ChatGPTはテキストを入力すると、情報を分析して精度の高い回答を生成してくれます。
しかし要約をしてもらう時など、「ファイルから直接読み込んでくれたらいいのに…」と思ったことはありあませんか?
ChatGPTで使えるGPTs「Code Interpreter」では、テキストだけでなくPDFやExcelといったファイルの分析・作成からプログラムの生成・実行までできてしまいます。(2024年4月にChatGPTのプラグイン機能は廃止され、「GPTs」という名前に変更されています。)
今回は、ChatGPTの用途をより広げるCode Interpreterの使い方について解説していきます!
ChatGPT Code Interpreterとは
Code Interpreterとは、ChatGPTの公式GPTsの一つです。
ChatGPT公式が提供しているので、GPT-4を使うことのできる課金ユーザーであれば、設定からワンクリックで使うことが可能です。
ファイルの解析から作成までこなせる対応力で注目を集めています。
Advanced data analysisは同じものを指す
このCode Interpreterという機能は、「Advanced data analysis」と呼ばれることもあります。
基本的にこの二つは同じものを指しており、2023年8月21日にCode InterpreterからAdvanced data analysisへと改名があったようですが、最近またCode Interpreterと呼ばれるようになったということです。
設定画面では「Advanced data analysis」と表記されています。
ChatGPT Code Interpreterの基本の使い方
Code Interpreterは公式プラグインのため、プラグインストアではなく設定画面から追加することができます。
まず、左下のユーザー名が表示されている部分をクリックし、そこから「Settings & Beta」を選択します。
すると、「Beta features」の項目に、「Advanced data analysis」があるので、オンになっていることを確認しましょう。
これだけで、GTP-4の通常のチャットでCode Interpreter(Advanced data analysis)が使えるようになります。
以前は専用のチャットタブがありましたが、現在では通常のGTP-4のチャットを使えば大丈夫です。
プロンプト入力欄の左にファイル添付ボタンがあるので、そちらから解析してほしいファイルがある場合はアップロードしましょう。
次のように入力欄に選択したファイルが表示されていれば成功です!
使えない・表示されない場合 無料で使える?
Code Interpreterは2024年5月現在、無料で使うことはできません。無料ユーザーでも利用できるようになっています!
また、Code Interpreterにアップロードできるファイルは、次の拡張子のファイルとなっています。
- テキストファイル(.txt)
- 画像ファイル(.jpeg, .jpg, .png, .gif等)
- 動画ファイル(.mp4, .avi, .mov 等)
- CSVファイル(.csv)
- Excelファイル(.xls, .xlsx)
- PDF ファイル(.pdf)
- ZIPファイル(.zip)
- Pythonスクリプト(.py)
- Jupyterノートブック(.ipynb)
- GIFファイル(.gif)
これ以外の拡張子の形式では、表示されないため適宜変換を行いましょう。
ChatGPT Code Interpreterの使い方4選
ここからは、実際にCode Interpreterの使い方・活用例について解説していきます!
使い方①:PDFの読み込み・要約
Code Interpreterを使えば、わざわざコピペをしなくても、とても長い文章であっても、PDFから直接文章を要約してもらうことができます。
違う言語の文献などを翻訳しながらまとめることも可能です。
今回は英語で書いたエッセイを要約してもらい、アドバイスまでしてもらいました。様々な場面での活用ができそうです。
使い方②:Pythonのプログラムコード作成・実行
Code Interpreterを使えば、自然言語からプログラムコードの作成が可能なだけでなく、Pythonであれば実行結果まで見ることができます。
今回は簡単なじゃんけんのプログラムコードで試してみました。
このプログラムではユーザーの入力も必要になるのですが、あえて実行結果を尋ねてみました。
すると、ユーザーが選択し得る三通りの選択を全て試してくれていました。
使い方③:Excelデータの作成
Code Interpreterでは、ファイルの読み込みだけでなく、ファイルの出力・作成までできてしまいます。
今回は、世界幸福度の高い国ランキングを作成してもらい、さらにそれを元にExcelで表を作ってもらいました。
今回はランキング作成の際に参照した文献が英語だったため、表も英語になってしまいましたが、元のデータが日本語のものの場合、日本語で作成されるようです。
こちらも作業効率化にもってこいの機能ですね。
使い方④:データの解析・グラフ化
先程生成されたExcelを元に、今度はグラフの画像を生成してもらいました。
今回は棒グラフと円グラフを生成しましたが、他にもヒストグラムや折れ線グラフなど、様々な種類のグラフが生成可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ChatGPTのCode Interpreterの使い方について解説してきました!
今回のポイントをまとめると次のようになります。
- Code Interpreterを使うと、ファイルのアップロードが可能になる
- ファイルの分析・作成のほか、プログラムコードの作成・実行も可能
- Code InterpreterとAdvanced data analysisは同じものを指す
- 現時点では無料プランでは使えない、Advanced data analysisの設定も表示されない→【2024/05/24追記】現在は無料ユーザーでも利用できるように!
ぜひ、Code Interpreterの使い方をマスターして、様々な場面で活用しましょう!
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