スケジュールを自動的に整理し、リマインダーを送信することで、重要なタスクを忘れずに管理できます。
ChatGPT Plusを学習や教育シーンで利用する方法
- 個別指導
- 個別学習支援: 学生一人ひとりの学習ペースに合わせて指導を行うことができます。例えば、数学の問題解決や英語の文法説明など、個々のニーズに応じたサポートが可能です。
- 宿題のヘルプ: 学生が宿題に取り組む際のサポートを行い、難しい問題を理解しやすくします。
- 教材作成
- 練習問題の生成: さまざまなトピックに基づいた練習問題を自動生成し、学習教材を充実させます。
- 講義ノートの作成: 講義内容を要約し、分かりやすいノートを作成することで、学生の理解を助けます。
- 言語学習
- 英会話練習: ChatGPT Plusを使って、仮想の会話パートナーとして英会話の練習ができます。リアルタイムでフィードバックを受けられるため、効率的にスキルを向上させられます。
- 翻訳と文法チェック: テキストの翻訳や文法チェックを行い、正確な言語使用をサポートします。
- リサーチ支援
- 情報検索と要約: 調査テーマに関する情報を検索し、要約することで、研究や課題の資料収集を効率化します。
- 論文の作成支援: 論文の構成や内容に関するアドバイスを提供し、執筆プロセスをサポートします。
- エンゲージメントの向上
- インタラクティブな学習: インタラクティブなクイズや対話型の学習プログラムを作成し、学生の興味を引きつけます。
- フィードバック提供: 課題や試験のフィードバックを迅速に提供し、学習の改善点を明確にします。
ChatGPT Plus加入時の注意点
大変便利なChatGPT Plusですが、3つの注意点がありますので紹介します。
- API利用はChatGPT Plusのサブスク特典ではない
- ChatGPT Plus利用には、回数制限がある
- ChatGPT Plusの払い戻しはできない
1つづつ詳しく説明していきますね。
①API利用はChatGPT Plusのサブスク特典ではない
ややこしいのですが、ChatGPTのAPI利用は、ChatGPT Plusとは別の機能であり、料金形態もサブスク型ではなく、使った分だけ支払う従量課金プランです。
では、ChatGPT API(gpt-4 turbo)は、どのようにして利用料金が発生するのでしょうか?
トークンといわれるOpneAI社の設定した独自の文字単価で、計算されて利用した料金を月末に請求が発生します。
以下に3つのChatGPT APIの価格を示しています。
APIバージョン | 入力トークンごとの価格 | 出力トークンごとの価格 |
---|---|---|
GPT-3.5-turbo | $0.015/1000トークン | $0.002/1000トークン |
GPT-4 | $0.03/1000トークン | $0.06/1000トークン |
GPT-4o | 5ドル(約778円)/100万トークン | 15ドル(約2,334円)/100万トークン |
なお、トークンは英語単語がベースとなっており日本語は英語よりトークンを消費しやすいため単価が上がる傾向にあります。
また、OpenAIアカウント登録時に無料トライアルとして、5ドル分のクレジットが付与されます。注意したいことは利用期限は3ヶ月です!
とりあえず使ってみたいと思った方は、OpneAI社のホームページでユーザー登録を済ませた後に、APIキーを取得してください。
APIキーは、ChatGPTでAPIを利用するときに必須の設定になります。
- こちらのOpneAI社のAPIキー取得画面からログインしてください。
- 画面中央の「Create new secret key」を選択する
- 表示されたウインドウの右側にあるコピーボタンをクリック
- テキストボックス内に表示されている文字列をコピーします
- APIを利用したいプログラミング言語にAPIキーを張り付けて利用する
②ChatGPT Plus利用には回数制限がある
ChatGPT Plus利用制限に関しては、3時間ごとに50件までのメッセージ回数制限があります。
ChatGPT Plusの制限を超えると下記のようなメッセージが表示されます。
you’ve reached the current usage cap for GPT-4.You can continue with the default model now, or try again after 2:00 PM. Learn more
これは、ChatGPTの利用者が急増しサーバーやサイトへのアクセスが集中することによる、高付加を防ぎエラーを抑制するためと考えます。
OpenAIは随時状況を観察しており、ChatGPT Plusサブスクリプションユーザー向けのメッセージ制限を引き上げを実施しているため、最新情報に注意するようにしましょう。
※詳しくは、以下の記事でも解説しています。
③ChatGPT Plusの払い戻しはできない
ChatGPT Plusは、解約はいつでも可能ですが一部地域以外は、払い戻しに対応していません。
ただし、EU、英国、トルコに居住の場合は、購入から14日以内であれば返金対応可能です!
さらに、なんらかのトラブル(規約違反など)でアカウントが停止された場合でも、払い戻しはできません。
有料プランの解約後も、「プランを更新」を押下すればChatGPT Plusの解約自体をキャンセルことができます。
ChatGPT Plusのサブスクリプションを解約しても、次の契約更新日まではChatGPT Plusのサービスが利用できます。
また、ChatGPT Plusの有料プランの期間が過ぎたあとでも、一度有料プランに加入したことのあるアカウントであれば、いつでも簡単に有料プランにすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ChatGPT Plusは、多様なニーズに応える非常に便利なツールです。適切なプランと機能を理解し、最大限に活用することで、個人から法人まで幅広いユーザーに価値を提供します。
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