2024年6月、人工知能の世界に革命をもたらす新たな存在が登場したのはご存知でしょうか?Anthropic社が開発したClaude 3.5 Sonnet、これは高度な自然言語処理能力と知的機能を備えた最新のAIモデルです。
Claude 3シリーズの一員として登場したClaude 3.5 Sonnetは、これまでより処理速度が2倍・5倍もコスパが良くなったということで注目を集めています!さらに、「Artifacts」という新機能も登場しています。
本記事では、この革新的なAIモデル「Claude 3.5 Sonnet」の詳細な概要、主要な機能、そして実践的な活用方法について深く掘り下げていきます。
Claude 3.5 Sonnetとは?
「Claude 3.5 Sonnet」は2024年6月21日にAnthropic社から発表された最新のAIモデルです。
中級モデルであった「Claude 3 Sonnet」よりも生成速度がアップ+低コストを実現したモデルです。
Web版やアプリ版だけでなくAPI経由での利用も可能となっており、API利用料金は以下の通りです。
入力 | 100万トークンあたり3ドル(約480円) |
出力 | 100万トークンあたり15ドル(約2,400円) |
この料金は今までのAPI料金より、入力コストは3分の1に・出力コストは5分の1まで抑えられています!
Claude 3.5 Sonnetの主な特徴・メリット
Claude 3.5 Sonnetの主な特徴やメリットとしては、以下のつが挙げられます。
- 大学院レベルの推論力・知識力・コーディング能力を持つ:ニュアンス、ユーモア、複雑な指示を理解する能力がさらに向上し、自然で親しみやすい口調で高品質のコンテンツを書く能力が備わっています!
- Claude 3 Opusの2倍の速度で動作する:状況に応じた顧客サポートや複数ステップのワークフローのオーケストレーションなどの複雑なタスクに最適です!
- 不完全な画像からテキストを正確に書き起こすことができる:AIがテキストのみよりも画像、グラフィック、イラストからより多くの視点から魅力を引き出すことができるので、小売、物流、金融サービスにとってはうれしい機能です!
- 新機能「Artifacts」の登場:AIとの会話中に回答だけでなく、視覚的なコンテンツを同時に生成して表示・編集までできる機能です!(※後ほど詳しく解説します!)
- 新機能「プロジェクト機能」の登場:プロジェクト単位で、関連する情報源や過去のやりとり、特別な指示をまとめて整理し、必要に応じて活用できる統合管理システムです!(※後ほど詳しく解説します!)
さらに、社内のコーディング評価では、問題の64パーセントを解決に導いたとのことで、Claude 3 Opusの2倍の成果を上げています!
Claude 3.5 Sonnetは、適切な指示と必要なツールが提供されると、その高度な分析力と問題解決能力を発揮し、独自のコードを生成、修正、実行することができます。特筆すべきは、その優れたコード変換能力にあります。この機能により、旧式のシステムを最新のものへアップグレードしたり、既存のコードベースを新しい環境や言語に移行したりする作業が格段に効率化されます。
これにより、開発者やIT部門は、時間のかかる手作業でのコード変換や移行作業から解放され、より創造的で戦略的なタスクに注力できるようになることが証明されました!
Claude 3.5 Sonnetの料金(価格)設定
2024年6月現在では、Claude 3.5 Sonnetはなんと無料で利用できます!ただし、無料版よりも有料版に加入している人の方が5倍回数上限が多いです。
有料プラン(月額20ドル/約3,200円)に入ると、軽量モデルの「Claude 3 Haiku」も使えますよ!
Claude 3.5 Sonnetの使い方
基本的な使い方は今までと同じで、チャット欄に質問を入力していくだけです。
入力の際に「Claude 3.5 Sonnet」を選択するのを忘れないようにしてくださいね。
今回の発表で新しく2つの機能が追加されましたので、新機能の使い方について詳しく解説していきます!
【新機能①】Artifactsの使い方
こちらの新機能は、AIとの会話中に回答だけでなく、視覚的なコンテンツを同時に生成して表示・編集までできる機能です!
以下のコンテンツが生成できるようです。
- フローチャート
- 簡易的なゲーム(JavaScriptベース)
- シーケンス図・マーメイド図
- Webサイトのプロトタイプ(HTTP・CSSベースのUI)
- ベクターグラフィック
下記画像のように、生成されたコンテンツはチャット右側の別ウィンドウで表示されます。適宜変更・修正できるのも便利ですね。
【新機能②】プロジェクト機能の使い方
こちらの機能は、プロジェクト単位で、関連する情報源や過去のやりとり、特別な指示をまとめて整理し、必要に応じて活用できる統合管理システムです。
この機能により、特定の課題や分野に特化したAIの対話環境をカスタマイズし、効率的に運用することが可能になります。
特徴を分かりやすくまとめると、以下の通りです!
特徴 | 概要 |
---|---|
できること | ①回答のニュアンスの指示 ②資料をアップロードするだけで、ナレッジベースを作成できる ③作成したナレッジベースを元にした回答ができる ④【Teamプランのみ】チーム内でのプロジェクト共有 |
料金 | Proプラン(月額約3,200円)/Teamプラン(月額約4,000円) |
コンテキストの容量 | 1プロジェクトあたり最大20万トークン(約500ページ) |
対応しているファイル | ・PDFなどの各種ファイル ・ドキュメント形式 ・コード |
ナレッジベースの構築 | ・社内文書 ・業界のレポート ・プログラムコードなどを構築可能 |
コンテキストの維持 | プロジェクト内の情報を元に自動でチャットを続けられる機能 |
回答のカスタム指示 | プロジェクトごとに設定が出来る |
チーム内での共有 | チャットの内容を簡単共有【Teamプランのみ】 |
Claude 3.5 Sonnetでできること(活用例)10選!
ここではX(旧Twitter)で紹介されている、「Claude 3.5 Sonnet」の活用例をまとめてみましたのでぜひ参考にしてください!
活用例①:コードの生成
こちらは物体検出を作っている様子です。
投稿者さんによりますと、Artifactsはカメラが使えないため生成されたHTMLファイルをダウンロードしてから実行しているそうです!
活用例②:サイトの再現
たった1時間でこのクオリティーはやばいです。しかも、エラーの際は「直して」と伝えるだけで直してくれるようです!
活用例③:お好みのツールを作成してもらう
こちらは「確定申告を5秒で終わらせるツール」です!中身は不完全のようですが、マイナンバー読み取り画面が出てくるのは面白いですね。
このようにふと思いつきで作ってみると案外いいツールが出来上がることもあるかもしれません!
活用例④:VTuberのようなアバターの作成
自分のアバターを作ることで動画などで使えるので、仕事の効率がアップしそうです。
プロンプトも解説してくれていますので、ぜひ使ってみてください!
活用例⑤:スケジュールを管理するツールを作成する
UIが分からない、CSSが書けないという方でも簡単にここまでのツールを生成できるのがいいですね!
活用例⑥:スライドの作成
・Claude 3.5 Sonnetを紹介するリッチなスライドを生成して
・アイコンやグラフも入れて
・白地に黒文字で
というたった3文でこのスライドが出来たそうです!ビジネスマンや学生さんが資料をまとめる際に便利ですね!
活用例⑦:ゲームの開発
2Dまたは3Dの簡単なゲームの開発もできるようです!
活用例⑧:アプリの開発
ただアプリを作るだけでなく、AI側から提案してくれるのがうれしいポイントです。
活用例⑨:モックアップの作成
専門的な知識を持っていないと作れないモックアップですが、AIに任せれば一瞬で作成できます!コスパが良すぎますね…!
活用例⑩:英語から日本語に簡単変換
他にも、以下のポストのような使い方ができます!
ここまで紹介してきたように、「Claude 3.5 Sonnet」の可能性は無限大です。
どんな分野でも対応可能と言っても過言ではないこのツール、とりあえず思いついたら質問したり指示してみたりすると、新しい活用法が生まれるかもしれません!
Claude 3.5 Sonnetに関するFAQ
では、最後に皆さんが気になるであろう質問をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください!
- QClaude 3.5 Sonnetの始め方・ログイン方法は?
- A
以下を参考にしてください!
こちらにアクセスして、お持ちのメールアドレスでログインする。
※Gmailが便利です!
2024年6月現在、Claudeのアプリ版はiPhone版のみリリースされています。
以下のリンク先からインストールできます!
・App Store:https://apps.apple.com/jp/app/claude-by-anthropic/id6473753684
- QClaude 3.5 Sonnetに利用回数の制限はある?
- A
はい。有料プランに加入することで、無料プランの5倍回数制限を増やすことができます!
- QClaude 3.5 Sonnetで画像生成はできる?
- A
2024年6月現在、画像生成機能は実装されていません。Claude 3.5 Sonnetを含むClaudeモデルは、主に自然言語処理と理解に特化しているようです。
- QClaude 3.5 Sonnetは日本語に対応している?
- A
はい、Claude 3.5 Sonnetは日本語に対応しています。
Claude 3.5 Sonnetは、日本語での対話や文章生成、翻訳、要約などのタスクを高い精度で行うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Claude 3.5 Sonnetの料金・使い方・できることなどを徹底解説してきました!
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- Claude 3.5 Sonnetは Anthropic社の最新AIモデル
- 無料版と有料版あり(有料版は無料版の5倍の回数制限)
- 画像生成機能なし、テキストベースのタスクに特化
- データ取り扱いポリシーあり(プライバシーと安全性に配慮)
- 活用例はさまざま:ビジネス、教育、個人利用など
2024年6月現在、1番使えるとも言われているテキスト生成AI「Claude 3.5 Sonnet」。ぜひその凄さを確かめてみてください!
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