「Affinityのベクター機能って、本当に無料で使えるの?」
「Illustratorとどう違うの?」
そんな疑問を持っていませんか?
Affinityのベクタースタジオ(元Designer)は、2024年にCanvaに統合されたことで、Canvaアカウントさえあれば誰でも無料で利用できる本格的なデザインツールになりました。
この記事では、Affinityベクタースタジオの基本機能から実践的な使い方、Illustratorとの比較まで、初心者が気になる内容を網羅的に解説します。
記事を読み終える頃には、写真をベクター化する具体的な手順や、各ツールの使い分けが理解でき、今日からプロ品質のデザイン制作を始められるようになるでしょう。
📖この記事のポイント
- Affinityベクタースタジオは、Canvaアカウントさえあれば誰でも無料で使えるプロ仕様のベクターデザインツール
- 重いファイルでもサクサク動き、ベクター・ピクセル・レイアウトが1つのソフトで完結する
- IllustratorのAIファイルを開いて編集できるが、完全互換ではないため表示崩れに注意が必要
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Affinityのベクタースタジオ(元Designer)とは?

Affinityのベクタースタジオ(元Designer)は、ベクターグラフィックス(拡大しても画質が劣化しない画像)を作成・編集できるプロフェッショナル向けデザインツールです。
ロゴデザイン、イラスト制作、アイコン作成、UIデザインなど、幅広い用途に対応しており、Adobe Illustratorの代替ツールとして注目されています。
特徴①プロ仕様のツールが無料で使える
Affinityのベクタースタジオは、Canvaアカウントさえあれば誰でも無料で利用できます。
Adobe Illustratorが月額3,280円かかるのに対し、Affinityベクタースタジオなら初期費用ゼロでプロレベルのベクターデザインに挑戦できるため、副業を始めたい方や予算を抑えたい個人事業主に最適です。
ペンツール、シェイプツール、テキスト編集など、本格的なベクターデザインに必要な機能が一通り揃っており、初心者でも段階的にスキルアップできる環境が整っています。
特徴②重いファイルでもサクサク動く
大容量のデザインファイルを開いても、画面がカクつかずスムーズに編集できるのもAffinityの魅力です。
Affinityのベクタースタジオは高速レンダリングエンジンを搭載しており、拡大・縮小・移動などの操作がリアルタイムで反映されます。例えば、複雑なロゴデータを編集しながら細部を拡大して確認し、すぐに全体表示に戻すといった作業がスムーズです。
処理待ちのストレスがないため、創作に集中でき、作業効率が大幅に向上します。
特徴③1ピクセル単位の精密調整が簡単
アイコンやロゴ制作で重要な「ピクセルパーフェクト」な配置が、スナップ機能とガイドで簡単に実現します。
ノード(アンカーポイント)を細かく調整できるため、曲線の微妙なニュアンスが思いどおりに表現可能。グリッド表示やスマートガイド機能を活用すれば、オブジェクト同士の整列や等間隔配置も直感的に行えるため、初心者でもプロ品質の仕上がりに。
特徴④ベクター・ピクセル・レイアウトが1つのアプリで完結
通常は別々のソフトが必要な作業を、Affinityベクタースタジオ1つで完結できます。
例えば、ロゴをベクターで描いた後にそのまま写真を読み込んで合成し、ブラシツールで手描き風の質感を加えるといった作業がアプリを切り替えず可能です。ベクターとピクセルを自由に行き来できるため、「Illustratorで作ったものをPhotoshopに移して…」という手間がなくなります。
この柔軟性により、バナーデザインやSNS投稿画像など、両方の要素が必要なデザイン制作が、ワンストップで効率的に行えるようになりました。
※ピクセルスタジオの使い方について詳しく知りたい方はこちら
Affinityのベクタースタジオ機能一覧

Affinityベクタースタジオには、プロ品質のベクターデザインを実現するための多彩なツールが揃っています。具体的にどのような機能があるかも確認しておきましょう。
ノードツール

ノードツールは、パスの形状を調整するためのツールです。
ベジェ曲線のアンカーポイント(ノード)を選択し、位置や角度、ハンドルの長さを調整することで、曲線や直線の形を自由に変更できます。
コーナーツール

コーナーツールは、角を簡単に丸めるツールです。
四角形や多角形などのシェイプの角を選択し、ドラッグするだけで角丸に変換できます。数値入力での精密な調整も可能です。
輪郭ツール

輪郭ツールは、既存のパスに沿って新しいパスを作成するツールです。
オブジェクトの輪郭線を内側または外側に拡張したコピーを作成でき、ロゴに縁取りを追加する際などに便利です。
ペンツール

ペンツールは、クリックしてノードを配置し、自由な形状のパスを描く機能です。
直線と曲線を組み合わせることで、複雑な形状も正確に描画。ドラッグしながらクリックすると曲線、単純クリックで直線になります。
鉛筆ツール

鉛筆ツールは、フリーハンドで自由な線を描くツールです。
マウスでなぞるように描くと、自動的にベクターパスに変換されます。ペンツールよりも直感的で、手描き風のイラストに適しています。
境界線の幅ツール

境界線の幅ツールは、パスの線幅を部分的に変更できるツールです。
線の途中をドラッグすることで、その部分だけ太くしたり細くしたりできます。均一な太さの線に表情をつけたい場合に活用します。
塗りつぶしツール

塗りつぶしツールは、閉じられたパスの内部に色を適用するツールです。
単色だけでなく、グラデーションやパターンでの塗りつぶしも可能。クリック一つで素早く着色できます。
長方形ツール

長方形ツールは、正方形や長方形を描くためのシェイプツールです。
ドラッグして描くだけで、サイズ調整可能な四角形が作成できます。その他にも、丸やひし形、星などさまざまなシェイプが用意されています。
シェイプビルダーツール

シェイプビルダーツールは、複数のシェイプを組み合わせて新しい形を作るツールです。
重なり合った部分をクリックして結合したり、不要な部分を削除したりできます。複雑な形状を効率的に作成する際に便利です。
アーティスティックテキストツール

アーティスティックテキストツールは、ロゴやタイトル用の短いテキストを配置するツールです。
フォント、サイズ、色、行間などの調整も可能。ロゴタイプの作成やポスターのキャッチコピーなど、デザイン性の高いテキスト表現が必要な場面で使用します。
配置ツール

配置ツールは、外部の画像ファイルをデザインに読み込むツールです。
JPEG、PNG、SVGなど、さまざまな形式の画像を配置し、サイズや位置を調整できます。写真を使ったデザインや既存素材の組み合わせに便利です。
ベクター切り抜きツール

ベクター切り抜きツールは、オブジェクトの一部を切り取るツールです。
不要な部分をドラッグで選択して削除できます。複雑な形状から必要な部分だけを抽出したり、デザインの一部を修正したりする際に活躍します。
測定ツール

測定ツールは、オブジェクト間の距離や角度を測るツールです。
2点間をクリックすると、正確な距離と角度が表示されます。精密なレイアウトやバランス調整に役立ちます。
カラーピッカーツール

カラーピッカーツールは、画面上の任意の色を抽出するツールです。
統一感のある配色を保ちたい場合や、既存のブランドカラーを正確に再現したい場合に活用します。
実践|写真・イラストをベクター化する5ステップ

ここからは、実際に写真をベクター画像に変換する具体的な手順を5つのステップで解説します。初心者の方も写真を見ながら一緒に作業してみましょう。
Step1: 画像を読み込む

Affinityベクタースタジオを開いたら、画面左のメニューから「配置ルール」を選択します。パソコン内から変換したい画像ファイル(JPEG、PNGなど)を選んでください。
画像が配置されたら、キャンバス上でドラッグして適切なサイズに調整します。
Step2: 「ベクター」から「画像トレース」を選択する

続いて、画像レイヤーをクリックして選択状態にしたら、画面上部のメニューから「ベクターー」→「画像トレース」を選択します。ベクターにしたときのイメージを確認したいときは、「分割表示」などに変更しましょう。
Step3: 設定を調整してレイヤーを展開する

「エッジのしきい値」や「カーブにフィットする許容量」のスライダーを調整して、「適用」をクリックします。こちらでベクター化されたので、右下の「レイヤー」パネルでレイヤーを展開して不要なものを削除してください。
Step4: オリジナルのデザインに修正する

パスを調整したいときはノードツール、色を変えたいときは「塗りつぶしツール」などを活用して任意のデザインに変更します。上記の柴犬も、数分で表情を変えることができました。
Step5: 書き出し

完成したベクターデザインを、用途に応じた形式で保存します。画面右上の「PNGをエクスポート」から書き出し形式を選択してください。SVG形式で書き出すと、ベクター化された画像が拡大しても劣化しない高品質なデータとして保存されます。
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AffinityベクタースタジオとIllustratorの機能比較

Affinityベクタースタジオを選ぶべきか、それともAdobe Illustratorを使うべきか。ここでは両者の機能を比較し、実務での使い分けのポイントを解説します。
共通してできる基本機能
ベクターデザインの基本操作は、AffinityでもIllustratorでもほぼ同じように行えます。
ペンツールでのパス作成、シェイプツールでの図形描画、テキスト編集、レイヤー管理、グラデーション適用など、プロのデザイン制作に必要な機能は両方とも揃っています。
個人でロゴ制作やイラスト作成を行う程度なら、Affinityで十分な品質のデザインが可能です。実際に多くのフリーランスデザイナーがAffinityに移行しています。
Affinityで制限されること
Affinityには、クライアントや印刷会社との連携で注意が必要な点があります。
デザイン業界ではIllustratorが標準ツールとして定着しているため、クライアントから「ai形式で納品してほしい」と指定される場合があります。Affinityはai形式での書き出しに対応していないため、PDF形式での納品に理解を得る必要があります。
印刷会社によっては、Affinityデータの入稿を受け付けない場合もあります。事前に確認し、他の形式などで対応できるか相談しましょう。また、サードパーティ製プラグインを使用している場合は、作業に非効率が生じないかなども事前に検討しておくと安心です。
AIファイルの互換性
AffinityはIllustratorのAIファイルを開いて編集できますが、完全互換ではありません。
基本的なシェイプやパス、テキストは問題なく読み込めますが、複雑なエフェクトや特殊なブラシ、一部のフォントなどは表示崩れや文字化けが発生する場合があります。
特にPSDファイル(Photoshop形式)よりもAIファイルの方が、レイヤー構造の崩れや効果の消失といったトラブルが報告されています。
※AffinityとAdobeの機能比較についてさらに詳しく知りたい方はこちら
まとめ
本記事では、Affinityのベクタースタジオについて解説しました。ポイントは以下の通りです。
- Affinityベクタースタジオは、Canva統合により無料で使えるプロ仕様のベクターデザインツール
- 重いファイルでも快適に動作し、1ピクセル単位の精密調整が可能で、ベクターとピクセルを1つのソフトで扱える柔軟性が強み
- 塗りつぶし、ブラシ、切り抜きなどを使いこなせば、写真のベクター化からロゴ制作まで幅広く対応できる
- AI形式の互換性には注意が必要だが、PDF書き出しで多くの場面に対応可能
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