ビジネスの現場で欠かせないパワポ&スライド資料の作成。
とはいえ、「構成を考えるのが難しい」「文言やデザインに時間がかかる」と感じている方も多いのではないでしょうか。
近年は、生成AIを活用することで、スライドの構成案から本文作成、デザインの指示出しまでを自動化できるようになってきました。
ただし、ChatGPT単体では構成や文章の生成には強みがある一方で、デザイン面ではやや物足りなさが残るのも事実です。そのため、より見栄えの良いスライドを目指すなら、ChatGPTに加えてデザイン特化型のツールを組み合わせるのがおすすめです。
本記事では、ChatGPTをはじめとしたAIサービスを活用して、スライド資料を効率的かつ美しく自動生成する実践的な方法をご紹介します!
- ChatGPTでパワポ&スライド作成を自動化することは可能?
- パワポ作成に特化したGPTsとは?
- Copilotとパワポを連携し作成することは可能?
- ChatGPT以外でスライド自動生成ができるAIサービスとは?
【プロンプト例付き】構成〜pptx出力までの手順を解説
プロンプトを打つだけで、ChatGPTを活用しパワポ&スライドの構成から完成ファイル(.pptx)まで丸ごと自動化できるんです!
また、面倒なレイアウト調整やデザイン統一も含めて出力をしてくれるため、スライド作成にかかっていた時間を大幅に削減することができます。
実際にプロンプトを作成し、ChatGPTに出力させた結果をご紹介します。
ChatGPTにプロンプトを投げてみた結果
ChatGPTに以下のプロンプトを投げて、構成案・本文・pptxの出力まで一括で作成してくれました。
あなたは優秀なプレゼン資料作成者です。
以下のテーマに基づいて、パワーポイントで使えるスライド構成案(アジェンダ)と本文を作成してください。
【プレゼンテーマ】生成AIをビジネスで活用する方法
【目的】社内メンバーに生成AIの活用方法を紹介し、導入を促す
【想定スライド枚数】10枚
【想定ターゲット】非エンジニアのビジネスパーソン
【スタイル】わかりやすく、ビジュアル中心。箇条書き多め。背景は#FF6C6Cで文字の色は#ffffff
【出力形式】
1. 表紙タイトル
2. アジェンダ(全体の構成)
3. 各スライドのタイトルと要点(H2・H3レベル)
4. 最後にpptxで出力
備考:非エンジニアでもわかるようになるべく専門用語は使わずに
具体的な構成案から簡単な本文の作成をしてくれました。

そして上記で作成した構成案と本文を含んだpptxを出力してくれ、ダウンロードすることが可能です。

実際に生成したスライド例の一部(表紙)は下記です。

生成されたスライド(例)
指定通り、赤(#FF6C6C)の背景に白文字のスライドが生成されました。本文の内容はやや簡素でしたが、構成〜出力の自動化は問題なく行えました。
ただ最終的な細かなカスタマイズは必要ですので、決まった内容をとりあえず資料化する点では活用できそうです。
ここまでプロンプトの一部例をあげてご紹介しましたが、ここからはGPTs(カスタムGPT)を活用した方法をご紹介します。
GPTs(カスタムGPT)を使って自動化する方法
実はパワポ作成に特化したGPTsもあるんです!代表的なGPTsをいくつか紹介していきますのでぜひ活用して見てください。
Slide Maker(パワポ作成GPTs)
実際に「Slide Maker」を利用するまでの手順をご紹介していきます。
手順
① サイドバーのGPTを選択

② Slide Makerを検索
「Slide Maker: PowerPoints, Presentations」という名前のGPTsを選択し「チャットを開始する」を押下

下記のようにプロンプトを投げてみるとChatGPT上で作成したようにすぐに出力してくれました。


ダウンロードリンクをクリックすると、https://www.aidocmaker.com/ という画面に飛び、以下のようなスライドが作成されダウンロードできるようです。

生成されたスライドには指定してはしていませんが画像が埋め込まれているものもあり、内容をイメージしやすくなっていました。

生成されたスライド(例)

生成されたスライド(例)
一方で、プロンプトでは10枚と指定したにもかかわらず、実際には12枚のスライドが生成されました。
調査したところ、指定した枚数よりもやや多めに出力されるケースもあるようですが、構成の流れが崩れるわけではなく、実用上は特に支障はありません。
また、ChatGPTやGPTsを使った場合も、構成や本文の生成には強みがある一方で、デザイン面では生成後に微調整が必要になることが多い点には注意が必要です。
パワポと簡単に連携できるAI活用
同じMicrosoft製のためCopilotを活用すればパワポ内で指示を出し、スライドを生成してくれるんです!
利用するためには月額2,130円と一定の費用がかかりますが、パワポ作成を自動化したいという方はパワポ内で全て完結できるためおすすめです。

個人使用向け Copilot in Microsoft 365
Copilot × PowerPoint(パワポ)
パワポ内でCopilotを利用する手順を簡単にご紹介します。
手順
① ヘッダーの「Copilot」アイコンを選択(有料ユーザーでないとアイコンは表示されません)

② 画面に表示されたタブにプロンプトを入力し実行(前述で記載したプロンプトを入力しています)

③ 指示通りスライドが生成される

こちらもまたスライド10枚と指定し21枚生成されましたが、ChatGPTやSlideMakerよりもより画像の枚数が増え、より視覚的にわかりやすい資料に仕上がっていました。
プロンプトの工夫次第でさらにクオリティを上げられるので、ぜひ活用してみてください!
スライド自動生成ができるAIサービス
実際に業務で利用するためには情報を整理しながら美しくレイアウトする必要があります。
ここからは、ChatGPTよりもよりデザインの精度が高くスライドを生成できるサービスを厳選して紹介いたします!
Manus(マヌス)

Manusとは中国のスタートアップ「Monica(現:Butterfly Effect)」が2025年3月にリリースした次世代の自律型マルチエージェントAIツールです。
複数のLLM(ClaudeやQwenなど)をバックグラウンドで連携させることで、構成立案、要約作成、ビジュアル表現をそれぞれの専門分野に応じて役割分担しています。
そのため、生成されたテキストの内容を深く理解し、文脈に最適なレイアウトを自動的に選択・適用してくれます。
実際にスライドを生成してみました。

生成されたスライド(例1)

生成されたスライド(例2)
単に画像や箇条書きを並べるだけでなく、文章の意味に合わせて適切なアイコンを配置し、情報をステップごとに整理した構成が実現されていました。
Genspark(ジェンスパーク)

続いては、話題のGenspark(ジェンスパーク)のAIスライド生成機能をご紹介します。
GensparkのAIスライドは、文章ファイル(PDF・Word・テキストなど)や簡単なプロンプトをもとに、AIがスライド資料を自動生成してくれるツールです。
特に注目すべきはその論理構造の精度で、プレゼン資料において重要なレイアウトを自動で適切に組み立てる点が大きな特徴です。
それでは、実際に生成されたスライドを見てみましょう。

生成されたスライド(例1)

生成されたスライド(例2)
Manusのように、要点がしっかり整理されていて、視覚的にもわかりやすい印象でした。
GensparkのAIスライド機能をもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ChatGPTなどの生成AIを活用して資料作成を効率化する方法をご紹介しました。
この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。
- ChatGPTやGPTsを活用すれば構成案から本文、pptxでの出力まで可能だがデザインやレイアウト面で他サービスと劣る
- Copilotとパワポを連携すればパワポ上で資料生成が可能。ただし有料。
- 実際に業務で使えるレベルだとManusやGensparkがおすすめ!
作成する際にぜひ試してみてください!
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