「ファイルをアップロードしようとしたらエラーが出た」「チャットで質問しすぎたら止まってしまった」
業務でGoogleのNotebookLMを活用していて、こんな経験はありませんか? 無料で高性能なAIとして話題のNotebookLMですが、プランごとに容量・機能制限が設けられています。
この記事では、NotebookLMの無料版と有料版で異なる制限(ノート数・ソース数・チャット回数・Deep Research や Studio 機能の上限など)を一覧で整理します。
この記事を読めば、「どこまでなら無料で足りるのか」「どのタイミングでProに上げるべきか」が、自分の業務イメージと照らし合わせて判断できるようになります。
📖この記事のポイント
- NotebookLM無料版の主な制限(ノート100冊・各ノート50ソース・1日50チャットなど)を、ひと目で分かる表で整理。
- Pro版ではノート500冊・ソース300件・1日500チャットなど、無料版からどこがどれだけ緩和されるかを比較。
- Deep ResearchやStudio機能にかかる回数制限を整理。
- ノート/ソース数・チャット頻度・Studio利用量から、「無料で十分な人」と「Proにしたほうがいい人」の判断基準をチェックリストで提示。
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NotebookLMは、Googleが提供する資料特化のAIツールです。ユーザーがアップロードした資料(ソース)を読み込み、その内容に基づいてAIが質問に回答したり、要約を作成したりしてくれます。
一般的なAIチャット(ChatGPTなど)とは異なり、自分が持っているソースをもとに回答を生成するため、ハルシネーション(嘘の回答)が少なく、業務での信頼性が高いのが最大の特徴です。
また、インターネット上の情報が必要になったら適宜リサーチ機能を使って、Web上の情報をソースに追加できるのが非常に便利です。
※NotebookLMの使い方や機能、活用シーンに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
NotebookLMの料金体系

NotebookLMには主に「無料版」と、個人の有料版である「Pro版(NotebookLM in Pro)」、そして企業向け・教育向けのプランがあります。まずは、プランごとの料金体系を整理しておきましょう。
| プラン | 月額料金(税込、目安) | 主な対象ユーザー |
| 無料版 | 無料 | 個人(誰でも) |
| Pro版(個人) Google One AI Pro | 2,900円 | 個人ユーザー |
| Pro版(ビジネス) Google Workspace with Gemini | 1,600〜1,900円/ユーザー ※Business Standard以上 | 法人・チーム |
| Enterprise版 | 個別見積もり | 大企業 |
| 教育版 Workspace for Education | 無料 ※Fundamentals以上 | 学校・教育機関 |
多くのビジネスパーソンは無料版からスタートし、制限に直面した段階でPro版への移行を検討するのがおすすめです。
NotebookLMの制限を整理しよう!
ここからは、ユーザーが最も知りたい「具体的な制限」について解説します。制限は大きく分けて「年齢制限」「基本的な容量制限」「機能ごとの回数制限」です。

年齢制限
以前は18歳以上という厳しい制限がありましたが、現在は大きく緩和されています。
- 現在の制限:満13歳以上であれば利用可能です(2025年8月緩和)。
- 基準:Googleアカウントに設定されている生年月日に基づきます。
- 教育機関:Google Workspace for Educationを利用している学校アカウントでは、全年齢が対象に変更されています。
基本的な容量制限(ノートブック数・ソース数・文字数)
業務で使っていて一番気になるのが容量制限です。無料版と有料版(Pro)で大きな差がついている部分でもあります。
| 機能 / 項目 | 無料版 | NotebookLM in Pro |
|---|---|---|
| ノートブックの数 | 100冊まで | 最大500冊 |
| ノートブックあたりのソース数 | 約50件/ノート | 最大300件/ノート |
| 1日のチャット質問回数 | 約50回/日 | 最大500回/日 |
| 1ソースあたりの単語数 | 約50万語 | 無料版と同じ |
特に、無料版の「1ノートあたりソース50個」の制限は、プロジェクトが大きくなったり、リサーチ機能を使ったりすると意外とすぐに到達してしまいます。制限に達してしまった場合、古いソースを削除するか、ノートブック自体を分けて管理する必要があります。
リサーチ機能やStudio機能の制限
NotebookLMには、サーバー負荷の関係で機能ごとにも制限が設けられています。
まず、リサーチ機能の制限は以下の通りです。
| 機能 | 機能の説明 | 無料版の回数制限 | 有料版の回数制限 |
|---|---|---|---|
| Fast Research(ファストリサーチ) | Web や Google ドライブから関連ソースをすぐに見つけてノートに取り込むためのモード。 | 通常チャット上限「1日50回」の範囲内で消費される。 | 通常チャット上限「1日500回」の範囲内で消費される。 |
| Deep Research(ディープリサーチ) | Web 等を自動で深く調査し、複数ソースをもとに構造化されたレポートを生成するモード。 | 約10レポート/月 | 約20レポート/日 |
また。Studioで使える機能ごとの回数制限は以下の通りです。
| 機能 | 無料プランの回数制限/日 | 有料プラン(Pro等)の回数制限/日 |
|---|---|---|
| 音声解説 | 3回(公式値) | 20回(公式値) |
| 動画解説 | 2〜3本程度(推定) | 10~20本(推定) |
| マインドマップ | 10〜20個程度(推定) | 50個以上(推定) |
| レポート | 10〜20本程度(推定) | 100本以上(推定) |
| フラッシュカード | 10セット程度(推定) | 30セット(推定) |
| テスト | 10テスト程度(推定) | 30セット(推定) |
| インフォグラフィック | 1〜3本(推定) | 20本程度(推定) |
| スライド資料 | 1~3本(推定) | 20本程度(推定) |
無料版では特に、スライド資料やインフォグラフィック、動画解説の生成上限が厳しく、これらの機能を本格的に使いたい場合は課金が必須と言えます。
無料で足りる人 / Proがおすすめな人
ここまで見てきた制限を踏まえると、判断のポイントは「ノート・ソースの数」「1日にどれくらいチャットするか」「Studio機能をどれだけ使うか」の3つです。以下のチェックリストで、あなたの利用スタイルが無料版寄りかPro版寄りかを確認してみてください。当てはまる項目が多いほうが、あなたに合うプランです。
□ ノートブックは 30冊以内に収まりそう。
□ 1日のチャットは 50回を超えないと思う。
□ 音声・動画を使うのは、月に数本レベル。
□ NotebookLMは「資料要約+たまに相談」くらいの使い方が中心だ。
□ 案件ごと・クライアントごとにノートを分けると、100冊はすぐ超えそうだ。
□ 1日中アイデア出しや分析でNotebookLMと会話することが多い。
□ 会議録やマニュアル動画など、大容量の音声・動画を頻繁に扱う。
□ チームでノートを共有しながら、Studio機能も含めてフル活用したい。
無料版や個人の有料版では、データがモデルのトレーニングに使用される可能性があります。機密情報を扱う場合は、データ保護が強化されているEnterprise版の利用、または管理設定の確認がおすすめです。
NotebookLMの制限に関してよくある質問(FAQ)
最後に、制限に関してよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
- Q無料版で「ソースの上限に達しました」と出たらどうすればいいですか?
- A
そのノートブック内の不要なソースを削除するか、新しいノートブックを作成してください。それでも足りない場合は、ソース上限が300個に増える有料版(Pro)へのアップグレードを検討しましょう。
- Q有料版にすると、もっと賢いAIが使えますか?
- A
基本的なAIモデルの賢さは無料版と同じです。有料版(Pro)のメリットは、ノート数・ソース数・チャット回数の上限が大幅に緩和され、より多くの情報を処理できるようになる点にあります。
- Qファイルサイズが大きすぎてアップロードできません。
- A
PDFの場合はサイズ圧縮を行うか、ページ分割を行ってください。文字数の場合は、ドキュメントを複数に分けてアップロードすることで解決できます。
- Q会社で使いたいのですが、情報漏洩が心配です。
- A
無料版や個人の有料版では、データがAIの学習に使われる可能性があります。Enterprise版や教育版(Workspace)ではデータ保護機能が強化されており、入力データが学習に使われない設定が可能です。組織での利用は必ず管理者に相談しましょう。
まとめ
NotebookLMの制限について、重要なポイントをもう一度整理します。
- 年齢制限:13歳以上(教育機関アカウントでは全年齢で利用可能)。
- 無料版の容量制限:ノート100個、ソース50個、チャット50回/日。軽い業務なら十分。
- 有料版の容量制限:ソース300個、チャット500回/日。重い業務に対応。
- 「ノート・ソースが足りない」「チャット上限を意識しながら使ってい」「Studioでもっと作りたい」と感じたタイミングが、アップグレードの検討ライン。
ちょっとした利用なら無料版で十分ですが、業務で大量の資料を分析したり動画やスライドを量産したいという場合は、有料プランに課金するのがおすすめです。
まずは、無料版で自分たちの業務で失われている時間と料金を天秤にかけてみてください!
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