ChatGPTのAPI利用料金はいくら?GPT‐4のAPI利用料金についても解説 | romptn Magazine

ChatGPTのAPI利用料金はいくら?GPT‐4のAPI利用料金についても解説

ChatGPT

「ChatGPT」や「API」という言葉、最近はAI関連のニュースがよくメディアに出てくるようになったので、一度はみなさん聞いたことはあるのではないのでしょうか。この「API」っていったい何のことかご存じですか?

さらに「APIの料金はどのくらい?」「GPT-4とGPT-3.5と料金は違うの?」など、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ChatGPTのAPI料金について、初心者の方でもわかるくらい簡単に解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

2024年5月現在の情報になりますので、注意してください。
また、こちらの記事はChatGPTの力を借りて執筆しています。

※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!なんと、このアップデートによってChatGPTのAPI利用料金が安くなりました!今回の記事ではそのあたりも触れてご紹介していきます。

「GPT-4o(オムニ)」について、以下の記事で詳しい概要や使い方を解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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ChatGPTのAPIとは

ChatGPTのAPIは、OpenAIが提供している文章作成ツール「ChatGPT」の機能を外部のアプリやシステムで利用できるようにしたものです。

「API」とは、Application Programming Interface の略です。

このAPIを使用することで、ブラウザを介さずにChatGPTの機能を活用したアプリケーションやサービスの開発が可能になります。

ニュースなどで取り上げられる機会は増えていますが、まだまだ普段の生活の中では、APIという言葉を耳にすることは少ないと思います。

ですが、APIはみなさんの日常の中でたくさん使われています。

みなさんがよく使うスマホのアプリやゲーム。これらは、プログラムという特別な言葉で作られていて、ChatGPTのAPIもそんなプログラムの一部です。

「API」とは、コンピュータやスマホのアプリが、他のプログラムと話すための「道具」のようなもので、ChatGPTのAPIを使うことで、アプリやウェブサイトにテキストベースの対話機能を組み込むことができます。

このAPIは、とても高度な技術を使用していて、自然言語処理という分野の最先端技術を活用しています。

ChatGPTのAPIは商用利用が可能!

ChatGPTの生成文が商用利用できるように、APIも商用利用が可能です

これによって、企業や個人がChatGPTの機能を使って、さまざまなビジネスやサービスを提供することができます。

商用利用の方法として、下記のような事例があります。

  • カスタマーサポート:多くの企業がChatGPTを使って、顧客からの質問に自動的に応答するチャットボットを構築しています。
  • コンテンツ作成:ブログ記事、広告コピー、ソーシャルメディアの投稿などのコンテンツを自動生成するために使用されます。
  • 教育:指導者が質問に答えるためのチューターや、学習アシスタントとして利用されます。
  • ゲームとエンターテイメント:ゲーム内のキャラクターとの対話やストーリーのあるコンテンツの生成に使用されます。
  • 研究アシスタント:研究者や学生が情報を検索したり、難しい内容のトピックの要約します。
  • イベント企画:イベントのテーマやアイディアの提案を自動生成します。
  • 商品に関するアイデア出し:ユーザーの質問に基づいて商品やサービスを提供します。
  • 言語翻訳アシスタント:基本的な翻訳のサポートをします。
  • プロダクトフィードバック:製品の機能やデザインに関するフィードバックの自動生成をします。

このように、さまざまな場面で商用利用されています。

ChatGPTのAPIを商用利用するメリット・デメリット

ChatGPTのAPIを商用利用するメリットについては、次のようなものがあります。

  1. 効率向上:自動応答やコンテンツ生成によって、人手を必要とする作業を大幅に削減できる。
  2. 24時間対応:時間や場所に関係なく、常にユーザーの要求に応じることが可能。
  3. 柔軟性:多様な場面に合わせてカスタマイズが可能で、ビジネスのニーズに迅速に対応できる。
  4. コスト削減:人間のオペレーターやコンテンツクリエーターに比べて、長期的には運用コストを削減できる可能性がある。
  5. 一貫性の確保:APIはプログラムされた通りに動作するため、ブランドのメッセージや情報の一貫性を維持することができる。
  6. 拡張性:ビジネスの成長やサービスの需要の変動に応じて、サービスの規模を拡大・縮小することができる。

さまざまなメリットがありますね。

逆にデメリットとしては、以下のような内容が挙げられます。

  1. 完璧ではない:ChatGPTは高度なモデルですが、間違った情報を提供する場合がある。
  2. コスト:大量のリウエストや高度なカスタマイズが必要な場合、APIの利用料金が高くなる可能性がある。
  3. 学習コスト:スタッフや開発者がAPIの使用方法を学ぶための時間やリソースが必要。
  4. 応答の遅延:サーバーの問題で、APIの応答が送れることがある。
  5. 長文に不向き:長い対話や複雑なテキストを完全に理解するのが難しい場合がある。

これらを考慮して、ビジネスのニーズやリソースに合わせて商用利用可能なChatGPTのAPIをどのように活用するかを検討していくことが大切です。

ChatGPTのAPIで出来ることや活用方法

ChatGPTのAPIで出来ることや活用方法にはどのようなものがあるでしょう?

1.自然言語理解と生成

ChatGPTのAPIは、高度な自然言語理解と生成能力を持っています。これにより、以下のようなタスクが可能です。

  • テキストの生成: 特定のトピックに関する記事、ブログ投稿、製品説明文、ストーリーなどを生成します。
  • 会話のシミュレーション: チャットボットとしてユーザーとの自然な対話を実現します。カスタマーサポートやFAQボットなどに活用できます。
  • 要約: 長い文書や記事の要約を作成します。ニュース、リサーチペーパー、レポートなどの要約に利用できます。
  • 翻訳: 多言語間での翻訳をサポートします。国際的なコミュニケーションやコンテンツの多言語化に役立ちます。

2. テキスト解析

ChatGPTのAPIは、テキストの解析においても強力なツールです。これにより、以下のタスクが可能です。

  • 感情分析: テキストの感情(ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルなど)を分析します。ソーシャルメディアのモニタリングや顧客フィードバックの分析に役立ちます。
  • トピック分類: テキストを特定のトピックやカテゴリーに分類します。ニュース記事の分類、コンテンツフィルタリングに利用できます。
  • キーワード抽出: テキストから重要なキーワードやフレーズを抽出します。SEO対策やコンテンツの分析に有用です。

3. 自然言語応答の生成

特定の質問に対して適切な応答を生成することができます。これにより、以下のようなシナリオで活用できます。

  • FAQボット: よくある質問とその回答を自動化します。カスタマーサポートの効率化に役立ちます。
  • 教育アシスタント: 学生の質問に対して即座に答える教育用アシスタントとして機能します。
  • 医療相談: 医療に関する一般的な質問に対して情報を提供します。ただし、専門的な医療アドバイスには人間の専門家が必要です。

4. カスタマイズと拡張

ChatGPTのAPIは、カスタマイズや拡張も可能です。

  • カスタムモデルのトレーニング: 特定の業界や用途に特化したカスタムモデルをトレーニングすることで、より高精度な応答を実現します。
  • インテグレーション: 既存のシステムやアプリケーションに統合して、チャット機能や自動化機能を追加します。例えば、CRMシステムやERPシステムとの連携が可能です。

5. コーディング支援

プログラミングやコーディングに関する支援も可能です。

  • コード生成: 特定のプログラミングタスクに対するコードスニペットを生成します。開発の効率化に役立ちます。
  • デバッグ支援: コードの問題点を指摘し、修正方法を提案します。
  • 技術ドキュメントの作成: APIリファレンスや技術文書の生成を支援します。

ChatGPTのAPI活用方法

以下に、具体的な活用例をいくつか紹介します。

  • カスタマーサポート: ユーザーからの問い合わせに自動で応答し、サポート業務を効率化します。
  • マーケティング: コンテンツ生成やソーシャルメディア投稿の自動化を行い、マーケティング活動を支援します。
  • 教育: 学習アシスタントとして学生の質問に答えたり、学習コンテンツを生成したりします。
  • 医療: 一般的な医療情報を提供し、患者の質問に答えるヘルスケアアシスタントとして機能します。

※詳しくは以下の記事でも解説していますので、是非チェックしてみてください!

ChatGPTのAPIの活用事例10選!ビジネスや日常生活をもっと便利に!
「ChatGPTのAPIをもっと使いこなしたいと思いませんか?」この記事では、その概要、具体的な活用事例、メリットについて詳しく解説しています。さまざまな業界での事例を参考に、あなたのビジネスや生活にも活用してみましょう!詳しくは本記事をご覧ください。

ChatGPTのAPI料金の目安はいくら?

ChatGPTのAPIの料金は、使用するトークンの量に応じて課金されます。

トークンとは、OpenAIのAPIでテキストを処理する際の基本単位のことを指します。

具体的には公式サイトの案内によると、1,000トークンあたり0.002ドル(2023年8月時点)です。

ChatGPTのAPIを利用する時、送信するテキストの長さや内容に応じてトークンの数が決まって、そのトークンの数に応じて料金が発生するようになっています。

料金については、公式サイトで最新情報を確認することができます。

【2024年5月追記】APIに使用料が従来の半額に!

冒頭でも少し触れましたが、2024年5月13日にChatGPTの大型アップデートが実施されました。

これにより、APIに使用料がかなり安くなったのです!

APIの使用料を比較してみると、従来より半額の料金で利用できるようになっています。

GPT-4 TurboGPT-4o
入力10ドル(約1,556円)/100万トークン5ドル(約778円)/100万トークン
出力30ドル(約4,669円)/100万トークン15ドル(約2,334円)/100万トークン

いかがでしょうか?日本円で計算してみると、本当に半額になっているのが分かります。

これでAPIを使う頻度も倍にできるのでありがたいですね!

ChatGPTのAPIに関する注意点

では、ChatGPTのAPIに関する注意点についていくつか見ていきましょう。

①過去の会話もAPI利用料金に含まれる

ChatGPTのAPIは、文脈に基づいた回答を提供するため、過去のやり取りをAPIに含めるとトークンの消費は増えます。

前の会話を続けて使うと、これに使われる「トークン」という単位が増えて料金が高くなることがあります。

例えば、あなたが「今日の天気は何?」と最初に質問し、次に「それじゃあ明日の天気は?」と質問する場合、前の「今日の天気は何?」という質問も考慮してChatGPTは回答を出します。特に日本語の文章は「トークン」が多く使われることが多いとされていて、トークンを消費しやすいです。

更に文字の種類によってトークンの換算に違いがあります

ひらがなやカタカナは、1文字1トークン、漢字だと1文字2~3トークンで換算されのに対し、英語の「Hello」は1トークンになりますが、日本語の「こんにちは」は4トークンになります。

このように英語に比べ日本語はトークンが多く使われ、料金が高くなることがあるので、注意が必要です。

なるべく費用は抑えられた方が嬉しいですよね。APIの費用抑えるためのポイントがこちらです。

  1. 質問文の簡潔化:質問文を短くし不要な言葉を除いてトークンの消費を減らす。
  2. 英語でリクエストする:日本語より英語の方がトークンの消費が少ないため、リクエストを英語に翻訳してからAPIに送る。
  3. 過去のやり取りを制限:APIに送る過去のやり取り回数を3~5回程度に制限し、トークンの使用を抑える。
  4. トークンの上限設定:トークンの使用上限を設定し、予期せぬトークンの使用を防ぐ。

今はいろいろな翻訳ツールがあるため、日本語から英語も手軽に実践できます。

これらのポイントを押さえて使用することで、ChatGPTのAPIの費用を抑えることができます。トークンの上限設定については、この後にも記載しているので、ぜひこのまま最後まで読み進めてください。

※ChatGPTのトークンについては、以下の記事でも詳しく解説しています!

②ChatGPTのAPIは5ドル分の無料枠がある

アカウントを開設すると、5ドルのクレジットがもらえます。これは無料枠として提供されています。

1000トークンを1000回使って質問と回答をするのに3.5ドルしかかからないので、この無料枠を使ってかなりの量のやり取りが可能です。

ただし、この5ドルの無料枠は、有効期限が3か月になっているので、アカウントを開設したら早めに利用するのがおすすめです。

APIを使ってみたい方は、まずこの無料枠を利用してAPIの機能を試してみるといいですね。

③GPT‐4のAPI利用料金はGPT‐3.5とは異なる

GPT-4とGPT-3.5では API利用料金が異なります。

2024年5月現在、公式サイトの案内は下記の画像のようになっています。モデルごとに見ていきましょう。

①最新版GPT-4o(オムニ)

②GPT-4 Turbo

③GPT-4

③GPT-3.5 Turbo

最新のGPT-4oはやはりかなり安いですね。

GPT-3.5 Turboも安いですが、こちらは情報が古いので最新版GPT-4oを利用する方が圧倒的にコスパが良いかと思います。

プランはいくつか用意されているので、ご自身の利用状況に適したプランを選びましょう。

④ChatGPTのAPI利用料はその他生成AIより比較的安価

実はChatGPTのAPI利用料は他の生成AIのAPI料金と比較すると、その価格が低く設定されていることがわかります。

以下表をご覧ください。

サービス料金モデルトークン当たりのコスト(ドル)無料枠無料枠での制限
ChatGPT使用量ベース0.001(最新版GPT-4o)2,500トークン
Gemini(旧Google Bard)サブスクリプション0.015個人利用は無制限
Microsoft Azure OpenAI使用量ベース0.0255,000トークン
Anthropic Claude使用量ベース0.031,000トークン
Cohere使用量ベース0.02100,000トークン

まとめると、ChatGPTは競争力のある価格設定をしていますが、お得かどうかは具体的な使用状況によります

個人利用で大量に使用する場合はGeminiが有利な場合がありますが、使用量が少ない場合や特定のプロジェクトで短期間使用する場合はChatGPTが適しているかもしれません。

ChatGPTのAPI利用料金の支払い方法

ChatGPTのAPIの料金は、クレジットカードを使用して支払うことができます。公式サイトでAPIキーを取得する時に、クレジットカード情報の登録が必要です。また、デビットカードなど使えないカードもあるので注意が必要です。

使えるクレジットカードなどについてこちらの記事で解説していますので是非ご覧ください!

ChatGPTのAPIは使用トークンの上限設定ができる

ChatGPTのAPIでは、使用するトークンの上限を設定することが可能です。これは、一度のリクエストで使用できるトークンの数を制限する機能です。

トークン使用料の確認は、OpenAIのユーザーダッシュボードにアクセスすることで、どれだけのトークンを使用したか、またその料金はいくらかを確認することができます。あらかじめ上限を設定しておくことで、予算をオーバーすることなく、安心してAPIを利用することができます

先ほどからも述べていますが、特に日本語のを使用する場合は、トークンの消費が多くなることが予想されるので、注意してください。

また、上限設定をしておくことで、誤って大量のデータを送信してしまうことを防ぐこともできます。

上限設定のデメリットとしては、上限を低く設定してしまうと必要な処理が完了しない可能性が考えられます。思いがけない突然の高額な請求などトラブルを防ぐためにも、ご自身の使用状況に適した上限設定をしておくことが大切です。

以下の記事でトークンの節約方法を紹介しているので是非ご覧ください!

ChatGPTのAPIを取得する方法

最後に、APIを利用する上で欠かせない「APIキー」の取得方法を解説しておきます。ぜひ参考にしてくださいね。

①公式のAPI keysのページにアクセスする

こちらのページにアクセスして、「API」をクリックします。

②「API Keys」をクリック

③「+Create new secret Key」をクリック

④APIキーに名前を付ける

完了したら、「Create new secret Key」をクリックしましょう。

これでAPIキーの取得が完了です!

APIキーは後から確認ができないので、メモを取るなどして保存しておきましょう。

※ChatGPTのアカウント登録がまだの方は、以下の記事を参考にしてください!

まとめ

この記事をまとめると、

  • ChatGPTのAPIの利用料金は、最低1,000トークンあたり0.001ドル(最新版GPT-4o)。
  • ChatGPTのAPIは商用利用が可能。
  • 初めての利用者には無料枠5ドル分が提供される
  • トークンの消費に注意が必要。特に日本語はトークンの消費が多くなるため要注意。
  • ChatGPTのAPI利用は、トークンの上限設定ができる。

でした。
みなさんもぜひ、APIを利用してChatGPTの活用の幅を広げましょう!

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