2026年2月、Kling AIに3.0世代のモデルが追加されました。
Kling 3.0は、テキストや画像から動画を作れるだけでなく、参照素材を使って人物・小物・画の雰囲気・声といった要素を揃えたまま生成できるのが特徴です。
ただ、新モデルが出るたびに、旧モデルとの違いがどこなのか、何が改善されたのかわからないという方も多いと思います。
この記事では、Kling 3.0の特徴や旧モデルからの変更点、料金や活用例までまとめます。読み終える頃には、3.0で何ができるようになったのかを理解できるはずです。
内容をまとめると…
Kling 3.0は、参照機能で人物・オブジェクト・スタイル・声を固定し、一貫性のある映像を生成できる最新モデル
Video 3.0 Omniは見た目に加えて声の特徴も抽出でき、ストーリーボードでショット設計まで細かく指定できる
従来のKling O1から、最大尺の延長、日本語音声生成、文字保持、一貫性の強化が大きなアップデート
料金は既存プランに準拠し、3.0はPro以上に先行提供(2026年2月時点)
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セミナーの詳細をみる※この記事はKling 3.0を中心に解説しています。「そもそもKling AIってどんなAI?」という方は、以下の記事をぜひご覧ください。
以前のモデル(Kling O1)とKling 3.0では何が変わったのか
以前のモデル(Kling O1)とKling 3.0で何が変わったのかは以下の通りです。
| ポイント | Kling O1 | Kling 3.0 |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 生成+編集を統合した統合型モデル | その統合路線を継承しつつ、監督的コントロール(ショット設計・音声・一貫性)を強化した系列 |
| 最大尺 | 3〜10秒 | 最大15秒 |
| 音声 | (少なくともO1発表本文では音声生成が主役ではない) | ネイティブ音声生成(多言語・アクセント・複数キャラ会話) |
| ショット制御 | 編集・延長・Start/Endフレームなど“制作後工程の統合”が強い | マルチショット理解+(Omniで)ストーリーボード指定 |
| 一貫性 | director-like memory、参照・被写体保持 | 参照動画+複数参照画像で強化、Omniは「見た目+声」まで抽出再現 |
| 文字の保持 | 強調は弱め | 文字保持を明確に強調(広告向け) |
| 画像 | O1 image model(参照最大10枚など) | Image 3.0/Omniで2K/4K明記 |
最も大きな変更点は、動画の最大尺が伸びたこと、日本語の音声生成に対応したこと、生成結果の一貫性が強化されたことです。
Kling 3.0系列の4つのモデル

Kling 3.0は、Kling AIが2026年2月に発表した最新の動画・画像生成モデル系列で、以下の4つを含みます。
Kling 3.0系列のモデルでは、整合性(同一人物・同一要素のブレ)と映画的な演出コントロール、そして音声まで含めたマルチモーダル生成が大幅に強化されました。
Video 3.0とVideo 3.0 Omniの違い
Kling AIのVideo 3.0とVideo 3.0 Omniは以下のような違いがあります。
- Video 3.0:参照動画/参照画像で要素の一貫性を上げつつ、マルチショット理解・15秒・多言語音声などを提供
- Video 3.0 Omni:参照動画から外見+音声特性を抽出して再現、さらに マルチショットのストーリーボードでショットごとに時間・サイズ・視点・カメラ動きを指定できる
外見+音声特性を抽出して再現する分、「同じ登場人物をシリーズで崩さずに作る」「商品・ロゴ・声まで統一して広告素材を量産する」ような用途は、Omniの方が向いていると言えます。
Image 3.0とImage 3.0 Omniの違い
Kling公式の説明では、両者の明確な出力差についての具体的な言及は確認できませんでした。しかし、同じプロンプトを両者で複数回生成して比較すると、Omniの方がより自然でAIらしさが少ない印象を受けました。
Image 3.0

Image 3.0 Omni

Kling 3.0の特徴
Kling 3.0の主な特徴は次の通りです。
- マルチモーダル構造:テキスト・画像・音声・動画をまたいだ入出力が可能。
- 参照(reference)による要素の一貫性:参照動画や画像のアップロードで、要素の一貫性を保持。
- ネイティブ音声(多言語・アクセント):英語・中国語・日本語・韓国語・スペイン語などの音声生成に対応
- 最大15秒の動画生成:1回の生成で最長15秒まで対応し、短いストーリーや会話シーンも作れる。
- マルチショット(複数カット)理解:場面転換や切り返しに合わせて画角・カメラ動きを調整できる。
- 画像内テキストの保持:字幕・看板・ロゴなどの文字が崩れにくく、読める状態を保ったまま生成できる。
Kling 3.0では日本語音声の自然さが向上し、これまで指摘されていた違和感が大きく改善されています。
Kling 3.0の料金
Kling 3.0用の料金が設定されているわけではなく、もともとのプラン通りに料金を払うと利用できます。3.0モデルはPro以上のユーザーに先行提供とされており、ほかのユーザーは利用することができません。(※2026年2月現在)
生成できる本数は、秒数や品質モードによってクレジット消費が変わります。ここでは「1本あたり60〜180クレジット前後」を前提にした目安として整理します(15秒・高品質ほど本数は少なくなります)。
- スタンダード:月3本〜10本
- プロ:月15〜50本
- プレミア:月45本〜160本
- ウルトラ:月145本〜430本
月額料金

- スタンダード:$6.99(初月/通常$10)
- プロ:$32.56(通常$37)
- プレミア:$64.99(初月/通常$92)
- ウルトラ:$127.99(初月/通常$180)
年額料金

- スタンダード:$79.2(通常$120)
- プロ:$293.04(通常$444)
- プレミア:$728.64(通常$1104)
- ウルトラ(NEW):$1429.99(通常$2160)
クレジット料金

- 330:$5
- 660:$10
- 1320:$20
- 3500(期間限定割引):$50
- 7500(期間限定割引):$100
- 16000(期間限定割引):$200
- 48000(期間限定割引):$600
- 96000(期間限定割引):$1200
有料規約に明記があります。利用する前に必ず確認しておきましょう。
- クレジットは通貨でも前払証票でもなく換金不可
- 購入クレジットの有効期限は2年
- 付与方法(購入/会員特典/ギフト)で期限が違う場合があり、短い期限から先に消費される
- 有料サービス(会員/クレジット)は開始後は原則返金不可
- 透かし除去・高品質モード・動画延長・Master Shot等の会員特典は、クレジット交換では得られない
Kling 3.0の使い方
操作は簡単で以下の3ステップで完了します。
- STEP1Klingにアクセス
Kling AIを開いて、ログインします。メールアドレスまたはGoogleアカウント/Appleアカウントでログイン可能です。

- STEP2「生成」か「Omni」から「Kling 3.0」を選択
画面左のメニューから「生成」または「Omni」を選択して「画像生成」または「動画生成」をクリックします。最後に3.0のモデルを選択すれば準備完了です。

- STEP3プロンプトを入力して送信
最後に、チャット欄にプロンプトを入力し、動画の詳細(生成時間や比率など)を設定して「生成」をクリックすれば完了です。数分で動画や画像を生成できます。

Kling 3.0で動画生成するときのプロンプトのコツ
動画生成のプロンプトのコツは、作りたい映像を文章で丁寧に伝えることです。Kling 3.0はマルチショット理解や音声生成に対応しているため、以下の内容を具体的に書くことで生成される動画の質が上がります。
- シーンの流れを書く:「外観→室内→人物アップ→ロゴ表示」のように順番を明示する
- カメラ指定を入れる:引き・寄り・ズームなどを文章で伝える
- 登場人物の特徴を固定する:年齢・服装・雰囲気を具体化する
- 音声は読みやすく書く:難読語はひらがな指定で誤読を防ぐ
- 文字表示は明確に指示する:「画面中央に白文字で表示」など位置と色まで書く
以下のテンプレをコピペして使ってみてください。自分のイメージが伝わればいいので、入力するテキストは長くなくて大丈夫です。プロンプトは日本語でも動きますが、英語の方が指示が安定します。迷ったら、日本語で下書きしたものを翻訳して貼り付けるのがおすすめです。
【シーンの流れ】
(ここにテキストを入力)
【カメラワーク】
(ここにテキストを入力)
【登場人物・雰囲気】
(ここにテキストを入力)
【音声・ナレーション】
(ここにテキストを入力)
【文字表示(テロップ)】
(ここにテキストを入力)
Kling 3.0の活用事例
ここからは、Kling 3.0で生成した動画の活用例を2つご紹介します。
商品紹介映像
Kling 3.0では、ロゴやテキスト、デザインの保持精度が向上したことで、商品紹介映像などの制作に活用できるようになりました。
実例として、TED BAKERのバッグ写真を参照素材としてアップロードし、コンセプトムービーを生成しました。
【シーンの流れ】導入: 真っ白なスタジオ空間に、Ted Bakerの深いボルドー色のエナメルバッグが置かれている。変化: バッグの底から同色のワインレッドの液体が溢れ出し、バッグがその液体の中にゆっくりと沈み込み、溶けて一体化していく。クライマックス: バッグが完全に消えた瞬間、液面から黄金に輝く金属の花が、生き物のように力強く、かつ優雅に咲き上がる。結末: 黄金の花びらが液面に浮かび、波紋が広がる中、中央の花が神々しく光を放つ。
【カメラワーク】初期: 正面からの固定ショット(フィックス)で製品を強調。中盤: バッグが沈み始めるのと同時に、被写体へ向かってゆっくりとクローズアップ(ズームイン)。終盤: 花が咲く瞬間に合わせ、やや斜め上の角度から見下ろすような俯瞰気味の構図へと滑らかに移動。
【登場人物・雰囲気】登場物: 高級ブランドのミニバッグ、ワインレッドの液体、メタルの黄金の花。雰囲気: ラグジュアリー、幻想的(シュールレアリスム)、洗練された美しさ、シネマティック。質感: エナメルの光沢、液体のヌルリとした質感、金属の鋭い輝き。
【音声・ナレーション】BGM: 重厚感のある低音から始まり、花が咲く瞬間に向けてバイオリンやピアノの高音が響く、優雅でドラマチックなオーケストラサウンド。SE(効果音): 液体が湧き出す低い音、バッグが沈む際の微かな水音、花が咲く瞬間の「キィィィン」という金属的で清らかな音。
【文字表示(テロップ)】タイミング: 動画の最後、黄金の花が完全に咲ききったタイミングで。内容: 画面中央または下部に、細身のゴールドのフォントで「TED BAKER」のロゴ、または「Pure Elegance」のコピーを控えめに表示。
質感や陰影の出方が破綻しておらず、プロダクトムービーらしい高級感のある仕上がりになっています。
ショート動画作成
Kling 3.0は秒数や比率、カット割りを選択できるので、SNSのショート動画を作るときにも向いています。試しに、綺麗な天空の街が出現する15秒の動画を作ってみました。
【シーンの流れ】
外観: 雲海の上に浮かぶ、花々に埋もれた幻想的な都市の全景からスタート。
移動: 街のメインストリートへカメラが入り込み、テラスから溢れる花々を捉える。
人物アップ: 窓辺で風を感じている、白いドレスを着た穏やかな表情の女性をアップで映す。
ロゴ表示: 最後に画面中央にタイトルロゴを表示してフェードアウト。
【カメラワーク】
最初は超広角の引き(ロングショット)で都市全体を捉え、ゆっくりと街の内部へズームイン。
通りを抜ける際は、花の揺らぎを追いかけるように滑らかなパン(横移動)を行う。
最後は人物の横顔にクローズアップし、背景の光をぼかす。
【登場人物・雰囲気】
人物: 20代後半の聖歌隊のような白いリネンのドレスを着た女性。髪は緩く編み込み、慈愛に満ちた安らかな表情。
雰囲気: 黄金色の夕日が差し込む「ゴールデンアワー」のライティング。全体的にパステルカラーと暖色系が混ざり合う、多幸感のある色彩。
【音声・ナレーション】
ナレーション内容: 「くものうえにひらく、はなのみやこ。そこは、だれもが こころやすらぐ、てんじょうの らくえん。」
BGM: 繊細なハープの音色と、柔らかな風の音、鳥のさえずりをミックス。
【文字表示(テロップ)】
動画のラスト3秒で、画面中央に「Sky Garden City」と、細身のエレガントな白文字で表示。文字の周りにわずかな光彩(グロー効果)を加える。
Kling 3.0では日本語音声は以前より自然になっています。ただし、アクセントや固有名詞は崩れることがあるため、ナレーションはひらがな指定にするなどの工夫が必要です。
Kling AIの注意事項と禁止事項
Kling AIは便利ですが、規約上いくつか注意点があります。出力は不正確な場合があるため、公開・利用前に人の目で確認し、雇用や保険など重要判断にそのまま使うのは避けましょう。
また、入力したコンテンツは非機密扱いとされるため、個人情報や社外秘などの機密情報は入れないのが安全です。個人情報を扱う場合は、法令遵守や本人同意が必要になる点にも注意してください。
暴力・差別・わいせつ・名誉毀損・犯罪や自傷を促す内容、第三者の個人情報の収集などは禁止されています。出力を使ってモデルを作ったり訓練したりする目的での利用も禁止です。禁止コンテンツ・禁止行為として以下が挙げられています。(特に重要なものを抜粋)
- 性的に露骨な素材、暴力、差別の助長
- 名誉毀損、わいせつ、ヘイト、扇動的な内容
- 犯罪や危険行為、自傷の手順を促す内容
- 第三者の個人情報の収集(住所・電話・ID番号・カード番号など)
- 生成物等を使ってAI/MLモデルを作る・訓練する目的での利用の禁止
ほかにも、避けるべきことが公式ページに記載されているのでご利用の際は必ずお読みください。
Kling AIのライセンス関係(商用利用など)
無料で利用する場合は、生成物を商用利用することはできません。一方で、有料ユーザーは競合サービス開発目的を除き、生成物の利用・複製・配布・改変・派生作品作成が許可されます。
また、透かしについても差があり、無料ユーザーは透かしの除去が不可能とされる一方、有料ユーザーは透かしの除去が可能です。
まとめ
最後に、この記事の内容をまとめます。
- Kling 3.0は参照機能による一貫性強化とマルチショット制御が大きな進化点
- 最大15秒動画+日本語音声生成に対応
- Omniは「見た目+声」まで抽出再現でき、シリーズ制作や広告用途に向いている
- 3.0はPro以上のユーザーに先行提供(2026年2月時点)
- 商用利用は有料プラン限定で、入力素材の権利処理は自己責任
Kling 3.0では、登場人物や見た目、声、カメラの流れまで揃えた映像を組み立てやすくなりました。まずは無料クレジットで操作感や出力傾向を試し、3.0を使いたい場合はモデル選択画面で3.0が表示されるプランか(2026年2月時点ではPro以上が目安)も確認しましょう。







