動画生成AI「Sora」のStoryboard機能ってどう使えば良い? | romptn Magazine

動画生成AI「Sora」のStoryboard機能ってどう使えば良い?

Sora

動画生成AIの世界に革命をもたらしたOpenAIの「Sora」。

テキストプロンプトから高品質な動画を生成できるこのツールの中でも、「Storyboard機能」は多くのクリエイターから注目を集めています。シーンごとに動画の流れを細かく設計できるこの機能は、Soraを最大限に活用するための鍵となるでしょう。

本記事では、初心者からプロまで誰でも簡単に使いこなせるSoraのStoryboard機能について詳しく解説します!

今回の記事で分かること
  • SoraとStoryboard機能の概要
  • SoraのStoryboard機能へのアクセス方法
  • SoraのStoryboard機能の基本構成
  • Storyboard機能の使い方・実践例
  • SoraのStoryboard機能を効果的に活用するポイント3選!
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SoraとStoryboard機能の概要

Soraは、OpenAIが開発した最先端の動画生成AIで、2024年12月9日に一般公開されました。ChatGPT PlusおよびChatGPT Proユーザーが利用可能で、テキストプロンプトから驚くほど高品質な動画を生成できます。

Storyboard機能は、Soraの中でも最も高度な編集ツールです。タイムライン上で一連のアクションを指示できる制御機能を提供し、複雑なシーンや動きを細かく設計することができます。

Soraの利用条件
  • ChatGPT Plusユーザー: 最大解像度720p、再生時間5秒の動画、月50本まで生成可能
  • ChatGPT Proユーザー: 最大解像度1080p、再生時間20秒までの動画、月500本まで生成可能
  • 日本語のテキストでも生成可能(英語の方がより正確な結果が得られる傾向あり)
  • 画像からの動画生成も可能

※Soraについては、下記記事で詳しく詳しくしています!

SoraのStoryboard機能へのアクセス方法

Soraでストーリーボード機能を使うには、まずsora.comにアクセスしてログインする必要があります。

ダッシュボード画面から、プロンプト入力欄に生成したい動画の概要を入力した後、画面右下の「Storyboard」ボタンをクリックすることで、詳細な動画設計が可能なストーリーボード画面に切り替わります。

このインターフェイスは、プロの映像制作者が使うストーリーボードの概念をAI生成向けに最適化したもので、直感的に操作できるよう設計されています。

インターフェース画面

SoraのStoryboard機能の基本構成

ストーリーボード画面は主に3つの部分から構成されています。

キャプションカード(画面上部)

キャプションカードは、各シーンの内容を記述するためのカードです。これを使って、シーンごとの設定、キャラクター、アクションを詳細に指定できます。

操作方法

    • タイムライン上で新しいカードを追加
    • カード内にそのシーンで再現したい内容を入力(例:「A beautiful woman standing in the city」)
    • 必要に応じて、キャラクターの動作やアクション(例:「The beautiful woman finds a balloon and picks it up.」)を追加

キャプションカードのテキストは、英語で入力するとより良い結果が得られることが多いです。また、既存のカード内のテキストを選択して直接修正することも可能です。

タイムライン(画面中央)

タイムラインは、シーン間のつながりやアクションのタイミングを調整する重要なツールです。シーンの流れを視覚的に確認しながら設定できるため、完成度の高い動画制作が可能になります。

操作例

  1. タイムライン上でクリックして、新しいシーンを作成
  2. カード間の間隔を調整して、シーン間の自然な移行を実現

カードを近づけすぎると、動画のカットが硬くなって不自然な切り替えになったり、反対にカードを離しすぎると、AIが余計なアクションを挿入する可能性があるため、タイムライン上でのカード配置には注意が必要です。

作成設定のカスタマイズ(画面下部)

Storyboardの下部には、動画全体の仕上がりに影響を与える設定オプションがあります。

  • 設定可能な項目
    1. 解像度: 720pや1080pなど、目的に応じて選択
    2. 画角: 縦向き、横向き、またはカスタムサイズを選択
    3. 動画の長さ: 各シーンの時間配分を調整
    4. プリセット: Film Noirなど、特定の映像スタイルを適用
    5. 生成開始: 「Create」ボタンをクリックして動画生成を実行

【Sora】Storyboard機能の使い方・実践例

具体的な例を通して、Storyboard機能を使った動画生成の流れを見ていきましょう。

Soraへの登録や基本的な使い方については、下記記事で詳しく解説しています。

例1:都市の女性

①最初のシーンとして「街中に立つ女性」を設定(プロンプト:「A beautiful woman standing in the city」)

②タイムライン上で1.5秒後の位置に新しいシーンを追加

③2つ目のシーンとして「女性が風船を見つけて拾う」を設定(プロンプト:「The beautiful woman finds a balloon and picks it up.」)

④設定を確認し、「Create」ボタンをクリックして動画を生成

⑤できた動画を確認する

例2:赤い鶴

①最初のシーンとして「赤い鶴が黄色い尾を持って小川に立つ」を設定(プロンプト:「A red crane stands in a stream with a yellow tail」)

②タイムライン上で中間地点に新しいカードを追加

③2つ目のシーンとして「鶴が頭を水中に浸す」を設定(プロンプト:「Crane dips its head into water」)

④設定を確認し、「Create」ボタンをクリックして動画を生成

⑤できた動画を確認する

その他、下記動画のようなストーリー性のある動画を生成できるのがSoraの「Storyboard機能」です!

SoraのStoryboard機能を効果的に活用するポイント3選!

より質の高い動画を生成するための重要なポイントをまとめました。

プロンプト作成のコツ

こちらは冒頭の方でもお話ししましたが、再度確認しましょう。

  • 英語でのプロンプト入力を推奨: AIが意図をより正確に理解し、質の高い動画を生成します
  • 具体的な描写を心がける: 抽象的な表現よりも、具体的な状況や物体を指定する方が良い結果につながります

タイムライン活用のポイント

タイムラインを操作する際は近すぎず遠すぎない、自然な流れを作るカード配置を意識しましょう。まずは少ないカードでシンプルなストーリーから始め、徐々に複雑化させていくのが効果的です。

解像度と品質の最適化

  • 用途に応じた解像度選択: SNS用なら720p、より高品質が必要なら1080pを選択
  • プリセットの活用: 「Film Noir」などのプリセットを活用して、特定の映像スタイルを簡単に適用
  • 生成回数の管理: 月間の生成可能本数を考慮し、効率的に使用しましょう

まとめ

いかがでしたでしょうか?SoraのStoryboard機能は、AI動画生成において映画的な表現ができる画期的な機能でしたね。

主なポイントは、以下の通りです。

  • 複数シーンを時系列で配置し、映画的な表現が可能
  • タイムライン上での間隔調整が動画の流れを左右する
  • 英語プロンプトでより精度の高い結果が得られる
  • 具体的な指示とカメラワークの明記が重要
  • ChatGPT PlusとProユーザーで利用可能な解像度と長さが異なる

この機能を使いこなすことで、ただのAI生成動画を超えたストーリー性のある映像表現が誰でも簡単に実現できるようになりました。

みなさんもぜひ試してみてくださいね!