Stable Diffusionで「RealVisXL」を導入する方法・使い方! | romptn Magazine

Stable Diffusionで「RealVisXL」を導入する方法・使い方!

Stable Diffusion

Stable Ⅾiffusionで画像を生成する際に必要になるモデルですが、モデルを探す際にこんなお悩みはありませんか?

写真のようにリアルな人物が生成できるモデルを知りたい

人気のRealVisXLってどんなモデル?

モデルの商用利用が出来るか知りたい

いかがでしょうか。こういったお悩みをお持ちの方はやはりたくさんいらっしゃいますよね?

今回は、人気のモデル『RealVisXL』のインストール方法から商用利用の可否までわかりやすくご紹介します。

この記事を最後まで読んでいただくと、今までにないクオリティーのリアルな画像を簡単に生成できるようになります。RealVisXLのインストールから画像生成まで初心者の方でも簡単にできます!

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「RealVisXL」とは?

RealVisXLとは、Stable Diffusionで画像を生成する際に使用する写実的な写真生成に特化したモデルの1つになります。他のモデルに比べて、高品質で写真のような精密な画像を生成できるのがポイントです。

RealVisXLシリーズは継続的にアップデートされており、最新のV4.0では特に人物の解剖学的な正確さが向上しています。男性・女性どちらの写実的な画像生成も可能で、日本人の顔を生成する場合はayame_LoRAとの併用が推奨されています。

なお、このモデルはSDXLをベースにしており、風景写真からポートレートまで幅広い用途に対応できます。特にクローズアップされた人物写真や風景写真での細部の表現力が優れています。

Stable Diffusionのモデルとは、AIが画像を生成するために様々な要素を学習させたファイルの事です。

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「RealVisXL」の導入(インストール)方法

Stable Diffusionで使用するモデルは、以下の2つのサイトから無料でインストールすることが出来ます。

これらのサイトには、今回紹介している「RealVisXL」のモデル以外にもアニメ系モデルや風景モデルなど様々なモデルをインストールできるので、お気に入りのモデルを見つけてみてください。

今回は、画像からモデルを選ぶことも出来て、簡単な操作でインストールができる『Civitaiでのインストール方法を解説していきます。

Civitaiでは、モデルのダウンロードだけならアカウントの作成が必要ありません。※NSFW(18禁)関連の画像を見る場合にはアカウントの作成が必要になります。

それでは、RealVisXLのインストール方法を解説していきます。

Civitaiからモデルをインストールする方法

1.「Civitai」にアクセスする

2.モデルをダウンロードする

下記のURLから「Civitai」にアクセスします。

CivitaiのURL:https://civitai.com/models/139562?modelVersionId=798204

このような画面になると思います。

上の方に複数のバージョンが表示されているので、「V5.0 Lightning(BakedVAE)」を選んでください。

ダウンロードマークが書いてあるボタンを押したらモデルのダウンロードは終了になります。

※『civitai』の使い方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

プロンプトジェネレーターで画像生成プロンプトの参考に!
  • Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
  • 画像生成が思ったようにできない
  • 色々なプロンプトを探したい
など、画像生成AIのプロンプトに関する疑問が解決するかもしれません。

【Google Colab】Stable Diffusionの立ち上げ方法

いったんここで、「RealVisXL」を利用するにあたって必要となる、Stable Diffusionの立ち上げ方について説明していきます!

ここでは、1番メジャーなGoogle Colab(Googleドライブ)でStable Diffusionを立ち上げる方法について説明していきます!

Googleドライブを使ってStable Diffusionを立ち上げる時には、『fast-stable-diffusion』を使います。

①Google Colabを開いてファイルから“ノートブックを開く”をクリック

②GitHubタブで、“https://github.com/TheLastBen/fast-stable-diffusion.git”を入力する

③ノートブックが開くので、上から実行ボタンを押していく。

④URLを開くと、立ち上げが完了

①Google Colabを開いてファイルから“ノートブックを開く”をクリック

②GitHubタブで、以下のURLを入力する

https://github.com/TheLastBen/fast-stable-diffusion.git

(画像の順番で操作してください!)

③ノートブックが開くので、メニューバーの「ランタイム」から『ランタイムのタイプの変更』をクリックし、ハードウェアアクセラレータを“GPU”にする

④上から実行ボタンを押していく。

緑枠で「done」と出れば、実行完了です。

上部にある『ドライブにコピー』を押して、コピーしたノートブックを使ってください。

●『Connect Google Drive』

Googleドライブへのアクセス許可を求められるので、“Googleドライブに接続”をクリックしてください。

続いてファイル共有も許可してください。

●『Install/Update AUTOMATIC1111 repo』

●『Requirements』

この2つは特に設定することはないので、そのまま進めてください。

●『Model Download/Load』

アップロード方法は、下記の「RealVisXLの使い方」に詳しく記載しています。

●『ControlNet』

ControlNetとは、Stable Diffusionで利用できる拡張機能です。

ControlNetをインストールするには21GBもの容量が必要なため、使いたい機能だけ選択して実行ボタンを押しましょう!

●『Start Stable-Diffusion』

実行すると、最後にURLが表示されます。

このURLにアクセスすることで、立ち上げが完了です!

※Stable Diffusionの詳しい使い方については、以下の記事を参考にしてください。

また、他にも「Conoha AI Canvas」という上記で紹介したような立ち上げ不要でStable Diffusionを簡単に利用できるツールもありますので、気になる方は以下を参考にしてください!

「RealVisXL」の使い方

ここからは、ダウンロードしRealVisXLのモデルをどのように使用するか解説していきます。

下記の2通りの利用方法を解説していきます。

  • Google Colab(仮想環境)で利用する場合
  • PC(ローカル環境)で利用する場合

Google Colab(仮想環境) を利用する場合

1.Googleドライブにアクセスする

2.「マイドライブ」→「Colab Notebooks」→新しいフォルダーを作る

「+新規」→「新しいフォルダ」→フォルダの名前を決める→「作成」で上記のように新しいフォルダが出来ます。

※フォルダ名は好きな名前で大丈夫です。わかりやすい名前をおすすめします。

3.新しく作ったフォルダに先ほどインストールしたRealistic Visionのモデルをアップロードします。

「+新規」→「ファイルのアップロード」

これで、Google ColabにRealVisXLのモデルをアップロードできました。

あとは、Google ColabでWebUIを立ち上げる際、Model Download/LoadにRealVisXLのモデルを忘れずに選んでください。導入の仕方はこちらを参考にしてください。

WebUIが立ち上がったら、一番左上のStable Diffusion checkpointを『RealVisXLにして画像を生成すれば完了です。

PC(ローカル環境)で利用する場合

Stable Diffusion‐Webui」→「models」→「Stable-Diffusion」で先ほどインストールしたRealVisXLを設置し、WebUIを起動します。後は、先ほどと同じ工程が画像を生成できます。

実際に「RealVisXL」を使って画像を生成してみた!

では、実際に「RealVisXL」を使って画像を生成した画像を紹介していきます!

リアル系画像

呪文(プロンプト)

A stunning beautiful woman in her early 30s, with sleek black hair neatly tied in a low ponytail. She wears a navy blue business suit with a white blouse, standing confidently in an urban setting. Her makeup is subtle yet elegant, with well-defined eyebrows and soft pink lipstick. She gazes into the distance with a composed and intelligent expression. The background features a modern cityscape with blurred lights. Hyper-realistic, cinematic lighting, finely detailed facial features, natural skin tone, and high-resolution texture

ネガティブプロンプト

((worst quality , low quality )) , bad anatomy , normal quality , missing limbs , missing fingers , extra fingers , extra limb , bad face , NSFW , text

呪文(プロンプト)

A naturally beautiful woman in her late 20s, sitting on a grassy hill surrounded by lush greenery. She wears a casual white cotton dress and has her long, wavy brown hair gently tousled by the breeze. She smiles warmly while holding a cup of coffee, enjoying the peaceful outdoor setting. The sunlight softly illuminates her face, highlighting her clear skin and delicate features. Ultra-realistic, warm color tones, natural outdoor lighting, high-resolution facial details

ネガティブプロンプト

((Worse quality , low quality )) , normal quality , NSFW , missing limb , missing arm , extra limb , extra fingers , disconnected limbs  , bad face , bad anatomy 

呪文(プロンプト)

(Best quality :1.4 , masterpiece:1.3) , 8K , Best Photo , Super fine Photo , 1 girl , swimwear , wearing big hat , beach , detail eyes , long hair , blown hair , cute girl , upper body

ネガティブプロンプト

(worse quality , low quality :2) , normal quality , ugly , missing limbs , missing fingers  , extra arm, disconnected limbs , bad face , bad anatomy , text 

「RealVisXL」のライセンス・商用利用について

CivitaiやHuggingFaceからモデルをダウンロードする際は、「商用利用」についてしっかり確認しておきましょう。

RealVisXLについては、現時点では「Licence:CreativeML-Open RAIL-M」のライセンスが適用されています。基本的には商用利用が可能ですが、いくつかの制限事項があります。

The Responsible AI License allows users to take advantage of the model in a wide range of settings (including free use and redistribution) as long as they respect the specific use case restrictions outlined, which correspond to model applications the licensor deems ill-suited for the model or are likely to cause harm.

訳:The Responsible AIライセンスは、利用者が特定の利用制約を尊重する限り、モデルを幅広い環境で活用できる(無料利用および再配布を含む)ことを許可する。これらの制約は、制作者がモデルに適さないと判断するモデルまたは危害を引き起こす可能性のある用途に関する制限が明示されている。

https://github.com/Stability-AI/generative-models/blob/main/model_licenses/LICENSE-SDXL1.0

Civitaiでは、モデルの詳細が記載されている一番下に以下の許可事項が明記されています。

  • Use the model without crediting the creator (制作者のクレジットを記載せずにモデルを使用する)
  • Sell images they generate(生成した画像を販売する)
  • Run on services that generate images for money (お金を払って画像生成サービスを運営する)
  • Share merges using this model(このモデルを使用してマージ画像を共有する)
  • Sell this model or merges using this model (このモデルまたは、このモデルを使ったマージモデルの販売する)
  • Have different permission when sharing merges (マージ画像を共有する時に異なる権限を与える)

モデルの商用利用については、予告なく変更されることがあります。生成画像を商用利用する際は、ライセンスを必ずチェックするようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、Stable Diffusionでリアルな人物の画像を生成できるモデル『RealVisXL』の導入方法から利用方法まで詳しく解説しました。

  • RealVisXLとは、高品質で写真のような精密な画像を生成できるのがポイントの人気のモデル
  • RealVisXLモデルをCivitaiからインストールする方法
  • Google Colab(仮想環境)とPC(ローカル環境)で利用する方法

クオリティーの高いリアル系画像を作ってみたい、どのモデルがいいか分からないという方は、今回の記事を参考にぜひ、『RealVisXL』を使ってみてください。

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