ChatGPTはターミネーターになるの?違い、シンギュラリティと併せて解説 | romptn Magazine

ChatGPTはターミネーターになるの?違い、シンギュラリティと併せて解説

ChatGPT

ChatGPTをはじめとするAIの進化の速さには驚かされますよね。ですが、

  • AIが進化したらこれからどうなっていくの?
  • ChatGPTがターミネーターのようになってしまう可能性は?
  • AIの今後の進化について知りたい

と思っている方もいるのではないでしょうか。SF映画ではロボットが人間を滅亡させるシチュエーションはよく描かれていますよね。AIが進化するとそれが現実になってしまうのでしょうか。

この記事では世界におけるAIに対する考え方や、今後のAIの進化していく先について解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください!

※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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ChatGPTがターミネーターになる?

ChatGPTが進化してターミネーターのように人類を滅亡させるようなことは現実となってしまうのでしょうか。世界のAIに対する考え方について見ていきましょう。

世界では倫理的なAIの開発が進められている

AIにはいろいろな倫理的懸念がありますが、世界では健全なAI技術の発展を目指すための対応をしています。

2021年11月9日から24日に開催されたユネスコの第41回総会では、特に差別不平等情報格差環境への影響に関する倫理的な懸念や影響に対処する必要があることを考慮して、AI技術の倫理に関する国際的な規範を作成するための取り組みを支持し、AI技術の急速な発展が地域の倫理基準価値に影響を及ぼす可能性などについて議論されました。

その後ユネスコは、AI倫理に関する史上初のグローバルスタンダードである「AI技術の倫理に関する勧告」を2021年11月23日に採択し、加盟国にそれを国際法に従って実施するよう勧告しました。

ユネスコ(国連教育科学文化機関)とは、日本を含む193の国と地域が加盟しており、教育・科学・文化を通して世界中の人々がお互いに分かりあうことで、平和で持続可能な将来にわたって豊かに暮らすことのできる社会をつくるための活動をしている機関です。通常2年に1回ユネスコ総会が開催されます。

ChatGPTが人類を滅ぼす可能性

高度なAIの出現で人類が文明を制御できなくなる可能性があるのではないかということで、ツイッターのイーロン・マスクCEOなどの著名人をはじめとする多くの技術者や学者が署名した「GPT-4より強力なシステム開発を停止せよ」という公開書簡が話題となりました。

はたしてChatGPTが人類を滅亡させる可能性はあるのでしょうか。

ChatGPTを開発したOpenAIのサム・アルトマンCEOAIが人類を滅亡させる可能性は否定できないと発言しているようです。

しかしHugging Faceを運営するAI研究者のサーシャ・ルッチョー二博士や、インスタグラムやフェイスブックを運営しているMetaに所属するルカン教授非現実的で誇張されていると評しており、すでにある目の前の問題から関心をそらしてしまうという意見もあるようです。

AIによる社会規模のリスクを軽減することを目指す非営利団体である「Center for AI Safety(CAIS)」が想定している惨事には以下のようなものがあります。

  • 新薬開発ツールが化学兵器などの製造に使用されてしまう可能性
  • AIにより生成された偽情報が集団での意思決定などに対し害を及ぼしてしまう可能性
  • AIの力が少数の人に集中し、国家が監視と検閲を通じ狭い世界観を強制できてしまう可能性
  • 人類がAIに依存して衰退してしまう可能性

ちなみにChatGPTにもAIが人類を滅亡させる可能性があるのか聞いてみました。

ChatGPTで人類が滅亡する可能性は極めて低いが、AI技術の発展に伴うリスクを最小限に抑える努力は必要である、という意見でした。

ChatGPTとターミネーターの違い

ChatGPTはターミネーターのようになってしまうのでしょうか。ChatGPTの目指す先について解説していきます。

ターミネーターとは

ハリウッドのSFアクション映画シリーズ「ターミネーター」に登場するアンドロイドです。

人類が開発した人工知能を搭載する軍事コンピューター「スカイネット」が人類を壊滅させるために製造し、派遣した機械で、人間を追い詰めるために様々な戦術や武器を使用します。

人間と同じ見た目で、過去や未来で戦いを繰り広げます。

ChatGPTが目指すのはドラえもんのような汎用人工知能(AGI)

まず、AIには大きく分けて「強いAI」と「弱いAI」の2つがあります。

現在普及しているAIは「弱いAI」に分類されます。ある特定の分野でタスクをこなし、与えられた仕事を自動で処理することができますが、プログラムされていないものには対応することが難しいのが特徴です。

将棋AIなどのように特定の分野に特化しているため、「特化型AI」とも呼ばれます。

一方、「汎用人工知能(AGI)」というのが「強いAI」を指します。人間と同じように思考回路や感情を持ち、AI自身が物事を判断して行動することができるAIです。

OpenAIのサム・アルトマンCEOはブログで汎用人工知能について「私たちの使命は、汎用人工知能 (一般に人間よりも賢い AI システム) が全人類に利益をもたらすことを保証することです。もしAGIの創出が成功すれば、この技術は豊かさを増やし、世界経済を加速させ、可能性の限界を変える新たな科学的知識の発見を助けることによって人類を向上させるのに役立つ可能性がある。」と発信しています。

そのため人類に利益をもたらすためのAGI、つまり例えるなら『ドラえもんのような汎用人工知能』を作ろうとしています。

また同ブログ内で、「私たちは、人類の未来は人類によって決定されるべきであり、進歩に関する情報を一般の人々と共有することが重要であると信じています。AGI を構築しようとするすべての取り組みに対して厳しい監視が行われ、重要な決定については公的協議が行われる必要があります。」と発信しています。

このように、AGIの開発に積極的でありながらも、AGIによるリスクに対して敏感に対策を考えていることが分かります。

ターミネーターやドラえもんは人間のように振る舞う同じAGIですが、OpenAIは危険なターミネーターのような存在が生まれてくることを防ぎ、人類がより良く暮らせるためのドラえもんのような存在を生み出すことを大きなミッションとしているようです。

凡用人工知能(AGI)完成で起こるシンギュラリティとは

まずシンギュラリティ(技術的特異点)とは、人間同じレベル知能をAIが手に入れる時点のことを言います。

人工知能研究の世界的権威であり、とくにシンギュラリティに関する著述で知られるアメリカの発明家、実業家、未来学者のレイ・カーツワイル氏は2045年にシンギュラリティが到来すると予測しています。

汎用人工知能によるシンギュラリティが到来した場合の説を紹介します。

  • 遺伝子学の発展:病気を無くし、人間の能力を向上させ、寿命を伸ばすように、生命を再設計することが可能である
  • ナノテクノロジーの発展:体や脳など、私たちが関わる世界すべてを分子レベルで再現できるようなる
  • ロボット工学技術の発展:人間の能力をはるかに超えられるように再設計された、人間レベルのロボットが実現する

またこれらのことが実現すれば、人体そのものを進化させることが可能になると予測しています。

まとめ

いかがでしたか。

ChatGPTなどのAIが、ターミネーターのような世界をつくってしまうのか、また今後のAIの進化について解説してきました。

まとめると、

  • 世界ではAIによるリスクについて対策を考えている
  • ターミネーターのように人類にとって著しい害を受ける可能性は否定できないという意見と、誇張されているという意見がある
  • ChatGPTが人間と同じような汎用人工知能になることを目指している
  • シンギュラリティ(技術的特異点)が到来する可能性がある

でした。

今回紹介した様々な説と今後のAIの進化について参考にしていただければ幸いです!

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