Midjourneyで全身にならない時の解決法!プロンプト例やコツも徹底解説

Midjourney

Midjourneyで人物を生成したときに、「なぜか上半身だけ」「足元が切れてしまう」と悩んだことはありませんか?

せっかくのビジュアルを全身で表現したいのに、思うように構図が決まらない…。

そんなときに役立つのが、プロンプトとアスペクト比の工夫です。

この記事では、Midjourneyで「全身にならない」原因と解決法、さらにきれいな全身画像を生成するためのプロンプト例やコツを詳しく紹介します。

📖この記事のポイント

  • 「全身にならない」原因はAIの構図判断や比率設定ミス
  • 9:16や2:3など縦長アスペクト比が全身生成に最適
  • 「full body」「standing pose」で立ち姿を安定生成
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyで全身が生成されない原因とは?

全身が描かれないのには、AIの構図判断や設定面の理由があります。

主な原因を4つに分けて見ていきましょう。

原因①:AIが顔や上半身を優先してしまう

Midjourneyは「被写体の主題=顔」と判断しやすく、構図の中心を上半身に置いてしまう傾向があります。

そのため、人物を指定しただけでは「ポートレート(上半身構図)」と認識されてしまい、全身を自動で描かないことが多いのです。

特に“a person”や“a woman”などのシンプルな指示では、AIが「上半身中心の肖像」と判断しやすくなります。

原因②:アスペクト比の設定ミス

Midjourneyのデフォルト構図(1:1)は正方形なので、上下の余白が足りず、全身を収めにくい比率になっています。

その結果、AIが自動的に「近距離の人物構図」を選んでしまい、顔や胴体が大きく、下半身が見切れてしまうのです。

縦長のアスペクト比(–ar 2:3 や –ar 9:16)を使うと、全身が自然に収まりやすくなります。

原因③:プロンプトの指示が不十分

プロンプト内に「full body」「whole figure」「standing pose」などの明確な構図指定がない場合、AIは“どこまで描くか”を判断できません。

そのため、上半身までで画像を完結させてしまうケースが多くなります。

構図やポーズのキーワードを入れることで、AIに「全身を含める必要がある」と伝わります。

原因④:モデルのバージョンによる違い

Midjourneyのバージョンによっても、人物の構図傾向が異なります。

たとえば、V5まではポートレート寄りの構図を得意としていたのに対し、V7ではより自然な全身バランスを描く能力が向上しています。

もし古いモデルで全身が出ない場合は、「–v 7」を指定して最新モデルを使うと改善されやすいでしょう。

全身を生成するための基本プロンプト一覧

Midjourneyで全身を正しく描かせるには、プロンプトの中で「構図」や「体の範囲」を明確に伝えることが大切です。

以下では、全身を生成する際によく使われるキーワードをカテゴリ別に整理しました。

基本的な全身指定プロンプト

キーワード意味・使い方
full body shot全身を写した構図。最も基本で汎用性が高い。
full length縦方向の全身を意識した構図。立ち姿に最適。
whole body人物全体を自然に含める表現。
entire figure人物の全体像を正確に描く指示。

構図・アングルを指定するプロンプト

キーワード意味・使い方
wide shot被写体をやや遠くから撮影。背景を含めたいときに有効。
full body portrait全身を入れたポートレート。人物中心の構図に。
standing pose立ち姿を明確に指定。座りポーズを防ぐ。
upright直立した姿勢を表現。自然な全身立ち姿に向く。

足元まできれいに生成するためのプロンプト

キーワード意味・使い方
wearing sneakersスニーカーを履いている姿を指定し、足元まで描かせる。
shoes visible靴が見える構図を促すキーワード。足の欠けを防ぐ。
full outfit服装全体を見せる意図を伝え、全身描写を促す。

アスペクト比の設定で全身画像を作るコツ

Midjourneyで全身を描くとき、アスペクト比(縦横比)の設定はとても重要です。

特に人物を縦方向にしっかり収めたい場合は、比率を意識するだけで結果が大きく変わります。

ここでは、構図を整えるための3つのコツを紹介します。

コツ①:おすすめのアスペクト比(9:16、2:3など)

人物全体をバランスよく収めたい場合に最も効果的なのが、9:16または2:3の縦長アスペクト比です。

9:16は特にスマートフォンやSNSでよく使われる比率で、縦の余白が多いため足元まで自然に入りやすい構図になります。

2:3はポスターや雑誌写真に近いプロポーションで、全身を少し引いた距離感で見せるときにおすすめです。

どちらも共通して、上半身に偏らず人物の全体像を捉えやすいのが特徴です。

コツ②:正方形だと全身になりにくい理由

Midjourneyの初期設定ではアスペクト比が「1:1(正方形)」に設定されています。

一見バランスが良さそうに見えますが、実はこれが“全身が切れてしまう”最大の原因のひとつです。

正方形の構図は上下の余白が少なく、AIが主題と認識した「顔」や「上半身」を中心に寄せてしまう傾向があります。

そのため、結果的に腰から下が見切れたり、足が途中で途切れたりすることが多くなります。

また、正方形は被写体を近距離で強調する効果があるため、遠近感が出にくく、ポーズや立ち姿が不自然になることもあります。

全身をきれいに見せたいときは、あえて縦長構図にして「空間の余白」をつくることがポイント

コツ③:–ar パラメータの使い方

アスペクト比を指定するには、プロンプトの最後に「–ar」というパラメータを付けて使います。

これは “aspect ratio” の略で、縦横の比率を指定するための基本的なコマンドです。

たとえば「–ar 9:16」と入力すれば縦長、「–ar 3:2」と入力すれば横長の構図が生成されます。

この指定を入れるだけで、AIが「人物全体を収めるべき」と判断しやすくなります。

動きのある構図を作りたいときは「–ar 2:3」、背景を広く見せたいときは「–ar 4:5」など、被写体との距離感に応じて比率を変えると効果的です。
比率を意識するだけで、全身画像の完成度は一段上がります。

実践!シチュエーション別プロンプト例

ここでは、実際にMidjourneyで全身をきれいに生成するための具体的なプロンプト例を紹介します。

同じ「full body」という指定でも、立ち姿・動きのあるポーズ・座り姿・背景込みなど、シチュエーションによって最適な構図やアスペクト比が異なります。

これから紹介するサンプルをベースに、自分の作りたいイメージに合わせて服装や雰囲気を調整していくことで、より自然で完成度の高い全身画像を生成できるようになります。

例①:立ち姿の全身画像

A full body shot of a young Japanese woman with long black hair, standing upright in a modern studio. She wears a casual white shirt and denim jeans with white sneakers. Professional studio lighting creates soft shadows. Clean white background. Shot with a 50mm lens. --ar 2:3

例②:ダイナミックなポーズの全身画像

Full body dynamic shot of a female dancer in mid-jump, wearing flowing dance costume with ballet shoes. Arms stretched gracefully upward. Captured in a spacious dance studio with large windows. Natural light from the side. Motion blur effect on the costume fabric. Ultra high quality. --ar 9:16

例③:座っているポーズの全身画像

Full body portrait of a young man sitting on a modern wooden chair, legs crossed casually. He wears a black turtleneck sweater and gray slacks with brown leather shoes visible. Relaxed posture with one arm resting on the chair back. Minimalist interior background with soft natural window light. --ar 3:4

例④:背景込みの全身イラスト

Full body illustration of an anime-style girl with pastel pink hair in twin tails, wearing a frilly white dress and mary jane shoes. She stands in a dreamy flower garden with blooming roses and soft sunlight filtering through. Watercolor painting style with soft edges. Whimsical and ethereal atmosphere. High detail on the dress fabric and flowers. --ar 2:3 --niji 6

よくある失敗パターンと解決策

Midjourneyで全身を生成しようとしても、「足が途中で切れる」「思っていた構図にならない」などの失敗はよくあります。

これはプロンプトの書き方だけでなく、構図やAIの自動補正の働きが影響していることが多いです。

しかし、原因を理解して適切に修正すれば、誰でも安定した全身画像を作ることができます。

ここでは、特によくある3つの失敗パターンとその解決策を紹介します。

失敗例①:足が途中で切れる

Midjourneyで最も多いのが、足元が途中で切れてしまうパターンです。

これはAIが「人物の重要部分=上半身」と判断して、フレームを自動的にトリミングしてしまうことが原因です。

また、アスペクト比が1:1のままだと縦方向のスペースが足りず、下半身まで描かれにくくなります。

解決法としては、プロンプトに「shoes visible」や「wearing sneakers」など“足元を含める指示”を追加し、比率を「–ar 9:16」など縦長に設定するのが効果的です。

これにより、AIが足元まで構図に含める意図を理解しやすくなります。

原因:AIが上半身を優先し、正方形構図で下半身が見切れる。
解決法:「shoes visible」+「–ar 9:16」で足元まで確実に生成。

失敗例②:座った姿勢になってしまう

立ち姿を描きたいのに、なぜか座った姿勢になってしまうケースもあります。

この原因は、プロンプトの中でポーズを明確に指定していないことです。

Midjourneyは「person」「portrait」などの曖昧な指示だと、AIが自由にポーズを決めてしまい、結果的に座り姿や中腰の構図を選ぶことがあります。

この場合は、必ず「standing pose」や「upright」を入れて“立ち姿”を明確に伝えましょう

また、「full body portrait」など全身を前提としたキーワードを併用すると、より安定して直立ポーズが生成されます。

原因:ポーズの指定不足でAIが勝手に座り構図を選択。
解決法:「standing pose」「upright」で立ち姿を明確化。

失敗例③:構図が不自然になる

全身が入っていても、体のバランスや空間の取り方が不自然になることがあります。

特に背景を指定しない場合、AIが「人物を中心に詰めて描こう」とするため、構図がぎこちなく見えます。

これを防ぐには、「wide shot」や「balanced composition」といった構図指定のキーワードを使うのが有効です。

また、背景を明示的に入れることで、AIが被写体と空間の関係を正確に判断できるようになります。

たとえば「standing in a studio with soft lighting, wide shot」などと指示すると、全身が自然に配置されます。

原因:背景指定がなく、人物だけを詰めた構図になる。
解決法:「wide shot」「balanced composition」で空間の余白を調整。

Midjourneyで全身画像を生成する際の注意点

Midjourneyで全身画像を作成する際は、構図や設定だけでなく「利用ルール」と「品質調整」にも注意が必要です。

とくに商用利用を前提にする場合や、細部の質感を追求したい場合には、生成後の扱い方に気を配ることでトラブルを防げます。

ここでは、全身画像を扱ううえで知っておきたい2つの注意点を紹介します。

注意点①:商用利用時の確認事項

Midjourneyで生成した全身画像は、有料プラン加入者であれば商用利用が可能です。

現在は無料プランが存在しないため、作品を案件や制作物に使用する場合も、特別な申請や手続きは不要で「有料プラン利用=商用利用OK」という扱いになります。

ただし、販売・広告素材・プレゼン資料・SNS投稿など、実際に外部へ公開する場合は、使用先のプラットフォームや媒体ごとのガイドラインも必ず確認しておきましょう。

特に、人物や既存ブランドを連想させる構図を扱う際は、著作権・肖像権・商標権などのトラブル防止に注意が必要です。

商用利用を前提にするなら、有料プラン契約+画像利用先の規約・権利関係の確認が必須

注意点②:品質とのバランス

全身構図は画面全体に被写体を収めるため、顔や衣服の細部がやや甘くなる傾向があります。

特に高解像度やリアルな質感を求める場合は、–style raw を併用することで自然な描写に調整できます。

また、構図を優先するあまりライティングや背景が崩れることもあるため、バランスを見ながらアップスケールを活用するのもおすすめです。

構図と品質を同時にコントロールすることで、より完成度の高い全身画像を得られます。

構図を重視しすぎると品質が低下。
–style raw とアップスケールを活用して自然な全身バランスに。

まとめ

Midjourneyで「全身がうまく生成されない」問題は、構図・アスペクト比・プロンプトの指定不足など、ちょっとした設定の違いで起こります。

ですが、この記事で紹介したコツを押さえれば、誰でも安定して自然な全身画像を作ることが可能です。

比率を意識しながら、「full body」や「standing pose」などのキーワードを組み合わせ、理想のシーンに近づけてみましょう。

一度感覚をつかめば、どんなシチュエーションでも思い通りの全身ビジュアルを描けるようになります。

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