「NotebookLMを使ってみたいけれど、アップロードした資料がAIの学習に使われないか心配…」
「生成された要約や音声ガイドは商用利用してもいいの?」
便利なAIツールが登場すると、真っ先に気になるのがセキュリティと権利関係ですよね。特にNotebookLMは、社内マニュアルや独自データを読み込ませて使うツールだけに、「情報漏洩」のリスクには敏感にならざるを得ません。
会社で禁止されているChatGPTの代わりに使いたい、あるいは副業で活用したいと考えている方も多いはずです。
そこでこの記事では、NotebookLMの利用規約、学習データの取り扱い、商用利用の可否について、最新情報と公式規約の引用をベースに徹底解説します。
この記事を読むと、主に以下のことが分かります。
- 自分のアカウント(個人・法人)でデータが学習されるかどうか
- 生成物の著作権と商用利用のルール
- 会社でNotebookLMを導入・利用する際に確認すべきポイント
規約の不安を解消して、安心してNotebookLMを使いこなせるようになりましょう。
また、NotebookLMの使い方から活用までは以下の記事で詳しく解説しています!
📖この記事のポイント
- 企業版(Google Workspace)は学習されないが、個人版は品質向上に使われる可能性があるため機密情報は避ける。
- 生成物の商用利用は可能で権利はユーザーに帰属するが、入力する元データ(ソース)の著作権侵害には注意が必要。
- AIの学習利用よりも、共有設定ミス(リンクを知っている全員に公開など)によるヒューマンエラーの情報漏洩に注意する。
- 会社で使う際は管理コンソールでの有効化を確認し、入力してよい情報のレベル分けや社内ガイドラインの策定が必須。
- NotebookLMを会社などで業務レベルに高度な活用をするためには、独学ではなくセミナー・勉強会などへの参加は必須!
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無料特典を今すぐ受け取るNotebookLMに入力したデータは学習される?情報漏洩リスクを解説

結論から言うと、NotebookLMのデータ学習に関するルールは、あなたが「どのアカウントを使っているか(個人版か企業版か)」によって大きく異なります。
セキュリティを重視するなら、この違いを正しく理解しておくことが必須です。
企業版(法人プラン)なら学習利用は「なし」
もしあなたが会社や学校の企業用のGoogle Workspaceアカウント(有料版)を利用している場合、安心してください。
Googleの公式ヘルプおよび規約において、Google WorkspaceユーザーがNotebookLMに入力したデータ(アップロードした資料、プロンプト、生成された回答)は、AIモデルのトレーニング(学習)には一切使用されないと明記されています。
Google が生成 AI モデルのトレーニングに組織のデータを使用することはありません
Google Workspace の生成 AI を使用する場合、お客様のデータが Google Workspace の基盤モデルのトレーニングに使用されることはありません。
さらに、2024年以降、NotebookLMは一部のWorkspaceプランにおいて「コアサービス」(GmailやDriveと同じ高いセキュリティ基準が適用されるサービス)として扱われるようになりました。
これにより、企業での導入ハードルは大幅に下がっています。「ChatGPTはNGだけど、NotebookLMならOK」という企業が増えているのはこのためです。
個人アカウント利用時の注意点
一方、個人のGoogleアカウント(@gmail.com)で利用する場合は、少し注意が必要です。
個人版でも、基本的には「アップロードしたデータが勝手に公開される」といったことはありません。しかし、サービスの品質向上や不具合対応のために、一部のデータがGoogleによって利用される可能性が規約上残されています。また、現時点では個人版の設定でデータ利用のオン・オフの設定項目はありません。
ユーザーデータの使用方法
Google は、Google のプロダクト(翻訳、生成 AI 機能、クラウド検索など)の提供、維持、改善、開発を行うために情報を使用します。
(中略)
人間によるレビュー担当者が、生成 AI モデルの品質向上に役立てるために、ユーザーの会話と関連データを閲覧、注釈付け、処理することがあります。
特に注意したいのが「フィードバック」機能です。
- 回答に対する高評価(Good)・低評価(Bad)ボタンを押す
- 不具合報告などでコメントを送る
こうしたアクションを行った際、その前後の対話データやコンテキストがGoogleに送信され、人間のレビュワーによって確認される場合があります。個人アカウントで機密性の高い情報を扱う場合は、設定や規約をより慎重に確認するか、そもそも機密情報は入力しない運用が賢明です。
「学習されない」=「何をしても安全」ではない
「学習されないなら、マイナンバーやパスワードを入れても大丈夫?」と思うかもしれませんが、それは間違いです。
クラウドサービスである以上、絶対に情報漏洩がないとは言い切れません。また、共有設定を間違えて「リンクを知っている全員」に公開してしまうなどのヒューマンエラーによる漏洩リスクは常にあります。
学習データに使われないとしても、「流出したら困る極秘情報」はアップロードしないのが、AIツールを使う上での鉄則です。
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NotebookLMで作ったコンテンツは商用利用できる?

次に、NotebookLMで生成した要約テキストや音声ガイド(Audio Overview)の権利関係について解説します。副業やビジネスでの利用を考えている方は必見です。
商用利用は「可能」:著作権はユーザーに帰属
Googleの利用規約において、生成系AIサービスで作成されたコンテンツについて、Googleは著作権(所有権)を主張しないという方針をとっています。
つまり、NotebookLMが出力したテキストや音声データの権利は、基本的に「ユーザー(作成者)」に帰属します。
コンテンツの所有権
Google の一部のサービスは、ユーザーによるオリジナル コンテンツの生成を許可しています。Google がそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません。
引用元:Google 利用規約 / 生成 AI 追加利用規約
- 生成したブログ記事の下書きを公開する
- 要約したレポートをクライアントに提出する
- 生成された音声会話を動画コンテンツの一部として使う
これらはすべて、規約上は問題なく行えます。商用利用も可能です。
最も重要なのは「入力データ(ソース)」の権利
「商用利用OK」と聞いて安心するのはまだ早いです。NotebookLM特有の注意点として、「読み込ませた元データ(ソース)の著作権」があります。
NotebookLMは、入力されたソースに忠実に回答を生成します。もし、他人の著作物(ニュース記事、書籍、論文など)を無断で読み込ませ、その内容をそのまま要約して「自分のコンテンツ」として販売したらどうなるでしょうか?
これは著作権侵害(依拠性のある複製・翻案)に当たる可能性が非常に高いです。
音声概要(Audio Overview)の利用について
NotebookLMの目玉機能である「音声概要(AIが会話形式で解説する機能)」も、生成された音声ファイルは商用利用可能です。
ただし、この音声は非常に人間らしく聞こえるため、公開する際は「AIによって生成された音声であること」を明記することが推奨されます(GoogleのAI利用ポリシーや透明性の観点から)。
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会社でNotebookLMを利用するためのチェックリスト

最後に、会社で「NotebookLMを使いたい」と申請する際や、チームで導入する際に確認すべきポイントをまとめました。上司やセキュリティ担当への説明にも活用してください。
① 管理コンソールでの「有効化」状況
企業向けのGoogle Workspaceを利用している場合、NotebookLMはデフォルトで「無効」になっていることや、管理者の許可が必要な場合があります。
まずは情シス部門や管理者に問い合わせて、「NotebookLMが組織部門で有効化されているか」を確認しましょう。また、もし無効なら「Google Workspaceのコアサービスであり、学習データに利用されない安全な設定が可能であること」を伝えて交渉するのも一つの手です。
② 入力してよい情報のレベル分け
いくら安全とはいえ、全社員がどんなデータでもアップロードして良い状態は危険です。以下のような社内ルール(ガイドライン)を策定することをおすすめします。
| 情報の種類 | NotebookLM利用可否(例) |
| 公開済みのIR情報・プレスリリース | ⭕️ 利用可 |
| 社内規程・マニュアル・議事録 | ⭕️ 利用可(社外秘を除く) |
| 顧客の個人情報・リスト | ❌ 原則禁止 |
| 未発表の新製品・特許情報 | ❌ 原則禁止 |
③ 共有範囲の設定ミス防止
NotebookLMには、作成したノートブックを他のユーザーと共有する機能があります。Googleドキュメントと同様に便利ですが、「リンクを知っている全員」に共有しないよう、権限設定には細心の注意を払いましょう。
基本的には「特定のユーザー(社内メンバー)」のみを招待する形式で運用するのが安全です。
まとめ
NotebookLMの規約と商用利用について、重要なポイントを整理しました。
- 学習データ利用:Google Workspace(企業版)なら学習されない。個人版は改善に使われる可能性がある。
- 商用利用:可能。生成物の著作権はユーザーにある。
- 最大のリスク:入力する元データ(ソース)の著作権侵害と、機密情報の誤アップロード。
- 導入のコツ:企業版なら「コアサービス」として安全に使える点をアピールする。ただし、社内ルールを作る。
NotebookLMは、正しく使えば「自分専用の最強のアシスタント」になります。
規約を正しく理解した上で、まずは公開情報や自分のメモなど、リスクのないデータから試してみてください。その便利さを体感すれば、きっと仕事の進め方が劇的に変わるはずです!
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