AffinityとCanvaの連携方法が分からず、せっかくのデザインを効率的に活用できていないと感じていませんか?
2024年3月、CanvaによるAffinity買収が完了し、両ツールの統合が本格的に始まりました。現在ではAffinityから直接Canvaデザインとしてエクスポートできる機能が実装され、これまで以上にスムーズな連携が可能になっています。
本記事では、最新のAffinity×Canva連携機能の全貌と、実際のエクスポート手順、さらにプロのデザイナーが実践する効率的な使い分け戦略まで網羅的に解説します。
内容をまとめると…
AffinityとCanvaの連携により、高度な編集機能と効率的な共有・展開機能を1つのワークフロー内で活用できるようになった
Affinityから「エクスポート」→「Canvaデザイン」を選ぶだけで、レイヤー構造やベクターデータを保持したままCanvaに直接転送できる
デザインをAffinityで精密に制作してCanvaでSNS展開やプレゼン資料化する、またはCanvaでモックアップを素早く作成してAffinityで本格編集するのも有効
AffinityとCanvaの連携テクニックを覚えたら、次はAIツールを組み合わせた「デザイン業務の自動化」や「収益化の実践スキル」を身につけるステップへ
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AffinityとCanvaの連携が注目される理由

AffinityとCanvaの連携が注目される最大の理由は、プロ品質の編集力と手軽な共有・展開力を1つのワークフローで両立できる点にあります。
2024年3月、CanvaがAffinityの開発元であるSerif社を買収。その後2025年10月に「Affinity by Canva」として3製品(Designer・Photo・Publisher)が統合・無料化されたことで、両ツール間の連携が本格的に実現しました。
具体的には、Affinityで精密に作り込んだデザインをCanva上でSNS展開やチーム共有できるほか、逆にCanvaで素早く作成したラフをAffinityに取り込んで本格的に仕上げるといった双方向の活用が可能です。
さらに注目すべきは、Affinity本体もCanvaとの連携機能も、Canvaの無料アカウントだけで利用できること。AI機能のみCanva有料プランが必要ですが、基本的な連携ワークフローにはコストがかかりません。
AffinityとCanvaの違いは?


AffinityとCanvaは同じCanva傘下のツールですが、得意とする領域が明確に異なります。ひと言でまとめると、Affinityは「細部を作り込むプロ向けソフト」、Canvaは「テンプレートで素早く仕上げる万人向けツール」です。
両者の違いを以下の表で比較します。
| 比較項目 | Affinity | Canva |
|---|---|---|
| ツールの性質 | デスクトップ型の統合デザインソフト | ブラウザベースのオンラインデザインツール |
| 得意な作業 | 精密なベクター編集、写真レタッチ、印刷物のレイアウト | SNS画像、プレゼン資料、バナーなどの素早い制作 |
| 操作の難易度 | Adobe製品と同等レベル(中〜上級者向け) | ドラッグ&ドロップで完結(初心者でも扱いやすい) |
| テンプレート | なし(ゼロから制作) | 数十万点以上の豊富なテンプレート |
| 共同編集 | 非対応(ローカル作業が基本) | リアルタイムで複数人の同時編集が可能 |
| 料金 | 無料(AI機能のみCanva有料プランが必要) | 無料プランあり/Pro:年間8,300円〜 |
| 対応環境 | Mac/Windows(iPad版は準備中) | ブラウザ、iOS、Androidなど幅広く対応 |
つまり、どちらか一方で完結させるよりも、それぞれの強みを活かして組み合わせるのが最も効率的です。Affinityでロゴや写真を精密に仕上げ、Canvaでテンプレートに配置してSNS展開やチーム共有を行う――こうした使い分けが、連携の基本的な考え方になります。
それぞれの使い方については、以下の記事で詳細を確認してください。
AffinityとCanvaの連携で何ができるようになる?
AffinityとCanvaを連携させることで、デザインの制作から共有・展開までを効率的に完結できるようになります。ここでは、連携で実現する主な機能を紹介します。
AffinityからワンクリックでCanvaへデザインを転送できる
Affinity最大の連携機能が、制作したデザインをCanvaへ直接エクスポートできる点です。操作は以下の通り非常にシンプルです。
従来はPNGやPDFに書き出してからCanvaに手動アップロードする必要がありましたが、この手間が完全に不要になりました。転送後のデザインはCanva上で編集可能な状態で取り込まれるため、テキストの差し替えや色の変更もそのまま行えます。
保持されるデータの例:
- レイヤー構造
- ベクターデータ
- テキストの編集可能性
チームメンバーとリアルタイムで共同編集・フィードバックができる
Affinityはローカル環境での作業が基本ですが、Canvaに転送することでクラウドベースの共同編集が可能になります。
Canva連携で実現するチームワーク:
- URL共有だけで、マーケターや営業担当など非デザイナーもデザインの確認・編集に参加できる
- コメント機能で、デザイン上の特定要素に直接フィードバックを残せる
- リアルタイム編集で、複数人が同時にデザインを更新できる
これにより、メールやチャットでスクリーンショットを送り合う非効率なやり取りが不要になります。デザイナーは細かな修正依頼に追われることなく、本質的なクオリティ向上に集中できるようになる点も大きなメリットです。
Affinity内でCanva AIツールを活用できる
Canvaの有料プラン(Canva Pro以上)に加入していれば、Affinity内でCanva AIスタジオの機能を直接利用できます。別ツールを立ち上げる必要がなく、制作中にシームレスにAI機能を呼び出せます。
利用できる主なAI機能:
- 生成塗りつぶし:選択範囲をAIが自然に補完
- 画像の生成拡大:画像の解像度をAIで向上
- 背景削除:ワンクリックで背景を消去
- 被写体の自動選択:メインの被写体をAIが検出・分離
- 画像/ベクター生成:プロンプトから画像やベクター素材を生成
なお、AI機能の利用にはCanva有料プラン(年間8,300円〜)への加入が必須です。それ以外の連携機能はすべてCanva無料アカウントで利用可能です。
プランごとの違いは以下の記事をご参照ください。
Affinity→Canvaへのエクスポート手順
Affinity→Canvaへのエクスポートは、数クリックで完了するシンプルな操作です。従来のようにファイルを書き出してから手動でアップロードする手間は必要ありません。
エクスポートの手順:
- Affinityでデザインを完成させる
- 画面右上の「エクスポート」ボタンをクリック
- 書き出し先の一覧を下にスクロールし、「Canvaデザイン」を選択
- 自動的にCanvaにデザインが転送される

エクスポートが完了すると、作成したデザインはCanva内に編集可能な状態でインポートされます。
従来のPNG・JPEG書き出しとの違い:
| Canvaデザインとして書き出し | PNG・JPEGで書き出し | |
|---|---|---|
| レイヤー構造 | ✅ 保持される | ❌ 統合(フラット化)される |
| ベクターデータ | ✅ 保持される | ❌ ラスタライズされる |
| テキスト編集 | ✅ Canva上で編集可能 | ❌ 画像化されて編集不可 |
| 再調整の自由度 | ✅ 色・配置・サイズ変更が可能 | ❌ 画像の差し替えのみ |
このように、「Canvaデザイン」形式で書き出すことで、Affinityでの制作物をCanva上でも柔軟に活用できるのが最大のメリットです。Canva上でテキストを差し替えたり、SNS用にリサイズしたりと、展開作業がスムーズに行えます。
Canva→Affinityへインポートする方法
Canva→Affinityへは、Affinity→Canvaのような直接転送機能がないため、Canvaからファイルをダウンロードし、Affinityで開くという手順になります。
インポートの手順:
- Canvaでデザインを開く
- 画面右上の「共有」ボタンをクリック
- 「ダウンロード」を選択し、ファイル形式を指定してダウンロード
- Affinityを起動し、「ファイル」→「開く」からダウンロードしたファイルを選択

ここで重要なのが、ダウンロード時のファイル形式の選び方です。目的に応じて最適な形式が異なります。
ファイル形式別の特徴:
| 形式 | 編集可能性 | 画質 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| SVG | ✅ ベクターデータとして編集可能 | ベクターのため劣化なし | ロゴやイラストの再編集 |
| PDF(印刷用) | ✅ 編集可能だがレイアウトが崩れる場合あり | 300dpiの高解像度 | 印刷物の調整・仕上げ |
| PNG | ❌ ラスタライズされ編集不可 | 高品質(透過対応) | 写真素材としての取り込み |
| JPEG | ❌ ラスタライズされ編集不可 | やや圧縮される | Web用素材としての取り込み |
Canva公式ヘルプでも、編集可能性を保持したい場合はSVGを使用すること、PDFやPNGではレイヤーがフラット化される可能性があると案内されています。
インポート時の注意点:
- フォントの代替表示:Canvaで使用した一部のフォントがAffinityに存在しない場合、代替フォントで表示される
- エフェクトの再現:Canva独自のエフェクト(影、ぼかし等)は正確に再現されない可能性がある
- SVGでの書き出しにはCanva Proが必要:無料プランではSVG形式でのダウンロードに対応していない
なお、AffinityはPSD、AI、PDF、SVGなどを高い忠実性でインポートする機能をサポートしているため、形式さえ適切に選べばスムーズに取り込めます。
Affinity×Canvaの連携の活用例
AffinityとCanvaの連携機能を理解したところで、実際の業務でどのように活用できるのか具体的なシーンを紹介します。制作物の種類や目的に応じて、両ツールの役割分担を変えるのがポイントです。
ブランドロゴをAffinityで制作し、SNS用に一括展開する
企業やサービスのブランドロゴ制作は、Affinity×Canva連携の代表的な活用例です。
具体的な流れ:
- Affinityでロゴを精密に制作:ベクタースタジオでパスの曲線やカーニング(文字間隔)をピクセル単位で調整し、ブランドガイドラインに沿った正確なロゴを仕上げる
- 「Canvaデザイン」としてエクスポート:完成したロゴをCanvaに直接転送
- Canvaで各SNSフォーマットに展開:転送されたロゴをInstagram投稿、ストーリーズ、Xヘッダー、YouTubeサムネイルなどのテンプレートに配置し、マジックリサイズで一括変換
この方法のメリットは、マスターデザインの品質を保ったまま、量産展開のスピードを最大化できる点です。ロゴの修正が必要になった場合もAffinity側で修正して再エクスポートするだけで済むため、各SNS素材を個別に修正する手間がかかりません。
Canvaでプレゼン資料のラフを作り、Affinityで印刷用に仕上げる
クライアントへの提案資料や展示会用のパンフレットなど、初期段階では素早くラフを作り、最終段階で印刷品質に仕上げたいケースに適した活用例です。
具体的な流れ:
- Canvaでラフを素早く作成:豊富なテンプレートを活用し、チームメンバーと共同編集しながらコンテンツの方向性を固める
- SVG形式またはPDF形式でダウンロード:編集可能性を保持した状態でCanvaから書き出す
- Affinityで本格的に仕上げ:パスの微調整、CMYK変換による印刷用の色補正、トンボ(トリムマーク)の追加、高解像度でのPDF書き出しなどを実施
| 作業フェーズ | 使用ツール | 作業内容 |
|---|---|---|
| 企画・ラフ | Canva | テンプレート選定、テキスト配置、チームレビュー |
| 修正・フィードバック | Canva | コメント機能で関係者からフィードバック収集 |
| 最終仕上げ | Affinity | 色補正、パス調整、印刷用PDFの書き出し |
この流れの利点は、企画段階での手戻りを最小化しつつ、最終成果物のクオリティを妥協しない点にあります。
ECサイトの商品画像をAffinityで編集し、Canvaでバナー量産する
ネットショップを運営している場合、商品撮影した写真の補正とバナー制作を効率よく回す活用例です。
具体的な流れ:
- Affinityのピクセルスタジオで商品写真を補正:背景削除、色味の調整、レタッチ、不要物の除去など、プロ品質の写真編集を行う
- 補正済みの画像をCanvaにエクスポート
- Canvaのテンプレートでバナーを量産:セール告知、新商品紹介、季節キャンペーンなど、用途別のバナーを短時間で大量に作成。テキストや価格の差し替えだけで複数パターンを展開できる
特に、毎週・毎月のペースで新商品バナーやセール画像の更新が必要なEC運営者にとって、写真補正のクオリティと制作スピードを両立できるのは大きなメリットです。
チーム全体でCanvaを使い、デザイナーがAffinityで最終調整する
マーケターやコピーライターなど非デザイナーを含むチームでの協働作業に最適な活用例です。
具体的な流れ:
- Canva上でチーム全員がデザインを編集:マーケターがテキストを更新、営業が掲載情報を修正、コピーライターがキャッチコピーを調整するなど、それぞれの担当領域を直接編集
- ある程度の完成度になったらデザイナーがダウンロード:SVGまたはPDF形式でCanvaから書き出し
- Affinityで最終的なデザイン調整:フォントの統一、余白バランスの微調整、カラーの正確な補正など、デザイナーの目による品質管理を実施
従来の方法との比較:
| 連携ワークフロー | 従来のワークフロー | |
|---|---|---|
| テキスト修正 | チームメンバーがCanva上で直接修正 | メールで修正依頼→デザイナーが対応 |
| フィードバック | Canvaのコメント機能で具体的に指示 | スクショ+チャットで説明 |
| デザイナーの役割 | 最終品質の担保に集中 | 細かい修正依頼への対応に追われる |
この方法により、デザイナーは本質的なデザイン品質の向上に集中でき、チーム全体としてのプロジェクト進行スピードも向上します。
AffinityとCanvaの最適な使い分け戦略
AffinityとCanvaの使い分けは、プロジェクトの目的や優先事項によって最適な選択が変わります。どちらか一方に固定するのではなく、状況に応じて柔軟にメインツールを切り替えることが、デザイン業務の効率と品質を最大化する鍵です。
ここでは、3つの代表的なケースごとに最適な戦略を解説します。以下の早見表で、自身のプロジェクトに近いケースを確認してみてください。
| 優先事項 | メインツール | Canva/Affinityの役割 |
|---|---|---|
| デザイン精度 | Affinity | Canvaは配布・展開のみ |
| 量産・スピード | Canva | Affinityは素材制作のみ |
| 共同編集・共有 | Canva | Affinityは最終仕上げのみ |
デザイン精度を重視するケース
ロゴ制作、ブランドガイドライン策定、印刷物のデザインなど、仕上がりの品質が最優先となる案件では、Affinityをメインツールに据えるのが最適です。
Affinityで行う作業:
- ベクターパスの精密な調整(曲線・アンカーポイントの微調整)
- CMYK変換・カラープロファイルの正確な設定
- 印刷用トンボ(トリムマーク)の追加と高解像度PDF書き出し
- 非破壊編集によるレイヤーごとの細かなエフェクト調整
Canvaの活用は以下に限定:
- クライアントが自社内で簡易的な派生デザインを作成する場合
- SNS展開用にテンプレート化が必要な場合
特にブランディング案件では、マスターデザインの品質管理が最重要です。Affinityで制作したマスターデータを基本とし、Canvaへの転送は展開目的に絞ることで、品質を妥協せず柔軟な運用も両立できます。
効率的な量産・共有を優先するケース
SNS投稿、メールマガジンのヘッダー、社内資料、イベント告知など、スピードと量が求められる業務では、Canvaをメインツールにするのが効果的です。
Canvaが特に威力を発揮するシーン:
- 毎日複数のSNS投稿画像を作成する場合
- 週次でニュースレターやメルマガヘッダーを配信する場合
- 定期的にイベント告知バナーを更新する場合
Affinityの併用ポイント:
- ロゴやアイコンなど、繰り返し使用する高品質なアセットをAffinityで制作
- Canvaにエクスポートし、テンプレートの共通素材として登録
Canvaの豊富なテンプレートと直感的な操作性は、継続的な制作が求められるケースで大きなアドバンテージになります。ベースとなるブランド素材だけAffinityで丁寧に作り込み、日常的な量産作業はCanvaに任せるのが効率的です。
共同編集・クライアント共有を重視するケース
複数人での協働やクライアントとの頻繁なやり取りが発生する案件では、Canvaをコラボレーションの中心に据え、専門的な作業のみAffinityで行うハイブリッド戦略が最適です。
Canvaで行う作業:
- URL共有による関係者全員へのリアルタイムなデザイン共有
- コメント機能を使った、デザイン上の特定要素への具体的なフィードバック
- 非デザイナー(営業、マーケター、クライアント)による直接的なテキスト・画像の修正
Affinityで行う作業:
- チーム編集後の最終的なデザイン品質チェック
- フォント・余白・カラーの細かな調整
- 印刷入稿やハイエンドな納品物への仕上げ
この戦略により、デザイナーは本質的な品質向上に集中でき、チームメンバーは自分たちでコンテンツを更新・調整できるため、プロジェクト全体の進行スピードが向上します。
AffinityとCanva連携時の注意点
AffinityとCanvaの連携は非常に便利ですが、いくつか事前に知っておくべき制約があります。トラブルを防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。
Canva→Affinityへの直接データ転送はできない
Affinity→Canvaへは「Canvaデザイン」として直接エクスポートできますが、逆方向の直接転送には対応していません。CanvaのデザインをAffinityで編集したい場合は、Canvaからファイル(SVG・PDF・PNGなど)をダウンロードし、Affinityで手動で開く必要があります。
つまり、連携のデータフローは以下のようになります。
| 方向 | 転送方法 | 手間 |
|---|---|---|
| Affinity → Canva | ✅ ワンクリックで直接エクスポート | 簡単 |
| Canva → Affinity | ❌ ファイルのダウンロード→手動で開く | ひと手間必要 |
双方向にスムーズにやり取りしたい場合は、Affinityをマスターデータの管理元にする運用がおすすめです。
フォントが正しく表示されない場合がある
AffinityとCanvaでは、利用できるフォントライブラリが異なります。そのため、ツール間でデザインを移行した際にフォントが代替表示されるケースがあります。
起こりやすいトラブル:
- Canva独自のフォントがAffinityで開いた際に別のフォントに置き換わる
- Affinityのローカルフォントが、Canvaエクスポート時にCanva側で再現されない
対策:
- 両ツールで共通して使えるGoogle Fontsなどのフォントを選ぶ
- フォント部分をカーブ化(アウトライン化)してから転送する
- テキスト修正が不要な場合は、PNG・JPEG形式で画像として書き出す
Affinityは日本語の縦書きに対応していない
連携以前の問題として、Affinity自体が日本語の縦書きレイアウトに対応していない点は要注意です。縦書きのデザインが必要な場合、Affinityだけでは完結できません。
影響を受ける主な用途:
- 書籍・雑誌など出版物のレイアウト
- 縦書きの名刺やポスター
- 和風デザインの年賀状・挨拶状
なお、Canva本体は縦書きに対応しているため、縦書き部分だけCanvaで作成し、Affinityでは横書き部分やグラフィック要素を担当するという回避策も考えられます。Affinityの縦書き対応は以前から要望が多く、公式ロードマップ上には含まれているとの情報もあるため、今後のアップデートに期待しましょう。
旧バージョン(V1・V2)との互換性に制限がある
Affinity by Canva(V3)で作成・保存したファイルは、旧バージョン(V1・V2)では開くことができません。一方、旧バージョンで作成したファイルはV3で問題なく開けます。
| V3で開く | V1・V2で開く | |
|---|---|---|
| V1・V2で作成したファイル | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
| V3で作成したファイル | ✅ 対応 | ❌ 非対応 |
チームメンバーや外部の協力者が旧バージョンを使用している場合は、事前にV3への移行を促すか、PDFやSVGなど互換性のある形式で書き出して共有する必要があります。
参考:Affinityダウンロード | Affinity公式
AI機能の利用にはCanva有料プランが必要
Affinity本体の機能はすべて無料ですが、Canva AIスタジオの機能(生成塗りつぶし、画像生成、背景削除など)を使うにはCanva有料プラン(Canva Pro以上)への加入が必須です。
料金の目安:
- Canva Pro:月額1,180円(年間契約で8,300円)
- Canva for Teams:月額1,800円/人(年間契約で15,000円/人)
無料アカウントでもAffinity↔Canva間の基本的な連携機能はすべて利用できるため、AI機能が不要であればコストはかかりません。まずは無料で連携を試し、AI機能が必要になった段階で有料プランを検討するのが賢い進め方です。
参考:CanvaアカウントでのAffinityへの無料アクセス – Canvaヘルプセンター
AffinityとCanva連携に関してよくある質問(FAQ)
- QAffinityで作ったデザインは商用利用できますか?
- A
Affinityで制作したオリジナルデザインの商用利用は問題ありません。著作権は制作者に帰属します。
ただし、Canvaのストック素材(写真・イラスト・アイコンなど)やCanva提供のフォントを使用した場合は、それぞれのライセンス規約に従う必要があります。商用利用を前提とする場合は、以下の点を確認しておきましょう。
素材の種類 商用利用 確認事項 自分で制作したデザイン ✅ 自由に利用可能 制限なし Canvaの無料素材 ✅ 基本的に利用可能 Canvaのコンテンツライセンス契約を確認 Canva Proの有料素材 ✅ 利用可能 Pro契約中のみ有効 外部から持ち込んだ素材 ⚠️ 素材元の規約に依存 購入先のライセンスを個別確認
- QiPad版のAffinity by Canva(V3)はいつ使えますか?
- A
2026年3月時点で、Affinity by Canva(V3)のiPad版はまだリリースされていません。公式サイトでは「まもなく利用可能」とアナウンスされており、開発が進行中です。
現時点では、旧バージョンの「Affinity V2 iPad版」は引き続きApp Storeから利用可能です。ただし、V3で作成・保存したファイルはV2のiPad版では開けないため、デスクトップ(V3)とiPad(V2)を併用する場合はファイルの互換性に注意が必要です。iPadでもV3と同じ環境で作業したい場合は、公式のリリース情報を定期的にチェックしましょう。
- QAffinityで作ったデータがCanva AI学習に使われることはありますか?
- A
いいえ、ユーザーがAffinityで制作したデータがCanva AIの学習に使用されることはありません。
Canva公式は、AI機能がプライバシーとデータ管理を重視して設計されていることを明言しており、ユーザーの制作物は保護される方針です。
ただし、AffinityをCanvaアカウントで利用する以上、Canvaのプライバシーポリシーに同意した扱いとなります。匿名の使用状況データ(操作ログなど)の収集設定は任意でオフにできるため、気になる方はAffinityの「設定」から確認・変更しておくと安心です。
- QAdobe Illustratorの.aiファイルをAffinityで開けますか?
- A
Affinityは.ai形式のファイルを直接開いて編集でき、図形の再現精度も比較的良好です。
ただし、互換性は一方通行である点に注意してください。
操作 対応状況 .aiファイルをAffinityで開く ✅ 対応(読み込み可能) Affinityから.ai形式で保存 ❌ 非対応 PSD(Photoshop)ファイルの読み込み ✅ 対応(レイヤー構造も保持) IDML(InDesign)ファイルの読み込み ⚠️ 一部対応(完全な再現は困難) .ai形式での入稿が必須の印刷会社などに納品する場合は、Affinityだけでは対応できません。代替手段としてPDF形式やSVG形式で書き出すことで、多くの場面では問題なくデータを受け渡せます。
- QスマートフォンでAffinityは使えますか?
- A
Affinityはスマートフォン(iPhone・Android)には対応していません。対応しているのはWindows・macOSのデスクトップ環境のみで、iPad版は今後リリース予定です。
外出先でデザインを確認・簡易編集したい場合は、AffinityからCanvaにエクスポートしておけば、スマートフォンのCanvaアプリから閲覧・編集が可能です。モバイルでの作業が多い方は、「精密な編集はPC上のAffinity、外出先での確認・共有はスマホのCanva」という使い分けが現実的です。
まとめ
本記事では、AffinityとCanvaの効果的な連携について解説しました。ポイントは以下の通りです。
- AffinityとCanvaの連携により、両者の強みが合わさりデザイン業務の生産性がより向上するツールになった
- Affinity→Canvaへのエクスポートは、「Canvaデザイン」を選択するだけ
- Canva→Affinityは、SVGまたはPDF形式でダウンロードすると編集可能な状態でインポートできる
- デザイン精度が最優先ならAffinity中心、量産や共有が重要ならCanva中心、そして共同編集が必要ならCanvaをプラットフォームとして活用するのがおすすめ
Affinityの完全無料化により、誰でもプロフェッショナルなツールを使用できる時代が到来しました。プロのデザイナーも初心者の方も、ぜひCanvaと連携しながら効率的かつ高品質なデザイン制作に取り組んでくださいね。





