画像を高画質化して綺麗な仕上がりにしたい!と思うことはありませんか?
『Extras』を使うと高画質化ができ、画像の仕上がりをさらに良くにすることが可能です。
今回は『Extras』の高画質化の機能について紹介します!
※Stable Diffusionの立ち上げ方法や使い方については、以下の記事を参考にしてください。
『Extras』とは
『Extras』とは、高画質化するための機能のことです。
Stable Diffusionに標準で搭載されているので、簡単設定で高画質化することが可能になります。
即実践できるように、具体的手順を解説しているので参考にしてみてください!
『Extras』を使って高画質化してみましょう!
▪️元画像
呪文(プロンプト)
8k, RAW photo, best quality, masterpiece, realistic, photo-realistic, clear, professional lighting, beautiful face, best quality ,ultra high res,
BREAK
(cowboy shot :1.5),
BREAK
realistic Japanese cute, girl,30 years old, long hair, smile,
BREAK
tanktop,
BREAK
river,
ネガティブプロンプト
EasyNegative, deformed mutated disfigured, missing arms, 4 fingers, 6 fingers,
extra_arms , mutated hands, bad anatomy, disconnected limbs, low quality, worst quality, out of focus, ugly, error, blurry, bokeh, Shoulder bag, bag, multiple arms, nsfw.
▪️『Extras』利用後
ではさっそく、比較してみましょう!
▪️Before/After
ぼやけている部分がはっきりしました!
高画質化に成功していることがわかりますね。
「Hires.fix」との違い
「Hires.fix」とは、高画質化と顔などの歪みの修正を同時に行う機能のことです。
「Extras」との違いは、生成スピード・高画質化の範囲です。
生成スピードは、「Hires.fix」の方が遅いですが、「Hires.fix」の方が修正の範囲が広いです。
分かりやすくカレーに例えると、以下のような感じです。
「Extras」は出来上がったカレーの盛り付けを綺麗にする(料理自体は変化なし)
「Hires.fix」は出来上がったカレーに、スパイスを加えてさらに美味しくする(料理にも変化あり)
元画像を使って『Extras』と『Hires.fix』を比較しましょう!
(左)『Extras』利用 (右)『Hires.fix』利用
▪️画像を生成するのに利用した設定値
『Extras』 | 『Hires.fix』 |
---|---|
・Upscaler1:SwinlR 4x | ・Upscaler:SwinlR 4x、 |
・Upscaler 2:None | ・Hires steps:5 |
・Upscaler 2 visibility:0 | ・Denoising sterength:0.7 |
・GFPGAN visibility:0.5 | ・Upsclaeby(高画質化の倍率):1.5 |
・CodeFormer visibility:0 | |
・CodeFormer weight :0 | |
生成にかかった時間:8秒 | 生成にかかった時間:31秒 |
比較結果をまとめていきます!
結果として、『Extras』の方が4倍近く早く生成できました。
『Extras』は高画質化のスピードが速いですが、画像への影響度は少なめです。
画像の特徴を残して高画質化するなら『Extras』がおすすめ!
『Hires.fix』は高画質化のスピードが遅いが、画像への影響度が大きめです。
画像の顔などの崩れ・歪みも含めて修正・高画質化したいなら『Hires.fix』がおすすめ!
以上の結果を、表でまとめてみました!
Extras | Hires.fix | |
---|---|---|
生成スピード | ○ | × |
画像への影響度 | △ | ○ |
高画質化 | ○ | ○ |
設定値についての補足
設定項目 | 概要 |
---|---|
Upscaler (アップスケーラー) | 画像を拡大する手法ののこと。 10種類以上ありそれぞれの特色があります。 自分に合ったものを選ぶと良いです。 個人的おすすめはSwinlR4×です。 |
Hires steps(ハイアーズステップス) | 高解像度にするための手順のこと。step数を増やすほど、詳細な画像が生成されます。 step数を上げるほど生成時間もかかるので注意が必要。 個人的おすすめは5〜10です。 |
Denoising strength (ノイズ除去度) | ノイズ(ぼやけ)を取り除く強さのこと。大きくするほどノイズがなくなりますが、大きくしすぎると元の画像を保てなくなるので注意です。 個人的おすすめは0.7〜0.8です。 |
Upscale by (アップスケール倍率) | 画像を拡大させる倍率のこと。大きくするほ画像が綺麗になります。ただし時間もかかってしまうので注意が必要です。 個人的おすすめは1.5~1.8です。 |
画像を高画質化できる『Extras』の使い方
では、『Extras』の使い方について紹介します。
『Extras』の設定方法
流れは、以下のようになります。
①画像を生成する
②Extrasタブを開く
③各種設定をする
④生成(Generate)する
①画像を生成する
呪文(プロンプト)
8k, RAW photo, best quality, masterpiece, realistic, photo-realistic, clear, professional lighting, beautiful face, best quality ,ultra high res,
BREAK
(upper shot:1.5),
BREAK
realistic Japanese cute, girl,18 years old, short hair, smile,
BREAK
school uniform,
BREAK
dynamic pose,
BREAK
class room,
ネガティブプロンプト
EasyNegative, deformed mutated disfigured, missing arms, 4 fingers, 6 fingers,
extra_arms , mutated hands, bad anatomy, disconnected limbs, low quality, worst quality, out of focus, ugly, error, blurry, bokeh, Shoulder bag, bag, multiple arms, nsfw.
②Extrasタブを開く
生成した画像の下にある定規ボタンを押します。
もしくはExtrasタブから開いてください。
③各種設定をする
つづいて設定を選びましょう。
今回は、Upscaler1:SwinlR 4xとし、その他の設定は変えずに生成をしてみます。
▪️参考)設定項目について
設定項目 | 概要 |
---|---|
Resize(リライズ) | 拡大率のこと |
Upscaler1(アップスケーラー1) | 画像を拡大する手法ののこと。 |
Upscaler2(アップスケーラー2) | 画像を拡大する手法ののこと。 |
Upscaler2 visibility (アップスケーラービジビリティ) | Upscaler2の画像拡大の影響度合いのこと。 0〜1までで割合調整。 |
GFPGAN visibility | 顔の崩れ修正の調整度合いのこと。 0〜1までで割合調整。 |
CodeFormer visibility | 顔の崩れ修正の調整度合いのこと。 0〜1までで割合調整。 |
④生成(Generate)する
高画質化ができました。3つのステップだけでできるのでとても簡単ですよね!
使いこなして、高画質化どんどんしていきましょう。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
まとめ
いかがでしたでしょうか?
画像の高画質化できる機能『Extras』について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- Extrasを利用すると、高画質化ができること
- Hires.fixは高画質化に加えて、顔の歪みも修正してくれること
- 2つを組み合わせることでより高品質の画像が良くなること
Extrasを活用できるようになると、高速で高画質化ができるようになるので
時間をかけずに高画質化させたい人はぜひ試してみてください!
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい