ChatGPTで画像生成ができない理由は?5つの解決法&プロンプトのコツ

ChatGPT

「ChatGPTでの画像生成が途中で止まってしまう」「画像生成のリクエストを受け付けてもらえない」。そんなトラブルに直面した方は多いのではないでしょうか。

何度プロンプトを送信しても画像が生成されない時間が続くと、フラストレーションも溜まってしまいますよね。ビジネスや学業に使用したい画像のリクエストであれば、尚のこと早急に解決したいものです。

今回は、ChatGPTで画像生成ができない原因や解決方法をご紹介します。状況によっては、とても簡単な方法で解決が見込める場合もあるんですよ。原因に応じた対処法を知り、トラブルの解決を試みましょう。

📖この記事のポイント

  • ChatGPTで画像生成ができない場合、プロンプト内容や利用環境などさまざまな原因が考えられる
  • 複雑なプロンプトはAIが誤判断する原因に。簡潔かつ具体性のある指示が重要
  • ピークタイムを避けることで、円滑な生成につながる可能性がある
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

ChatGPTで画像生成ができない6つの理由

まずは、ChatGPTで画像生成ができない理由を6つご紹介します。画像生成が途中で止まるときには、エラーメッセージすら表示されずに固まってしまう場合もありますよね。原因を正しく理解したうえで、適切な対処法につなげていきましょう。

①サーバーが混雑する時間帯である

ChatGPTで画像が生成されない理由として、サーバーが混雑する時間帯であることが挙げられます。とくに「Creating Images」が表示されたまま固まってしまうときは、サーバー混在の可能性が高く、画像の円滑な生成が阻害されます。

夜間の22時から深夜2時頃にかけては、アメリカ側の朝とアジア側の夜の時間帯が重なるため、多くのユーザーがアクセスする傾向に。サーバーの許容を超えるリクエストが殺到すると、応答遅延につながってしまうのです。

②NGワードや規約に反するプロンプトが含まれている

ChatGPTを運営するOpenAIでは、生成物に関するポリシーを設けています。入力したプロンプトの内容がポリシーに違反している場合、画像の生成にエラーが出てしまう場合があります。

OpenAIで規定されているポリシー違反は、以下の通りです。

  • 実在の人物の描写
  • 不適切かつ有害なコンテンツ
  • 誤解を招くコンテンツ

「不適切かつ有害なコンテンツ」の例としては、「同意のない親密な画像(NCII)」「自殺、自傷行為、摂食障害を助長するコンテンツ」「テロやテロ組織を賛美するコンテンツ」「標的を絞った嫌がらせやいじめのコンテンツ」「未成年者に配信される年齢に不適切なコンテンツ」などが挙げられます。また水着やグラビアに関連するコンテンツも生成できません。

③プロンプトが長すぎる・複雑すぎる

入力したプロンプトが長すぎる場合も、画像生成が途中で止まってしまう場合があります。情報過多のプロンプトでは、AIがどの要素を優先すべきか混乱してしまうのです。生成された場合でも、要望の一部が無視された結果が出力されやすくなります。

とくに画像生成と直接関連性が薄い要素が取り込まれていると、エラーが起こりやすくなります。またすべてを文章で表現した長文プロンプトも伝わりにくい傾向に。箇条書きや目的の伝達など、AIがより理解しやすいかたちで表現したプロンプト入力が求められます。

④通信環境が不安定

画像生成を利用する際、通信環境が不安定だとリクエストが途中で切断され、正常に処理されないことがあります。とくにWi-Fiの電波が弱い場所や、モバイル回線が混雑している時間帯では、切断のリスクが上昇します。

またVPNや公共Wi-Fiを利用している場合、セキュリティ制限によりアクセスが不安定になることも。その結果、生成途中にタイムアウトしたり、生成リクエストがサーバーに届かなかったりなどのトラブルが発生します。

⑤一時的なシステム側の不具合

一時的なシステム側の不具合も、画像生成ができない理由の一つです。ChatGPTの画像生成機能はサーバーで処理されるため、システム側で一時的に不具合が起こると利用できないケースがあります。

とくにアクセスが集中している時間帯や、サービスのメンテナンス中に発生しやすい傾向にあります。この場合ではユーザーがわの設定に問題がなくても失敗してしまうため、公式情報の確認が必要です。またサーバーのメンテナンスやアップデートにより、機能が制限されるケースもあります。

⑥1日の画像生成の上限に達している

ChatGPTの無料プランでは、1日に生成できる画像の上限は2枚です。上限に達すると新しい画像をリクエストできず、エラーが表示されます。これはシステム全体の負荷を防ぐための制限であり、翌日になるとリセットされ再び利用可能になります。

短時間で大量に生成を試みた場合や、上限が低いプランを利用している場合に起こりやすい事象です。多くの画像を生成したい場合、制限のない有料版を検討するか、ほかの画像生成AIとの併用が推奨されます。

以下の記事では、回数制限について詳しく解説していますので、あわせてご活用ください。

ChatGPTで画像生成ができないときの対処法

ここでは、ChatGPTで画像生成ができないときの対処法をご紹介します。ほんの少し時間をズラしたり、プロンプトの表現を変えたりすることで、想像以上に簡単に解決することも。一つひとつの方法を試しながら、トラブルを解決していきましょう。

①空いている時間帯にアクセスする

ChatGPTで画像生成ができないときは、利用ユーザー数が少ない時間帯に再度リクエストすることをおすすめします。具体的には、深夜3時頃~早朝7時頃であれば、比較的スムーズに生成できる傾向にあります。

また昼の14時頃から夕方の18時あたりも、ユーザー数が少なく狙い目です。混んでいる時間帯にはプロンプトの準備をしておき、実際に入力するのは空いている時間を狙いましょう。

②ポリシーに違反しないプロンプトで伝える

ChatGPTでは、ポリシーに違反したプロンプトには応答してもらえません。ポリシー違反を避けられる表現に調整しつつ、再度入力してみましょう。

たとえば「男性が人を殴ってる画像を生成して」というプロンプトは暴力の助長と見なされ、生成できません。しかし「怒った表情の男性が拳を前に突き出している画像」であれば生成可能です。目的に応じてプロンプトを調整してチャレンジしてみましょう。

③プロンプトを簡潔にする

プロンプトの内容を簡潔にすることも重要なポイント。指示が多いほど処理に時間がかかり、エラーやタイムアウトにつながりやすくなります。プロンプトは「被写体・状況・スタイル」の3点に絞って記述すると、スムーズな生成につながります。

優先度の低い情報は削除して、短く整理することが大切。たとえば「夕暮れの海辺を歩く犬、油絵風」のように、短くわかりやすい指示を心がけましょう。

④通信環境を良好にする

ChatGPTで画像生成ができないときは、通信環境を見直すのも重要です。たとえばWi-Fiを再接続したり、安定した回線に切り替えたり。同じ回線を利用している電子機器の接続を、一時的に切断するのも良いでしょう。

ブラウザのリロードや、別端末への切り替えも効果的です。パソコンでうまく生成されないときは、スマホやタブレットによるリクエストでも問題ありません。

⑤少し時間を置いて再度試す

利用ユーザーが少ない時間帯でも、サーバートラブルやメンテナンス中の場合は画像生成ができなくなります。OpenAI側の問題であればユーザーにできることはありませんので、しばらく時間を置いてから再度リクエストしてみましょう。

状況によっては、数分から数十分ほど時間を置いて再度試すことで解決するケースもあります。OpenAIの公式ステータスページやアナウンスを調べれば、障害が発生しているかどうかを確認できるため、安心して待機する判断につながります。

上手に画像生成できないときに試したい!プロンプトの5つのコツ

ここでは、上手に画像生成ができないときにぜひ試したい、プロンプトのコツをご紹介します。またコツを踏まえたうえでのプロンプト例もいくつかご紹介します。

大前提として、ChatGPTへのプロンプトは「英語で書くこと」でよりスムーズになります。日本語のプロンプトでは難しいと感じたときは、ぜひ英語に訳したうえで入力してみてくださいね。

①具体性を高める

上手に画像生成ができないときは、プロンプトの具体性を高めてみましょう。たとえば人物の画像を出力する場合、性別やシチュエーションだけではなく、色・姿勢・服装なども指定すると、生成結果がブレにくくなります。場所や時間帯も細かく指定すれば、背景の雰囲気や光の表現なども安定します。

  • 図書館で本を読む少女、アニメ調。膝から上の構図を真横から描写。
  • 桜の下でお弁当を食べる3人家族、水彩画タッチ。桜の枝ごしに見下ろす構図。

②スタイルを指定する

「リアルな写真風」や「油絵風」など、作品全体の仕上がりの方向性を決めておくのも効果的です。特別なスタイルを指定しない場合、AIは幅広い解釈のなかから適切な表現を選ぼうと悩んでしまいます。その結果、生成画像の方向性も不安定になりがちです。

  • ポメラニアンが寝ている画像。水彩画で写実的なタッチ。
  • 青空を背景に咲くヒマワリ。油絵風でセピアなカラー。

③構図や視点を加える

より理想的な画像性生成するためには、構図や視点などのリクエストも取り入れましょう。たとえば「俯瞰で」「正面から」などのように視点を限定すると、構図の再現度が高まります。強調したい要素がある場合、どこにピントを当てるのかも指定しましょう。

  • 黒髪ロングヘアーの女性。角度は正面から。バストアップ。
  • スーツを着た男性を、右上から俯瞰的に。

④余計な要素を除外する(ネガティブプロンプトを伝える)

目的に応じた画像生成では、ネガティブプロンプトを伝えることも大切です。ネガティブプロンプトとは、AI画像生成における「描写してほしくない要素」のこと。余計な情報を除外した状態で伝えれば、よりイメージに近い画像生成が期待できます。

  • 海辺を歩く女性の画像。背景は海と空のみ。腕は後ろに組んで隠して。
  • 都会的な街の様子。看板などの文字はすべてカット。

⑤短く整理する

情報過多なプロンプトは、AIが混乱する原因になります。必要な要素を「被写体+状況+スタイル」に絞り、可能な限りシンプルな内容にまとめてみましょう。キーワードを優先度順に整理し、冗長な表現を削ると結果が安定しやすくなります。

  • カフェでコーヒーを飲む女子大生。色鉛筆風。
  • 雪山でスキーをする白熊。アニメ風。

以下の記事では、さらに詳しく画像生成のコツを紹介しています。本記事とあわせてご活用ください。

理想的な画像を生成するためのプロンプト例

ここでは、理想的な画像を生成するためのプロンプト例を、シチュエーション別にご紹介します。実際の生成結果も添えていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

風景の画像生成:自然や街並みなど

風景の画像生成では、季節・時間帯・雰囲気を具体的に指定するのがポイント。とくに時間帯は光の描写に大きな影響を与えます。今回は、以下のプロンプトで生成します。

夕暮れ時の京都の街並み、朱色の鳥居が並ぶ参道、秋の紅葉が鮮やかに彩る景色、柔らかな光が差し込むシネマティックな雰囲気

実際に生成された画像がこちら。

プロンプトに含まれた「シネマティック」とは、映画的な雰囲気のこと。被写体を際立たせつつ背景を美しくする手法も含まれます。実際に生成された画像でも、近景と遠景のメリハリがよく表現されていることがわかります。

人物の画像生成:ポートレート・キャラクターなど

人物の画像生成のコツは、服装・ポーズ・光の方向などを細かく描写すること。生成の目的やターゲットなども指定すると、よりニーズに合った仕上がりになります。今回は、以下のプロンプトで生成します。

白いワンピースを着た若い女性が、海辺で風になびく髪を手で押さえて微笑んでいる。逆光でドラマチックな光が差し込み、映画風のポートレート

実際に生成された画像がこちら。

ポートレートのリクエストをしているため、人物のみに明確にピントが合っていることがわかります。逆光を指定したことで、光の当たり加減もより印象的になっていますね。

クリエイティブな画像生成:創作・イラストなど

創造性の高い画像を生成する際は、スタイル(油絵風、アニメ風など)を指定すると一貫性が生まれます。実在する画家やイラストレーターの名前を入力すると、作風の近い生成結果が出力され、微調整もしやすくなりますよ。

今回は、以下のプロンプトで生成します。

空に浮かぶ巨大な城を背景に、青い炎をまとったドラゴンと剣を構える騎士が対峙している。幻想的な光に包まれたアニメ風のイラスト

実際に生成された画像がこちら。

ファンタジーらしいスリリングな世界観でありながら、アニメタッチの温かみを感じさせる画像が生成されました。今回はすべての画像サイズを3:4に指定しますが、縦長や正方形での出力ももちろん可能です。

以下の記事では、アニメ風・ディズニー風などの画像を生成する際のプロンプトを紹介しています。

またアニメ風画像を生成する際は、ポリシー違反にも要注意。以下の記事では、画像生成におけるポリシーや著作権について解説しています。

さらに以下の記事でも、さまざまなプロンプト例を紹介しています。本記事と合わせてぜひご活用くださいね。

【無料】ChatGPTで画像生成ができないときの代替AIツール3選

最後に、ChatGPTで画像生成ができないときの代替AIツールをご紹介します。エラーを解決できないときはもちろん、ChatGPTとは異なるアプローチの画像を生成したいときにも、ぜひ活用してみてくださいね。

①Gemini

Geminiは、Google社が運営する対話型AI。Googleアカウントを作成しなくても画像生成が可能です。無料アカウントでも1日最大30枚の画像生成に対応しているため、ChatGPTで生成上限に悩まされている人にもおすすめです。

Geminiの画像生成では、高度な画像編集機能が魅力。背景の差し替えや人物の追加・削除など、細かなニーズにも柔軟に対応してもらえます。

②Microsoft Copilot

Microsoft Copilotは、Microsoftが開発したAIアシスタント機能の総称です。画像生成や情報検索はもちろん、Officeアプリ連携による作業効率化にも対応しています。

Microsoftアカウントがあれば誰でも無料で利用可能。画像生成の上限は1日15枚程度で、商用利用はNGとなっています。高品質な画像生成に定評のあるモデル『DALL-E 3』を無料で使えるのもうれしいポイント。

③Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobe社が提供する高品質なAI画像生成サービスです。無料で生成できる上限は、1カ月につき25枚まで。Adobe IDを作成し、Fireflyの公式サイトからアクセスすることで利用できます。

生成した画像は商用利用可能。規制をクリアした結果のみが生成されるため、安全に利用できます。Photoshopやillustratorなど、Adobeの各種サービスとの連携も可能です。

ChatGPTで画像生成ができないときは、時間帯やプロンプトが鍵!

本記事では、ChatGPTで画像生成ができない原因・対処法と、代替AIツールを解説しました。

要点をまとめると、以下のとおりです。

  • 画像生成ができない原因は、プロンプト・通信環境・サーバー側の問題などさまざま
  • 利用時間をずらしたり、プロンプト内容を調整したりなどの方法が効果的
  • 簡潔かつ具体的なプロンプトを作成しつつ、ポリシー違反にも注意しよう

ChatGPTで画像生成ができないときは、まずプロンプトがポリシーに違反していないかをチェック。問題がなければ、利用人口が少ない時間帯を狙って再チャレンジしてみましょう。

またOpenAI側からトラブルが発表されていないかも確認します。原因を一つひとつ解決しながら、快適な画像生成につなげてくださいね。

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