スマホの電源が切れない！電源ボタン長押しでGoogleアシスタント（Gemini）が起動する時の対処法

スマートフォンで急いで電源を切ろうと、いつものように電源ボタンを長押ししたとき、Gemini（またはGoogleアシスタント）が立ち上がってしまい、電源メニューが出せずに困ったことはありませんか？

「電源を切りたいだけなのに、なぜAIが起動するの？」

「設定を変えたいけど、どこを触れば元に戻せるの？」

この問題は、AI機能の進化に伴い、スマートフォンの基本的な操作設定が変更されたことによって発生しています。特にGoogle PixelやSamsung GalaxyといったAndroidデバイスのユーザーから多く聞かれる悩みです。

この記事では、あなたの持つであろう以下の疑問に対して明確な答えを提示します。

• 電源ボタンの長押しで、以前のように電源メニューを出せるようにする具体的な方法。
• GeminiやGoogleアシスタントの意図しない起動を完全に停止・無効化する手順。
• Geminiをオフにした場合、スマホの他の機能に悪影響がないか。

読み終わる頃には、あなたはストレスなくスマートフォンを使用できるようになるでしょう！

監修者プロフィール

森下浩志

日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

電源ボタン長押しを「電源メニュー」に戻す設定手順

「電源が切れない」問題を解決する最優先のステップは、電源ボタン長押し時の動作を「電源メニュー」に戻すことです。これにより、意図しないGeminiの起動を防げます。具体的な手順は以下の通りです！

この設定変更を完了すれば、以前のようにボタン長押しで電源オフのオプションが表示されるようになり、問題は解決します。

以下は主要メーカー別の具体的な設定場所です。

応急処置としての方法

今すぐ電源を切りたい、設定がよく分からないという方へ、スマホの電源を切る別の方法をお伝えします！具体的には以下の2つの方法で可能です！

なぜ「電源ボタン長押し」でGeminiが起動してしまうのか？

スマートフォンで「電源が切れない」と感じる最大の原因は、電源ボタン（サイドボタン）の標準動作がAIアシスタントの起動に「乗っ取られた」ことにあります。

GeminiとGoogleアシスタントの機能的な関係

Geminiは、Googleが提供する最新のAI機能ですが、多くの場合、従来の「Googleアシスタント」の機能と連携しているか、あるいはGoogleアシスタントを置き換える形で提供されています。

そのため、「Geminiをオフにしたい」と思っても、「Googleアシスタント」の設定画面を探す必要があるなど、設定が複雑に感じられがちです。ユーザーの意図しない起動は、このGemini（またはGoogleアシスタント）の「利便性のための積極的な割り当て」から生じているといえるでしょう。

サイドボタン（電源ボタン）にGeminiが割り当てられた背景

多くのAndroidメーカーは、ユーザーがAIアシスタントをより簡単に利用できるように、サイドボタンの「長押し」アクションをアシスタント機能に割り当てました。

これは、従来の電源メニューを出す操作と競合するため、電源メニューは「サイドボタンと音量アップボタンの同時押し」など、別の操作に変更されました。しかし、この変更がユーザーに浸透しておらず、「電源が切れない」という混乱を招いています。

Geminiの「起動」を完全に停止/無効化する3つの方法

電源ボタンの設定変更で基本的な問題は解決しますが、GeminiやGoogleアシスタントによる他の手段での意図しない起動も完全に防ぎたい場合は、以下の方法を試してください。

方法①：Googleアシスタント自体の利用を停止する（最も確実）

Geminiの起動元であるGoogleアシスタントの機能をオフにすることが、最も確実な停止方法です。

1. 「Google」アプリを開き、画面右上のプロフィールアイコンをタップします。
2. 「設定」→「Googleアシスタント」をタップします。
3. 「全般」または「Ok GoogleとVoice Match」の項目内で、Googleアシスタント自体を「オフ」に切り替えます。

注意点: この方法でオフにすると、音声操作（「OK Google」など）も使えなくなります。

方法②：ジェスチャー操作（コーナーからのスワイプ等）の起動をオフにする

画面の下隅から内側にスワイプするジェスチャー操作で、意図せずGeminiが起動してしまう場合があります。

1. 「設定」→「システム」→「ジェスチャー」へ移動します。
2. 「デジタルアシスタントの起動」といった項目を探し、このジェスチャー操作を「オフ」にします。

方法③：アプリの「無効化」または「強制停止」を行う

どうしてもバックグラウンドでの動作を止めたい場合は、アプリ自体の操作を制限します。

1. 「設定」→「アプリ」または「アプリと通知」を開きます。
2. アプリ一覧から「Gemini」または「Googleアシスタント」を探してタップします。
3. 画面上部の「無効化」を選択します。（アンインストールはできません。）

補足: 「無効化」ボタンがない場合は、「強制停止」を選んだ上で、バックグラウンドでの動作を制限してください。

Geminiをオフにすることで失われる機能と影響範囲

「GeminiやGoogleアシスタントをオフにすると、スマートフォンの主要な機能に影響が出るのでは？」と心配される方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

【結論】ほとんどのスマホ基本操作には影響しない

GeminiやGoogleアシスタントの機能は、スマートフォンに必須のコア機能ではありません。

オフにしても、電話、メール、カメラ、地図（ナビ）といった基本的な機能、およびホーム画面の操作や設定には一切影響しません。

失われる主な機能

オフにすることで失われるのは、主に「音声による便利な操作」です。

• 「OK Google」と話しかけて起動する音声での情報検索。
• 音声指示によるスマートホームデバイスの制御。
• 「おはよう」といった声かけで複数の操作を自動実行するルーティン機能。

これらの機能を使わない方にとっては、オフにしてもデメリットはほとんどありません。

まとめ：Geminiの過剰な起動を制御し、快適なスマホ操作を取り戻そう

この記事で解説した、Geminiの意図しない起動を制御する重要ポイントは以下の通りです。

Geminiは便利な機能ですが、電源が切れないなど意図しない形で操作を妨げるなら、それは快適なスマートフォン操作とは言えません。

まずは電源ボタンの動作を設定から元に戻してください。過剰なAIの起動を制御することで、よりストレスなく、あなたのスマートフォンを使いこなせるようになるでしょう。