Claude Cowork の依頼テンプレート集を紹介 成果物別にそのまま使える指示例

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Claude Cowork は便利そうでも、依頼文が曖昧なまま渡すと確認往復ばかり増えます。成果物から逆算して goal / sources / access / output / approval を埋めるだけで、最初の一発目から精度はかなり安定します。

この記事では、リサーチ要約、レポート作成、ファイル整理、定期ブリーフィングにそのまま転用できる依頼テンプレートと、当たりだった指示を Projects と Memory で使い回すコツをまとめました。

どこまで文脈と権限を渡せばよいか迷わず、自分の案件名と保存先に置き換えるだけで、最初の1本をすぐ試せる状態まで進めます。

内容をまとめると…

  • goal / sources / access / output / approval を埋めると依頼文の精度が安定

  • 成果物の型を先に決めると、リサーチもレポートも確認往復が減る

  • ファイル整理と定期ブリーフィングは approval 境界まで書くと事故を防げる

  • 当たりテンプレートは Projects と Memory に移すと briefing の手間が減る

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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Claude Cowork の依頼文は5要素で決まる

ここでは、Claude Cowork に仕事を任せる前に押さえるべき前提を整理します。Claude Cowork は、完成形を先に共有しながら必要な情報や操作権限を段階的に渡し、ブラウザやファイルをまたぐ作業を成果物まで進めてもらう使い方に向く desktop agent です。

Claude Code が手元のコード編集や実装補助に強いのに対し、Claude Cowork は調査、資料整理、定期ブリーフィングのように、複数の材料を束ねて一定の形にまとめる仕事で力を発揮します。特に、一度うまくいった依頼を project instructions や memory と組み合わせて再利用したい人ほど相性が出ます。

依頼文で先に固定したいのは、次の5要素です。

  • goal: 最終的に何を出してほしいか
  • sources: 参照してよいURL、資料、フォルダはどこか
  • access: connectors、browser、computer use のうち何を使ってよいか
  • output: 表、メモ、レポートなど、返却形式をどうするか
  • approval: 途中確認が必要な操作と、触れてほしくない範囲はどこか

この5つが曖昧だと、Cowork は途中で確認が増えるか、逆に安全側へ寄りすぎて作業が浅くなります。次の章では、この5要素をそのまま埋められる共通テンプレートに落としていきます。

共通テンプレートの型を先に覚える

ここでは、どの仕事を任せる時も崩れにくい依頼文の型を先に共有します。Cowork は完成形を先に渡し、参照元と操作範囲を狭く決めるほど精度が安定するため、まずは5要素を固定してから細部を足すのが近道です。

Goal: 何を完成させたいか。読了条件も1行で書く
Sources: 見てよいURL、資料、フォルダ、除外対象
Access: connectors / browser / computer use のうち使ってよい手段
Output: 表、箇条書き、レポート、保存先、ファイル名
Approval: 実行前に確認してほしい操作、触らないでほしい範囲

この順番にする理由は、失敗が起きる場所を先回りして潰せるからです。goal が曖昧だと途中で観点が増え、sources が広すぎるとノイズを拾い、access が雑だと権限不足か過剰操作のどちらかで止まりやすくなります。

access は迷ったら、まず connectors で足りるかを確認し、それで不足する時だけ browser、最後に computer use を許可する書き方が安全です。加えて、対象フォルダや削除禁止ルール、途中確認が必要な場面を approval に明記しておくと、後半の仕事別テンプレートを自分の案件名へ置き換えるだけで再利用しやすくなります。

仕事別テンプレートをそのまま使う

仕事別テンプレートをそのまま使うの要点をまとめた図解
仕事別テンプレートをそのまま使うの要点

ここからは、用途ごとにそのまま貼り替えやすい依頼文を並べます。Cowork は最初から完成度100%を狙うより、成果物の形と途中確認の条件を先に固定した方が成功しやすく、テンプレート化もしやすいです。

次の4パターンは、読者が試しやすい順で並べています。まずは一番頻度の高い仕事を1つ選び、goal と output だけ自分の案件名へ置き換えてください。

そのうえで sources を必要最小限に絞り、approval に「迷ったら確認」ではなく具体的な停止条件を書くと、確認往復を増やさず精度を保てます。後半では、当たりだった依頼文を使い回す方法までつなげます。

① リサーチ要約を頼む

複数ソースから論点を整理したい時は、調べる範囲より返し方を先に決めます。Cowork は情報収集そのものは広くできますが、比較軸が未指定だと要約の切れ味が落ちやすいからです。

Goal: Claude Cowork の新機能を比較し、導入判断に使える要約を作成してください。
Sources:
- URL: https://...
- Local files: /Projects/launch-notes/
- 除外: 未確認のSNS投稿
Access: 指定URLの閲覧と指定フォルダの参照のみ。browser使用可、computer useは不要
Output: 比較表 + 300字メモ。列は「機能 / 何が変わるか / 実務への影響 / 要確認点」
Approval: 比較軸を追加したい時だけ実行前に確認してください

表で返すのか、短いメモで返すのかを先に決めるだけで、sources を増やしても読みやすさが崩れにくくなります。

② レポート作成を頼む

散らばったメモからレポートを作る時は、章立てと共有レベルを先に固定します。Cowork は材料整理は得意ですが、下書きでよいのか、そのまま共有できる品質まで欲しいのかが曖昧だと、トーンと分量がぶれやすくなります。

Goal: 打ち合わせメモと調査メモから、社内共有用のレポートを作成してください。
Sources:
- /Projects/client-a/meeting-notes/
- /Projects/client-a/research/
- 補足URL: https://...
Access: 指定フォルダの参照のみ。browserは補足URL確認時だけ使用可
Output: Markdownレポート。章立ては「要点 / 課題 / 提案 / 次のアクション」。保存先は /Projects/client-a/report.md
Approval: 根拠が足りない提案を入れる前に確認してください

そのまま共有したいなら、敬体か常体か、箇条書き中心かまで output に書いておくと手直しが減ります。

③ ファイル整理を頼む

ファイル整理は便利ですが、範囲を曖昧にしたまま任せると一番危険です。対象フォルダ、命名ルール、残すもの、削除禁止を先に書けば、Cowork は整理後の一覧まで含めて安定して返せます。

Goal: Downloads フォルダ内の資料を案件別に整理し、命名を統一してください。
Sources:
- /Users/me/Downloads
- 除外: 契約書、請求書、未送信の下書き
Access: Finder操作を伴うため computer use 可。削除は不可、移動とリネームのみ
Output: 案件別フォルダ + 実施内容の一覧メモ
Approval: 既存フォルダを上書きする前と、判別不能なファイルが5件を超えた時に確認してください

特に削除可否と機密ファイルの除外条件は、曖昧なまま渡さず approval に明記しておくのが安全です。

④ 定期ブリーフィングを頼む

定期ブリーフィングは、何を集めるかよりどの粒度で毎回返すかを固定すると続きます。Cowork は scheduled tasks と persistent thread を組み合わせられるため、取得元、対象期間、優先順位を先に書いておくと毎回の指示がほぼ不要になります。

Goal: 毎週月曜の朝に、競合3社の更新内容を5分で読める週次ブリーフィングにまとめてください。
Sources:
- 監視するURL: https://...
- 参考メモ: /Projects/briefing/context.md
Access: 指定URLの閲覧と reference file の参照のみ。browser使用可
Output: 箇条書き5項目 + 今週の注目点 + 確認すべきリンク3本
Approval: 重要度の判定に迷う更新がある時だけ補足コメントを付けてください

毎日回すべきか毎週で十分かまで先に決めておくと、slow でも価値が出る仕事だけを自動化しやすくなります。

Projects と Memory で使い回す

ここでは、一度当たった依頼文を次回も崩さず使うための置き場所を整理します。再利用のコツは、毎回変わらない前提を Projects、案件ごとの材料を context、次回も覚えていてほしい癖や判断基準を Memory に分けることです。

置き場所入れる内容
Project instructions文体、成果物の型、禁止事項
Context files案件メモ、参考資料、用語集
Memory繰り返し使う判断基準、好み、確認の癖
Scheduled task実行タイミング、取得元、定期出力の形式

単発依頼の goal や保存先まで Project 側へ入れると、逆に再利用しにくくなります。毎回変わる案件名だけを task 本文に残すと、繰り返し briefing の手間がかなり減ります。

よくある疑問と安全の答え

ここでは、テンプレートを使い始める直前に迷いやすい論点をまとめて整理します。安全面と権限の境界まで含めて答えを先に固めておくと、実際に試す時の手戻りを減らせます。

Q
Claude Code と Claude Cowork はどう使い分ければいいですか?
A

ローカルのコード編集、テスト実行、実装の差分作成が中心なら Claude Code が向いています。Claude Cowork は、調査、資料整理、ブラウザ作業、定期ブリーフィングのように、複数の材料を束ねて成果物へまとめる仕事で使い分けると分かりやすいです。

迷ったら、最終成果物がソースコードや PR なら Claude Code、メモ、表、レポート、整理済みフォルダなら Claude Cowork と考えると判断しやすくなります。

Q
connectors と computer use はどちらを優先して指定すべきですか?
A

まずは connectors や browser だけで完結できるかを確認し、それで足りない時だけ computer use を許可するのが安全です。structured data の取得や URL の閲覧で足りる作業に、いきなりデスクトップ操作まで開ける必要はありません。

computer use を許可する場合は、移動だけか、入力まで許すか、削除は不可かといった境界を approval に書いておくと事故を減らせます。

Q
機密ファイルがあるフォルダをそのまま任せても大丈夫ですか?
A

機密ファイルを含む大きなフォルダを、そのまま丸ごと渡すのは避けた方が安全です。作業対象だけを別フォルダへ分け、除外したい書類や削除禁止の条件を明記してから渡す方が、Cowork も迷わず動けます。

特にファイル整理では、アップロード不可、外部送信不可、削除不可の3点を最初に書いておくと、意図しない操作を防ぎやすくなります。

Q
scheduled task はどこまで自動化していいですか?
A

要約、監視、定点観測のように、毎回ほぼ同じ型で返せる仕事は自動化しやすいです。反対に、削除、公開、送信のような取り返しのつきにくい操作は、自動で最後まで進めず人の確認を挟む前提で設計した方が安全です。

まずは digest や briefing のような読み物系から始め、価値が確認できてから範囲を広げると失敗しにくくなります。

Claude Cowork テンプレートのまとめ

ここでは、記事全体の使い方を最後に1枚で整理します。Claude Cowork の依頼文は、5要素で型を作り、仕事別テンプレートに差し替え、繰り返す仕事だけ Projects と scheduled tasks へ昇格させる流れで考えると迷いません。

  • 最初に固定する: goal / sources / access / output / approval の5要素
  • 次に選ぶ: リサーチ要約、レポート作成、ファイル整理、定期ブリーフィングのどれに近いか
  • 最後に育てる: 当たりテンプレートは Projects と Memory に移し、毎回変わる案件名だけ task 本文で差し替える

まずは一番頻繁に頼みたい仕事を1つ選び、この記事のテンプレートから goal と output だけ自分の案件名に置き換えて試してください。最初の1回で完璧を目指すより、approval を明確にした小さな依頼から始める方が再利用しやすい型が残ります。

依頼文の型さえ決まれば、Cowork は調査、整理、定期監視のような面倒な反復作業をかなり軽くできます。

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