AI技術が日々進化しており、特にAI画像生成ツールにおいてはどのツールが最も適しているのか分からない人も多いのではないでしょうか?
今回紹介するPlaygroundは、ChatGPTを作ったOpenAIの画像生成ツールです。
他のAI画像生成ツールと同様にPlaygroundもユーザーの入力したテキストに基づいて高品質な画像を生成することができます。
この記事では、Playground AIの基本的な特徴から商用利用のルール、さらには日本語対応の有無に至るまで、徹底的に解説していきます。
【画像生成ツール】Playground AIとは
概要
Playground AIは、OpenAIの技術をベースに開発された画像生成ツールです。ChatGPTと同様に高度なAI技術を背景にしており、ユーザーが入力したテキストに基づいて独創的な画像を生成することができます。
このツールは、デザインのインスピレーションを求めるクリエイターや、思い描いたイメージを視覚化したいビジネスユーザーにとって強力なツールとなっています。
Playground AIの料金
Playground AIには有料プランも用意されていますが、無料プランでも1日500画像もの生成が可能であるため、無料枠に不足を感じるようであれば有料プランに変更するので十分です。有料プランは低価格にも関わらず魅力的な特典が設定されています。
Free | Pro | Turbo |
無料 | 月額15ドル, 年額144ドル | 月額45ドル, 年額432ドル |
500画像生成/日 商用利用可能 | 1,000画像生成/日 商用利用可能 画像サイズは1Mピクセルまで無制限 品質と詳細設定は無制限 高速画像生成 優先サポート 永久プライベートモード プリセット無制限 キャンバスファイル作成無制限 アップスケール無制限 顔修正無制限 プロンプト拡張無制限 全イメージ検索 | Proプランのすべて 2,000画像生成/日 16画像同時生成 高速画像生成 |
Playground AIで生成した画像の商用利用について
Playground AIで生成した画像の商用利用は可能です。FAQには次のように記載されています。
Playgroundの著作権はどうなっていますか?私が作成した画像は誰のものですか?
プランに関わらず、Playgroundで作成した画像はお客様のものです。私たちの規約に従っている限り、個人的または商業的な使用(YouTube、Etsy、Instagramなど)に使用することができます。他人の画像を無断で使用しないでください。
引用 – Pricing – Playground
なお、ここで定められている「利用規約」の要約は以下のとおりです。
利用規約(要約)
- 利用規約の受諾:サービスを使用することで、ユーザーはこれらの規約に同意し、プラットフォーム上で生成された入力および出力に対する責任を負うことに同意します。
- DMCAおよび著作権侵害対策:Playground AIは著作権法を尊重し、主張された侵害に対処するプロセスを持っています。
- 利用規約の変更:利用規約は変更される場合があり、サービスの継続的な利用はこれらの変更への同意を意味します。
- 商標および特許:Playground AIの商標および特許は保護されており、使用には事前の同意が必要です。
- ライセンス条項:ユーザーはサービスの使用許可を与えられ、特定の条件下でPlayground AIおよび他のユーザーにいくつかの権利を割り当てることで、自身が作成した資産を所有することができます。
- 料金および支払い:無料および有料サブスクリプションに関する詳細、キャンセル、返金、税金に対する責任に関する条項。
Playground AIは日本語対応している?
Playground AIは日本語には対応していません。UI表示はすべて英語、プロンプトの日本語入力は受け付けられるものの、生成される画像はプロンプトの指示とは異なるものになります。他の画像生成AIツールと同様に、プロンプト入力は英語で行うことをお勧めします。
試しに、日本語プロンプト「静かな森の中の小屋」では、プロンプトと関係なさそうな画像が生成されました。
同じ意味の英語プロンプト「Quiet cabin in the woods」では、プロンプト通りの画像が生成されました。
Playground AIでできること
Playground AIは、単なる画像生成ツール以上の多様な機能を提供しています。このセクションでは、その主要な機能について解説します。
呪文(プロンプト)入力で画像生成
Playground AIの最も注目すべき特徴の一つは、ユーザーが入力した「呪文(プロンプト)」に基づいて画像を生成する能力です。このプロンプト入力機能により、ユーザーは具体的な指示や抽象的なアイデアを入力するだけで、それに応じた画像を生成することができます。
アップロードした画像を編集
ユーザーは自身の画像をアップロードし、その画像を基に新しいビジュアルを生成することができます。既存デザインの改良や、画像内のオブジェクトを消去したり、新しい要素を追加したい場合に有用な機能です。
アップロード画像だけでなく、Playground AIで生成した画像に対しても編集機能を使用することができます。
高画質な画像のダウンロード
Playground AIでは、生成された画像を高解像度でダウンロードすることも可能です。これにより、印刷メディアや大型ディスプレイなど、さまざまな用途に適した高品質な画像を手に入れることができます。商業利用を考えているユーザーにとっては特に魅力的な機能といえます。
Playground AIを登録して実際に使ってみた!
Playground AIの魅力をより深く理解するためには、実際に利用登録し、その機能を体験することが最も効果的です。以下に、登録から画像生成までの手順をステップごとに詳しく解説します。
アカウントの作成
サイトの「Get Started」ボタンよりアカウント作成を行います。Playground AIのアカウント作成方法はGoogleログインのみのため、Googleアカウントの取得は必須になります。
画像生成
Playground AIのダッシュボードは他のAIツールとは異なり、広いキャンバスの任意の位置に生成画像を配置していくUIになっています。キャンバスは自由にスクロールや拡大/縮小することが可能です。
ダッシュボードは3つのペイン、左(プロンプト, フィルター)、右(生成モデル, 詳細パラメータ)、中央(生成画像)に分かれています。
画像生成の手順は以下のとおりです。
ツールバーより「Generate Image」を選択。 このボタンはダッシュボード上部のツールバー中程にあります。
プロンプトを入力し「Generate」ボタンをクリックします。プロンプトは英語で入力します。
数秒後、生成された画像が表示されます。下の画像は、プロンプト「An intersection in Hanoi crowded with motorcycles (オートバイで混雑するハノイの交差点)」で生成された画像です。
左右のペインで生成モデルやパラメータを調整することで、テイストの異なる画像を生成することができます。
画像編集
新たな画像を生成し、それを編集する方法を説明します。
ここでは消しゴムツールで画像の一部を消去してみます。プロンプト「Girl standing on the edge of the river」で生成した画像を編集します。
ツールバーより消しゴムツールを選択しブラシで消去対象を選択し「Erase」ボタンを押すと、指定したオブジェクトが消去されます。
結果の画像は、水面に映った人物を消去対象に選ばなかったため、不思議な画像になりました。
別の編集機能を使用して、同じ画像にオブジェクト追加を行ってみます。
ツールバーより「Inpaint」を選んだ後に追加したい場所をブラシで選択、追加したいオブジェクトの説明をプロンプトで入力します。ここではプロンプトに「Fisherman(釣り人)」を指定しました。
その結果生成された画像には、釣り人はもちろん、水面に反射する影も加えられています。
画像ダウンロード
キャンバス上で画像を選択すると、左上に表示されるボタンで「Download」を選ぶとオリジナルサイズで画像がダウンローできます。
オリジナルサイズとは、生成時に右ペインで指定した画像サイズです。より高解像度の画像が必要な場合は、同じ左上のボタンから「Upscale by 4x」を選んで高解像度化してダウンロードします。
Playground AIのまとめ
いかがでしたでしょうか?本記事では、画像生成ツール「Playground AI」について解説しました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- Playground AIは画像生成の他に、プロンプト入力によるカスタマイズ、既存画像の編集、高解像度での画像ダウンロードなどの機能を備える。
- Playground AIで生成した画像は商用利用が可能。
- 日本語には未対応のためプロンプト入力は英語で行う必要がある。
- 無料ユーザーでも1日に500枚の画像を生成できる。
Playground AIは、クリエイティブなビジュアルを必要とするすべての人々にとって、強力なツールとなること間違いありません。この記事が、Playground AIをより深く理解し、その可能性を最大限に活用するための一助となれば幸いです。
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